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2023年8月の読書メーターまとめ

amanon
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2023年8月に読んだ本
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2023年8月のお気に入られ登録
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2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

amanon
もしかするとそうなっていたかもしれない…いや、下手したら近い将来そうなるかもしれないホームレスというあり方…福島の裕福でない家庭に生まれたため、幼い頃から出稼ぎで働くことを強いられ、家庭をもったものの、やはり出稼ぎを余儀なくされたため、その家庭と疎遠にならざるをえなかったというエピソードはあまりに切ない。その主人公が垣間見た何人かのホームレス仲間。その中でもかなりのインテリらしいというシゲちゃんの存在はとりわけ異彩を放つ。彼を主人公にしたスピンオフ作品も可能では?そして、ラストのカタストロフに絶句…
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2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

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2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:5784ページ ナイス数:189ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4147/summary/monthly/2023/7 アマノン アマノン の日記 7月の読書記録 先月も6千頁いかなかったな。まあ大著平野啓一郎の『三島由紀夫論』を読了できたのでよしとするか。

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2023年8月の感想・レビュー一覧
17

amanon
こうやって日本史を振り返ってみると、結局、権力者というのは、基本、自分達の自己保身しか考えておらず、民衆は抑圧の対象でしかないのだな…と改めて認識させられる。まともに日本史を学べば、おおよそネトウヨ的な発想にはならないはずなのに、そういう思考に陥る輩は、やはり情報弱なのか?現役受験生だったときもそうだったが、やはり政党史はかなりややこしくて学び直しが必要。ただ、この離合集散の繰り返しを目の当たりにすると、人間って進歩がないのか?と思わせられる。個人的には昭和の文化史の記述が薄いのが残念。増補版希望。
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平野啓一郎の『三島論』を読んだら、こちらも読み返してみたくて、手に取る。内容の是非はともかくとして、平野のものより、こちらの方がずっと話にスムーズに入っていける感が。また、平野の『三島論』はこの本について全く言及しなかったのか?というのが気になる。本書を参照すると、何か都合が悪いことでもあるのか?と勘ぐりたくなるほど、通底する部分があるように思うのだが。また、三島という人間がまとったフェイク性(あるいは道化性と言ってもいいのかもしれないが)を改めて痛感。そのフェイクと戯れていたのか、苛まれていたのか?
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おおむね、興味深く読めたが、このシリーズの中では、食い足りないというのが正直なところ。やたら饒舌な平山氏に対して、春日氏が相槌で応じるという場面がかなり多く見受けられるというのが大きいか。それはそうと、平山氏、還暦を過ぎているのにも関わらず、語り口は二十代のノリだし、経済面では相当にやばそうだし、この人、そのうち野垂れ死するのでは?と他人事ながら心配になった。後、あれだけ「安倍、死ね」と毒づいていた春日氏がいつのまにか「アベちゃーん」と呼ぶようになったという豹変ぶりが不気味。果たして次に期待できるか?
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十一年前に書いた感想の稚拙さに思わず赤面(苦笑)。一見、ツンデレキャラ同士のボーイ・ミーツ・ガール物と思われがちなのだが、そこに当時のイギリスの階級性の微妙な事情が絡んでいたり、登場人物のキャラの立ち方、エリザベスのダーシーへの思いの変化のプロセスなど、読み所、深読みしたくなる要素が満載なのに気付かされることに。この訳で読み返したくなるのと共に、他の訳でも読みたくなり、更には原書や他の著作を読みたいという気にさせるというのは、オースティンの筆致恐るべし…また、松本朗による解説と役者後書から得る物も貴重。
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『読書会』に触発されて再読。いかにもありがち…というベタな展開の中にも、機知に富んだ表現や、人間の感情の機微、状況がありありと思いかぶような生き生きとした会話が、やはり新鮮。また、ごく限られた登場人物のなかに様々な複雑な関係性を盛り込む力技にも驚愕。恐らくツンデレタイプと思われるダーシーの、下手したらストーカー扱いされかねない不器用な愛情表現になんともヤキモキさせられる(笑)。ハッピーエンドになることがわかっていても、そこにいきつくまでのプロセスが気になって仕方がない。この物語展開の巧みさもさすが。
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あまりにバカみたいな感想だが、通常の日本史の教科書には掲載されてない情報が多いな…というのが第一印象(笑)。また、福岡出身者としては、太宰府や博多が、思った以上に日本史において大きなポジションを占めていたという事実に驚き。このあたり再考の余地があるように思う。ただし、他の人も述べているし、巻末での佐藤氏と山岸氏との対談で示唆されているように、本書は一通り読了するだけでなく、より細部にこだわった再読が必要だろうと思う。また、用語解説があまりなされていないため、日本語用語集も必要。教養の道は長いということか?
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ます、タイトルがツボ(笑)。いい意味で緩い内容でサクサク読み進めることができるが、意外と(失礼)知見に富んだ箇所も散見されるので侮れない。個人的には一人暮らしあるあるネタ的エピソードがとりわけぐっときたか。自分の生活にそのまんまな話があるわけではないが、それでも「何かそういうのありそうだよね…」というシンパシーを覚えてしまう。そして何より、著者の軽妙な語り口が、自虐ネタをも程よく緩和させてお笑いテイストにもっていくのがよい。それはやはり大阪人であるがゆえか。終盤の展覧会巡りも、物販ネタも含めてグッド。
