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2022年8月の読書メーターまとめ

やまおじさん
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2022年8月に読んだ本
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2022年8月のお気に入り登録
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  • カズー

2022年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やまおじさん
長く愛読してきた内澤旬子さんの新作。福音館書店の月刊誌(母の友)2016年4月号から2021年3月号まで長期連載していたもの。『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(2012年)での養豚奮戦に続き、移住先の小豆島でのヤギとの生活(格闘と呼んでいい)が、内澤さんらしい動物への優しいまなざしをもって描かれている。ヤギたちのイラストも可愛らしいし、なによりも文章がいい。上質紙を使った装幀(ハードカバーだ)も素晴らしい。ヤギの生態をこれほどまで親身になって綴り、まるで人格ならぬ”ヤギ格”が描かれていることに感銘を受けた。
やまおじさん
2022/08/15 16:29

嬉しいです : 内澤旬子 空礫絵日記 https://kemonomici.exblog.jp/32706534/

やまおじさん
2022/08/15 16:32

「カヨと私」書評 ヤギになり一緒に草を食みたい|好書好日 https://book.asahi.com/article/14693588

が「ナイス!」と言っています。

2022年8月にナイスが最も多かったつぶやき

やまおじさん

2022年7月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:6128ページ ナイス数:201ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/466409/summary/monthly/2022/7

