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2024年3月の読書メーターまとめ

やどかり
読んだ本
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感想・レビュー
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ナイス
636ナイス

2024年3月に読んだ本
21

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ぶぶ ひこ
  • 蒼い猛牛

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やどかり
ネタバレまさかの戦国時代ミステリー。おもしろかった。主家を乗っ取った荒木村重だからこそ、こんな駆け引きもあったかもしれないと思わせる。なぜ信長に反旗を翻したのか、なぜ有岡城を出たのか、今も諸説ある謎と、有岡城下で起きる不穏な事件が絡みとてもおもしろいストーリーになっている。黒田官兵衛の説く領主の名分の三つの形には納得。荒木村重を描いた遠藤周作の『反逆』を再読したい。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

やどかり

見えぬよ🐈‍⬛

見えぬよ🐈‍⬛
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2024年3月の感想・レビュー一覧
21

やどかり
ネタバレどちらの小説も古い良いものに価値を見出す世代と、時代の流れで別の価値観を持つ世代、子供たちの対比に少し心が痛む。『櫻守』では、ソメイヨシノがいちばん堕落した品種と書かれていて驚いた。日本の桜とは、古来の山桜や里桜をいうのだそうだ。
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やどかり
ジェンナーの前に秋月藩で種痘が行われていたと初めて知った。しかも注射ではなく、瘡蓋の粉を吸い込む方法で。これってもっと知られてもいい事実だと思う。
yuji
2024/03/29 19:40

吉村昭の「雪の花」という本があるのですが、江戸末期に天然痘の予防に力を尽くした町医者のお話です。もうだいぶ以前読んだのですが、とても感動したのを覚えています。実験台に自分の子供で試すのですが、自分では絶対無理〜って思いました。来年映画化されるのでぜひ観に行きたいと思います。