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もしかするとそうなっていたかもしれない…いや、下手したら近い将来そうなるかもしれないホームレスというあり方…福島の裕福でない家庭に生まれたため、幼い頃から出稼ぎで働くことを強いられ、家庭をもったものの、やはり出稼ぎを余儀なくされたため、その家庭と疎遠にならざるをえなかったというエピソードはあまりに切ない。その主人公が垣間見た何人かのホームレス仲間。その中でもかなりのインテリらしいというシゲちゃんの存在はとりわけ異彩を放つ。彼を主人公にしたスピンオフ作品も可能では?そして、ラストのカタストロフに絶句…
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以前から気になりながらも、なぜかスルーしていたが、とあるきっかけにより手に取ったが、スルーしてきたことを軽く後悔。オースティン・ファンにとっては、なめるようにして読みたくなる要素満載であろうこと請け合い。6作品を一通り読んだだけの僕でさえ、作品の記憶が蘇り、また読み返したいという強烈な思いにかられた。また、個性あふれた6人の登場人物とその周辺にいる人達との描写が素晴らしい。個人的にはシルヴィアとダニエルとの復縁がとりわけグッときたが、もちろんジョリスンとグリッグとのカップリングも忘れ難い。スイートな一冊。
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その昔、単行本で持っていながら、未読だったものを文庫版にて読了。これが二見書房『エロティシズム』と別物だったことを初めて知った(笑)。興味深い内容ではあったが、未消化感強し。また、本書は、たのバタイユの著作と関連づけて読まないと理解できないのでは?という気にさせられた。また、早くに棄教していたとはいえ、やはりキリスト教からの影響が何となし感じられるのが印象的。そして何より驚かされたのが、最後に冷戦について言及していること。実際の政治的動向には一線を引いているという印象を抱いていたが、アジまがいの発言が…
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それなりの読書歴を経たと自認してはいても、やはり未開の領域は果てしなくあるのだな…と改めて痛感。また、先に読んで『本の森』でも感じたが、本人はその可能性を否定しているものの、この人にはぜひ小説を書いてもらいたいな…という気にさせられた。ただ、取り上げらている作品数が240冊ということで、終盤になると読むのが辛くなってきたというのが正直なところ(笑)。こういう本は、初めから終わりまで一気に読み通すのではなく、おりに触れて気になる箇所を拾い読みするというのが正しい読み方なのかも。本の魅力を教えてくれはするが。
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amanon
ちょうど十年前に出た本。この十年間の間にどれだけの本が書かれ、訳されたのか?著者による書評や文学や翻訳についての対談をもっともっと読みたいという狂おしい思いにかられてしまった(笑)。また、その軽妙で親しみやすい語り口に、著者が書いた小説を読んでみたいという気になったが、本人にはその気はないとのこと。ちと惜しい。かねてから隠れた名作と思っていた町田康の『真正真実日記』についてかなり熱く語っていたのが、個人的に嬉しかった。それから、あまり純文学的文脈では扱われることの少ない片岡義男を評価しているのが意外。
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自分のように生業として介護に携わるのと、半ば止むを得ず親の介護に携わることになるのとでは、これほど大きな違いがあるのか…という事実に驚き。そして、介護に直面せざるを得なかった男性の多くが、図らずも悪い意味での男性性を露呈してしまっていることに嘆息…また、著者が繰り返す「自立・自律のフィクション」という指摘は、今後男性性という概念を考察する上で、重要になっていくのではないだろうか。ただ、気になるのは、後書きで著者が男性としてマイノリティ派であることを吐露しているくだり。そのことで、本書への印象も微妙に…
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名著としてあげられることが多いので、読んでみたが、首を傾げたくなるというのが正直なところ。ここで取り上げられた人物に対する熱い思いは伝わってくるが、言い方をかえるとその思いがあまりに主観的に過ぎるきらいがあるのは否めない。読み進めるうちに、果たしてどのような文献を参考にしたのか気になったが、大半が解説によると子供向けの読み物程度のものとのことでさもありなん。本書を読んで、取り上げられた人物を知った気になるのはすこぶる危険なのは言うまでもないか。著者がどのような思いで本書を書いたかを知ることに意義があるか。
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練炭を使ったあの事件をモデルにした作品で、ついその事件の詳細をチェックしようと下種の勘繰りをしてしまいがちだが、そんな思惑を軽々と跳ね除けるような力作。時に新興宗教の教祖を思わせるようなカリスマ性を発揮しながら、その反面途轍もない弱さを見せる、殺人容疑者カジマナの人物造形が秀逸。そしてその事件の背景を炙り出すべく果敢に挑む主人公里佳の試行錯誤のプロセス、それに里佳を巡る人達との関わりのスリリングさにページをめくる手が止まらないと云っても過言ではない。大衆小説に分類されるだろうが、純文学に肉薄する力作。
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以前読んだ『やりなおし〜』が良かったので、こちらも読んでみることに。当たり前といえば当たり前のことだけれど、小説家の読みはやはり深いし、読書の土台そのものが違っているということを改めて痛感。そして、何より読書の幅に驚愕。とりわけ巻末に収められたスポーツ関係の書籍は、女性作家は基本陰キャでインドア派という偏見を抱いていただけに(失礼)、まさに陰キャでインドア派の自分としては一抹の尊敬さえ抱いてしまった。また、絵本と児童書を扱った一章は、やはり幼少期から本好きだった者として、強いノスタルジーと共感を覚えた。
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amanon
やりきれなさと切なさ、愛憎、裏切りと信頼…その他諸々の人間模様が複雑に絡まった一作というべきか。二百数十頁程なのに、その内容は驚くほど濃い。戦後からバブル期、平成、令和のコロナ期からその後の日本まで、一人の女性を巡って複数の女性が複雑に絡み合う…著者のストーリーテラーとしての巧みさと、人間感情を描く際の鮮やかさを改めて痛感。無垢なお嬢様的な側面と、なかなかどうして多少なことではへこたれないしたたかさを合わせもあった四葉さんの人間力が素晴らしい。そして、コロナ後の日本の姿が妙にリアルで怖い。でも希望もある。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/06/26(5974日経過)
記録初日
2008/06/01(5999日経過)
読んだ本
3149冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
1016697ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
3097件(投稿率98.3%)
本棚
7棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
京都府
外部サイト
自己紹介

