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2025年2月の読書メーターまとめ

amanon
読んだ本
12
読んだページ
5025ページ
感想・レビュー
12
ナイス
166ナイス

2025年2月に読んだ本
12

2025年2月のお気に入られ登録
2

  • くものすけ
  • ぶぶ ひこ

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

amanon
四十数年ぶりに手にしたホームズ(笑)だが、想定外の面白さでほぼ一気読み。良くも悪くもイギリスを強く感じさせるのと、どこがどうとうまく説明はできないが、後のブラウン神父シリーズへの影響を強く感じさせるのが印象的。また、作品の中でも言及されているが、直接犯罪には結びつかない謎解きもあるのも興味深い。この辺りも何となしイギリス的という気がするのだがどうか。後、いかにも典型的な英国紳士というイメージのホームズだが、麻薬を常用したり、怪しげな実験に熱中したり、アヘン窟に潜入したりと、かなりダークな面があるのが衝撃。
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2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

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2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:5900ページ ナイス数:161ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4147/summary/monthly/2025/1 先月は謎の熱発で1日半寝込んでいたこともあって、6千頁にまで後一歩だった。ちょっと悔しい。

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2025年2月の感想・レビュー一覧
12

amanon
三十数年ぶりの村上龍。非常にスリリングで今日の日本を予見したかのような記述も散見されるのに驚かされるが、いかんせん手人口の関口がほぼ一貫して、何かにつけ薬と酒に頼ってグダグダしてばかりのヘタレというのが個人的にイタイ。しかも、その関口に最初は会話もろくに成立しないメンヘラ系でしかなかったが、徐々に常に冷静な判断力で、関口を励まし、助言し、とき聖母的な慈愛を見せるキャラへと変貌するカツラギの存在に瞠目なのと共に、何とも言えず腹立たしい(苦笑)。それと、終盤が急展開すぎて、尻すぼみ的なラストになったのが残念。
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恐らく二十数年ぶりに読むヴェーユの哲学講義。平易な語り口で思いの外、さくさく読み進めることができるのだけれど、文字面だけを読んでいて、その言わんとするところの理解はかなり怪しいというのが正直なところ。とりわけ論理学や心理学を扱った第二部の前半は、個人的に苦手分野ということもあり、読み進めるのが辛かった。しかし、その反面、後半の社会学を扱う箇所になると、かつて「赤い処女」と言われヴェーユの面目躍如というべきか、社会的抑圧に対して、あからさまな反感を示す姿勢に溜飲が下がった。訳者川村孝則氏の解説も味わい深い。
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四度目の再読。ようやく理解が深まり、これまで見えなかったものが見えてきた感があるものの、それでも未消化感が拭いきれないというのが正直なところ。また、自分にとって信仰とはということを改めて考えさせられた。とりわけ、神の呼びかけを聞くということがキリスト者にとって最重要な使命であるのにもかかわらず、そのことについてあまりにも無自覚ではなかったか?ということに今更ながらに気づかされて、汗顔のいたり。また、巻末の後書きで、「現代は危機の時代だ」と述べられているが、その当時以上に現在が危機的状況にあるのに嘆息…
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概ね楽しめたが、先に読んだちくまのアンソロジーに比べると、どこか食い足りないというのが正直なところ。それでもいくつかの発見はあったが。とりわけ大きな発見だったのは、似たような趣向の作品が見受けられても、それが決してネタの使い回しという印象を受けず、著者の魅力にもなりうる要素となっていること。だからこそ、もっと著者の作品を読みたいのに、現在世に出回っている著作が限られているのが残念すぎる。最も印象的だったのは、「過去世」だったか。どこかサドマゾ的な要素を匂わせる兄弟の愛憎関係が、BLを示唆する結実に…
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これまで仏教関係の本をそれなりに読んできたが、本書ほど平易な文体でわかりやすく、仏教の魅力や、その深淵な思想と哲学を説明しているだけでなく、仏教そのものに読者を惹きつける力を持っているものはなかった。その思想に少なからず惹きつけられていたと思っていた鈴木大拙の著作でさえ、本書ほどの効果はなかったのだから、その効力は想像できるはず。しかも、おそらく誰か特定の師についたというのではなく独学で、これだけの仏教研究を成し遂げたというのだから、著者の知性が窺い知れる。ただ、著者の個人生活からして、何だかな…感も。
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南米に古代生物が生きていた…という荒唐無稽な設定なのに、あたかもそれが目の前で再現されているかのようなリアルな描写に驚き。そして、傲慢な乱暴者でありながら、意外とチャーミングな側面も見せるチャレンジャー教授の人物造形が何とも魅力的。ただ、「混血」というNGワードが頻出するのを筆頭に、有色人種への差別意識がかなり露骨に見て取れるのが、時代性もあるとはいえ、かなり残念。終盤のインディアンが猿人に勝利するという展開も、植民地を肯定しているかのようにも取れるし。後、ラストの落ちには、ちょっと肩透かしを食った感が…
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四十数年ぶりに手にしたホームズ(笑)だが、想定外の面白さでほぼ一気読み。良くも悪くもイギリスを強く感じさせるのと、どこがどうとうまく説明はできないが、後のブラウン神父シリーズへの影響を強く感じさせるのが印象的。また、作品の中でも言及されているが、直接犯罪には結びつかない謎解きもあるのも興味深い。この辺りも何となしイギリス的という気がするのだがどうか。後、いかにも典型的な英国紳士というイメージのホームズだが、麻薬を常用したり、怪しげな実験に熱中したり、アヘン窟に潜入したりと、かなりダークな面があるのが衝撃。
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全四巻ようやく読み終えることができた…というのが正直なところ。幾分、取っ散らかった内容という印象が強かった全巻に比べ、本巻は前半が倫理についてのものだったため、幾分とっつきやすかった気がする。また、そのテーマが故か、他の巻に比べると、司祭である著者の立場がかなり色濃くでているのが印象的。キリスト教信者としては、その点は興味深く読めたのだけれど、そうでない人はどう受け止めたのかが気になる。また、この四巻に渡る膨大なテキストを、フランスの高校生はどう読みこなし、また、教師はどうやって授業したのかも気になる。
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タイトルだけは知っていたものの、何となしスルーしてきたのに、ひょんなことから手にとって読んでみたら、想定外の面白さ。戦後も西南戦争に参加した人から生の声を聞くことができたというだけでも、目から鱗。それに、ある程度知っていたとはいえ、いわゆる夜這の風習が日本に根強く残っていたという事実をその体験者の口から語られるというのも衝撃。それから、今は廃れてしまった様々な日本の風習や、失われてしまった自然の風景に何とも言えない憧憬を覚える。これらのことを復活させるのは無理にしても、これらの事実を後代に伝えるべき。
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相手を破滅に陥れないファム・ファタールというべきか。とにかくかの子の特異かつ型破りな性格、言動、そして何よりその才能のありように惹きつけられて、ほぼ一気読み。何より絶句したのは夫と二人の愛人との同居生活。普通では考えられない関係性を長年に渡って維持してきたというのも、驚きだが、その夫と二人の愛人の間には同志愛的なものさえ共有していたというのだから、想像を絶する。ただ、普通だったら寝取られ亭主的な存在になるはずの夫一平が、あくまで献身的にかの子につくすその姿に、こういうのもありかな…と思ってしまった。
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タイトルからして、柚木朝子が講義形式で林芙美子の作品を解説するものと思っていたが、実は柚木のチョイスによる作品集ということ。ただ、良い意味で柚木の趣味丸出しのチョイスで、林自身があまり気に入っていないという作品もあえて収録したというのが妙。また、後書きで男女の関係を描いたものより、シスターフッドが感じられる林の作品を好むと述べているのもさもありなんという感じ。また、そこで述べられる柚木の深い作品に対する深い読み込みを目にし、自分の読みの浅さについ恥じ入ってしまった。最後の「椰子の実」がとりわけ印象的。
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amanon
岡本太郎の母親というイメージでしかなかった岡本かの子だが、ひょんなことから興味を持って読んでみたが、想定外の良さでちょっとびっくり。どうしてこんな素晴らしい作品を世に出した作家が、今ひとつ知られていないのか?と心底不思議な気持ちに。また、戦前に書かれたわりには、どこかモダンな印象を受けるのが不思議。個人的には興味を持つきっかけとなった「渾沌未分」を始め、大半の作品が何某か海や川や水が関連していたり、重要なモチーフになっているのが気になる。終盤の息子太郎への手紙も、何とも言えず味わい深い。男性遍歴に驚き。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/06/26(6099日経過)
記録初日
2008/06/01(6124日経過)
読んだ本
3211冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1040740ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
3159件(投稿率98.4%)
本棚
8棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
京都府
外部サイト
自己紹介

