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noricanさんの感想・レビュー

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 norican
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嗚呼、何とももどかしい。物語を読んでいるというよりは一つの別の人生を体験しているかのようだ。爽やかな読後感なんて求めてはいけない。でも続きを読まずにはいられない。
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カポーティの「冷血」と、登場人物や背景は違っても主旨はほぼ同じ、読み応えも内容の緻密さも同レベル、面白くないわけがない。全体を通して感じたのは、共感できる、相互理解出来る者だけしかメンバーになれないような社会では、はみ出し者は存在を消されると言うことだ。死刑にするためだけの裁判、臭いものには蓋をするだけの社会のあり方に疑問を投げかているようだ。癌を患い死んでいく戸田や死刑が決まった井上に対して寄り添うことをやめない合田に、胸が熱くなった。「冷血」とは何を指すのかと言うことを考えさせられる。
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説明っぽさは否めないが、登場人物全てのキャラが立ってるというのはこういう事を言うのだろう。エリザベスもジェインも、分かってはいても最後幸せになってくれて嬉しいし、悪役キャラだった人物が全て苦虫を噛み潰したような結果になるのも清々しい。当時は差別意識と言うのは隠すものでもなんでも無く普通にあってストレートに表現されていた時代と言う事が伺える。作者はそれを皮肉って書いたのか、ただありのままを書いたのかそれは分からない。でもプロポーズされたエリザベスがダーシーの差別意識に対して啖呵をきるのも重要な場面だ。⇒続
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一方で、ダーシーのノブレス・オブリージュの精神はたとえ打算があったのだとしても立派だと思うし、それも階級社会の一面なのだろう。

10/01 13:56
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更なる高みを目指し続ける口腔外科医の父、子供達に愛情を注ぐ歯科医師の母、有名大付属私立校に通う賢くピュアな少女、そして可愛い弟。明るい未来しか見えない家族像だ。一方、極悪人ではないが人生や未来に明るさなど皆無、どちらかといえば底辺を成り行きで歩んできた戸田と井上。彼らと家族がたまたま出会ってしまい、突然の化学反応のような残虐な殺人が起こってしまう。残虐行為にも関わらず、刹那的な生き方をする幼稚な犯人達をどうしても憎む気にはなれなかった。衝動的な殺人は「異邦人」にも似ているかもしれない。
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この時代のイギリス小説の文体って日記風だなと思った。とてもストレート。思った事見た事をそのまま書く。他人の秘密の日記を盗み読んでいるような気持ちになる。そう考えると、現代の小説の文体はもうちょっと気取っているというか、こんなあからさまな書き方(嫌いな人を徹底的にこき下ろすみたいな)をしなくなったのだなあと言う気づき。勿論、翻訳者によって印象は違ってくるかもしれないけど。それにしてもエリザベスはJudgmentalだなあ。とりあえず下巻へ、続きが楽しみ。
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こわいこわい。そして意味がわからない。最初は境界性知能の女性を見守る優しい女性の語りなのかと思っていたらそうではない。結局良い人も優しい人も1人も出て来ない。皆んながそれぞれちょっとずつ狂ってるということだろうか。いや、狂気は自分の中にあるという事か。気づかないだけで。最後は、"黄色いカーディガン"の女が"むらさきのスカートの女"の座っていた専用シートに座り、同化してしまった。次は「わたし」が観察される側なのだ。「世にも奇妙な物語」のエンディングテーマ曲が流れてきそうだ。
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我が家は犬がいるが出来ればいつか猫もお迎えしたいと思い読んでみた。とても参考になる。犬とは違う猫の可愛さに溢れた本だ。猫の写真集は売れるけど犬の写真集はそんなに売れない、に対する考察が興味深い。最後はやはり涙があふれる。長く一緒に、愛情を持って暮らせば犬も猫も思いは同じだ。
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優花ほど美しくも優秀でも良い子でもなかったけれども、同じ年代なのでじんわりする。高校生は不器用さ、恋や将来への希望に溢れている時代。そして現在、親の介護で延命治療への複雑な気持ちも思い当たる。年月を経て様々な失敗を繰り返し久しぶりに出会った2人が再び恋に落ちるというのは、特に出来すぎた話でも無いだろうな。物語とはちょっとズレるかもだけど、みんなで責任を持って行き場のない犬を世話をする事はとても貴重な経験で社会貢献でもある。もっと高校に保護犬を養うクラブ活動のようなものがあれば良いのに、なんても思った。
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小学3年生で読んで以来の再読。細かい内容は忘れてしまっているが何故かとても大事なことを学んだ本という印象が強くあった。読んで納得。読みながら何度も落涙。動物だって酷いことをされれば身体は勿論、心だって痛い。苦しいし怖いし悲しい。この本は当時(1800年代)のイギリス社会にそして世界に大きな影響を与えたし、子供の私の人格形成に少なからず寄与した。家畜に対する扱いにおいて、アニマルウェルフェアの観点から今現在も日本は遅れていると言われる。黒馬物語にあるような価値観がもっと広がるよう願うばかり。
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猫について語られるエッセイかと思いきやそうではなかった。どちらかといえば村上家のファミリーストーリー。丁度、角田光代のツリーハウスというファミリーストーリー小説を読んだ所だったので、やはりどの家族にとっても戦争の爪痕が深く痛みと共に残されている時代であったのだなと感じる。そして戦争を体験したものは総じて口を閉ざすものが多いのだな。
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/28(3863日経過)
記録初日
2008/09/11(5979日経過)
読んだ本
423冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
118902ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
187件(投稿率44.2%)
本棚
1棚
性別
現住所
福井県
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