山間の小さな温泉街での人間模様。主人公の和樹たち若者、その親世代やもっと上の世代、それ以外の地域の色んな人たちの複雑に絡みあって、物語のなかの空気がどんどん濃密になっていっていて、溺れそうな感覚になってる。和樹の養母が容態急変したことをきっかけに、またその雰囲気が加速しているような。これは5巻が出たとき、読み返さないと話についていけないくらい情報量多いなあ。そんななか和樹の前に現れたあの人。…悪態をついたりとかそんな風にでもしないと人と関われないくらいに孤独で寂しいんじゃないか…と思ってしまった。

クールだけどドジな男子5人の日々、第5弾。テーマパークに出かける5人…。相変わらずのドジっぷりに笑いつつ、仲良さげな様子にほのぼの。黒猫うにも可愛い。そんななかでも元晴の小説ノートをめぐるエピソードとか、瞬の子どもの頃のエピソードとかに心動かされたりもする。

山間の小さな温泉街での人間模様。主人公の和樹たち若者、その親世代やもっと上の世代、それ以外の地域の色んな人たちの複雑に絡みあって、物語のなかの空気がどんどん濃密になっていっていて、溺れそうな感覚になってる。和樹の養母が容態急変したことをきっかけに、またその雰囲気が加速しているような。これは5巻が出たとき、読み返さないと話についていけないくらい情報量多いなあ。そんななか和樹の前に現れたあの人。…悪態をついたりとかそんな風にでもしないと人と関われないくらいに孤独で寂しいんじゃないか…と思ってしまった。

類の「墓場まで持っていく秘密」を共有することになった和樹と妙。そして、類の家庭の問題が怪文書騒ぎに発展することになるこの巻。どうせあの人がやったんだろうと思ったけど、案の定。それはそれとして…この辺の流れで明らかになった意外な人間関係とか、「海街」の登場人物の登場とか、1巻にあった遭難事故の件で動きがあったりとか、とにかく情報量多すぎて読み応えありすぎた。1・2巻再読してから読んでホント良かったよ…。

再読。東京で働く麻揶子(妙のいとこ)がすごく好き。和樹的には怖いらしいけど、妙と馬が合ってる雰囲気なのも楽しい。守のことを和樹と勘違いしてるの面白いけどすごくわかる。よその家の子どもって少し見ないうちにあっという間に大きくなるから。それにしても、様々な人の恋愛が描かれ始めたこの巻。類のあまりにもソツのない大人びたところ、もしかしたら、小さな町で絶対に知られてはならない想いを抱えて思春期を過ごしたからなのかも…と思った。

再読。山奥の小さな温泉街の良くも悪くも濃密な人間関係が描かれ、それが、この先の物語の展開のプロローグでもあるという。あらためて、すごく読ませるなあと感じる。「あずまや」の常連客・山本さんの息子さんのエピソードにしんみりしつつ、お正月に飾る「だんご下げ」の可愛さに心惹かれた。

NHK-Eテレ「グレーテルのかまど」で紹介されるとのことでパラパラと再読。どのページもほっこりと温かく素敵な絵のお菓子が並んでいて楽しい。“今も買えるお菓子”の並ぶページも興味をそそられる。番組では武井武雄さんの故郷の味・新鶴の塩羊羹を紹介し、グレーテルが塩羊羹づくりに挑戦。シンプルなだけに色々なアレンジもできるんだなあと興味深かった。昔、お土産物を扱う店で働いていたとき、お客様から「新鶴の塩羊羹はありますか」とよく訊ねられたことを思い出したりし、久しぶりに新鶴の塩羊羹食べたくなったなあ。

結婚、異動と変化の多い松子。社内で松子と今泉の結婚が知れ渡ることによって、今まで松子視点では見えていなかった今泉の一面が見えてきたのが面白い。そして今泉の同期・矢吹さんの酔ったときの変化が可愛い。これは今後面白い展開が見られそうな予感。今回気になったお酒は亀泉。トロピカルフルーツのようなフルーティーさってすごく興味を惹かれる…！

日本酒部みんなで“日本酒の日”とかハロウィン女子会とかも楽しそうですごく良いし、松子ひとりでの“蕎麦前”もかっこよくてとても良い。そして、旅先での喧嘩からの松子の「結婚して」発言。からの…色々あっての仲直り的な。今泉の気持ちが分かるようなわからないような。やっぱり不思議な人だ…けど松子が良いならそれはそれで。でもまた色々あったりするのかな。