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2025年1月の読書メーターまとめ

こーた
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感想・レビュー
16
ナイス
2640ナイス

2025年1月に読んだ本
16

2025年1月のお気に入られ登録
1

  • tamami

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

こーた
自分の子どもがなにを考えているのかさっぱり分からない、てことがあるけれど、子どもの側から見たら親のほうこそワケが分からない、てことなのかもしれない。突然公園へ行こうとか、かとおもったらもう寝よう、とか急に言い出したりして、勝手である。角田光代の文体は、主人公が光君であれ小学生の女の子であれ、独特のリズムというか空気感というか、それらが何とも心地よくて、もっとずっと読んでいたい!となる。
はち
2025/01/07 07:55

大昔、心理学の先生だったか?父性を知りたければこの本を読みなさい。と言われ、読んだのですが、ピンと来なかったことを覚えています。今読んだらどうなんだろう?

こーた
2025/01/07 10:16

なるほど!言われてみれば父性ってそんなものかな、と思われる箇所もあるような気がします。読んでる間は僕もまるでピンと来てませんでしたが笑。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

こーた

昨年は角田光代訳『源氏物語』と『魔の山』を読めたこと、辰年に芥川、モリミーと津村記久子の新作、『ドミトリーともきんす』『「別れる理由」が気になって』『川端康成の話をしようじゃないか』あたりが印象に残っています。今年は何を読もうかな。 https://bookmeter.com/users/35388/bookcases/11990962?sort=display_priority&order=desc

しましま
2025/01/01 17:52

あ、すいません「行き詰まり」じゃなくて「息が詰まり」でした、酔っぱらいの誤変換ほんっとーに失礼しましたぁ!(スタイリッシュ土下座<(_ _)>)

こーた
2025/01/02 17:04

『魔の山』、読み終えた瞬間からまた読み返したくなる感覚ありますよね。別の訳でもいずれ読んでみたいです☺️

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
16

こーた
「火垂るの墓」の映画は何度か観た。この悲惨はアニメーションでしか描けない、アニメ表現は現実以上にリアルであり現実を超える、とおもったものだが、原作はそれを文体でやっている。関西弁の捲し立てるリズムは詩のようであり、残酷とユーモアの緩急があって、意識の流れのように過去と現在がシームレスに繋がる。そうそう、この語り口だよ、この時代の悲惨を描く文体というのがあって、それでしか描けないものがあるんだ。これこそが文学である。戦時の悲惨、というよりは、戦後ゼロ年の(実際には戦後数年だが)それを描いた六篇。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
これも『おっとあぶない』とともに堀江敏幸『なずな』で引用されていて、読んでみる。ちょうど我が家の子どもたちが風邪をひき(大人もだが)、みんなして寝込んでいるのを看病しながら読んだこともあって、ほんとうにそのとおりだよなあと身に沁みる。健康を損ねると、遊ぶことはおろか、しっかり休むことさえままならない。健康第一。まずは病気を治してから。無事がいちばん、である。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
主人公が脇役として振る舞う三幕まではまずまずであったが、視点人物となる四幕以降が残念であった。章題が、実在する映画のタイトルになっているように、映画に拠るところが大きいのだが、そのわりにはあまり活かせていない(活かす気がない?)ようにおもえる。まあ映画って、内容よりはどこで観たとか誰といっしょだったとか、そういうことのほうが鮮明に憶えていたりするものだけど。⇒
こーた
2025/01/24 07:33

⇒子どもがお世話になっている小児科のお医者さんは、文学を愛する読書家なのだけれど、その先生が、医学部は文系だとおもう、と云っていたのを思い出す。たとえば小児癌の子どもに「先生、僕死んじゃうの?」と訊かれたとき、どう答えるか。これは明らかに文系の問題であろう(それもかなりの難問だ)。病気の原因や治療法を考えるのは理系の問題だが、それを伝えるのは文系の問題、だとしたらこの小説は落第だとおもう。死をあつかう文体としては甚だ心許ない、と云わざるを得ない。

