ねー、ネットって怖いよねー。何が本当か何が嘘か、自分で見極めることすら難しいと感じる今日この頃。だって、正しいと思っていたことが、いつの間にか刷り込まれていることかも知れないんだもんね。正にそう言った現象がテーマになっていた犯罪。またコレが、うまーく深層心理をついて誘導してくるっていうね。なんなら今日本全体がこんなふうにうまーく操られてるのかも、とまで想像してしまうわ。相変わらずの中山さん、あっぱれでした。

うんうん、と激しく同意。垣谷作品は女性目線がとてもよく描かれていると思います。結婚で苗字が変わることを男性は当たり前と思い、それによって表面だけでなくどれだけ煩雑な事務処理があったり変化があるのか想像もできないでしょう。遠くのお墓を地元の親戚に任せるのも、やってもらって当たり前になってしまうことも、実際にたくさんありそうですよね。また、夫の実家やお墓を残したい、これもよく聞きますが、じゃあ同じくらいの熱量で妻の実家とお墓を残すことに同意しますか？と問われたらどうなることかしら？色々と考えながら読みました。

少し動機が弱かったかなぁ、という感は否めないが、関係者の複雑な心境はあの震災を現地で経験していない私には到底計り知れないと思いました。仮設住宅とはあくまで【仮】の住まい。分かってはいたけども、震災によって家族や仕事を失い一人になってしまった時、どう生きていけるのか、自分ごとに置き換えたら想像することも辛かったです。きっと現実にこう言った状況になっていた方がたくさんいらしたのかと思うと胸が痛いです。ラストで微かに救いがあったのが幸いでした。

やっぱりAIって怖いな、っていうのが率直な感想。最初はまだ不信感があったり疑いの目で見てたりしていても、その利便性や正確性を知るうちに、それが全て正しいと思ってしまいそう。人間だから間違いもするし、学んでいくことや、時には真逆な発想もあるかもしれない。AIダッて膨大なデータを学べば同じだ、という人もいるとは思うけど、感情的に私は受け入れ難いな。萬田さんがいい味出してて好感が持てました。

うーん、辛いなぁ。救われないままの感じが切ないです。表紙の女の子の視線が少しずつ変化しているのがこの後どうなっていくのかは気になりますが。なんとか幸せへの道が開けることを祈ります。

以前知り合った方が、自分の配偶者を【夫】と呼ぶ方でした。その時は普段聞き慣れない呼び方に少しだけ違和感を感じたものでしたが、こういった作品を読んだりする度に彼女のことを思い出すようになりました。個人的には、夫や旦那と呼んでもなんら違和感を感じないのですが、よくよく考えると確かに平等ではないのかも、とも思います。今作は静かにそういった問題提起されたものでした。

なんでも待ってるだけじゃダメなんだなぁ、っていうことを明るく爽やかに認識させてくれる本でした。そして、周りの人に助けてもらうこと。人って支え合えた方が物事がうまくいくんですよね。結局一人で生きているわけではないから。碧野さんの本はサラッと元気をくれる本なので大好きです。

他人の空似を上手く利用して練られた作戦。一見穴だらけですぐ破綻してしまいそうだけど、結構上手くいって、最後は切ないけどホッとすることができる。伊岡さんもお話作るのがさすがが上手いですね。読み始めたら一気読みでした。幼児期の性被害はその記憶が強烈なだけに、その後の人生にも多大なる影響を与えることになる。現実にもきっとそうなのですよね。その連鎖を断ち切るのは難しいのだと感じざるを得なかったです。どうか、安兵衛君と多恵ちゃんに幸せな春が来ることを願います。

読みかけの本書をついリビングのテーブルの上に置いておいたら、我が夫がタイトルを見て震えておりました(^^) 。あとがきの、最後の一文に強烈なパンチがこめられていました。世の奥様方も色々と頑張ってるわけですよ。ここまで不満を溜め込んでいるわけではないけれど、決して不満がゼロの人はいないかと。そのポイントを増幅させるとこんな小説が生まれるのでしょうね。細かいところは「…⁇」となるところもありましたが、なかなかのお話でありました。

ねー、ネットって怖いよねー。何が本当か何が嘘か、自分で見極めることすら難しいと感じる今日この頃。だって、正しいと思っていたことが、いつの間にか刷り込まれていることかも知れないんだもんね。正にそう言った現象がテーマになっていた犯罪。またコレが、うまーく深層心理をついて誘導してくるっていうね。なんなら今日本全体がこんなふうにうまーく操られてるのかも、とまで想像してしまうわ。相変わらずの中山さん、あっぱれでした。