児童書でサラッと読めるのでめっちゃハマるとかではないけど面白く読めました。小学生の頃に読んでいたら絶対夢中になっていただろうなと思います。面白い児童書をきっかけにたくさんの子どもたちが本を読む楽しさを知ってくれるといいな。

軽いお仕事小説というわけではなく、ヘビーな部分もあったけどサクサク進んでいくのであっという間に読了。コロナ禍になり最終話を書き直したそうだけど書き直し前だと治真や小野寺もやりたい仕事に就いて終わりだったりしたのかな？コロナで夢が絶たれた人もいるんだと思うと辛いなぁ。

猫のエピソードを読んでいるともう亡くなってしまった愛猫に会いたくてたまらなくなります。うちの猫はうれしかったことしか、ということはなかったかもしれないけど、マイナスなことは引きずっていなかったように思います。一度怒られたことを繰り返していたことがバレるとピタリと動きが止まって遠いところを見ていたけど。笑

タイトル通りの作品でした。女性パートと男性パートで作者が変わるのは新鮮だし読みやすかったけど、怒りの沸点が低い福と言葉足らずでだらしない大輔を見てるのはちょっと疲れました。千早さんと尾崎さんの対談がとても良かったです。食べ物の描写のこととか面白かったです。

大好きなシリーズがついに完結！さみしいけど作者様と同じでわたしもハッピーエンドが大好きなので微笑ましい終わり方で最高でした。猫番館のスタッフ達がお互いに信頼し合っていて体調不良や別の仕事がある時にも安心して仕事を任せられる関係性もとてもよかったです。

お祖母様のおしなびさんのくだりと、花粉の話してる男子高校生達の会話を盗み聞いて隠微な響きだわーと書いてあったとこで電車だったのに吹いてしまった。笑　あとスズメの話が好きでした。みっちみちにはまりこんでいるスズメ、わたしも見てみたいです。

繊細で丁寧に紡がれる言葉たちが心地よいエッセイでした。繊細で、柔らかそうに見えるけど芯のある人柄が伝わってきて好印象でした。『おばあ in TOKYO』がとても好き！「働いてね」と言っちゃうおばあちゃんが可愛くておもしろい。

各編どんよりしているのにどこか透明感を感じる美しい連作短編集でした。どれも最後にはすっきりして前を向ける終わり方でよかったです。ラストの「ひかりを」が1番好みでした。今無性にキリンレモンが飲みたいです。

何が何だかわからず読み進めていくも千代なる者に惑わされまくり挫折しそうでした。面白いと感じたらまた引き離される、を繰り返していたけど終盤でグッと引き込まれてカエル小僧のくだりではウルっときました。ラストが意外で「えっ」と声が出ました。笑

口の悪い店長も梨木君を通して見れば不器用なだけで良い人で2人の掛け合いが面白かったです。誕生日会の様子はクスッと笑えて大好きなシーンになりました。これからも3人でたまに集まったりしてほしいです。登場人物みんな憎めなくて読後感も爽やかでよかったです。

児童書でサラッと読めるのでめっちゃハマるとかではないけど面白く読めました。小学生の頃に読んでいたら絶対夢中になっていただろうなと思います。面白い児童書をきっかけにたくさんの子どもたちが本を読む楽しさを知ってくれるといいな。

ありえない設定だけど、どこかにこんな世界が広がっているかもしれない…！と思ったらワクワクしました。よくわからないところも多々あったけど優しい気持ちになれて読後感もよかったです。猪苗代湖にも行ってみたくなりました。何かが揃って扉が出てきちゃったらどうしよう！