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曲月斎2017年の読書メーターまとめ

曲月斎
読んだ本
119
読んだページ
31454ページ
感想・レビュー
119
ナイス
4955ナイス
月間平均冊数
9.9
月間平均ページ数
2621ページ

読書メーターまとめ

トップ感想・レビュー

曲月斎
1892年に内燃機関搭載のトラクターが登場した。筆者に指摘される迄、この機械が人間の世界に齎した影響力に気付かなかった。農耕の牛、馬に代わる存在という以上に、収穫量増の代償に、農家の中での肥料の循環が崩れ、化学肥料が浸透、深く耕す影響で進んだ土壌の乾燥化を招き、同時に農家の自給自足が崩れた。中小農家の衰退と工業への労働力移動の20世紀だった。と同時に戦争の世紀でもあり、WWIでの戦車の登場にも繫がる。本書は米、ソ、中、そして日本など世界各地での影響を追う。躍動的で立体的。20世紀を考察する視点として痛快。
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曲月斎
大阪・あいりん地区(釜ケ崎)。東京の山谷、横浜の寿町と合わせて日本三大ドヤ街と言われた。一方、「ドヤ街」「寄せ場」という語彙が注釈が必要かと思う今。日雇労務者というと古色だが、非正規雇用者といえば今風に理解できるか。地縁血縁が薄くなり、社会的に孤立する人が増えている今、ここに暮らしてきた人々が独居高齢化している現況は決して特異な例ではない。日本のどこで起こっても不思議ない気がする。むしろここで暮らしてきた人々の長い歴史は社会福祉の先進例とも言え、学ぶべきことは多いと思う。筆者の手堅い筆運びに好感を抱いた。
曲月斎
2017/08/29 02:17

本当に手堅いフィールドワーク、です。腰を据えるところは据え、客観視するところは客体化し。それと、今までは見えていたものが、不可視化することで、解決した風に見せるようになっている気がして仕方なかったです。この先、特区の構想もそうですが。

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曲月斎
NNN系列で放送された「南京事件 兵士たちの遺言」の制作者が著した取材ルポが前段。「なかった」と言い募る人に対し、従軍兵士が残した記録を元に少なくとも1937年12月16日に揚子江に面した水魚雷営という施設で、また17日にも大湾子という地で「捕虜」を殺害したという事実を裏付ける。1次資料を残した兵、掘り起こした民間の研究者、記録に陽を当てた筆者。南京事件の全容には言及せず「あったこと」だけを記す手法が効いた。後段は自身にも潜む「視線」の解明の独白録。確かに大虐殺という言葉が適切と理解させる理詰めが明確。
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曲月斎
長篠合戦の後、すぐ武田氏は滅亡するような感覚を抱きがちだが、間には1575~1582年という時間が挟まっている(関ヶ原の後、即豊臣氏滅亡という感じに似て。この間実に15年)。その間のことを詳細に跡づけした1冊。武田氏の存亡に限らず、戦国大名は勝頼と同じように精一杯領国支配を続けようと努力したのだろう。隣国と抗争したり、調略したり、同盟を結んだり。合戦もさることながら、日常的な撫民がどれだけできたか、で命運が分かれていったのがよく分かる。最終章の滅亡までは時系列のドキュメント風。一気に崩れていく様は壮観。
曲月斎
2017/03/24 11:50

あと、この本はキンドル版があるので、そちらをおすすめ。紙ベースだと、厚い、重い。電子書籍の良さを改めて知る。

曲月斎
2017/03/25 01:22

本を読んでいく上で、頭の中で画像化できると、整理しやすいのですが、この本は昨年の「真田丸」が実に生きた。

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トップつぶやき

曲月斎

「張作霖:爆殺への軌跡一八七五‐一九二八」(杉山祐之、白水社)を読み始める。躍動感があって面白い。久しぶりに書、措くを能わず、という感じ。

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