2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:69冊 読んだページ数:21495ページ ナイス数:1119ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/411881/summary/monthly/2024/10 気になってた作品等等、たくさん読めたので、今月もこの調子で色々読んで面白い作品に出会いたいです。
思考実験というか何かしらのシミュレーションレポートみたいな。災害部分は割とリアリティある感じなのに対し、災害で苦しんでる人の絵があまり書かれてないので物足りない感も。また解決法が「先見の明がある社長が作っておいた超便利ソフトのお陰で助かりました」なのは逆に全然リアリティ無いので、答えが提示されないまま終わってる気がして後味は良くないです。これ読んだとて一市民には家捨てて避難しますレベルまでいくと、災害の備えようがないので何を考えるのが正解なのかよく分からんまま読了。
シンプルに地の文だけでもとても面白いなとまず感心。キャラも立っているし、リッカは可愛く、義兄とにゃん吉は面白く。構成も綺麗でまとまっていて良き。難癖あげると、肌を見せない理由が淫◯みたいだからかいと、一番美味しいあたりの馴れ初めが次巻以降になっているところでしょうか。基本的には質の高いラブコメ、おすすめです。余談、あと個人的に表紙の律花のビジュがメチャクチャぶっ刺さるのも推し理由。
しかも架空の作品設定の尺が長いというあんまり見ない形。オタクの妄想を書き連ねるスタイルは割とあれど、我慢できずすぐ出しちゃう男と、シチュエーションを大事にする女性で、男女の違いが出て面白いなと。妄想が若干クドめですが鈍感系主人公とリリのラブコメっぷりはベタだが、ベタ好きなので結構良かったです。ただ後半の忍者はちょっと、スベリ散らかしてる感があるのでそこはマイナスかと思いました。
その辺の感覚が私と合致していたのでフィット感が良しでした。最後の方の展開はただでさえ尺が足りてないのにどうかなと思いましたが、推しに手を出すオタクとしてはこのくらいの切っ掛けが必要なのかなとも。重たくならずサラリと読める百合コメ、良き。
合間合間に限界オタクっぷりを発揮してくるのでそこまで重たくならず、バランスよく楽しめる感。めくる回ですが徹底して彼女の話というわけではなく、壁ドン夕陽や、人たらしやすみ、お互いの沸点がそれぞれの相手役だったりするところや、不明瞭だった御花や乙女についても触れていたりと、見どころはたくさん。めくるちゃんが自分推しになれる日まで応援したいなというところで。
古典的だけどいいすね。そしてここで大問題、今作をここまで読んできてる読者ならもうやすやすとユウの疑似ファンになっていると思いますが(えー)、そんな二人が対決、どっちを応援すればいいんだ…となる問題。主人公視点なのでやすみを応援したいが、キャラとして推しているのは夕陽なんだよな…となりながら、でもこの二人ってライバルしてる時がやっぱりいちばん輝いてるなとも思って自己完結。→
難しいメンバー内の問題にも、夕陽がいつもそばにいてくれるから、間違えても進める、そこまでの絆になっているところに尊みを感じます。まとまりそうだったところ最後に一波乱、次巻も楽しみです。
最近でも某日テレのドラマで痛ましい事件がありましたし、この辺、現場も頑張ってるんですぅ~って言われてもな…って思ってましたが。今巻で、成る程、主演声優さんの立場というのをオタクとしては失念していたと痛感。アニメの出来はともかく、声優さんに罪はないなと思い作画崩壊アニメに優しくなろうと思った今日この頃。でも百合の間にオリジナル男の恋愛挟むのは◯されてもおかしくないと思う(過激派)。→
他にも、真の天才登場を、二人で乗り越えようと絆が強調される展開は、進路問題にも成長にもイマイチな出来の作品問題にもアンサーになっていて実に上手。嫌いって言ってるのがむしろそっちが営業何じゃないと思えるぐらい二人がイチャつき始めてるのも美味しく、満足度の高い一冊でした。
