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2024年10月の読書メーターまとめ

ビシャカナ
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感想・レビュー
17
ナイス
24ナイス

2024年10月に読んだ本
20

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ビシャカナ
ギョロ目で口も大きい二匹のカエルが、ぼうきれ片手にあーだこーだ話す様は漫才じみておかしみがある。そしてあっと思う間もなく次々とトラブルが襲い、窮地を脱したと思えば、まさかポーンと投げつけられる予想外の展開。リアルタッチの絵柄ながら、ぼうきれを持つカエルというファンタジーを違和感なく表現も見事。しっかしこんなに怖いカワカマスとアオサギは見たことがない。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ビシャカナ

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:2320ページ ナイス数:55ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203062/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
17

ビシャカナ
ギョロ目で口も大きい二匹のカエルが、ぼうきれ片手にあーだこーだ話す様は漫才じみておかしみがある。そしてあっと思う間もなく次々とトラブルが襲い、窮地を脱したと思えば、まさかポーンと投げつけられる予想外の展開。リアルタッチの絵柄ながら、ぼうきれを持つカエルというファンタジーを違和感なく表現も見事。しっかしこんなに怖いカワカマスとアオサギは見たことがない。
が「ナイス!」と言っています。
ビシャカナ
純朴で人のいい農夫のペニーさん、一方で共に暮す動物たちはお調子者のヤギのスワロップに、真面目だが世間知らずのウマのリンピーなど個性に溢れる。それが農業祭に出るのだからドタバタコメディが繰り広げられる。優劣をつける農業祭で勝ち負けではないオンリーワンを得る展開にほっこりした笑いが出る。表情豊かで躍動感のある版画がまた良い。観覧車に乗る動物たちの様は確かに見ものだ。
ビシャカナ
“メケメケ フラフラ メケメケ フラフラ”次々と動物たちが現れて踊って楽しんでいると“さあ、きみも!”それをやられちゃ仕方ない反則技を決められて笑ってしまう。
ビシャカナ
丘の上に建つ丸太小屋のマルタさんは、いつも面白おかしい話をしてくれるが、あまりのメチャクチャな話でつい嘘つきだと怒ってしまった少年、ところがその夜に隕石から怪獣が現れて、マルタさんが巨大ロボットとなり出動する。絵本らしい朗らかな絵柄で牧歌的な雰囲気と、巨大ロボット対怪獣ものがまさかの融合。何も知らずにただ読んでびっくりするのをオススメしたい。
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ビシャカナ
砂浜に生まれ大洋を目指すウミガメの子ども、アライグマにダイサギに襲われ、プラクトンからクジラまで生命の循環の神秘に触れる。写実性とデフォルメを組み合わせてダイナミックは動きのあるイラストもあって活き活きとした生命感あ溢れる絵本。クエの口の中を掃除するホンソメワケベラやヌタウナギまで登場して、作者の多様な生物を描きたいという意思も感じる。
ビシャカナ
人間の老夫婦が食べようとしたおはぎが、縁側から転げ落ちて、カナヘビの老夫婦に拾われて、子どもとして育てられる。←自分で書いてもなんのこっちゃと思うが、おはぎちゃんがカナヘビやカエルたち庭の生き物たちに大事に育てられる様にはほっこりする。なんでおはぎが意思を持って生きているのかは考えないものとする。絵本が許容する自由な想像力はこの庭のように大きい。「うわー ばけものだ…」
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ビシャカナ
地元の人々が手ずから運んできた魚介に野菜、子犬の貰い手探しまで並ぶ輪島の朝市。ビニール一枚しいただけの店もある、みんなどてらを着て、気取らない日常生活と市が溶け込んでいる。朴訥とした絵で描き、語りを朝市の人々とするだけあって、飾らない訛りを読んでいると本当に朝市の中にいる気分になる。震災に水害と大変な災害に見襲われた輪島に朝市が復興する日を祈る。“うみのもんは うみで とれたものを、やまのもんは やまで とれたものを、リヤカーに つんで、にどらに しょって、まちまで はこぶ”
ビシャカナ
2024/11/01 12:03

“こうてくだ、こうてくだ。ぶりと かにと たこと いか。さっきまで うみで およいどった。 けさ おらちの ふねで とってきた、とれたてやぞ。”“あずき どうえ きょねんの なつは てんきつづきで こんな こつぶしか とれんで。うりものには ならんが うちでも たべきれんしのう。”“よめは こんなさぶいひに いちに でんでもええと ゆうてくれるが、うちで こたつのもりを しとっても つまらんしねえ。”

