６５０ページ、重さ７００グラム。あ～疲れた。読んでいるうちにランナーズハイになって、後半は一気読み。永遠に読み続けてもいい気持ちだったので、この終わり方が残念無念。でも各登場人物の描き方が薄っぺらじゃなくてとてもリアルで良かった。

「人生で、今この瞬間がいちばん若い」いい言葉だ。今を楽しもうとつくづく感じた。

ホラーなのかと思っていたら、しっかりとしたミステリだった。さすが江戸川乱歩賞受賞作。呪いの解明も興味深かった。

舞台設定が安易すぎるきらいはあったが、美の本質に覚醒する＝自分自身に気づくというテーマを美しく、分かりやすい文章でつづった良作。芸術家ならではの表現に感服。

主人公のまさかのどんでん返し。びっくりしました。次々に狂気に包まれるさびれたマンションの住人達。虹色ではなく暗黒の童話。怖かった。

そういえば、昔、膳というウィスキーがあったな。１０年、２０年前に仕込まれた原酒を今のブランドに合わせて作るという難しさを知った。ホワイトも角もオールドも昔と味が変わっているのか。

ライトノベルだけに虐待などの重々しいテーマは無く、ほっこりする話ばかりでした。登場人物も高齢者から子どもまで幅広く、楽しめました。

後半の「覗き窓の死角」は倒錯ミステリの傑作。ただ、なるほど、そうだったのかと騙されていたのは分かったが、前作ほどのインパクトはなかった。翡翠の背景がだんだん明らかになってくる。それは次作以降に期待。

話の小ネタになります。小学生向けで大変分かりやすく、楽しい本でした。

６５０ページ、重さ７００グラム。あ～疲れた。読んでいるうちにランナーズハイになって、後半は一気読み。永遠に読み続けてもいい気持ちだったので、この終わり方が残念無念。でも各登場人物の描き方が薄っぺらじゃなくてとてもリアルで良かった。

過酷な満州からの引き揚げのパートは読むのが辛いほどだった。現代パートでは認知症を患う主人公よりも親友の二人の老婆の生きざまが胸に響いた。この著者らしく、また嫌な男が出てくる終盤にハラハラドキドキ。

ドリフターズ結成時のいきさつなど、興味深く読んだ。リアルタイムでは、荒井注脱退、志村けんの見習いの頃のドリフターズがいちばん印象に残っている。自分がいちばんドリフターズが好きだった時だ。今、仲本工事の葬儀に際しての報道に寂しさを感じる。