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前嶋 信次(4)kattern(3)バラーズリー(3)グレアム・ボトリー(2)相崎壁際(2)アル ハリーリー(2)陳 舜臣(2)竹河 聖(2)牧野 麻也(1)坂井 のどか(1)18%前嶋 信次13%kattern13%バラーズリー9%グレアム・ボトリー9%相崎壁際9%アル ハリーリー9%陳 舜臣9%竹河 聖4%牧野 麻也4%坂井 のどか著者グラフ上位10名
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K子
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中国唐の時代に起きた安史の乱を反乱軍サイド、つまり燕国視点から描いた作品です。 安史の乱というと、大抵は玄宗皇帝と楊貴妃の悲劇を描いたらそれ以降は消化試合みたいな感じになるところですが、本作品では楊貴妃どうこうは完スルーして、乱の終結までをしっかり描いたのは珍しい切り口だったと思います。 主人公が女相撲取り、というのも面白いところでした。歴史物はどうしても男キャラばかりになって野暮ったくなってしまうところですが、良い彩りになっていたのではないでしょうか。
K子

鬼に変貌できなかった奴が先に死んでしまう生存者バイアスのような。そして鬼に変貌した奴も鬼の宿命で殺されて行くというのが戦争の姿というもので、史思明の頬で象徴的に表現しているのが上手かった。また、軍隊の中に女や老人までも参加している様子が、人が死にまくった安史の乱の苛烈さを雄弁に語っていて、まさに三吏三別の世界だ。 そんな過酷な世だからこそ、熱い信念を持って戦争を終わらせようとする主人公たちの姿が熱かった。でもよくよく考えたら、主人公は女スモーレスラーだったけど、

04/03 21:12
K子

真の主人公は表紙イラストの右下だったんじゃないか。 歴史物は女性キャラが少ないと最初に言いましたが、よく考えたら李麗はかわいかったし、それでいて芯も強くていいキャラでした。 ということで、全体的には、キャラの熱さを堪能できる作品でした。

04/03 21:12
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0255文字
K子
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北宋の都開封をモデルとする中華後宮ファンタジー。 後宮で起きた事件の捜査を通じて、男装のヒロインと女嫌いのイケメンヒーローがバディになって活躍する話です。 お互いに相手の正体について気づいている部分がありつつも、嘘だらけ隠しごとだらけの状態のままつかず離れずというか近づき過ぎることもできず離れたくもないという微妙で絶妙な距離感が微笑ましくも楽しいところです。 後宮を駆ける、というタイトルだけに、華やかな衣装に身を包んでの後宮でのお妃同士のめんどっちぃ確執なんかも勿論あるのですが、後宮だけにとどまらず、
K子

市井にまで冒険の舞台が広がっているのが面白いところです。北宋の都の開封をモデルとした都の殷賑繁華ぶり鮮やかに描かれていて、巻末の参考文献一覧に、清明上河図に関する書籍もありましたが、まさにあの有名な清明上河図の世界を縦横無尽に冒険しているような感じでしょうか。描かれている多くの登場人物たちの中のどこかに主人公とヒーローも紛れ込んでいてサンザシ飴なんか食っているかもしれないな。 実際に主人公女なのにヒーロー女嫌いなのにアレなお店に潜入しちゃったりなんかして、市井の冒険はまさにハラハラの連続です。

02/13 22:10
K子

文武両道というべきか、爽快なアクションシーンもありますが、その一方で地道な足での調査もあって、お役所での記録の調査の場面なんかもあって、地味ではあるけど通好みな見所だったと思います。 全体としては史料に基づいてしっかり作り込まれた世界観ながら、中華ものにあまり馴染みが無い人(自分も宋とか全然知識ありませんが)でも楽しめるエンタテインメント作品だと思います。★5

02/13 22:11
0255文字
K子
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内陸部に位置するオアシス国家の王子が相棒の竜とともに東奔西走の大冒険をする話。 昔ながらの言い方をするなら貴種流離譚で、今風に言えば追放ざまぁでしょうか。ざまぁというほど積極的なやり返しはしていないかもだけど。 主人公ルスラン王子の愚直な真っ直ぐさと、相棒であるアルダーヴァルのひねくれて曲がりくねった具合の噛み合わなさと、そこからの冒険の旅を経ての変化がとても良かったです。 追放ものという意味では今風なのですが、物語の舞台がテンプレ西洋風異世界ではなく、きちんと作り込まれたオリエンタルファンタジーで、
K子