色んなカップル、色んな味わいがあり良きかな。正直読者サイドからすると、やす夕の二人は結構お互いに尊敬してるアピールしてないか?と思いながら読んだところにくる豪速球よ。二人の真っ直ぐな青さがいいし、その後の初心なカップル具合もたまらない。後半は声優という仕事のシビアさの一端に触れるストーリー、タレントとか今だとYoutuberとかですが情報が溢れかえる現代だと本当に一瞬で消え去るってのは本当にそうだし、ラノベだから多少は希釈されてはいたものの重たいなとも。
今までは声優の仕事そのものよりゴシップみたいなものに尺を取られてしまってましたが今回は純度の高い熱血青春声優ストーリー。先輩からのガチ説教は読んでてこっちも胸が痛くなるし、努力して努力してそれでも届かない悔しさも切々と伝わってたまらない気持ちに。そんな時に響くのは宿敵のような、友人のような、ライバルのような、とても近い存在の声。お互いに持ってないところ嫌ってたり、かと思えば尊敬していたり、強い感情をそれぞれ持っていて、それをぶつけ合うのがとても良き。→
構成もまとまっていて最後までたっぷり楽しめました。新キャラのめくるさんに関しては言ってることは至極真っ当で言いたかったことを全部言ってくれた上に、中盤から後半の、ベタですが良ムーブが輝いていなと、今後の活躍が楽しみだなと。クライマックスの方はラノベというかエンタメならでは。ぶっちゃけユウママの最後の野暮な台詞もその通りだなとは思いますが、それ言うのは野暮ですねw
まぁ流石に完璧とまではいきませんが、完璧を目指し努力する見た目も中身もイケメン、嫌味がなく押し付けがましさもなく非常に気持の良いキャラ。ヒロインもがんばえーと応援したくなるような真っ直ぐな女の子、健気に頑張る様子や恋を自覚してからの弾けるような可愛さがとても良く書けていると思いました。恋をする過程も丁寧で、私がラブコメで重要視している、「主人公の魅力」「ヒロインの可愛さ」「惚れる理由の説得力」がキチンと出来てる、久しぶりのちゃんとしたラブコメ作品で、→
好きだったはずの母親から拒絶され、地獄のような仕打ちを受ける日々と、それを救い出してくれたアンさん、そのアンさんに自らが行ってしまった裏切りのような過ち。精神ぶち壊れまくっててもおかしくなく、それをちゃんと表現できている文章の説得力に引き込まれてしまいました。また母性によって傷つけられた痛みをまた母性によって癒やしているような展開は、やらしい言い方ですが上手いなとも。
辛い話ですが、終わり方も小説らしく、ちゃんと前向きな、希望が持てる展開になっており読後感もよく、今もどこかにいるだろう52ヘルツのクジラたちに、運命の番はきっといることを届けたいと思わてくれる物語でした。
この少年の方はまだしも、女性のサイドは、私が男だからかもしれませんが読んでいて不快感が強く。作者の方は女性なのか、嫌な女の解像度の高さよ。ミステリーとしては違う時間軸がどう重なるか最後の方まで判別つかず、明らかになった真相も中々意外かつ悲しい。ただ結局この話は一体何が言いたかったのか、可哀想な話や不幸な話しか出てこず、犯人たちはなんか悪い事したのか…と。親がアレだと不幸になりますっていう話をこれでもかと語られた気分で読後感は良くなく、おすすめはし難いかも。あと田所の反応が可愛いというよりBL臭さが…。
その辺は作中でも触れられてますが、根本的にはドスケベ催眠を切っ掛けに各々が成長していく思いの外感動系の話。地の文はテンポよく、無表情系ヒロインとの掛け合いや言葉のセンスも良き。一風変わった青春作品としても読める変わり種、良かったです。
主人公が恋愛したのか?っていうぐらい執着が薄いので、元カノ感があんまり、思い出のエピソードトークが総じて弱く、三人分割だから更に薄く、女の子たちも仲いいし、普通の主人公好きな女の子たちがワチャワチャやるラブコメとあんま変わらんなーと。あと主人公がこの短い間隔で美少女三人落として別れてとやってる割に、キャラが薄く、モテる理由がやはり何か腑に落ちず。動画要素も何故?という感覚。あと幼馴染が普通に好きになれない…、好きって言ってる花音ちゃんがアピールするのはいいだろ…、振った理由もはぁ?と個人的には思うし、→
上手く料理されていたので、全体的に好みに合致している作品でした。ただ終盤まで引っ張った割にオチみたいなのが弱く。憎しみは人間が持つ最も強い感情ってどこぞの鬱系熱血もので聞きましたが、だからといって肯定していい振る舞いではないなとも。少女漫画に出てくるオラついた俺様系を女体化したみたいな小牧をどれだけ是と出来るか、1巻の時点でダブルの意味でオチて欲しかったとか、わかばのキャラが不明瞭など、惜しい作品だなと思いました。