 ハンパ者を自称しつつも、何だかんだと某グループホームにて介護の仕事をこなしつつ、空いた時間を読書に充て、一応悠々自適な日々を過ごしているつもり。
 好きな音楽は、フー、キンクス、ビートルズ、フリー、ルースターズ、村八分、ティラノザウルス・レックス、ザッパなどのロック、マイルス、コルトレーン、ビリー・ホリデイなどのジャズ。後、ゲンズブール、バルバラなどのシャンソンもちょっと囓った。それから一時期はグールドによるバッハ演奏に結構はまってた。
 好きな作家、よく読んでいた作家は、倉橋由美子、高橋たか子、大江健三郎、町田康、中上健次、津島佑子、古井由吉、高橋和巳、島田雅彦、島尾敏雄、安部公房、三島由紀夫、橋本治、村上春樹などの戦後作家。後最近の作家で読んでいるのは、森美登見彦、平野啓一郎、阿部和重、西村賢太、多和田葉子、中村文則、柴崎友香、村田沙耶香など。
 海外の小説家でわりによく読んだのは、ジュリアン・グリーン、セリーヌ、モーリヤック、ヴァージニア・ウルフ、バルザックくらいか。
 小説以外で好きなのは、エックハルト、シモーヌ・ヴェイユ、内田樹、佐藤優、須賀敦子、白洲正子など。

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