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2025年10月の読書メーターまとめ

電羊齋
読んだ本
5
読んだページ
1544ページ
感想・レビュー
5
ナイス
96ナイス
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2025年10月に読んだ本
5

2025年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

電羊齋
下巻となる本巻では宋代以降を扱う。上巻で扱われた唐代までのような強烈な個性を持った皇后・皇妃や宦官・外戚は少なくなる印象を受けた。史料が豊富なおかげか宋代と明清の後宮についての記述が非常に豊富。清朝の後宮は制度的にかなり完備され「お役所」的な印象を受けた。西太后については著者が以前に評伝を著していることもあり、かなり詳しい。また、本巻では各時代の後宮を扱ったドラマ・漫画作品などもたくさん紹介されており、後宮関連作品ガイドとしても使える。
電羊齋
2025/10/13 00:08

一方、個人的には、清朝の初期部分(康熙あたりまで)に関する記述はやや古さを感じた。例えば「順治帝出家説」および康熙帝と五台山の関係については近年の研究が反映されていない。康熙帝の五台山巡幸の理由としてはチベット仏教との関連を指摘する説が多い。明清については陳舜臣『中国の歴史』を引いている箇所が多いが、それなら近年の研究も参照・反映してほしかった。陳舜臣『中国の歴史』は名著ではあるが近年の研究に照らせば古さも目立つ。

が「ナイス!」と言っています。

2025年10月にナイスが最も多かったつぶやき

電羊齋

先月は忙しくてあまり読めませんでした。 2025年9月の読書メーター 読んだ本の数:5冊 読んだページ数:1087ページ ナイス数:98ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/383213/summary/monthly/2025/9

が「ナイス!」と言っています。

2025年10月の感想・レビュー一覧
5

電羊齋
本巻が最終巻。ストーリーも駆け足に。もう少し読んでみたかったというのが正直な感想。締めくくり方は良かったかなと。
が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
下巻となる本巻では宋代以降を扱う。上巻で扱われた唐代までのような強烈な個性を持った皇后・皇妃や宦官・外戚は少なくなる印象を受けた。史料が豊富なおかげか宋代と明清の後宮についての記述が非常に豊富。清朝の後宮は制度的にかなり完備され「お役所」的な印象を受けた。西太后については著者が以前に評伝を著していることもあり、かなり詳しい。また、本巻では各時代の後宮を扱ったドラマ・漫画作品などもたくさん紹介されており、後宮関連作品ガイドとしても使える。
電羊齋
2025/10/13 00:08

一方、個人的には、清朝の初期部分(康熙あたりまで)に関する記述はやや古さを感じた。例えば「順治帝出家説」および康熙帝と五台山の関係については近年の研究が反映されていない。康熙帝の五台山巡幸の理由としてはチベット仏教との関連を指摘する説が多い。明清については陳舜臣『中国の歴史』を引いている箇所が多いが、それなら近年の研究も参照・反映してほしかった。陳舜臣『中国の歴史』は名著ではあるが近年の研究に照らせば古さも目立つ。

が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
広大な宇宙を駆け巡る侯景、侯景とある人物との夢の対決、シミュレーションゲーム、カードゲーム、きれいな侯景、加速器実験、電波天文学×仏教ネタ、ハンバーガーなどなど実にさまざまな南朝梁と宇宙大将軍侯景を描き出す。それぞれの作品でSFやファンタジーの方法を用いてそれぞれまったく違う、それでいて「宇宙大将軍侯景」以外の何者でもない侯景を描き出していて本当に楽しかった。みんな違ってみんな侯景!
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電羊齋
中国の後宮や後宮制度の歴史というより、後宮をめぐる人物たちを中心とした歴史といったところ。今回は前半ということで五代十国までで、各時代についてバランス良く取り上げている。また、時代ごとの変化にも触れており、昔から「同じことの繰り返し」に見られがちな中国史が実はそうではないことを示している。さらに、各人物の強烈なエピソードには興味を引かれるし、趙高非宦官説など近年の研究による目新しい話題も取り入れていて面白かった。そして、関連の中国、日本の古典文学作品、ドラマ・映画も取り上げられているのも良かった。
が「ナイス!」と言っています。
電羊齋
棋士としての夢を目指していたはずが、いつの間にか焦りと辛さと不安にさいなまれ、成績は伸び悩び、研究会にも誘われない芝。しかし将棋を辞めることはできない。一方、棋士としての夢を捨てて弁護士として成功をおさめるが将棋に囚われている大島。二人の視点が交錯し、また枝分かれしていく。将棋ではないが、自分も若い頃に夢を追いかけたが、焦りと辛さと不安にさいなまれる日々で、やがて挫折したので、二人の独白を読んでいるとまるで自分のことのように思えた。文字通り心に「刺さった」作品。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/12(4513日経過)
記録初日
2013/08/12(4513日経過)
読んだ本
726冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
162850ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
726件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
性別
年齢
52歳
職業
その他
現住所
京都府
URL/ブログ
http://talkiyanhoninjai.net/
自己紹介

電羊齋と申します。
清朝史と阪神タイガースをこよなく愛する大阪のオッサンです。
主な読書ジャンルは歴史、野球とノンフィクションです。

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