2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:62冊 読んだページ数:13695ページ ナイス数:1282ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/471107/summary/monthly/2024/6
だけど、そんな不測の事態だからこそ配信者としての素の部分、キャラクターの為人を説明臭くなく紹介しきっていたと思う。笑って泣いて、笑って泣いて、最後はなんだかいい気分で終わる。とてもいい読書体験だった。アリス劇場第3章にも期待。
そもそも仲間うちで作ったルールで遊んでいるのに全国とか、県内に8校も枕投げ部があるとか、ノリと勢いで流すにはツッコミどころが多かったかなと。作品の核はしっかりしていて、それを表現できていたと思うが、その核を支える土台の構築が甘くて粗に目がいってしまった。だが、トータルの収支で言うとプラスだし、今日日珍しい謎部活の謎競技モノでもあるので、応援していきたい。
足りなさすぎて、1000年以上を生きて色々な人に裏切られてきたヒロインがたった数年で宗旨替えするに至った説得力が薄い。なのに、視点をザッピングしたことで一部の描写はくどく感じてしまったのがなんだかなあ。もっと、積み重ねた過程を見せてくれ。
ことで彼の意を正確に汲み取るようになっていく主人公。彼女は野生動物の観察だと言っていたが、二人だけで完結しちゃってるじゃん。空気感が最早、熟年夫婦のそれじゃん、と思うこと幾度か。タイトルから恋愛方向に舵を切ることは察せられていたが、いやいや、えらくあっさり落ちたなと。いや確かに、先生からこう、時折醸し出される色気と、かなりわかりにくいのだが、自分を一人の人間として尊重し、大切にしてくれていることのわかる行動を間近で見せられたら、時間の問題だったのも無理もないが。
しれないが、これはこれで熱い話だったので全然アリ。また、この巻で描かれている生徒たちの空気の醸成は、スクールカースト系の現代モノでよく見ていたモノだったので、それをファンタジーの、しかもヒロインサイドでやるんだと感心した。2巻、3巻と続くとタイトルやあらすじが回収されていくのだろうか。それはそれで味わいが変わると思うので気になる。
ヒロインにあるまじき貞操観念の持ち主。だけど、寝覚めが悪いからと不殺を信条として掲げる甘ちゃんで、虚勢じみた立ち居振る舞いにどこか危うさを感じる場面もあったりと、手のかかるヤンチャな妹を見ているようで目が離せなかった。そうこうしているうちに、彼女の抱えていた大きな傷が見えて、完全に絆されてしまった。だから、もう一人の主人公である月兎が次第に彼女に心を開いていくのも、敵対していた相手と拳を交えてわかりあっていくのも納得しかなかった。彼女の冒険譚をもっと読みたいので続きも期待している。
また、技術や能力を突き詰めた結果、最終的に近距離の肉弾戦に行きつくというのも外連味が効いていて私好み。そして、問題は綺麗に解決したかなと思わせて、とんでもなく俗物的な思惑が明かされたり、別種の些細(?)な悩みが生まれたりと、なんとも締まらない感じも良かった。これは次巻も楽しみだ。それにしても、アイツの生死が不明ってことは、毎回、竿役で登場するって目も……
胡乱な用語の数々に、ただ普通に生きていくだけでも難儀するようなハードな環境、そしてそれらの極彩色な世界を描き切るだけの筆力と世界観に合った筆致。いやあ、実にサイバーパンク読んでいるって思わせてくれてよかった。特に、当座の活動資金を得るためにブラを売るシーンとか、推理を披露する最高に熱いシーンなのにノーブラなところとか、著者の筆が乗っているとわかるシーンの数々が良かった。ただ、主人公のこの能力ならば、能力が発動しているときは最後まで致してしまっていても良かったんじゃないかなと。
そんな主人公の考えなしなところに救われたり、それが原因で仲違いをしたりと、長短それぞれが描かれているところも良かった。ラストへ至る展開も、主人公がじぶんの気持ちにしっかりと向き合っていたし、ヒロインも彼の想いにこの作品らしいやり方で応えていたのが印象的。それだけに、この終わらせ方、このエピローグだけは納得いかない。とあるヒロインの気持ちに応えられないのは仕方ない。だけど、誰かを選んだのならば選んだことに対して責任とか覚悟とかを見せてほしい。なんであっさり丸め込まれているんだよ。
