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2025年11月の読書メーターまとめ

NORA
読んだ本
11
読んだページ
3835ページ
感想・レビュー
11
ナイス
56ナイス
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2025年11月に読んだ本
11

2025年11月のお気に入り登録
4

  • せ~や
  • ヴェネツィア
  • expensivewell
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2025年11月のお気に入られ登録
2

  • expensivewell
  • ヴェネツィア

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NORA
自らを小説世界の登場人物であると自覚している「名探偵」と「ボンクラ警部」が、ストーリーに都度ツッコミを入れながら事件を無理やり解決に導いていくメタ・ミステリ。東野圭吾コメディ路線の一作であり、終始おふざけ満載なのだが、その作風に比してなんとなく悲痛な印象を受けるというか、この頃の作者は本当にミステリというものを嫌いになりかけていたのではないかと心配になる。万年初版作家だった東野圭吾がよりによって本作で息を吹き返したという事実も、なんとも皮肉というか、事件の真相より作者の胸中が気になるところである。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
11

NORA
クライマックスのどんでん返しで有名なミステリ。「ワトソン役」と「探偵役」がそれぞれ指定され、場面の転換ごとに作者からの注意書きが挿入されるという独特の構成を持つ。ミステリ慣れした読者なら当然、この仕掛け自体に穿った見方をしてしまうので(実際、自分はかなり早い段階でこの物語の真相に気付いた)、どちらかといえばこれまであまりミステリを読んだことのない人のほうが楽しめると思う。小説としては軽い作りで格調高さや文学的な香りなどは望むべくもないが、読者に対して徹底的にフェアであろうとする姿勢は素晴らしい。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
「獣化」をテーマにした格ゲー、ブラッディ・ロアのコミカライズ版。各キャラクターの造形はケモナーのツボを的確に抑えているし、ヒロインの親友が敵に回ってしまうなどシリアスな雰囲気は悪くないのだが、一番カッコいいはずの主人公がマジで何を考えてるかよく分からない人になっていてお話の推進力が弱く、ラストは打ち切りに向けて駆け足だったりと諸々残念な作品。とはいえ当時中学生だった自分は毎月楽しみにしながら読んだものです。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
自らを小説世界の登場人物であると自覚している「名探偵」と「ボンクラ警部」が、ストーリーに都度ツッコミを入れながら事件を無理やり解決に導いていくメタ・ミステリ。東野圭吾コメディ路線の一作であり、終始おふざけ満載なのだが、その作風に比してなんとなく悲痛な印象を受けるというか、この頃の作者は本当にミステリというものを嫌いになりかけていたのではないかと心配になる。万年初版作家だった東野圭吾がよりによって本作で息を吹き返したという事実も、なんとも皮肉というか、事件の真相より作者の胸中が気になるところである。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
まさか「アレ」じゃねえだろうなあという嫌な予感とともに読んでいったらアレだったというタイプの小説。というわけで出落ち感が半端ないが、デスゲームものとしては文章も読みやすく、話もサクサク進むのでそれなりに楽しく読めるとは思う。とはいえ、せっかくの設定を活かせているとは言い難い。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
おどろおどろしいタイトルに比して、なんかノリが軽い一冊。命を狙われているのにやたら脳天気なお嬢様に振り回されるポアロとヘイスティングスのドタバタぶりが堪能できるコメディ回。とはいえミステリとしての骨格はしっかりしており、ラストの解決に至って最初から最後まですっかり作者の掌の上で踊らされていたと分かり地団駄を踏む。ミステリというのは誰かしらが嘘をついているものですが、この作品における「嘘」は、クリスティーの作品群の中でもかなり上質なもののひとつではなかろうか。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
天才高校生が投資ビジネスに挑む話。実際には難しそうだが荒唐無稽とも言えない題材であり、ドラゴン桜といい、この人は毎度絶妙なリアリティラインを突いてくる。例によって教養(お説教)漫画ではあるが、見せ方が上手くスルスルと頭に入ってくるのはさすがの三田紀房。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
ある程度ミステリを読み慣れた人であれば恐らく瞬時に分かってしまうトリック。新本格作家のデビュー作ってその人の趣味とか嗜好性が色濃く出たものが多いのだが、本作は信じられないほど淡白、悪く言えば凡庸で印象に残らない。のちに数々の奇想天外な傑作を世に送り出していく歌野晶午という天才作家がここから生まれたという事実が、本作最大のミステリーと言えるかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
これは小説というか、小説の体裁を借りた映画論であり演技論と言うべきだと私は思うわけですが、そもそも阿部和重自身が映画学校出て映写技師やってた面倒臭いタイプのシネフィルなわけで、面倒臭い小説が生まれるのはそりゃ必然である。うわぁ蓮實重彦とか絶対好きそうって感じの衒学的な文体が延々と続き前半は読み通すのに骨が折れるが、主人公が自主映画への出演を決めてからの後半の加速感としょーもないオチは結構好き。でもまあ、これから阿部和重読むって人は『インディヴィジュアル・プロジェクション』にしといた方がいいと思うよ。
NORA
ふざけてるんだけどあまりに実用的すぎる困った本。さっそく今日から意味のないベン図を描いたり「それってスケールする?」って言ったりしよう。実際のところ会議なんて「参加することに意義がある」(実際はそうでもない)の典型なのだから、何を言っているかなんて誰にとってもどうでもいいことなのである。本書のテクニックを無意識に実践できている人は皮肉ではなく恐らく優秀。悪意をもって実践できている人は…やはり優秀なんだろうな。一緒に働きたいかはともかくとして。
NORA
『びんぼうなマルタン』、これ深読みできそうな話なんだけど、そのまんまストレートに受け取って良いんだろうか。親友の行動も不自然なら、刑事たちの思わせぶりな会話も結局何だったんだとなる。もっとも、1960年代に描かれた短編にそこまで分かりにくい伏線を張り巡らせているほうが不自然か。相変わらずこの時代の空気が見事に活写されている。
が「ナイス!」と言っています。
NORA
これ、たまに永島慎二本人が主人公の話が挟み込まれるんだけど、楽屋オチ的なギャグなのか実話ベースなのか判断がつかない。1巻に引き続き、救われない話が多い(そもそも漫画家ほとんど関係ない話もある)。それにしてもサロンとしての喫茶店が出てくるシーンが多いねえ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/22(4800日経過)
記録初日
2013/01/21(4709日経過)
読んだ本
454冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
127909ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
454件(投稿率100.0%)
本棚
4棚
性別
外部サイト
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