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11月の読書メーターまとめ

メタボン
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感想・レビュー
19
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745ナイス

11月に読んだ本
19

11月のトップ感想・レビュー!

メタボン
☆☆☆★ 文藝に連載されていたとは思えないほどポップで軽い青春小説。こんな軽い小説なのに島田の文体の冴えが出ており序盤は夢中になって読み進めた。弱小野球部が甲子園へ出場するまでのくだりは「もしドラ」を彷彿とさせる。中盤からはちょっと都合が良すぎる展開で夢が醒めてきた。でも面白く読めたことには違いない。
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11月のトップつぶやき!

メタボン

2017年の読書メーター 読んだ本の数:266冊 読んだページ数:72230ページ ナイス数:10067ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/308761/summary/yearly

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11月の感想・レビュー一覧
19

メタボン
☆☆☆☆ ひたすら美しい文章と岬でのかくれんぼの結末「岬にての物語・三島由紀夫」リフレインが痛ましい「鎮魂歌・原民喜」フィリピンでの捕虜体験の一シーン「ユーアーヘヴィ・大岡昇平」意外なファミリー小説「プールサイド小景・庄野潤三」安吾の白痴にも通じる空襲描写とラストが衝撃的な「焔の中・吉行淳之介」精神を病む妻の詰問が激しい「離脱・島尾敏雄」ありえないグロテスクな刑罰の設定に 全編中一番衝撃を受けた「囚人・倉橋由美子」車に轢かれた馬の祟りがまるで女に乗り移ったような「妖術的過去・深沢七郎」(続く)
メタボン
2018/11/30 23:13

結局懐中時計は友から譲られない「懐中時計・小沼丹」骨や殻を味わう女が印象的な「骨の肉・河野多恵子」不倫の男女の会話が何とも艶めかしく危うい「蘭を焼く・瀬戸内晴美」。他、「悪い仲間・安岡章太郎」「家のいのち・円地文子」「リー兄さん・正宗白鳥」「気違ひマリア・森茉莉」。既読の「トカトントン・太宰治」「火の魚・室生犀星」「水・佐多稲子」。本当は群像70周年記念号で読んでいるが感想を書ききれなくなるので文芸文庫バージョンで読了登録。

メタボン
2018/11/30 23:16

ベスト5は倉橋由美子・室生犀星・太宰治・島尾敏雄・庄野潤三。

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メタボン
☆☆☆☆ 谷崎は何よりも文章が素晴らしい。存分に名文に浸った。神童として英才を極めた春之助が堕落していく様が切実な「神童」。「異端者の悲しみ」は再読であるが、今で言うパニック症候群のような描写があり、谷崎も一時期そのような体験をしたのかと感じられた。田園での別れの別れの描写が美しい「詩人のわかれ」。ちょっとしたコメディの「The Affair of Two Watches」。
メタボン
2018/11/30 18:37

先ず何よりも彼の視覚に快く沁み込んで来たものは、部屋を取り囲む茶褐色の砂壁の色である。表面にしっとりとした渋味のある艶消し色の砂を湛えて、底の方にきらきらと紙やすりの如く閃めく粉末を含んだ壁の匂は、恰も優雅にして高尚な此の家の生活の象徴であるかのように感ぜられ、今日迄貧窮に慣れて居た少年の心の調子を、知らず識らず一種の全く異った境界へ誘うて行く力があった。~神童

メタボン
2018/11/30 18:46

その外床の間の掛軸だの違い棚の置き物だのと云う細かい品に対しては、ただ恍惚とした心持ちで一と通り見渡したに過ぎない。丁度春光のうららかなる草原を瞰望した旅人が、ひたすら駘蕩たる薫風に酔ってしまって、路傍にどんな花が咲いて居たかも覚えて居ないと同じように、彼は一々其れ等の品物が何であったか留意する餘裕を持たなかった。~神童

