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2024年10月の読書メーターまとめ

やまおじさん
読んだ本
6
読んだページ
1703ページ
感想・レビュー
6
ナイス
99ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やまおじさん
1979年生まれ、犬山で古書店を営む(私からみると)若い人の文庫オリジナル(一部、Webマガジン連載)。古本愛あふれる好著。巻末に岡崎武志さんの推薦文というオマケも。古本に残された書き込みなど、前所有者の痕跡が遺された「痕跡本」の魅力。古本好きにもいろいろあるが、この視点は面白い。私も、図書館本にあった書き込み(村上春樹本に著者への悪口が)をみつけて、消しゴムで消したことがある。もちろん、図書館本への書き込みはアウトだが、古書店に出る痕跡本は面白い。書き込み以外にも、こんな痕跡が、という発見あり。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

やまおじさん

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2426ページ ナイス数:96ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/466409/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
6

やまおじさん
ブックガイドを期待していたが、タイトル通りの内容。編集部から「老後の残された人生でなにを読むのか」というテーマを与えられた(P.251)そうだ。勢古さんが言いたいのは「ただ単純に『ああおもしろかった』と思えるような自由な読書の楽しさを強調したい」(P.144)に尽きる。同感だ。なにも無理して難しい本を読もうとしなくてもいいのだ。第3章で勢古さんが読もうとして匙を投げた難解な「名著」がずらりと挙げられているが、書名と内容の一部を見ただけで、私もうんざりする。名うての書評家をバッサリ切り捨てるあたりは、爽快。
やまおじさん
2024/10/29 10:37

勢古さんが好きな本として、北方謙三『チンギス紀』を挙げ、さらに『水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝』の三部作も読みたいと書いている(あとがき)。ちょっと嬉しくなった。私は全部読んで、じつに面白かったので。読書は"面白ければそれでいい"のだ。そういうとバカにされそうだが、「面白かった」という読書体験のなかに、じつはたいせつなものがある。かねがね思っていたことだが、勢古さんに背中を押された気がする。

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やまおじさん
ネタバレ分厚い長編をなんとか読破。購読紙(東京新聞)連載当時、たまに見る程度だった。この著者についてほとんど知らなかったが、SNSで取り上げられているのを見て知った。著者の分身とも思える”イツキ”の小学生時代から成人するまで――1976年から2016年の世相・世界情勢が、まるでパラレルワールドのように背景として描かれている。不思議な小説世界。9.11は未遂テロとされ、オウムを連想させる集団があらわれたり。3.11とコロナのパンデミック、ウクライナ侵攻などはリアル。イツキをとりまく登場人物たちが個性的できわだつ。
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やまおじさん
1987年刊行のずいぶん古いブックレットだが、吉田ルイ子というこの人を思い出して、図書館にあったのを借りて読んでみた。最近、SNSでこの人の名前を見て(ある写真家の投稿で)、かつて持っていて手放した『ハーレムの熱い日々』(ちくま文庫から復刊、2014/8/10)を買い直した。20代のときに読んで感銘を受けたはずだが、内容を忘れているので再読したい。”フォトジャーナリスト”という呼び名は、この人が最初かも。そういえば、私が敬愛している長倉洋海さんも、そう名乗っている。北海道出身というのも長倉さんと同じだな。
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やまおじさん
図書館から借りて、ひさしぶりに読んだ勢古さんの近刊。少し散漫な印象も受けたが、いつものように、紹介されている書物や映画などのエピソードがいい。沢木耕太郎『天路の旅人』に描かれている西川一三氏の魅力など、私も同感。小津安二郎「東京物語」の話も、いい。堤未果さんのエピソード(『堤未果のショックドクトリン』に記載)も。 堤未果さんのこの本は読んでいなかったので興味がわく。
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やまおじさん
タイトルに惹かれて買って読んでみた。私は知らなかったが、人気の”食文化研究家”による2015年刊行の文庫化。さすが、ちくま文庫。いい本だ。魚柄仁之助=ウオッカ+ジン、という洒落たペンネーム。語り口がいい。戦前戦後の古い主婦雑誌の付録料理本などに載っていたレシピ例が、多数、図版掲載されていて面白い。実際にレシピどおりに作ってみて、その味を論評しているのもすごい。コンビニやスパーで手軽に手に入る食品ばかり食べている我が身が恥ずかしい。とくにペットボトル飲料。とても、この本のレシピをまねてみようとは思わないが。
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やまおじさん
1979年生まれ、犬山で古書店を営む(私からみると)若い人の文庫オリジナル(一部、Webマガジン連載)。古本愛あふれる好著。巻末に岡崎武志さんの推薦文というオマケも。古本に残された書き込みなど、前所有者の痕跡が遺された「痕跡本」の魅力。古本好きにもいろいろあるが、この視点は面白い。私も、図書館本にあった書き込み(村上春樹本に著者への悪口が)をみつけて、消しゴムで消したことがある。もちろん、図書館本への書き込みはアウトだが、古書店に出る痕跡本は面白い。書き込み以外にも、こんな痕跡が、という発見あり。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/05/29(3865日経過)
記録初日
2009/03/26(5755日経過)
読んだ本
1000冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
289036ページ(1日平均50ページ)
感想・レビュー
668件(投稿率66.8%)
本棚
20棚
性別
現住所
東京都
URL/ブログ
https://www.facebook.com/iriyamah
自己紹介

雑多な読書をしています。年間100冊読破を目指すも、なかなか。とくに好きな作家と作品は、池澤夏樹(静かな大地)、船戸与一(蝦夷地別件)、宮部みゆき(時代小説群)、五木寛之(初期の小説群、エッセイ)など。民俗学、社会学の本もよく読みます。南方熊楠、塩見鮮一郎、赤坂憲雄、内田樹など。エンタメノンフと呼ばれるジャンルも好き。なかでも高野秀行、角幡唯介。関野吉晴、長倉洋海なども好きな書き手です。最近は桐野夏生の小説に嵌っています。

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