が「ナイス!」と言っています。
こーた
『おっとあぶない』につづいてマンロー・リーフの絵本をもう一冊。さまざまな性質、それも悪い性格や、悪癖の便覧だ。ほとんどがうちの子どもにも当てはまるなあ。いや、子どもだけではない。僕ら大人にも、思いあたるふしが。お天道様は見ている。これは鳥だけど。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
ファンタジーかあ苦手なんだよなあ、と腰が重かったが、読みはじめたら一気読み。面白かったあ。バルサつおい。アクションがもっとあるかとおもったが、中盤以降は控えめで、それよりはこの世界の成り立ちや仕組みを創っていくかんじ。神話を作れる作家ってすごいよね、壮大。以降の続篇も機会があれば、いずれ。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
堀江敏幸『なずな』で引用されていて、気になって読んでみる。子どもは危ないこと好きだし、やるよねえ、自分もやったし、今まさに子どもがやってる。怒って注意しても、面白がって余計にやるよね。怒るより、まぬけを読んで笑うことで、かえって注意するし、良い教訓になる。子どもの心理をよくわかってる。巧くできてるなあ。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
長篇だとおもって読みはじめたら、連作短篇(長篇?)でがっかりする。短篇は好きだが、それが連作となるとどうにも合わなくなってきていて、視点人物の切り替わっていくこの小説のような形式がとりわけ苦手である。章の進むたび人物の説明があり、繋がりを追うのも億劫で物語に集中できない。老い、なんだと思う。このところ若者の小説がつづいて飽きたというのもある。それでも後半は愉しめて一気に読んだ。これも或る種の偽史なんだな。或る野球部の歴史。祈りを重ねていけば、やがては偽も真に化ける。それは野球も小説も。
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こーた
差別主義者の小説を「中学生に読んでほしい」なんて云ってる新潮社はほんとうにどうかしていると思うが(そしてその思いは読みおえたいまも変わらないけれど)、思っていたよりは酷くなかったし、薄っすら感動さえした。読みやすい、てのは危なっかしいなあと改めておもう。物語の内から垣間見える作者の価値観は、陳腐なうえに歪んでいて辟易する。台無しである。と思うのは作者の小説外での、つまりは実社会での言動を僕が見知っているからかもしれず、区別できない。作者は小説だけ書いていたら、或いはTV作ってるだけだったらよかったのに。⇒
こーた
2025/01/16 07:20

⇒この小説のように、勇気を出したから人生が好転した、とか、立ち向かっていく勇気、みたいなものを描く物語があってもいいとはおもうものの、それよりは、この世界にはいろんな勇気の形態があって良いし、勇気なんてなくても良いんだよ、と云ってくれる小説を、僕は読みたい。小説の機能とはそういうところで発揮されるのではないだろうか。

が「ナイス!」と言っています。
こーた
天才を科学する。羽生さんの思考はアマチュア、それは将棋に限らずあらゆるアマチュアのことだが、大いにタメになるし、それを研究するサイエンスとしても十分に読みごたえがあった。書かれた当時は人間のほうが上だったが、いまや力関係は逆転し、将棋はおろか囲碁ですら、人間は機械に歯が立たなくなった。そんないま、羽生さんはどう考えているのか、あるいはほかの若い棋士たちや、なかでも現在のトップである藤井聡太は、機械とどう向き合っているのか、そんな「増補改訂版」なんかがあったら、読んでみたいな。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
良すぎて、読むのにかえって時間がかかってしまった。読みおわるのが勿体ない、この小説世界から離れたくない、そんな気持ちで、ゆっくりゆっくり、たいせつに読んだ。小説の歩みが緩やかだったこととも関係があるのかもしれない。我が家にも昨年、子がまたひとり増え、いまちょうど「なずな」とおなじほどの月齢である。しばらく積んでいたこの本も、読むのは今しかないようにおもわれた。そしてじゅうぶんに味わうことができた。中心、ということを意識しながら読んだ。子が生まれてくるまでは⇒
おつぼねー
2025/01/15 19:24