砂漠の中のオアシス国家だけではなく、遥か遠い東の国から西の国まで股にかけた壮大さも見どころ。巻末には参考文献も挙げられているので、歴史好きも充分に堪能できる内容だったと思います。 歴史といえば、書物が出てきたり、石碑が出てきたり、それ以外の方法だったりという、歴史を後世へ伝えるアプローチが登場して、そこが本作品のキモとして作用していたので、東から西への冒険の舞台の大きさに加え、歴史という深みもストーリーをいろどっていたと感じました。

11/26 22:20
K子

総評としては面白かったです。やや不満だった点をしいて言えば、物語の舞台が広大であっちへ行ったりこっちへ行ったりするため、レギュラーがバディの二人だけで、女性キャラ要素がゲストでしか出て来なかったことでしょうか。★5

11/26 22:20
0255文字
K子
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ネタバレ最初に断っておきますと、私は個人的にはこの作品は好きです。でも以下では個人の好き嫌いではなく、客観的な目線で、かなり渋いことを書きます。あくまでも商業上の課題を自分なりに分析しただけです。 サブタイトル通り、タラス河畔の戦いを描いた作品。 著者の作品の中で考えると、検索してもヒットしにくいし、文庫化もされておらず、内容自体も話題になっていない、電子書籍化もされていない、という現状を鑑みるに、売れなかったのだろうとは思われます。
K子

群像劇としては石国王子視点がほぼ唯一面白い箇所だった。 基本的に登場人物があまり機器馴染みの無い人が多い。というかほとんど。辛うじて高仙芝を知っているだけでも相当マニアックな部類だと思います。イスラーム側の人物なんて聞いてもピンと来ないので、どうしても作品に入り込みにくい。 というか、ここまでにしておきます。細かいことは忘れた。というか、覚えていたとしても、これ以上厳しくディスるのはやめておきたい。

12/29 14:09
K子

最後に繰り返しますが、この作品は私は好きですし面白いと思ったのです。タラス河畔の戦い、という歴史に興味があるから、というのが理由の大部分です。なので、そこに特に興味の無い人にはあまりオススメはできません。★評価はしません。

12/29 14:09
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0255文字
K子
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何かとエグめの描写が多いのでそういうのが苦手な方はあらかじめ承知しておきましょう。自分は鈍感なので基本的にそういうのは苦手ではないつもりでしたが、それでも重くて胃がもたれる感じでした。 物語はといいますと、崔子龍は激怒した。必ずかの邪智暴虐の辺令誠を除かなければならぬと決意した。という内容。 本作品の特徴はスケールの大きさと持っている熱量の激しさでしょうか。ある意味スポ根モノのような熱さを味わうことができる作品です。
K子

なんにせよ、戴天というタイトル通りの真っ直ぐな生き方を突っ走る主人公たちの熱さを味わう時代小説作品。 世界史や唐の歴史について予備知識が無い人でも特に問題なく読めるものだと思います。 …………って、ここまでが、上っ面だけの無難な感想です。 これどんでん返し部門でしょ。 皇帝すら逃げ出した中で都に残って己の信念に従って可能な限り秩序の維持に努める者がいる。 最後に主人公たちがこの状況にしては比較的平穏なところに着地した時に、その平穏は誰の尽力により現出されたものだったのか。

06/02 22:51
K子

そもそも単行本の表紙イラストに最も大きく描かれている人物は誰なのか。 オチのところで記述されている資○○○の内容。国とは何なのか、何が正義なのか。 この多角的な人物月旦こそが本当の持ち味なんじゃないのかな、というのが用管窺天な感想であります。★5

06/02 22:52
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0255文字
K子
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略称タグは#おさつま。第6回カクヨムウェブ小説コンテストどんでん返し部門特別賞受賞作。ウェブ版は未読です。 31歳の幼馴染夫婦が二人とも17歳の過去にタイムリープして青春をやり直す、というもの。なのでラブコメでありつつもSFでもあるってことか。 全体としてはなかなか良かったです。 ただのラブコメだけだったら味がくどく感じそうなところ、タイムリープ自体を謎として展開させたのは上手かった。そしてタイムリープには二種類あるということを初めて知り斬新でした(自分が無知なだけかもしれませんが)。
K子

