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2024年6月の読書メーターまとめ

ビシャカナ
読んだ本
20
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感想・レビュー
17
ナイス
53ナイス

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2024年6月に読んだ本
20

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ビシャカナ
昔話の世界に入って、不思議な存在が友だちになりたいと言ってくる、ぼくはだまされなかった。そして現実世界に帰ってきて考える“あくまとともだちにならなくて そんしたんじゃないかって”谷川俊太郎らしい何事にもとらわれない世界観と、和田誠の洒脱な絵柄と相まって、昔話のセオリーをどこか突き抜ける先を見た不思議な読後感
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

ビシャカナ

2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:1703ページ ナイス数:53ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203062/summary/monthly/2024/5

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2024年6月の感想・レビュー一覧
17

ビシャカナ
筋トレの成果が出てきたのか、ここに来て若返った感がある。ジムトレーナーの暑苦しさ満点。ダライ・ラマと三回も食事して全く同じ薄味肉うどんを思い出したり、オペラ歌手が家に遊びに来たり、すごい上流感もあれば、ママ友の夜逃げして使えないからと袖にされたり、やっぱりすごい生活感。犬猫の愛される話も盛り沢山。みんな年とってどうでもいいところもあれば、子供の頃からこじらせた貧乏魂や芸大出の承認欲求もまだまだある。おばさんの背脂は人生の緩衝材としてこのような時大変役に立ちます。食欲と筋トレで肉まみれ脂まみれ。
ビシャカナ
昔話の世界に入って、不思議な存在が友だちになりたいと言ってくる、ぼくはだまされなかった。そして現実世界に帰ってきて考える“あくまとともだちにならなくて そんしたんじゃないかって”谷川俊太郎らしい何事にもとらわれない世界観と、和田誠の洒脱な絵柄と相まって、昔話のセオリーをどこか突き抜ける先を見た不思議な読後感
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ビシャカナ
父親の栄養不足からの体調不良をきっかけにビタミンについて調べて、父親に料理を振る舞う少年、それだけにビタミン剤という薬に拒否感もあったが、効率的な栄養補給として心を開く少年。という物語でも及第点だが、さらに過去に遡り、ビタミン不足の脚気が長らく日本人を悩ませてきて、日本人の鈴木梅太郎がビタミンの発見者でもあったが論文が日本語で認められなかったという悲しい歴史もあり、それがやがて藤原元典が効率的なビタミンの摂取方法を発見して、ビタミン剤という商品にまで発展するビタミンを巡る数奇な歴史も見ものだった。
ビシャカナ
被災して祖父を失った少女が笑顔を取り戻し、その笑顔が復興の力となる。挿絵を手掛けた神田瑞希も、東日本大震災で祖父や友達を失くしていた。その被災後に描いたイラストに、内田麟太郎が感銘を受けたことから。その詩と共に制作した一冊の絵本。神田瑞希は、この本の制作者であり主人公であり、内田麟太郎の詩に込められた、こうなって欲しいという思いが形になった。
ビシャカナ
大豆を砕いて油を抜いた脱脂大豆粉を加工した大豆ミート、ハンバーグからウインナーまで多様な商品が展開。大豆から作られるから、増え続ける人口とそれによる需要から増大する畜産による地球環境破壊を抑える意味もある。日々の食事の中で大豆ミートを選ぶだけで地球の未来のためになる。日本人は古くから大豆由来の食品を食べてきたのだから、何を言わんや、大豆ミート開発者のおいしいということが一番大事という言葉も強く印象に残る。
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ビシャカナ
加工しやすく電気を通しやすく、10円玉からスマホまで幅広く使われる銅について、江戸時代には世界一の差産出量だった日本の鉱山も今は全て閉山されたが、銅の精錬技術は今も世界レベルにある。チリで採掘された銅の含有量は1%未満でも、日本の精錬所によって99%まで高められて身近に使われる。人類が最古に使った金属である銅は、現代社会をも支えている。それにしても人体にも銅が80~100グラム含まれているとは驚いた。
ビシャカナ
他人のパスワードを使うような自分勝手な意識だけではない、身を守る為の考え方「バレやすいパスワードは犯罪の手助けになる」「情報が本当かどうか見極める」「インターネットの便利と怖さを皆が知って正しく利用」子どもに説くようなネットリテラシーも大人が持ち合わせてるかどうか、大企業のKADOKAWAがサイバー攻撃の被害に遭うのだから馬鹿にできない。それにしても取材元が国家規模の行政で驚いた。
ビシャカナ
宅配ロッカー・宅配ボックスの仕組みを、裏方であるシステムエンジニアやコールセンターまで取り上げる。そもそも開発したのが日本人の原幸一郎であり、普及のために法律まで改正させたのだから驚き。今や身近になった宅配ロッカーも将来的にはAIによりさらに高度になる予想。宅配ロッカーを人の代わりに働くロボットとして捉える業界人の視点には得るものがある。学習まんがでたまにある珍妙なネタかと思いきや丁寧に解説と作り込まれたマンガでいい意味で予想外。
ビシャカナ
