長く沈黙してきた作者だが、解説部分で推察していたその理由。出版社事情も面白かった。確かに自分もチェックしている東京創元社がSF出版で躍進するまで、徳間書店頑張ってたなーと回顧。本作からまた書き続けて欲しいのでデビュー作『ドッグ・ファイト』も必ず読む
畑仕事をサボって専門書や新聞を読みふけり、母の苦言にも意識だけは高い理屈で言い返す。家に全く余裕がないのに、困っている「民衆」を捨て置けず、盗人に追い銭をやって問題なのは社会だとのたまう。まさしく腐れインテリ共産主義者といった感のある父。身内にいるのは勘弁だが、読み終えるうちに一本筋が通ったその生きざまがまぶしく見える。過去の悲劇が父や親族、故郷の人々に暗い影を落としているが、語られるエピソードはどこかユーモラス。愉快かつ切ない。
〈磔にされた神〉の矛盾をつくと、たわ言と寓話へ逃げ込む・なぜその神は聡明なプラトンやアリストテレスに自分の存在を知らせなかったのか・気まぐれ残酷横暴とユダヤの神をけなすが、あなた方の神も全く同じである・なぜ他の神々を押しのけて、自分たちの神だけ特別と主張するのか理解できない・太陽神は他の神々の死を求めない・誰かに聞かせられるまで、子供たちは〈磔にされた神〉を知ることはないが、太陽神は生まれたその日に出会う。よって洗礼も必要ない・太陽神は伝道者を必要としない。顔を上げるだけでわかるのだからetc延々死体蹴り
登録は少し前ですがほぼ休眠状態で、本格稼働は2019/3から
私生活は読書に全振りしてます。
特に好きなのはSFですが、基本なんでも読みます。娯楽・ミステリー・恋愛・流行りの映画ドラマの原作・ノベライズ・海外小説・(きりがないので一部例外以外登録しませんが)漫画やラノベも。
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