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2024年10月の読書メーターまとめ

Rieko Ito
読んだ本
9
読んだページ
2680ページ
感想・レビュー
9
ナイス
22ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Rieko Ito
アメリカの田舎町での淡々とした日常生活の描写、という感じで始まり突然そこに地獄が顔を出す。一家の夫はイラク帰還兵で心を病んでいる。そんな話が次々と描かれていく。描かれる日常生活が一見ありふれているだけに、その崩壊ぶりが怖い。戦争は一生消えることのない傷をもたらす。ベトナム戦争や第二次大戦に従軍した兵士たちが、老人となったいまも戦争の傷に苦しみ続けているのも怖い。本書は客観的な描写に徹していて、「戦争はいけない」などとは一言も書かれていない。しかしこれほど強く「戦争はいけない」と思わせる本はない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

Rieko Ito
過程の説明がすごく詳しくてわかりやすく、自分でも上達の手ごたえを感じられた。題名通りデッサンの基本を一から練習できる。ただ最後のほうの人体や石膏像は、さすがに本書だけでは無理だった。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
岩波少年文庫。大人用(岩波文庫)があまりに長いので途中でうんざりし、少年文庫版にしてみた。上巻は大人用で読んだ部分なのでざっと見ただけだが、「こういうのでいいんだよ」感あり。解説にデュマは実話からヒントを得たとあり、その実話の概要も書かれているが、驚きだ。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
面白い。寝ないといけないのに一気読みしてしまった。着想がユニークだし、雰囲気も結構怖い。人物造形が浅いとかあれだけの大事件があったのに知られていなさすぎるとか、難点もないわけではないがエンタメとしてすごく楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
イラン・イスラム革命時に少女時代を送った作者の、自伝的まんが。自由が奪われていく時代。イラン・イラク戦争もある。作者は恵まれた家庭の生まれだが、シャー時代からイスラム時代にわたって、両親の友人や親戚が何人も逮捕され殺され国外に脱出する。作者自身も、14歳で単身オーストリアへ留学する。ニュースでは知っていても、そこに生きている人々の生の姿に触れる機会は少ないが、漫画という形を取っているため、極めて身近に感ずることができる。様々な悲劇があるが、多くの幼い子どもたちがひとりで海外へ出ていくのが痛ましい。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
太平洋戦争末期に農耕をさせるために朝鮮半島から連行されてきた人々がいた。幼いころその人々を目撃した著者が、丹念に証言を集めた本。農耕とはいっても食料生産ではなく、航空機燃料用の芋や松根油の生産に従事していた。終戦と同時に帰国したのだが、故国でも慰安婦や他の強制連行のように大きく問題化はしていない。著者は英文学の大学教授だが、本書は自費出版している。もっと広く知られてほしい戦争のある一面だ。
Rieko Ito
幸若舞を絵入りの読み物として享受できるように、室町から江戸時代に描かれたものだが、絵巻物としてとても楽しめる。幸若舞は地味なもので、現代に見ても面白いとはいいがたいが、一方『舞の本』のほうは、十二単の女性や鎧兜の武士など様々ないでたちの人々が登場し、それぞれが個性豊かな表情と仕草をしており、すごく楽しめる。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
アメリカの田舎町での淡々とした日常生活の描写、という感じで始まり突然そこに地獄が顔を出す。一家の夫はイラク帰還兵で心を病んでいる。そんな話が次々と描かれていく。描かれる日常生活が一見ありふれているだけに、その崩壊ぶりが怖い。戦争は一生消えることのない傷をもたらす。ベトナム戦争や第二次大戦に従軍した兵士たちが、老人となったいまも戦争の傷に苦しみ続けているのも怖い。本書は客観的な描写に徹していて、「戦争はいけない」などとは一言も書かれていない。しかしこれほど強く「戦争はいけない」と思わせる本はない。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
NHKで放映されたドキュメント番組を書籍化したもの。番組も素晴らしかったが、本書もいい。当時の関係者に徹底的にインタビューしている点が特にいい。色々な立場だった人の語る言葉から、インパール作戦というものが浮かび上がってくる。恐ろしいし、無残に死んでいった兵士たちが可哀そうでならない。人間の尊厳がこんなにも踏みにじられていいものなのか。そしてそれは単に歴史の記録にとどまらず、現代の政策や、人の生き方を問うものとなっている。立ち止まれれば、歴史は無駄ではなかったということになるのだが。
が「ナイス!」と言っています。
Rieko Ito
60年代の受験参考書を文庫化したもの。半世紀も前の受験参考書なのに、現代に読んでもすごく面白いし役に立つ。面白さの源泉は視野の広さだと思う。文法や古語の理解は作品を鑑賞するために必要なものであり、そこを求めていけばおのずとテストの難問でも合格点くらいはとれるようになる、と説かれている。試験で点を取るための勉強ではなく、かといって現代語だけで解説されている易しい入門書を読むのとも違う、古文のとの向き合い方がここにはある。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/09/22(3719日経過)
記録初日
2014/09/22(3719日経過)
読んだ本
680冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
193984ページ(1日平均52ページ)
感想・レビュー
608件(投稿率89.4%)
本棚
2棚
外部サイト

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