老いたメスゾウは最後の一頭だった。象牙を目当てに仲間は次々と殺されて、オスゾウは狩り尽くされて次代に命をつなげず、若いゾウに先立たれ、最後に人には聞こえない声で、友達の鯨に語った。ダイナミックな絵柄で、画面いっぱいに描かれるゾウの目、鯨の目は、何よりも雄弁に悲痛な思いを語る。内田麟太郎らしくない直接的な作品だと思ったら、『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』に影響を受けた一作とのこと。
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ビシャカナ
コロンブスが大西洋を渡る以前の、理解も資金も得られない計画段階での困難が中心に描かれる。弟の地図職人バルトロメ、貧しい貴族ながらも夢を信じた妻のフェリパ、コロンブスの計画の賛同者ペレス神父など大勢の支えもあった。しかし全体的に植民地主義による先住民の苦難など解説ですら全然取り上げられない通り一遍の印象を受ける。作画も少年漫画的なツンツン頭のコロンブスには流石に違和感。
ビシャカナ
未知の世界を目指して、不屈の精神で大西洋を渡り大航海時代を拓いた冒険者としてのコロンブスが描かれる。一方で先住民にとっては苦難の始まりでもあるが、ほぼ取り上げられない。コロンブス自身も越権行為や成果が少ない事から獄に繋がれるように順風満帆ではなかった。現代ではコロンブスの負の面から否定的評価が強い。ついこの間も、とあるバンドが公開したコロンブスをテーマにした楽曲が批判され大炎上した。“その功罪もふくめ、いつまでも研究される人物でしょう”日本人にとっては黄金の国ジパングを目指した親近感もあるようだ。
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ビシャカナ
不平等条約改正から始まり、日清戦争に勝利して、ロシアに対抗して日英同盟を結び、ついに日露戦争で勝利して、真の独立を果たし世界の列強国となる。その裏では藩閥政治から政党政治への移行の苦闘。さらに富国強兵は労働者の酷使と環境破壊で成り立ち、朝鮮半島への支配強化、資本主義と国家主義から帝国主義が台頭、独立以上のものを求め始めた。この時代の人物は粗暴な黒田清隆や八面六臂の伊藤博文など存在感ある。田中正造や広瀬武夫のように評価が変わる偉人もいる。
ビシャカナ
平安時代の貴族の暮らしぶりを解説。風を遮る壁もない家に住み、10キロもある十二単衣を着て、匂いはお香でごまかす。穢や物忌みも重要視されて、しきたりと迷信に縛られながら暮らした。政治をするのは朝早くから行うから朝廷や朝議と呼ばれたが、貴族の頭にあるのは異性にモテるための和歌や、出世して金持ちになるために子を良家に嫁がせることや、地方役人の受領になること、そんな貴族も地方の荘園を守るための武装集団が武家となり、やがて武家政権となると、貴族は落ちぶれて、蹴鞠や和歌を教えるバイトで食いつなぐ事になる。
ビシャカナ
人間に飼われていて野生を知らないが本能で生き抜いたハイイロリスのバナーテイル。やがて家族を持つが好奇心旺盛でスリルが好きなのは変わらない。タカを挑発したり、子どもを教育したり掟を定めたり実際のリスとはかけ離れた知性的に描かれる。コロコロと跳ね回るリスの姿もあべ弘士は見事だが、それにしても毒キノコでトリップしていきり立つリスの姿はギョッとした。
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ビシャカナ
銀狐のドミノとスノーラフは番であり、共に賢く優秀なハンターだった。しかし見事な銀狐であるドミノを追う人間と、ドミノにしてやられて執念に燃える猟犬ヘクラがいた。川や絶壁という舞台を活かした逃走劇はスリリングではあるが現実離れしており、狐が協力して狩りをするなど生態も空想的、だがそれだけに先が読めずに引き込まれる。そしてやっぱり、あべ弘士が描くシャープで躍動感あるイヌ科動物は見事だ。
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ビシャカナ
親兄弟と死に別れながらも灰色熊のワーヴは強く逞しくなり森の王となる、だが老いて次世代に追われる。しかしその最後は自らの意思で決める。アリを食べたり縄張りを張ったり生態に忠実な一方で、温泉に浸かったり、プライドがあるなど擬人化された様が気になる。それでもなお、あべ弘士の大胆なデフォルメと構図も相まって、気高く美しい雄々しさには圧倒される。“これからおこることは わかっている。鼻が言う「さあ 行きましょう」しずんでいた心に むかしの勇気がわき、ワーヴは 死の谷の中へ入っていく”
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ビシャカナ
琳派の代表する俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一を解説。大版で見ると迫力もあり、子供向けながらもだからこそ分かりやすい。実際に屏風として立てかけた見え方や、紅白梅図屏風の梅が実は一本の木がつながっているなど、意外な視点に感嘆。改めてみると宗達の形の面白さ、ゆったりとした余白、光琳の垢抜けた洒脱、抱一の大胆にして緊張感ある構成など、琳派はまだまだ知る価値がありそうだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/28(4776日経過)
記録初日
2012/04/20(4753日経過)
読んだ本
3058冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
487822ページ(1日平均102ページ)
感想・レビュー
2524件(投稿率82.5%)
本棚
16棚
性別
自己紹介

月に二十冊読むのが目標

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