読書メーターあなたの読書量を記録・管理

曲月斎2018年の読書メーターまとめ

曲月斎
読んだ本
136
読んだページ
37169ページ
感想・レビュー
136
ナイス
6880ナイス
月間平均冊数
11.3
月間平均ページ数
3097ページ

読書メーターまとめ

トップ感想・レビュー

曲月斎
立大の一般科目としての講義録が底本。歴史学は人文科学で「科学する」範疇に入る学問。歴史の分野で陰謀論を振り翳す時の陥穽のパターンを示した。俎上は保元平治の乱から関ヶ原までだが、筆致に生彩があるのは室町期の章だ。曰く類型に「結果から逆行して原因を引き出す」「因果関係の単純明快すぎる証明」等々。暗記科目ではなく、歴史を学ぶ本当の意味を示す1冊となっている。同時に明治以来の歴史学の深化に触れている部分に学者としての矜持が覗く。「猫に鈴」というが、二元論的な論理に振り回されがちな今だからこそ、必要な1冊といえる。
曲月斎
2018/03/20 16:02

学者として、珍説奇説の対応に時間を割くのは勿体ないという気持ちはよく分かる。その一方で、こういう形で学者としての態度を示す1冊は大切であると思う。ただ、文中で、キーワードをゴチックで組んだのは少々あざとい気も。読みにくい。あと、登場人物が多いので、人間関係を整理しながら読み進めるのが結構厄介。授業ではどんな風に進めたのだろう?

曲月斎
2018/03/20 16:08

本書は「あとがき」を先に読む方がいいかも。それと、筆者のベストセラー「応仁の乱」もこの本に出てくる応仁の乱の項を先に読んだ方がすっきりと理解しうると思います。ご参考まで。

が「ナイス!」と言っています。
曲月斎
本を読む楽しさは自分が読んできた本の間に次々と連環が広がっていくことにある。そんな愉悦そのままに、読巧者の2人の会話は八艘跳びに広がっていく。こんな風に読めたら楽しい。俎上に上がったのは旅行記、人類学、軍記、小説などなど8冊の本。無関係のようで、上手の連歌のような妙味で本が連なる。触手を伸ばしたい本が紹介されると付箋紙を貼るのだが、この本も一杯になった。「世界の辺境とハードボイルド室町時代」の延長で生まれた1冊、打ち止めにしたいというが、是非続編を期待したい。本の扉に自分用の索引を書き留めるとは上手い手。
が「ナイス!」と言っています。
曲月斎
戦争回顧では指導者層に目が向きがちだが、最前線にこそ実相がある。筆者が掘り起した細部には狂気が見える。例えば旧陸軍には歯科医師が職制としていなかったこと。中国大陸で伸びた戦線では虫歯を患う兵士が続出し、歯が欠損するのは当たり前。軍靴の材料の革が粗悪になり、縫製する糸が亜麻からスフの混紡になり、糸が腐って壊れた。軍靴ゆえの水虫や、南方でのマラリア、性病は勿論、集団生活を営んでいる中で結核を発症しても打つ手なく、戦争の極限状態が原因の精神疾患を惹起。或は員数合わせに知的障害者まで招集。傷病兵、俘虜の殺害……。
曲月斎
2018/01/12 17:43

極言すれば、人力、馬匹に頼った日本軍と、機械化して物量の豊富さを背景にした相手軍の差。モッコとローラーでつくる滑走路とブルドーザーでつくる滑走路の差。スピードに差が出るのは当たり前だ。小機関銃が導入されなかったり、部隊間を結ぶ無線が満足に実用化できなかったり。考えられない彼我の差。日本軍が実相を学ぶ機会がなかったのかといえば、少なくともWWⅠの戦訓とシベリア出兵の失敗と、機会があったはずなのに。

曲月斎
2018/01/12 17:55

こういう地道な研究には、聯隊史など、靖国偕行文庫などの公開などがあるという。

が「ナイス!」と言っています。
曲月斎
グランドホテル形式という映画がある。本書を準えれば「ホテル分国法」か。成立過程や時代背景、筆者などを読み解くことで、領国支配の実態、戦国大名の姿を描き出す。法には領主の権限をも拘束する内容もあり、上意下達だけではなく、マグナカルタの例同様、逆方向の意識も働いていたという指摘は興味深い。圧巻は「今川かな目録」と「甲州法度之次第」の読みだ。機構を整えるより、新規領国の開拓(隣国への侵攻)の方が家臣には負担が軽かったかもという指摘は興味津々。書末の「マニュアルだけ整備」が齎す昨今の弊への言及があるは示唆に富む。
曲月斎
2018/07/30 14:49

ほとんど愚痴の「結城氏新法度」、領地争いよりマンパワー重視だった時代の伊達稙宗の「塵芥集」、三好・浅井・斎藤と四面楚歌の中で生まれた「六角氏式目」。分国法の完成形とも言える「今川かな目録」も耕地の少ない甲州ならではの背景を持つ「甲州法度之次第」も、こう読み解くと、教科書的な読み方とは異なる世界に見える。そして確かに、織田・徳川・後北条・上杉・毛利・島津といった生き残れた戦国大名との差を考え込む。余談ながら、「武田氏滅亡」(平山優)、「今川氏滅亡」(大石泰史)=共に角川選書=の併読をお勧めしたい。

が「ナイス!」と言っています。

トップつぶやき

曲月斎

「きのう何食べた 14巻」(よしながふみ、講談社)読了。相変わらず登場する料理が美味そう。ズッキーニの浅漬け、鱈のガリバタ焼き……。茹で汁を活用のスープなど副菜をササっと作る手際は自分には無理。で、話題の料理の話以上に、親の墓や、身近で起きる熟年離婚等々、50歳過ぎのカップルの身近に起こる出来事がホントに日常的で、毎度ながらに興味津津。

「きのう何食べた 14巻」(よしながふみ、講談社)読了。相変わらず登場する料理が美味そう。ズッキーニの浅漬け、鱈のガリバタ焼き……。茹で汁を活用のスープなど副菜をササっと作る手際は自分には無理。で、話題の料理の話以上に、親の墓や、身近で起きる熟年離婚等々、50歳過ぎのカップルの身近に起こる出来事がホントに日常的で、毎度ながらに興味津津。
が「ナイス!」と言っています。
曲月斎

1位は「トラクターの世界史」でした。 https://bookmeter.com/users/25109/bookcases/11215093?sort=book_count&order=desc

が「ナイス!」と言っています。
曲月斎

「ペリリュー 4巻」読了。組織的な戦闘の終了と戦闘の終了は異なる。本巻で取り上げている世界は、情報伝達ままならぬ戦場で起こった世界を描く。ペリリューで起こったことはこの後、沖縄戦、いや大陸や樺太での終戦まで同じ構図続く訳で、戦場の現実を伝えてくれるような内容。島の住民の多くを巻き込んでの戦闘が痛ましい。

が「ナイス!」と言っています。

読んだ本136elkイメージ

1月9

2月6

3月11

4月14

5月10

6月12

7月11

8月23

9月13

10月10

11月10

12月7