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2025年2月の読書メーターまとめ

NORA
読んだ本
3
読んだページ
831ページ
感想・レビュー
3
ナイス
11ナイス

2025年2月に読んだ本
3

2025年2月のお気に入られ登録
1

  • めろんぱん

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NORA
あえてジャンル分けするなら「老人文学」とするべきか。独居老人のこまやかな生活スケッチが続き、とりたてて起伏のない日常の裏で「何か」が進行し、老人の生活は徐々に侵食されていく。「敵」の正体は最後まで明確にはされないが、結局のところアレなんだろうなあ。静かに生き、静かに死にたくとも、奴らはそれを許してはくれまい。本作の執筆から四半世紀が経ち、筒井康隆、御年90歳。身体は衰えても相変わらず頭脳は明晰らしいこの老人は、おそらくはそう遠くない未来に差し迫った「結末」について、いま、いったい何を考えているのか。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
3

NORA
著者はちゃんと資産価値のある腕時計ばかり買っているので、タイトルの印象ほど悲惨な内容ではない。中村うさぎ的破滅型散財日記というよりは、コレクター精神とはどういうことかという話が中心。自分も散財癖、収集癖があるので共感多し。さんざん浪費したことを後悔するでも全肯定するでもなく、苦笑いしながら書いているのが、なんだか分かる気がする。
NORA
刑務所内の生活を綴るユーモラスな筆致と、ナイナイ矢部をシャープにしたような著者近影(イケメンである)と、収監される原因となった事件を並べてみると、いささか混乱する。その最期から考えても、見沢知廉は破滅型の天才だったといえよう。そこから逆算すると、この本がなんだか不気味に思えてくる。そこかしこで読者の笑いを誘う自嘲めいた独白は、巧妙に偽装された、深い深い絶望ではないか。出所し、外の世界へと出ていくラストシーンは、地獄への道だったのではなかったか。自らの才能に囚われた男の独房生活は、この本だけでは終わらない。
NORA
あえてジャンル分けするなら「老人文学」とするべきか。独居老人のこまやかな生活スケッチが続き、とりたてて起伏のない日常の裏で「何か」が進行し、老人の生活は徐々に侵食されていく。「敵」の正体は最後まで明確にはされないが、結局のところアレなんだろうなあ。静かに生き、静かに死にたくとも、奴らはそれを許してはくれまい。本作の執筆から四半世紀が経ち、筒井康隆、御年90歳。身体は衰えても相変わらず頭脳は明晰らしいこの老人は、おそらくはそう遠くない未来に差し迫った「結末」について、いま、いったい何を考えているのか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/22(4530日経過)
記録初日
2013/01/21(4439日経過)
読んだ本
399冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
111996ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
399件(投稿率100.0%)
本棚
4棚
性別
外部サイト
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