身を引いた彼女が浮かばれないじゃあないか。加えて、最後の最後にトリックスターを暴れさせたことで、余韻が上書きされてしまったのもモヤる。あまりにもだったから、続刊構想を見据えて、こんな風に終わらせたのかと作為的な思惑すら感じちゃうんだよなあ。エピローグ前まではとても良かっただけに残念でならない
しかも、両者の視点を交互に入れるもんだから2倍で鬱々としてて、読んでるこっちまで気が滅入る…いや、それだけ真に迫っているという証左でもあるんだが。あとさ、もっと、コミュニケーションを、とりなさいよ……ラブコメってジャンルに喧嘩売るようなコメントかもしれないが、それにしたって君たち、些細すぎるすれ違いがありすぎて、お願だからもっと話そう???ってなるんだが…というか、相楽よ…お前、心の中で思うだけじゃなくて、その言葉を伝えてやれよおおおおおおおお。だからすれ違うんだよ…と終始やきもきしながら読ませて貰った。
そんななか、ヒーローの一人であるはずの義兄がなんだか自分に執着しているようで…な物語。笑って泣いて、最後は多幸感を感じたまま綺麗に終わる。いやあ、実に良いモノ読ませてもらった。カップルがハピエンを迎えるためならば、猪突猛進つき進んでいく主人公の行動力と、ヤンデレ好きという性癖は性癖として持ちつつも、不幸なすれ違いは起こさせまいとする心根の良さがその行動に乗っかってくるの、読んでいて心地よかった。そんな彼女の態度に病みを加速させる義兄ちゃんの気持ちもわかるよ…
心配だよねウンウンとか思っていたが、終盤、ヤンデレと称されるのに相応しい行動をとっていて、急に理解の範疇外にカッ飛んでいくのなんなの。で、そこから完全無欠のハピエンに収束するのなんなの…良かったとしか言えないですわ。それにしても、ヤンデレの素質のある奴らが中枢にいる国…嫌すぎるな…
くるような作品だった。そのため、物語に合う合わないがパッキリ分かれ、好きな人ならばどこまでも深みに嵌まっていくような印象を受けた。女性キャラも大量に投入されているのだが、個人的に良かったのはLunaさんとレアさん。前者は、激重感情持ちメンヘラ機械人形ジャージメイドダウナーお姉さんという属性てんこ盛りなのに、胃もたれさせずに可愛いヒロインとして描いてくれているの反則だろ。後者は、主人公と性癖暴露大会をしたせいで、出会って即、大親友にまでなっていたの面白過ぎるだろ。なんで最初の人物紹介に名前がないのか
読んでいて全く飽きがこなかった。いや、狂犬とか山猿とかの方が似合いそうな気もするが、とにかく、タイトル通り力づくで幸せを掴み取ろうとする姿勢はとても好感が持てた。難点としては、登場する男性陣が軒並みヤベーヤツなところだろうか。特に侯爵。義理の子供を子育てする系の作品では、子育てに平行して夫と恋愛していくことが多いのだが、最初が最初だっただけにモラハラ夫から自己陶酔型の勘違い野郎にジョブチェンジして、恋愛云々以前のお話だったのには最早笑うしかないのよ。
オーディションは、脱落者に死が与えられるデスゲームだったのだ…という物語。ネタバレになるかもしれないがこれだけは言わせてほしい。脱落者の抱えていた背景とか心情を、その人物が命を落とすまさにその瞬間まで描写するの、あまりにも人の心がない。なまじ、登場人物たち魅力的に描かれているだけに、その落差で情緒おかしくなったわ。そして、悪趣味な仕掛けを解くゲーム的な楽しみがあったり、ミステリ的な要素もあったりと、パワフルな展開に終始、あっぷあっぷさせられて、気が付いたらなんか綺麗に着地しているの、
一歌が無類の猫好きで、猫と同化してしまった牧のことを文字通り猫可愛がりするせいで、読み味がポップでライト。更に、性格が「陽」の者である謎の女神主さんによってより明るくなっていて、読みやすくて良かった。そして、問題解決のカギになるのは、互いが互いを想う気持ちというのもまたいい。惜しむらくは、現代伝奇モノが好きな層に発見されにくいパッケージだということだろうか。個人的にはこの表紙は好きなので、痛しかゆしではあるが。