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ビシャカナ
どこの誰ともわからない山男がのんびりしている出だしからして怪しいが、ステレオタイプのインチキ中国人が登場したり、非現実的であり得ないことが次々と起こり、どうなることかと思えばまさかの夢オチ。シュールでナンセンス、極太でずんぐりむっくりなイラストもあって迫力すらある。宮沢賢治とは誠実で素朴な作風だと思っていたが、その認識を改める必要が理想だ。
ビシャカナ
中華最後の王朝であるから清を侮っていた。海から明の再興を狙う鄭成功。清に服従していたはずの明の遺臣の反乱。それでも武勇に優れる康煕帝は西洋由来の大砲を活用して、現代につながる中華最大の版図を築いた。次代の雍正帝は、満州族が中華を支配するための論理を学問で起こしたり善政に努め、清は文武両道を行く、その極めつけの乾隆帝は大遠征を行い、西洋式の宮殿を建てるほどに外国文化にも親しんだ。しかし清の富と人口を目当てに西洋列強はアヘン戦争からアロー号事件まで悪辣な手段を選ばない。太平天国の乱と急速な近代化の責務が重い
ビシャカナ
この巻から作画と物語の質がぐんと上がる。貧しい農民だった朱元璋は、白蓮教を足がかりに明帝国をたてる。だが苛烈な処断と猜疑心の塊になる。次代の永楽帝は兵を挙げてまで皇帝となり、鄭和に大遠征を命じたり、日明貿易で交易したり、内外に活躍するがモンゴルのしつこさには参ってしまう。そして新たなるモンゴルの覇者エセンに皇帝が捉えられてしまう、急場で新皇帝を擁立した于謙だが、皇帝が復位したさいには処刑された。王直の倭寇の脅威、モンゴルの乱、そして秀吉の大陸侵攻など、国を揺るがす事件が続いて女真族のヌルハチがついに立つ。
ビシャカナ
中国の歴史を辿っているはずなのにモンゴルのチンギス・ハーンの幼少期の辛苦まで遡り、中央アジアから欧州の歴史にまで及ぶ、やはり元は別格だ。遊牧民たちのノリも完全に輩で中華の品がない描写がいい。フビライの代になってからも最先端技術の活用や貿易など発展続き、南宋にも最後まで抵抗した陸秀夫など傑物もいる。マルコポーロがフビライの心休まる友人という設定は虚構だが人間味を感じる創作だ。そして仏教の厚遇と資金不足からの紙幣の増産でインフラとなり、世は乱れて白蓮教が乱を起こす、お決まりパターン。
ビシャカナ
ややこしくて頭に入ってこない五代十国時代だが、5朝11君に仕えた馮道のような傑物もいる。節度使から軍権を外して、文治主義の官僚制度を整備した宋、かと思えば政治腐敗の改革派と保守派で激しく争い。遊牧民の遼・金の隆盛、皇帝さえも連れ去られ、南京に南宋が起こり、金と対峙する岳飛の躍進と謀略による死を悼み現代まで続く人気。朱子学の祖となる朱熹。平家を支えた日宋貿易も南宋が舞台であり、羅針盤や印刷術など数々の発明の時代でもある、まったく目まぐるしい時代だ。
ビシャカナ
江戸時代からタイムスリップした火消し屋の息子が、火事防止のために火災報知器を調べるという突拍子もない物語に面を食らうが、感知器の種類も様々で、煙の粒子から光の屈折で感知したり、熱で金属が歪むことで感知するなど、その構造の巧みさにも驚かされる。わずかな埃も重量の誤差も許されず、検査に合格した製品に合格シールを貼るだけでも特別な担当者がいるなど製造工程にも感嘆する。今や家庭にも設置が義務付けられた火災報知器だが、構造を知ってより身近に感じられる。
ビシャカナ
そもそもが古代の生物に由来する天然ガス、採掘には人工衛星による観測、実際に掘らないとわからない試掘など気が遠くなるようだが、実は日本は世界一の天然ガス輸入国であり、液化天然ガス(LNG)の輸送技術の向上、火力発電の利用でも他の化石燃料より環境負荷が想定的に低いことから、これからさらに天然ガスがより活用される未来を予想。そして新潟にもガス田があり東京までパイプラインでつながっているなど意外な事実。安全保障に揺れて資源高騰の現代にはエネルギーのことをさらに知る必要がありそうだ。
ビシャカナ
道が交流の場であった砂利道の時代から、アスファルトで舗装されて交通とインフラを支える現代。アスファルト下の構造から工事車両の舗装技術、騒音を抑え排水性の高い排水性工法、地震対策で網を重ねるHRB工法など最近の技術。道づくりは奥深い。災害多発で少子高齢化でインフラ整備もままならない現代にあっては、当たり前だが意外と知られていない道づくりの技術をもっと掘り下げて知る必要がありそうだ。
ビシャカナ
ホラー漫画のレジェンドが、小泉八雲の怪談を漫画化。特徴的な絵柄が「雪女」の怪しい美女「耳なし芳一」の祟りの恨めしさと見事にマッチ。ひびきゆうぞう「和解」、秦龍生の「死霊」など作画を別作家が担当した回も見所あり、それにしても尻切れトンボの「茶碗の中」怨霊が乳房に執着する「乳房」など、なんとも奇異な話が印象深い。生まれ変わりや虫に魂が宿るなど日本の独特な世界観も興味深い。
ビシャカナ
ようやく三国鼎立したと思ったら、関羽の戦死から、張飛、劉備と次々と亡くなり、蜀の命運が孔明に託されて物語の質が変わる。「七縦七擒」「出師の表」「泣いて馬謖を斬る」「事を謀るは人に在り事を成すには天にあり」 「死せる孔明生ける仲達を走らす」と故事成語が続いて教養書めいている。それにしても、陸遜以外の呉の存在感が薄れて、魏は司馬懿に実験が握られ、劉禅と孫晧も最後は棺を担いで降伏。三国いずれも哀れな末路。「鼎足三分已に夢となり後人憑弔して空しく牢騒ぶ」

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/28(4623日経過)
記録初日
2012/04/20(4600日経過)
読んだ本
2962冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
475128ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
2475件(投稿率83.6%)
本棚
15棚
性別
自己紹介

月に二十冊読むのが目標

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