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メタボン
☆☆☆☆ 小川国夫の中でも特に難解な部類に入る小説だと思う。限界まで削ぎ落された文章が意味を拒絶する。物語自体が何かの暗喩のような印象。ただこの文章から喚起されるイメージや、暗澹とした世界観にむしろ逆説的だが文学の豊饒性を感じた。<ある人>はイエスを、アシニリロムゾはユダをモデルにしているというのは何となくわかった。解説でこの長編を「筋書きを語ろうとする意志は作者にない。64の銅版画で構成されているのだ。」(上田三四二)と表現しているのはなるほどと得心した。
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メタボン
☆☆☆ 着眼点が良いさらっとした短編集。山田うどんでのデートが何よりも価値があるんだと気づいた表題作。それぞれの人の思い出がつながり繰り返されるように思える素敵な街「それぞれのウィーン」。離婚指輪にむしろかけがえのない思い出を閉じ込める「消えない光」。商業誌に載せた短篇を集めているだけあって、あざとさも感じられるが、上手くお話にしているなと改めて角田光代の力量に感心。
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メタボン
☆☆☆☆ 時空間が歪んでいるような構成で人物像を掴むまでが大変だった。難解な作品集だが不思議と惹きこまれてしまう。同性愛の相手である久美が池に引き込まれて草の臥所に久美の娘ななと取り残されて眠るラストが衝撃的な表題作。母の再婚相手の子供を産んだ自分と同じ歳の女とのやりとりが印象深い「花を撒く」。オートバイの暴走シーン、あきらのホーム転落死のシーン、母との墓地の散歩シーン、それぞれが夢と現実との端境にあるような「鬼火」。泉鏡花文学賞にふさわしい幻想的な作品集に唸りながら読了。
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メタボン
☆☆☆☆ 15歳の時に感じたり考えたりすることがピュアに書き込まれていて、せつなくもすがすがしい小説だった。前半は野球の描写に、後半はベートーベンのピアノソナタの描写に惹きこまれた。三田誠広の文章はなんてこともないものなんだけれども、心の深いところに染み込んでいく力がある。
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メタボン
☆☆☆☆ 著者の逡巡がそのままあらわ表れている文章にこのノンフィクションで問うテーマの難しさを感じた。介助ノートに書かれたボランティアの様々な言葉が生々しく心に響いた。それにしても鹿野の激しさに時には打ちのめされながらも献身的に介助に努めてきたボランティアの人たちには頭が下がる。私には到底出来ない。
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メタボン
☆☆☆☆ 独特な空気感の初期作品集。小川洋子の世界のエッセンスを存分に楽しんだ。印象に残ったこと。「完璧な病室」の研ぎ澄まされた病室の空気と弟の透明な存在。「揚羽蝶が壊れる時」のシュールな心情。「冷めない紅茶」のK君と年上の元図書館司書の彼女がいる彼岸。「ダイヴィング・プール」の彩のサディスティックな行動と純への無意識な肉欲。
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メタボン
☆☆☆ 脈絡のない会話の中にも話し手の深い教養が垣間見られる対談集。白洲正子の懐の深さが尋常でない。良く出てくるセリフ「お前は小林秀雄と青山二郎のおかまの子なのだからしっかりしろ」には吹いた。あと、女性は能が出来ないと卑下するが本当なのだろうか。
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メタボン
☆☆☆★ 酔っ払いの行動を書かせたらこの人の右に出る者はいないのではなかろうか?あと猫の斎藤さんの猫っかわいがりぶりが面白くもまた猫には迷惑なんだろうなと思わせる。
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メタボン
☆☆☆☆☆澁澤の博覧強記から織りなされる「アラベスク」な物語集。ちょっとまどろみたいような時間の合間に読むと非常に贅沢な気分に浸れる。面白い作品が多い中、特に日本の古典を題材として想像力を駆使した短篇が私は好きだ。軽やかに飄々と蹴鞠をする成通に心奪われる「空飛ぶ大納言」。鬼から与えられた美女の朱門が実体なのか幻影なのかたまらずに禁忌を犯してしまう「女体消滅」。頭痛の原因を前世の髑髏に求める「三つの髑髏」。藤原清衡に平泉を案内してもらう「金色堂異聞」。ダンスマカブル(死の舞踏)とマカベを重ねる「六道の辻」。
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メタボン
☆☆☆★星新一「暑さ」のオチは流石の切れ。一番良かったのは柴田錬三郎「さかだち」。女が逆立ちする場面の描写にはっとさせられた。結城昌治「うまい話」は注文の多い料理店を彷彿とさせるタイトリ通りのうまい話。一人の妄想がとんでもないことになる小松左京「招集令状」。河野多恵子「思いがけない旅」は雰囲気が読ませる。妻が淫靡になっていくさまが切なくも妖しい山田風太郎「わが愛しの妻よ」。青年の脱出手品が哀愁を誘う吉行淳之介「手品師」。島尾敏雄「夢の中での日常」はシュールな味わい。森茉莉「黒猫ジュリエットの話」は今イチ。
メタボン
2018/11/17 06:38