小ネタを盛り込んであとがきで解題していたりと、全体としてはオタク読者向けカラーが強かったところですが、それは読者対象をきっちりターゲットできているということでもあるので良かったと言えます。 この物語自体は、部門通りどんでん返しも上手く決まっていて(何がどんでんなのかは読んでみて初めて分かると思うのであまり事前には予測つかないので安心していい)、一冊できれいに完結しているので、この作品の続編というよりは、作者の別作品も読んでみたいところです。

05/22 11:02
K子

諸々物足りなかった点も述べたりもしましたが、本質的にはラブコメでいちゃラブを楽しめればそれでいいものですし、イラストではヒロインの衣装バージョンが多数描かれていて楽しませてくれるので、評価は★4.5。

05/22 11:02
5件のコメントを全て見る
0255文字
K子
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極端に長い射精音が話題となり炎上(マーケティング)した作品ということで読みました。こういう作品を、良い意味でも悪い意味でも問題作っていうんだろうなと思いました。 話の内容自体は『底辺領主の勘違い英雄譚』とほぼ同じ構図。主人公が己の保身のためにヒロインやその他の人に優しくしたら、想定以上に慕われまくっちゃったという流れ。『底辺』を既読の読者にとってはまたかという気も起こってしまうところですが、こういうのって、作家性というか、著者の持ち味なのだろうから、これはこれでいいのだろうと思います。
K子

そして主人公は魔法で強化されていて、大量の精子を吐出できるだけでなく、普通の人間には不可能なアクロバティックな動きができる。それはそれでパワーと勢いがあるのですが、あまりにも人間にできることからかけ離れすぎているので、かえって気持ちが冷めてエロさを感じられなくなってしまう。 話の構成は、ヒロインを一人ずつ攻略した後、最終章でダイジェストの形式で色々なシチュエーションでのプレイという形。なんだけど、基本はやっぱり魔法で強化した主人公のパワープレイなのでわりと違いが分からないし、

04/07 21:31
K子

ダイジェストなので一回一回のプレイがどうしても安いですよね。 ということで、なんかちょっと厳しい評価になってしまいましたが、馬路まんじ先生はラノベ界の鬼才で、SNSでのエゴサ芸も含めて象徴的な作家として活躍を期待していますが、本作品に関しては上記の理由からあまり良いとは思えませんでした。★2

04/07 21:31
4件のコメントを全て見る
0255文字
K子
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主人公は車にひかれて異世界転生。はいはいナーロッパナーロッパと言いたいところですが、転生した先が中華王朝の杭州の都、というのがこの作品の特色ということになります。 あとはまぁ、(解釈次第で)婚約破棄要素と、ざまぁ要素もありますかね。 行った先でやることは、端的に言えば現代日本知識チートです。 そういう、いわゆる売れ線要素をしっかり押さえてはいるのですが、本作品の魅力はナーロッパではない世界設定の部分かなと感じました。全体的なストーリーは、良くも悪くもシンプルで把握しやすく、
K子

主人公以外のキャラでいえば公主が良かったです。ある程度好き勝手できる立場と経済力とリソースさえあれば、ああいう活動に走るオタクは、いつの時代や場所でも存在し得るものだぞな。 主人公は、容姿や年齢などの面で言うなればある程度都合の良い恵まれた条件で人生やり直しの機会を実質的に与えられたということなので、そこで前向きな気持ちで向き合うのが良かったです。

03/31 23:19
K子

なので、総評として言えば、異世界転生現代日本知識チートというトレンドに沿うという読みやすく楽しみやすい皮を被っているけど、中身はかなりガッツリとした中華王朝の時代ものなので、そこの香りの高さを味わうことができれば、より一層この作品を楽しめるのではないでしょうか。 なんだかんだいいっても、義務教育レベルの勉強と、高校世界史あたりは勉強しておいた方がいいのかもなあ。★5

03/31 23:19
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0255文字

読んだ本
3240

読んでる本
2

積読本
395

読みたい本
449

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/08/31(5691日経過)
記録初日
2001/01/01(8855日経過)
読んだ本
3240冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
929730ページ(1日平均104ページ)
感想・レビュー
166件(投稿率5.1%)
本棚
12棚
外部サイト
URL/ブログ
https://kakuyomu.jp/users/1234aiueo
自己紹介

読んだ本(マンガ除く)です。

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