作者自身がかなり好きなんだろうと思わせる熱が、オタク全開だけど読んでいてキモい…いいキモさだと思います(えー)。キモかろうが好きを主張してるのは個人的には同じオタとして好印象。特にコメントやノリの解像度が非常に高く、最近V文化を渡し勉強しているのですが、すげー再現度だなと感心します、そのまんまやん。またエロゲが起動しちゃったくだりなど、過去起きたイベント(?)なんかもネタとして入っていて、出てきたライバーなど詳しい人なら元ネタが分かってより楽しいかも。→
ノーマルオタネタは少し古めですが、逆にそれがよりリアルにVっぽさがあるなと妙味もあるかと。一方で、あまりに空気感などが似ているため、正直「普通に配信見てるのと変わらない」になり、適当に切り抜きとか見ても十分に似た楽しさが味わえてしまうので今作の「ラノベにして文字に起こしたならではの面白さ」が感じづらいと個人的には思いました。もう少し今作ならではの面白さが出てほしいなと思いながら読了。
戦いが生活の中心だった女の子が日常に価値を見出していくシーンや、初めての百合デートなどワクワクイベント目白押しで読んでいてまー楽しいこと。色々と複雑化してきているラノベ文化ですが、今作は読んでて素直に楽しい明るい気持ちいいとなれるいい意味でラノベらしいラノベでした。
正直キャラ、設定、ストーリー、言葉選び、所々のセンス、諸々、ちょっとううーんと思うところがあるレベルですが、まぁ抜◯ゲーのテキストと思えばまぁなんとなく受けいられるレベル。低価格帯3000~4000円くらいの抜き◯ーが好きな人にはおすすめでしょうか。作者様のERG趣味と私の趣味はちょっと合わないので個人的にはイマイチでした。
好きなキャライチャイチャならなんぼでも貪れますがなんだかなーと。オマケに主人公がもう廃れているだろう鈍感系、サブヒロインの妹は理不尽系と、作者のセンスがちと悪い意味で古い。またこの手作品の悪いところ更に踏襲し、主人公の魅力が特に語らておらず。ヒロインズ惚れた理由も不明。総じて悪い意味で古いマイナス点が目立つ作品、ちょっと合わなかったです。
胸糞要素しかない追放という概念に、納得できる理由としてとても自然だなと思ったのでこのフォーマットもっとあってもいいと思いました。閑話休題。推しのJKとか書いてるのでてっきりまたアラサーとJKの危険なかほりがするやつの類かと思ったらタイムリープものだったんかいとセルフツッコミしつつ。全体的にはとても各要素がまとまっていて、ホワルバ2みたいなドロンドロンになる事を期待してたらすごい爽やかに終わって、嬉しいような、物足りないような(えー)→
主人公が2周目なのでかなりグイグイいくメンタル強者になってる風だが、失敗した情念みたいなのがあまり描かれておらず、完全に好みの問題ですが、もう少し湿り気が欲しかったかなとも。余談、thepillowsは一時期聞いてたのでちょっとそのへんも楽しかったです。
一気読み。ゴブスレさんは精神ぶち壊れているところに更にすり減るような事起きていて本当に不憫だが、変えるところの存在はこうしてみるとでかいのかなと思ったり。そろそろ本編も読みたいなとか、どう今作決着つけるのかなと思いながら読了。
美世の心根の美しさや強さが、最初の頃と比べて成長が見られとても快い気持ちに。そして従兄弟殿の方は…。この物語ベタなところはとことんベタなのであまり良い感はせず。続きもボチボチ読んでいきたいです
舞台情景の上手さも流石でここらに縁ある人はピンときて物語への没入が深まりそうとも。どの話一度は現実創作で一度は目にしたことのあるようなテーマにも関わらず、どの話も現代向けにアップデートされていると感じ、読んでいて気持ちが入っていってしまうようなクオリティ揃い。特に「逃げてもいい」という言葉への問題提起はハッとさせられたり。どの話も前向きに終わっており読後感もよく、良い小説を読めたなと充足感にひたれる一冊だと思います。
構成もソツなく、テレビという廃れつつある文化に対しての視点も良かったですね。オチのまとまり方も綺麗。キャラクターもオーソドックスですがよく書けているかと、滑ってる芸人の解像度の高さは読んでいてうわわわとなってしまうほどの精度だったかなと思います。ただ、完全にエンタメ寄りであり、現実であったら超大炎上だし、ある人も捕まるだろと思いますが、そこはフィクションと上手く割り切れる人向けでしょうか。個人的にはおすすめ。
