温暖化が進む世界で仮想現実とAIが進歩し、日本経済は凋落し自由死が認められた近未来。自分の母親が自由死を望んだことを受け入れられない主人公が、複数の事件や人を通して母の気持ちを受け入れていく話。多種多様な要素があって、それらに翻弄されながら気持ちを整理していく少々複雑な話だった。個人的に気に入ったのは、人間は自分の言葉で相手に影響を与えられたと感じられるのが嬉しい、という考え方。本人の記録をもとにしたAI相手ではそれっぽい会話はできても、影響を与えた実感までは得られない。これをよくぞ言葉にしてくれた！

本田圭佑の好きな本という噂なので読んでみた。天は自らを助くるものを助く、ということで、自分の面倒は国や他人に任せず自分で見よう！という本。その考え方は賛同できるし、国が政治がー！と何でも文句を言うより生産的だと思う。ただ昔の本なので、とにかく行動だ！行動がすべてだ！という正論が多く、苦い思いをする点も多い。現代のビジネス書の要点をまとめると、確かにこの本の内容につながると思うが、実際にそれができないから困ってるんだろ！という気持ちには寄り添ってくれない本なので、そこは大昔の名著として割り切るべし、かな？

面白かった！色々と改造するシーンは何をどういじってどうなったのかあまり分かっていないが、一つずつテストしながら着実に積み上げていくのが読んでいて面白かった！主人公たちが前向きで、会話もジョークも思い沿いので、苦も無く読めます。自分だったら碌なアイデアも出せず、思い付いたものをろくに試験もせずに試してトラブって、もうだめだぁ！とモルヒネに直行したと思う笑 最後までトラブるので読み飽きない！最後のシーンは感動的で、本当に世界がこうだったらいいなぁと思うばかり。こんなすごいエンジニアになりたかった...

イェイで最悪でオーケイでくそったれ！な主人公なおかげで、絶望的なはずなのになぜか何とかなる気がしてくる。ヘイルメアリーといい、この作家さんの自然科学や技術に対する造詣の深さには恐れ入る。火星に一人残された状況から、まず水を作り出すための反応式を考えるのがすごい！そのうえで未知の土地で植物を育てつつ、エネルギー計算とか通信方法の確立とか、普通のエンジニアでは絶対思いつかないでしょ笑 仮説を立てて、ひとつずつ確認しながら確実に作業を進めていくのはさすが研究者。この状況では俺なら精神的にまいっちゃうだろうな

個人がローン無しでできそうな不動産投資としては、これまでの本の中で一番妥当な選択肢かな。変にリスクをしょい込まなくてよいので、自分に合っている気がする。他の本と同様に、不動産業者、リフォーム業者、管理会社といかに仲良くなるかが重要。家を買う=新築が当たり前の日本で、空き家や古家を安く買ってリフォームしたり耐震工事したりしてきれいにする、という発想を持てるだけでも、価格面で家の選択肢が広がりそう。空き家ツアーに参加してみようかな。