既読のはずなのにレビューが無い…と思ったら積読のままでした💧‬

こーた
2025/01/16 06:59

おつぼねーさん、ずっと積んでて読んだつもりになってたり、読んだのにすっかり忘れてたり、ありますよね😅この機会によろしければぜひ☺️

が「ナイス!」と言っています。
こーた
小説としては不完全、だとおもう。あとがき(と高橋源一郎による解説)を読まなければ、なぜこの物語がいま書かれ、それを僕たちが読まされているのか、よくわからないからだ。あとがきも含めて「小説」として組み立てられたらよかったのに。長さも文体も、物語に見合っていない。原典である伯父の日記を、小説に仕立てるには何もかもが不十分だ。あるいは本業の映画だったら、もっと良いものが出来たのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
自分の子どもがなにを考えているのかさっぱり分からない、てことがあるけれど、子どもの側から見たら親のほうこそワケが分からない、てことなのかもしれない。突然公園へ行こうとか、かとおもったらもう寝よう、とか急に言い出したりして、勝手である。角田光代の文体は、主人公が光君であれ小学生の女の子であれ、独特のリズムというか空気感というか、それらが何とも心地よくて、もっとずっと読んでいたい!となる。
はち
2025/01/07 07:55

大昔、心理学の先生だったか?父性を知りたければこの本を読みなさい。と言われ、読んだのですが、ピンと来なかったことを覚えています。今読んだらどうなんだろう?

こーた
2025/01/07 10:16

なるほど!言われてみれば父性ってそんなものかな、と思われる箇所もあるような気がします。読んでる間は僕もまるでピンと来てませんでしたが笑。

が「ナイス!」と言っています。
こーた
良いとか悪いとか、面白いとか面白くないとかの判断を、してはならない本というのが稀にあるが、これはそういう一冊なんだとおもう。僕もひとの親だから、どうしたって親の眼差しで見てしまう。子らが間違えないように。巧く間違えられるように。間違えたっていいんだよと言えるように。それにしても、お母さんは詩になるのに、お父さんて詩にならないな。
loanmeadime
2025/01/06 15:44

寮美千子さんの講演を聴いた後で目にしたサイトです。よろしかったら。 https://news.line.me/detail/oa-halmek/68b49d489282

こーた
2025/01/06 19:36

ありがとうございます❗️

が「ナイス!」と言っています。
こーた
新潮文庫の「高校生(中学生)に読んでほしい50(30)冊」の、解説重松清率の高さよ。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
ケーキも推理も関係なくなってもうてるやん。
が「ナイス!」と言っています。
こーた
生誕百年、今年は三島由紀夫を読んでいくよ!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/10/18(5601日経過)
記録初日
2011/03/02(5101日経過)
読んだ本
1205冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
332894ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
590件(投稿率49.0%)
本棚
228棚
性別
年齢
42歳
血液型
O型
職業
事務系
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://note.com/cota1982
自己紹介

紙の本が好き。
博士(理学)の事務員。都市生活者。父。

2025年の「読みたい」
・三島由紀夫(生誕100年)
・新潮文庫の100冊(いい加減コンプリートしたい)
・新潮クレスト・ブックスと白水社エクス・リブリス(新刊買うのはこれくらいにしとこう)

2025年ベスト候補(読んだ順)
・三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)
・堀江敏幸『なずな』(集英社文庫)
・野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』(新潮文庫)
・よしながふみ『環と周』(集英社マーガレットコミックス)
・サンダー・コラールト(長山さき訳)『ある犬の飼い主の一日』(新潮クレスト・ブックス)
・柴崎友香『遠くまで歩く』(中央公論新社)

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