ところどころ頷き難いところもあったり。パパラッチを始めとするギャグのセンスや地の文章がどうにも私には合わず。悪くはないのですが結論ちょっと合わないかなという作品でした。
主人公が相手の、そして自分の人生についても深く思いを巡らせていくストーリー。まずクイズを題材にした小説というのが新鮮で面白いです。クイズプレーヤーの知識や発想のタネ、スポーツのような駆け引きや目に見えない攻防など、クイズという知能競技の面白さを存分に伝えてくれていると思います。またそこから人生という観点に潜っていくのも話のオチの付け方としてはベタベタだがそれがいい。ただ真相はあんまり好みじゃなかったかなと、ただ好みの範疇の話なので物語としてはすごく綺麗にまとまっていたと。
リングをドキュメンタリー風にしたらこうなるのかなと。個人的に一番怖いのってやっぱり人間で、その人間の不気味さが集約したカルト信仰みたいな生理的な不気味さがよく出てて本当にいやですね。男の気持ち悪さみたいなのも入ってよくもまぁこんなの考えつきますよ。ある種色んな恐怖小説の短編集ともいえるテイストで、欲張り感と読みやすさが出ているのも、変な話上手いです。分かりやすい恐怖というより、薄気味悪さがたまらない一作、気分悪くなりたい人はどうぞ(えー)
3人も出てくるヒロインもそれぞれキチンとキャラが立っていると感じました。詩子は序盤でフェードアウトしてるはずなのに、主人公が真っ直ぐにずっと彼女を想っている為、存在感がちゃんと出ているのは巧みだなと。先輩も頼りになるおねーさん的味わいが出てますし、普通なら一番キャラが強そうな天才侑里がテンプレ過ぎて目立ってないまである印象。あと個人的に主人公がかなり好みのキャラでした、ブレない男ってやはり見ていて気持ちいい。ラブコメ部分では、正直侑里がちょいちょい気持ち漏れ出てるのが、何とも言えない味わいで良き。
キッチリと仕上げているなと感じました。後半で主人公とヒロインが互いに思いを吐露し合うシーンはアオハルー!と。また、そうしたストレートなシーンを盛り上げるだけの筆力も感じられ、新人さんとは思えないなとも。だが主人公の痛い嘘の数々が、リアリティに欠けギャグになっている為、この辺を主人公の能力とするくだりはちょっと気になったり。全体的に質の高い青春ラノベ、青春感じたい人はどうぞ。
基本的に小説しか読まない活字中毒者。
読む作品はライトノベル中心ですが、
ミステリ、時代、一般文芸から海外作品、武侠まで
面白ければ何でも読みます。
好みのジャンルは戦記やファンタジー。
気に入る作品の傾向として、読み応えやキャラ立ち、主人公の魅力を重視しており、そこに文章の味わいや、作家さんの個性が出ているとなお良いです。
※漫画の読了も途中から記録するようになりました
レビューまがいの感想も書き連ねております。
内容や投稿頻度、日時は基本気まぐれ
やや毒舌ですがご容赦の程をば。
●お気に入りの作家、作品(敬称略)
・あざの耕平
・上遠野浩平
・十文字青
・アサウラ
・野崎まど
・蝸牛くも
・理不尽な孫の手
・宮部みゆき
・海堂尊
・福井晴敏
・北方謙三(歴史物)
・葉室燐
・池波正太郎
・今村翔吾
・BBB(あざの耕平)
・俺ガイル(渡航)
・ダンまち(大森藤ノ)
・りゅうおうのおしごと(白鳥士郎)
・ゴブスレ(蝸牛くも)
・冴えカノ(丸子史明)
・弱キャラ(屋久ユウキ)
・ライムシリーズ(ジェフリーディーヴァー)
・ぼろ鳶シリーズ(今村翔吾)
よろしくお願いします。
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主人公が相手の、そして自分の人生についても深く思いを巡らせていくストーリー。まずクイズを題材にした小説というのが新鮮で面白いです。クイズプレーヤーの知識や発想のタネ、スポーツのような駆け引きや目に見えない攻防など、クイズという知能競技の面白さを存分に伝えてくれていると思います。またそこから人生という観点に潜っていくのも話のオチの付け方としてはベタベタだがそれがいい。ただ真相はあんまり好みじゃなかったかなと、ただ好みの範疇の話なので物語としてはすごく綺麗にまとまっていたと。