やどかり
2024/03/29 20:32

yujiさん、『雪の花』読みました。読み応えある本でした。映画化楽しみですよね。この絵本はその前の時代みたいで、注射の種痘前にこんな方法があったのに驚きました。

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やどかり
ネタバレ絵がほぼ刺繍で鮮やかで、かつ繊細できれいだ。かみさまがにんげんをつくったのか、それともにんげんがかみさまをつくったのか。とても短い絵本なのだけど、問いが深い。大人も考え込んでしまうような内容。
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やどかり
大きなねこ、小さなねこ、毎ページにねこさんが1種類ずつ。小さな子供さんに読み聞かせたら良さそうな絵本。
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やどかり
ネタバレ実話を絵本にされている。野良猫だった成猫がうちに来た。ソファの下に隠れ、威嚇されても、ゆっくり猫の気持ちの変化を待っているけれど、やはり攻撃される。野良のままの方が幸せだったのかと思い悩むのは保護猫飼ったことがある人には、あるあるだと思う。猫にも個性があるから、すぐに適応できるコもいれば、いつまで経っても抱っこも触られるのもヤダってコもいる。猫の気持ちに寄り添う優しさが感じられて、待ってもらえてよかったねと言いたくなった。
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やどかり
ネタバレ野良猫の気持ちを代弁した物語だ。孤独に生きてきて、それを孤独だと知らなかった黒猫は感情を表に出すことを思い出す。きみの命は石ころや物と一緒ではないよ。去年保護したうちの黒猫と被って、よかったねと頭を撫でたくなった。
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やどかり
ネタバレ著者の母親の最晩年を描いた三部作。1960〜70年代なので、認知症という言葉もなく、耄碌、老耄という言葉で説明される。家族で介護するのが当たり前の時代とはいえ、兄弟姉妹がいるからなんとか成り立つのであって、相談する公共機関もなく大変だ。認知症が進む母を「状況環境」の中に生きているのではないかと書いてあったのは、その通りかもしれない。認知症の方は、周りの状況・雰囲気を敏感に感じ取っていて、それに合うドラマの中で生きている感じなんだろうか。
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やどかり
ネタバレ昔読んだストーリーより長く、忘れているのかなと思ったら、他の方のレビューで原話に忠実とあるので、子供用の絵本では端折られていたのかも。淡い色彩がきれい。
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やどかり
ネタバレ故郷も近く、境遇が似た林養賢を20年かけて取材し自分なりの考えをまとめたという。母親の志満子も哀れに思うし、養賢も金閣でなく、他の寺へ行っていたらこんなことにならなかったかもしれない。24才で結婚した志満子も何かしら問題があって、その歳まで結婚していなかったのだろうか。結核を患った夫と吃音の息子。夫婦喧嘩も多かったそうだが、穏やかな環境に育っていたら…、といろんなもし…が浮かぶ。母親の死を知ったのはいつだろう。その後に母親を慕う気持ちが芽生えたのだろうか。宗教の裏側も見えて、動機は奥深いものがあると思う。
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やどかり
ネタバレ陰陽師って、漫画や小説、映画に登場するイメージより仕事が多岐に渡ってるし、実は公務員的な仕事でめちゃくちゃ出勤している。日本独自に進化した内容もあり、鬼門の考え方も間違えているし、そんな感じで人の生活や政治に影響が大きかったって大変だったろうな。意外なのは戦国時代にも存在していたこと。長篠の戦いの屏風図に、六芒星が縫い込まれた陣羽織を着た陰陽師たちが描かれているそうだ。秀吉は陰陽師を一斉追放し、その後家康は呼び戻し陰陽道を使用している。いろいろ深い話が多かった。
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やどかり
ネタバレ相変わらずおもしろいし、へーっと感心させられる。浮く野菜/沈む野菜は知らなかったなぁ。重さではなく密度によるそうで、地中で実るものは密度が高く沈むのだそうだ。花粉とコロナウイルスの比較もおもしろい。花粉の1/300の大きさなら、マスクしててもすり抜けられちゃうよね。不動産広告では、徒歩1分は80mに相当すると定められているのも初耳。でも大体もっとかかる気がする。みたらし団子の数も江戸期に四文銭が流通していたから、関西では5つだったのを4つにしたって、なんだか損した気分(笑)
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やどかり
ネタバレ楽しそうな表紙で選んだら、中身はかなり本格的な遺伝子の本。写真が多くていろんな柄の猫が見られるからそれだけで楽しめる。一本の毛がシマシマになっているものをアグチ毛と呼ぶのを初めて知った。うちのキジネコはアグチ毛だな。
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やどかり
ネタバレ『光源氏』(田辺聖子訳)は何度か読んだけれど、『紫式部日記』は初めて。女房として働くなかで、着実に成長している姿も垣間見えるし、人間関係で悩む様は現代と変わらなくておもしろい。周りの女房の着物を観察しているのも、女性らしい観点だ。大河ドラマを見て紫式部自身にも興味が湧いたし、ドラマを見るまで知らなかった藤原実資の『小右記』も気になる。安倍晴明も以前読んだり観たりした本や映画のイメージと全く違うから、陰陽師の本も読んでみたくなった。ドラマに触発され知識欲が高まるのはいいな。
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やどかり
ネタバレ好きな「オフィーリア」が観れたのでよかった。日本画では死体が描かれたものって少ないのではないだろうか。文化の違いかな。
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やどかり
ネタバレまさかの戦国時代ミステリー。おもしろかった。主家を乗っ取った荒木村重だからこそ、こんな駆け引きもあったかもしれないと思わせる。なぜ信長に反旗を翻したのか、なぜ有岡城を出たのか、今も諸説ある謎と、有岡城下で起きる不穏な事件が絡みとてもおもしろいストーリーになっている。黒田官兵衛の説く領主の名分の三つの形には納得。荒木村重を描いた遠藤周作の『反逆』を再読したい。
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やどかり
ネタバレユダヤ人であることを隠しゲシュタポでナチスの通訳として働き、ゲットー殲滅から人々を救ったダニエル。その後カトリックの神父となる。たくさんの登場人物の日記や書簡から構成され、ダニエルのことが明らかになっていく。神について書かれた文章は、その捉え方が遠藤周作の沈黙と重なるところが多々あった。東欧諸国の国境が何度も変わってきていることは、今のウクライナへの侵攻に繋がり、イスラエルに住むユダヤ人、パレスチナやガザに関することはガザへの侵攻にも繋がる。宗教、民族が紛争の種となっていることは、今も昔も変わっていない。
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やどかり
ネタバレ美の定義、自身を分析する溝口や柏木の思想が難しかった。何度も読み返して読了までに時間がかかった。理解しがたい犯罪者の正義を聞かされているような気分になる。柏木は溝口の思考をさらに助長し、追い詰める役割を果たしていたような…。途中から、三島由紀夫の意見を述べるために柏木はいるのだろうかと考えていた。実話を元にしているが、実際の動機は何だったのだろう。『罪と罰』を読んだ後だったので、溝口とラスコーリニコフが重なる瞬間があったりもした。なんだか消耗する読書だった。次は水上勉の『金閣炎上』を読む。
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やどかり
ネタバレ信玄や信長、家康のいた戦国時代を知る真田信之が、九十歳を超えて家督相続で二分する藩の存亡にも関わる内紛に直面する。幕府の老中酒井忠清との攻防、隠密も活躍しおもしろかった。隠居したとはいえ、その歳で現役なのにも驚くし、こちらも80歳を超えた老臣鈴木右近も現役で藩の未来のために画策する。息子たちに先立たれた不幸もあるけれど、それだけ託すことができる後進がいなかったということでもあるのか。『真田太平記』の後日譚とのことで、真田三代の歴史を読み切った気がする。
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やどかり
ネタバレちょっと意味がわからなかった。
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やどかり
ネタバレまじめな人の特徴が結構当たっていて、へこみそうになった。融通のきかなさ、こうあるべきと思い込んでしまうこと、1つの失敗ですごく落ち込んでしまうなど、悪い方へまじめさが出ていて、損している気がする。この本を読んで「まじめ」であるということは、悪いことではないと改めて気づけた。長所を素直に認める、自分に対するおおらかさを持つ、もう一歩だけ前に出てみる、誰かの誘いには乗ってみる。少しずつでも考え方を変換していきたいな。
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やどかり
ネタバレ読んだことがない人もある人も、ラスコなんとかという青年が老婆を殺す話…というざっくりした内容しか把握していないみたいだ。そこから、読んだことがなくても語っていいじゃないかと始まった座談会。私は読了直後なので、その推理いい線いってる!とか全く外れてたり、作家ならではの、しをんさんなら何部で殺す?とか、いろいろおもしろかった。読んだ後にも座談会を開いていて、皆さんの感想や解釈もおもしろく読めた。あとがきのしをんさんの「読む前から“読む“は始まっている」は言い得て妙。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/10/27(4201日経過)
記録初日
2012/10/27(4201日経過)
読んだ本
1681冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
398498ページ(1日平均94ページ)
感想・レビュー
1658件(投稿率98.6%)
本棚
0棚
性別
血液型
O型
職業
主婦
現住所
福岡県
URL/ブログ
https://www.instagram.com/nike_neco
自己紹介

私にいろんなことを教えてくれる読書が好き。
図書館派ですが、いつかいつか好きな本に囲まれた書斎みたいな部屋がほしいな。

好きな作家
遠藤周作
吉村昭
津村節子
帚木蓬生
三浦哲郎


2022年03月19日

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