 ハンパ者を自称しつつも、何だかんだと某グループホームにて介護の仕事をこなしつつ、空いた時間を読書に充て、一応悠々自適な日々を過ごしているつもり。
 好きな音楽は、フー、キンクス、ビートルズ、フリー、ルースターズ、村八分、ティラノザウルス・レックス、ザッパなどのロック、マイルス、コルトレーン、ビリー・ホリデイなどのジャズ。後、ゲンズブール、バルバラなどのシャンソンもちょっと囓った。それから一時期はグールドによるバッハ演奏に結構はまってた。
 好きな作家、よく読んでいた作家は、倉橋由美子、高橋たか子、大江健三郎、町田康、中上健次、津島佑子、古井由吉、高橋和巳、島田雅彦、島尾敏雄、安部公房、三島由紀夫、橋本治、村上春樹などの戦後作家。後最近の作家で読んでいるのは、森美登見彦、平野啓一郎、阿部和重、西村賢太、多和田葉子、中村文則、柴崎友香、村田沙耶香など。
 海外の小説家でわりによく読んだのは、ジュリアン・グリーン、セリーヌ、モーリヤック、ヴァージニア・ウルフ、バルザックくらいか。
 小説以外で好きなのは、エックハルト、シモーヌ・ヴェイユ、内田樹、佐藤優、須賀敦子、白洲正子など。

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