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2022年8月の感想・レビュー一覧
25

やまおじさん
ネタバレこの巻までは再読。樺太を舞台に物語は進む。アシㇼパ、キロランケ、尾形、白石の一行は、国境を越えて北樺太のアレキサンドロフスクサハリンスキー(亜港)へ。この地の監獄を襲撃する計画を立てる。アシㇼパの父ウイルクの過去が、少しずつ明かされてきた。杉元たちは彼らを追う。灯台守の行方不明の娘スヴェトラーナとキロランケ、ウイルクとの因縁…。次巻18巻目からは初読。この後の展開に期待。
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やまおじさん
ネタバレ17巻目までは再読(初読は3年前)。舞台は樺太。キロランケに連れられて北樺太に近い敷香(シスカ)まで北上したアシㇼパ一行。この巻で、北樺太に住むウィルタ、ニヴフという先住民族が紹介される。物語は北海道アイヌから樺太アイヌ、樺太先住民族の世界まで広がっていく。アシㇼパたちを追う杉元一行は、曲芸団一行に出会い、例によってドタバタが繰り広げられる。全31巻の中盤にさしかかって、ますます先行きの展開への期待が広がる。
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やまおじさん
再読。舞台は樺太へ。樺太・千島交換条約→日露戦争→南樺太が日本領に。こういう国家間の領土のやりとりに、樺太アイヌは翻弄される。北海道(蝦夷地と呼ばれていた頃)もそうだが、アイヌ(千島アイヌ・北海道アイヌ・樺太アイヌ)にとって、国境などなかった。そんなことを、あらためて思い起させる、この巻。
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やまおじさん
ネタバレこれも3年ぶりの再読。網走監獄での攻防戦から脱出した一行は、樺太に渡る。次巻から舞台は樺太に移るのか。物語の舞台の広がりに期待。この巻で、ついに”ノッペラ坊”の正体が明かされた。
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やまおじさん
ネタバレ再読中(17巻目まで)。18巻から最終巻31巻は、初見。まだまだ先は長い。登場人物がどんどん増えてきて、その関係も複雑。一行はついに網走監獄に潜入。そして、第7師団も加わって大きな戦闘に。はたして”のっぺら坊”の招待は?
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やまおじさん
ネタバレ3年ぶりの再読。このあたりになると、以前読んだ内容も憶えていない。舞台は道東・釧路。有名な蝗害の描写も。釧路新聞社に勤務していた石川啄木も突然登場。次巻で網走に到達できるのか?アシㇼパの父親の謎は、依然として明かされず。
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やまおじさん
ネタバレ3年ぶりの再読。白石を奪還した杉元・アシㇼパ一行。大雪山系から十勝を経て釧路に向かう。北海道の動植物のアイヌ語名がたくさん紹介されている。アイヌがどのように食べていたかも、よくわかる。巻末の参考資料一覧から、作者はアイヌ文化をよく調べて理解していることがうかがえる。「稲妻強盗と蝮のお銀」という実在だったらしい二人も登場(映画「俺たちに明日はない」のモデル、ボニーとクライドの日本版か)。
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やまおじさん
ネタバレ3年ぶりの再読。今回は最終巻31巻目まで通読中。旭川第7師団(北鎮舞台)と大雪山超え。飛行機が普及する前に気球を軍事用に開発していたとは! 旭川にある「北鎮記念館」、また訪ねてみたいな。 参考サイト<北鎮記念館 ゴールデンカムイと第七師団 旭川 北の防衛と開拓の歴史|北海道ひとり旅@ぼっち旅ブログ> https://boccitabi.xyz/asahikawa-hokuchin/
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やまおじさん
ネタバレ3年ぶりの再読(1巻目から最終巻31巻目まで通読チャレンジ中)。月形の樺戸監獄が出てくる。”脱獄王”白石のスパイ行為がバレて、さて、どうなる?
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やまおじさん
ネタバレ再読。夕張炭鉱が明治末期からあったことを知る。なかなか網走に向かわない一行。
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やまおじさん
ネタバレ再読。苫小牧競馬場から日高へ。獰猛な羆退治。開拓期の北海道の様子が描き込まれていて、これまた勉強になる。物語は奇想天外だが、歴史背景やアイヌ風俗・アイヌ語については、よく調べられていると思う。アイヌ語については中川裕氏が監修しているし、作者・野田サトル氏のアイヌ理解も深い。
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やまおじさん
ネタバレこの巻からは再読。舞台は札幌のホテルへ。謎の女装脱獄囚・家永登場。そして茨戸(現在の札幌市北端、河港の街)でのニシン場と賭場を巡る抗争。話が複雑になってきたが、刺青人皮の謎で読者を引っ張っていく。興味が止まらなくなってきた。
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やまおじさん
ネタバレ三読。アシㇼパの和名と出自が明らかに。舞台は網走へ。
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やまおじさん
ネタバレ三読。鰊漁、ニシン御殿、アイヌのフンペ(鯨)漁。ニシン御殿には、小学生のときに見学に行ったことを思い出した。辺見和雄という不気味な連続殺人鬼が登場し、次巻からの物語の展開が楽しみ。コミックはすいすい読める。
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やまおじさん
ネタバレ三読。狼煙が文字通り狼の糞を燃やして出る煙だったとは!(硝酸分が多く含まれているため燃焼温度が高く、煙が散ることなくまっすぐ高く上がるとか/第27話)。アイヌやマタギの風習・文化を知る。勉強になるなあ。ストーリーの展開もみごと。
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やまおじさん
三読。1巻目から通して読み直しているところ。明治末の小樽が思った以上に栄えていたことがわかる。
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やまおじさん
再々読。既刊30巻目まで手元にあり、31巻(既刊)で完結するらしいので、あらためて通して読んでみよう。この1巻目は3度目だが、あんがい大きな流れを覚えていない(印象に残るシーンは多いが)。文字が小さいので老眼にはつらいな。最終巻、買わなくては。
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やまおじさん
谷崎潤一郎と彼をとり巻く女性たちをモデルにした、生々しい小説。谷崎の最後の妻(松子)の妹(重子)の視点からの一人称単数の語りが延々と続いて、ちょっと気怠かったが、なんとか読了。谷崎潤一郎という文豪の”怪物性”にあらためて驚く(谷崎作品を読んでいないので、イメージだが)。島尾敏雄・ミホ夫妻とモデルにした『IN』や林芙美子をモデルにした『ナニカアル』に通じる、作家桐野夏生の強い思いがひしひしと伝わってくる。この作品で、ひと通り桐野作品を読み切った。新作を待つ。
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やまおじさん
中盤まで主人公マイコが七海という謎の女性(その素性は物語が進むにつれて明らかになるが、モデルらしい人物に心当たりがある)に宛てた手紙で構成されている。桐野さんの小説に多いのだが、始めは抵抗があって読みにくくても、謎が解き明かされていく展開にぐいぐい引き込まれる。終盤の急展開、最後のどんでん返し。これぞ桐野ワールド。傑作だ。解説(芥川賞作家:金原ひとみ)も必読。ずっと桐野さんの作品を後追いしてきて、読み終えた本は処分してきたが、この本だけは手元に置いておきたいと思うほど。あと一冊『デンジャラス』を残すのみ。
やまおじさん
2022/08/17 13:47

マイコ、アナ、エリスの三人の女性たちが、なんとも魅力的。いかにも桐野さんが描く女性という感じ。

やまおじさん
2022/08/17 13:48

そして、マイコの母親の素性が明らかになる幕切れは、感動的。

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やまおじさん
長く愛読してきた内澤旬子さんの新作。福音館書店の月刊誌(母の友)2016年4月号から2021年3月号まで長期連載していたもの。『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(2012年)での養豚奮戦に続き、移住先の小豆島でのヤギとの生活(格闘と呼んでいい)が、内澤さんらしい動物への優しいまなざしをもって描かれている。ヤギたちのイラストも可愛らしいし、なによりも文章がいい。上質紙を使った装幀(ハードカバーだ)も素晴らしい。ヤギの生態をこれほどまで親身になって綴り、まるで人格ならぬ”ヤギ格”が描かれていることに感銘を受けた。
やまおじさん
2022/08/15 16:29

