ネタバレシリーズ第５作目。両親の死の真相はわからずじまい。その代わりに松前藩の悪事が暴かれた。里緒を登場人物たちがやたらと褒める描写には、少々辟易。

ネタバレシリーズ第４作目。時は流れて兄、長太郎の死から八年後。お瑛は夫の成次郎、数えで五歳の息子の長太郎と幸せに暮らしている。そんな中、お瑛の恩人である『柚木』の女将が、新しい奉公人の圭太に丸め込まれているのでは？と心配になる出来事が。頑張ってるね、など誰かに褒めてもらえることがどんなに心の支えになるか。人の心の隙間にはこんなふうに入り込むんだなと、恐ろしくなる。

ネタバレシリーズ第４作目。家庭を持ちながら働くことの大変さが描かれ、読んでいて大丈夫なのかと心配になる。火消しの夫や義親と同居するすずは、火事があればそちらの仕事も手伝わなければならない。結実は実親と同居で家事をしなくて良いだけ楽かな、とも思うがそんなわけにもいかず。新しく見習いが加わって何より。