特に、掲示板のスレがいただけない。VRMMOモノではよく見かける表現だが、デスゲームなのに外部と繋がっているの?ゲーム内掲示板なの?と説明も特にないまま挟まっているのでよくわからない。加えて、文章として何ページかに渡って書かれているので、無駄にページを食っているところも良くないかな。まあ、デスゲームの運営側の動機は、これまで読んだデスゲームものの中で一番共感性が高かったが、全体通してプラス面よりもマイナス面の方が気になったかな。
最小限、再就職先を探すぐらいだったら多少ブラックだろうが現職で居続ける……共感性高すぎるんだが。そんな彼が、ダンジョンに潜るときだけは筋骨隆々になるのは、最早ギャップという一言で片づけてはいけないレベルで良かった。また、家族だと思っている相手に対しては愛が重い故に対応が甘々になるの、良くないか?そりゃあ、小娘共がガチ恋になるのも無理はない。そんな彼であっても、社会の柵からは決して逃れられないことを分からせてくれるラストには、なんだか哀愁が漂うな、と。
突撃してくる彼女の行動力と熱量。そんな彼女にハメられる下達で演劇の脚本を担当することになる主人公と、それを編集として支えるヒロイン。創作を題材にした圧倒的なまでの青春が心地よかった。だから、ぽつぽつと不穏な描写がされるたびに身構えていたのだが、それが中盤で爆ぜた時には勘弁してくれと思った。だけどそこから最後までの、全てをかなぐり捨てた主人公の行動、流れるような伏線とタイトル回収、そして結末まで、これ以上を想像できないほど素晴らしいものになっていて堪能させてもらった。
多分、そう遠くない未来に、目的のためには手段を選ばない、選んではいられない彼女の思惑と真っ向からぶつかる瞬間を予感して、それまでに彼女たちはどのように関係を積みあげていくのか楽しみが尽きない。それにしても、まさか塩漬けXXで窮地を切り抜けるとは…この孔明をもってしても見抜けなんだ……
カンフル剤としての役割を担っている点が非常に良かった。女の子として魅力的に描きながらも、決して彼女が恋敗れて悲しむことにならないのが特に。主人公たちについては予想通りだったが、そこに変なサプライズを期待するタイプの作品ではないので、寧ろそれがいいまである。1クールのドラマの終わりという区切りを迎え、主人公がきちんと踏み出したのもグッド。キリがいいけどここで終わりなのかな?撮影や演技周りの話も面白かったし、続きがあるなら嬉しいが……
でも、だからこそ、終盤のバトルに説得力があってよかったし、収まるべきところに収まった二人の姿はまごうことなきハッピーエンドと感じさせてくれるもので良かった。とはいえ、まだ続けれる要素は十分あるので続きも楽しみにしたい。
ライトノベルが好きです。最近はライトノベルばかり読んでいます。読メ登録は2014年6月からです。
常に面白いラノベに飢えており、積ん読が沢山あるのに新作に手を出したりしています。気軽にお気に入りしていただけると嬉しいです。
ちょこちょこと感想をあげていきますが、基本的に採点は甘めです。自分が後で見やすいためだけに、星5段階で評価しています。
好きなシリーズ
キノの旅
その他時雨沢作品全て
俺ガイル
SAO
AW
HO
禁書
ロウきゅーぶ
天使の3P
青春ブタ野郎
ウチの娘~
エロマンガ先生
等
好きなシリーズは多いので隙を見て更新していきます。
(2017年1月更新)
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突撃してくる彼女の行動力と熱量。そんな彼女にハメられる下達で演劇の脚本を担当することになる主人公と、それを編集として支えるヒロイン。創作を題材にした圧倒的なまでの青春が心地よかった。だから、ぽつぽつと不穏な描写がされるたびに身構えていたのだが、それが中盤で爆ぜた時には勘弁してくれと思った。だけどそこから最後までの、全てをかなぐり捨てた主人公の行動、流れるような伏線とタイトル回収、そして結末まで、これ以上を想像できないほど素晴らしいものになっていて堪能させてもらった。