嬉しいです : 内澤旬子 空礫絵日記 https://kemonomici.exblog.jp/32706534/

やまおじさん
2022/08/15 16:32

「カヨと私」書評 ヤギになり一緒に草を食みたい|好書好日 https://book.asahi.com/article/14693588

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やまおじさん
図書館本。長い予約行列に並んでようやく順番到来。東京新聞連載時に小間切れで読んでいたが、通して読むことで作者の狙いがひしひしと伝わってくる。読みごたえあり。日本の情けない現状が戯画化されている。リアリティあふれる、この空想物語のように、”メシア”が現れなければ日本という国は救われないのかな?
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やまおじさん
図書館本。鼎書房という、私がこれまで聞いたことのない出版社から刊行されている「現代女性作家読本」シリーズの17巻目(2013年刊)。桐野夏生作品論31篇を収録。書き手は大学の研究者や学生がほとんどで、いわゆる書評を生業にしている人は少ない。作品論じたいは、さほど面白くなかったが、膨大な数の桐野作品をまとめて読んだ私には、内容を思いだせない作品も多く、あれはこんな内容だったなと思い出すのに役立った。巻末の「桐野夏生 主要参考文献」に並んだ一覧を見て、この作家を論じたくなる評者が多いことに、あらためて驚いた。
やまおじさん
2022/08/09 19:52

切り捨てて生きる美しさ―『ファイアボール・ブルース2』/『ダーク』/桐野式『リアルワールド』にOUT&INする/「グロテスク」―ナルシシスムの怪物の物語/『残虐記』―『柔らかな頬』の系譜として/桐野夏生『I’m sorry, mama.』/『白蛇教異端審問』―小説教信者の告白/対極にある物語―「魂萌え!」と「女坂」/『アンボス・ムンドス』―世界を二つに分かつ時、そこに生じるはあなたの〈悪意〉/『冒険の国』―未来への冒険/『メタボラ』―メタボリズムの実践/『東京島』―「わたしのママは凄い人」

やまおじさん
2022/08/09 19:53

黄泉の国の女神イザナミ―『女神記』/『IN』が抹殺したもの/「ナニカアル」―偽装の中の心情/『優しいおとな』―愛を求めて「移動」する少年/『ポリティコン』―(反)ユートピアのゆくえ/『緑の毒』―羊頭狗肉、また楽しからずや/半分の『ハピネス』/それぞれの戦争へ、小説の狼煙を―『発火点 桐野夏生対論集』

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やまおじさん
メタフィクションというのだろうか、重層的な構造の物語。これまで読んだ桐野作品とは違う味わいの作品だった。主人公の女流作家"タマキ"と、その恋人だった編集者"青司"とのドロドロした関係は、じつは桐野自身の体験だったのでは?(ネット検索でそのようなゴシップ的記事を読んだ)。この物語のモデルといわれる島尾敏雄・ミホ夫妻の話や島尾の小説『死の棘』にも興味が湧く(『死の棘』は未読)。「小説とは皆の無意識を拾い集めて、物語という時間軸とリアリティを与え、さらに無意識を再編すること」という"タマキ"の独白が印象的。
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やまおじさん
桐野夏生らしい、人間の内面をこれでもかとさらけ出す、気味悪さに満ちた作品。よくできている。これぞ桐野夏生の世界。ここしばらく桐野作品を読み続けているが、いよいよ残り3作品。桐野夏生は癖になる。
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やまおじさん
これもタイトルが謎のまま読み始めた。強烈なモンスターの主人公”アイ子”をとりまく人間たちが、次々と連鎖するように登場して、息もつかせない。よくできた小説。世間のモラルを蹴とばす女たちを描かせたら敵うものなし。そんな桐野夏生の傑作。文庫解説(島田雅彦)に<アイ子のごときモンスターにさえも憑依できる桐野夏生はテレビで人気の巫女などよりもはるかに強い霊能力を持っているのではないか?(中略)彼女は平然と、女たちの怨嗟と欲望を解き放ち続けている。>とあるが、言い得て妙。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/29(3862日経過)
記録初日
2009/03/26(5752日経過)
読んだ本
999冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
288788ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
667件(投稿率66.8%)
本棚
20棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://www.facebook.com/iriyamah
自己紹介

雑多な読書をしています。年間100冊読破を目指すも、なかなか。とくに好きな作家と作品は、池澤夏樹(静かな大地)、船戸与一(蝦夷地別件)、宮部みゆき(時代小説群)、五木寛之(初期の小説群、エッセイ)など。民俗学、社会学の本もよく読みます。南方熊楠、塩見鮮一郎、赤坂憲雄、内田樹など。エンタメノンフと呼ばれるジャンルも好き。なかでも高野秀行、角幡唯介。関野吉晴、長倉洋海なども好きな書き手です。最近は桐野夏生の小説に嵌っています。

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