他、筒井康隆「脱出」、安岡章太郎「秘密」、阿川弘之「スパニエル幻想」、近藤啓太郎「勝負師」、生島治郎「暗い海暗い声」(甲板から身を投げた男の幽霊の話、という怪談の典型的なパターン)、開高健「二重壁」、五木寛之「白夜の終り」。

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メタボン
☆☆☆★ 文藝に連載されていたとは思えないほどポップで軽い青春小説。こんな軽い小説なのに島田の文体の冴えが出ており序盤は夢中になって読み進めた。弱小野球部が甲子園へ出場するまでのくだりは「もしドラ」を彷彿とさせる。中盤からはちょっと都合が良すぎる展開で夢が醒めてきた。でも面白く読めたことには違いない。
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メタボン
☆☆☆ セレブに仕える執事の世界はやはりちょっと俗世間とは違う気がする。そんな中でも参考になったのは、「靴や筆記用具に表れる仕事への誇り」「アポイントの曜日・時間でわかる本気度」「ネクタイに表れる気分」「見送りまでの数秒で相手の本音を聞き出す」「3回足を運べば本音が出てくる」「なぜなぜなぜと3回の質問まで追求することで核心へ」など。
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メタボン
☆☆☆☆ 又吉の独特の感性、視点が良い。ちょっと暗めだけどクスリと笑えるような句が多い。講義の過程で出てくる句も良いものが多かった。
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メタボン
☆☆☆☆☆ 淡々として美しい文章により悲恋が展開される。今昔物語の世界にどっぷりと浸った。解説によるとこの物語の元となる直接の話はないものの、物語中のいくつかのエピソードの題材となる話が今昔物語の中にあるとのこと。芥川龍之介とはまた違う雰囲気の物語が良かった。次郎、萩姫、楓、安麻呂、不動丸、それぞれの恋は成就せず、ただ風ならぬ笛の音のみが寂々と嫋嫋と響き渡るのみである。
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メタボン
☆☆☆☆若い夫婦の会話が何となくエロチックだと思ったらやっぱり~三島由紀夫・百万円煎餅、赤線の時代の風俗を垣間見る~芝木好子・洲崎パラダイス、男娼が涙ぐましくいじらしい~吉行淳之介・寝台の舟、記憶喪失の女がせつない~山本周五郎・その木戸を通って、往生し損ねる金光坊がかえって人間らしい~井上靖・補陀落渡海記、旅館の下働きで親の死に目に会えない娘がせつない~佐多稲子・水、作家にならんとする娘と父との業~瀬戸内寂聴・霊柩車。秀作ぞろい。既読の河野多恵子「幼児狩り」山川方夫「待っている女」も良い。森茉莉は今一つ。
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メタボン
☆☆☆☆ 須賀敦子の著作を読むと、読書する喜びに浸れる。この書はさらに須賀敦子自身の読書の喜びが感じられる良本。一人の人を理解するためには1トンの塩をいっしょに舐めなければだめよ、という姑の言葉から始まる表題作のエッセイだけでも読む価値あり。紹介されている本には残念ながら触手が伸びるものはなかったが、谷崎潤一郎の細雪の独自の解釈が面白かったのと、精神科医中井久夫氏を知ったこと、タブッキの世界に触れたことは収穫だった。
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メタボン
☆☆☆★ 寿司屋といい留学生の寮といい、中国人の衛生感覚はひどいと言わざるをえない。文化の違いでは済まされないのではないだろうか。それにしても著者の身体ごと中国に突っ込んでいく姿勢には感嘆した。私にはとても真似できないし、一緒に仕事をしたいとも思わない。ただ著者が一度知り合った中国人に対する温かな眼差し、そして交流には救われるものがあった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/01/19(2154日経過)
記録初日
2013/01/03(2170日経過)
読んだ本
2046冊(1日平均0.94冊)
読んだページ
448730ページ(1日平均206ページ)
感想・レビュー
2046件(投稿率100.0%)
本棚
108棚
性別
現住所
北海道
自己紹介

なるべくジャンルに偏りがないように、
1日1冊程度読んでいます。
最近は絵本の「深さ」にはまっています。

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