ネタバレ初くわがき。★★☆。殺人鬼の動機があまりに納得できない。こんな妄想だけで、しかも親子とも次々殺人するか？解説に「こんな人もいるかと思わせる」とあるが、私的にはあり得ない。主人公の美桜の子供の頃毎日鶏の解体をさせられた辛い体験と、それを断ったときの父親からの暴力が幼い心と身体にもたらした傷の大きさは想像を絶する。その後虐げられた人生を送ってきたが、妹の保険金殺人の汚名を晴らすため、次第に強くなっていく過程は応援したくなる。途中から繰り返すどんでん返しは確かに驚愕の真相を導くが、展開には多少無理感があるかな。

ネタバレ初くわがき。★★☆。殺人鬼の動機があまりに納得できない。こんな妄想だけで、しかも親子とも次々殺人するか？解説に「こんな人もいるかと思わせる」とあるが、私的にはあり得ない。主人公の美桜の子供の頃毎日鶏の解体をさせられた辛い体験と、それを断ったときの父親からの暴力が幼い心と身体にもたらした傷の大きさは想像を絶する。その後虐げられた人生を送ってきたが、妹の保険金殺人の汚名を晴らすため、次第に強くなっていく過程は応援したくなる。途中から繰り返すどんでん返しは確かに驚愕の真相を導くが、展開には多少無理感があるかな。

ネタバレ久々コーンウェル。モノレール文庫。★★★。長編だが中盤までの流れから一転終盤の怒涛の展開に読む手が止まらない。スカーペッタの強靭な体力、精神力は信じられないほど。ベントン始めいろいろな人に助けられながら、姪のルーシーを救い、エミリー殺害の真相を暴いていく。最初の見立てに左右されず、細かい情報から真実を突き止めるのはさぞ根気がいるだろう。相棒のマリーノとの関係がギクシャクしたのは残念だが、これからも協力して犯罪を解決していくんだろう。後編となる作品があるようなので、また機会があれば読もうかな。

ネタバレやはりこのシリーズは一気読み。★★★。医者をやっている以上死に直面することは避けられないが、今回の患者は特に哀しかった。亡くした子供に50年も贖罪し続けた婦人。家族崩壊し、誰も見舞いに来ず泣きながら亡くなった婦人。そして22歳という若さで亡くなった葵。病を抱えながら一緒に富士山に登り、ボーリングや食事もした葵の癌が進行していく。症状で余命が分かる隆治の辛さはいかほどか。手術でミスし、しばらく外された隆治は故郷の鹿児島に帰る。老いていく母のことも悩ましい。でも外科医は隆治の天職。周りの先生と一緒に頑張れ！

ネタバレ初はるな。★★★。各編の一人称が次々に替わるが、多くは何かに囚われた生き方にもがき苦しむ。その中で翼やレモンは、辛い過去がありながらも心に誠実に生きていて清々しい。そして玲子の啖呵は古い考えのおじさんには理解不能かもしれないが、当たり前のことであり大拍手。平野は翼といい相手だと思うが間が悪かった。ラストの鉄腕の仕掛けによる翼のレモンへの愛の告白は心が温かくなった。肘差のような田舎暮らしもいいと思うが、人間関係の押し付けや噂話しかレジャーがないのはちょっと困る。