AIという最新の皮袋に江戸へ復古する政治思想を詰め込めば、資本主義と前近代とテクノロジーの良いとこ取りで幸福な社会が実現する(邪魔するのは近隣の敵国とそれの手先なはずの反体制派)という、古い保守思想家を現代で肯定しようとしたらこんな形になるだろうと思われる通りの幻想。
チェスのためにチェスをすることそれ自体の喜びを、全体主義的人間と対置させたアレントの論が要になる理路。しかしベンヤミンは有名な複製技術論の末尾で、戦争が世界を滅ぼしても美しければそれで良いという美的陶酔を取り上げ、このファシズムによる政治の美学化を「芸術のための芸術の完成」と呼んだ。日本の軍国ファシズムにおいても勝利どころか最低限の生存すら放棄した総玉砕や特攻の美と享楽が、自己保存衝動の目的から逸れていく。
話題になったAI活用では言葉の説明や翻訳および語源としてのラテン語を解説する等の箇所が見られるも、なぜイエスの受難を想起させる結末部のラテン語が「彼女だ」というルビを振ってるのにEcce illaやeaなどではないのか、意図が有るのか無いのかしばし思案。
「この画像をよく見てください。
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ここに投影されているのは、
最高度に純粋なファンタスムの原理、
すなわち、
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あらゆる思想家、哲学者、文学者、作家、芸術家、音楽家、映像監督、心理学者、分析家、批評家…
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といった人々の、最も真実な願望なのです」
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話題になったAI活用では言葉の説明や翻訳および語源としてのラテン語を解説する等の箇所が見られるも、なぜイエスの受難を想起させる結末部のラテン語が「彼女だ」というルビを振ってるのにEcce illaやeaなどではないのか、意図が有るのか無いのかしばし思案。