そんな仕事をしているため、作者は自殺をやめるようにというブログを書いており、自殺を図ろうとしている人から電話がかかってくることもあるという。また、死んだ後のことまで気に病んで料金を問い合わせてきた人もいたという。死を決意し、その死の直前に、彼らは何を思うのか。そして、彼らは、なぜそこまで孤独になってしまったのか。 社会の底辺がどんどん広がっているようで、なんとも言えない空恐ろしさを感じる。
安部龍太郎先生は、日経新聞朝刊で、阿倍仲麻呂を主人公にした『ふりさけ見れば』を連載されていたのですが、他にも遣唐使をテーマにした作品を書かれていたんですね。阿倍仲麻呂がふりさけ見ているものが「月」であることを考えると、『迷宮の月』は、のちの作品を意識してつけたタイトルなのかもしれませんね。
ガーディアン必読書1000 長文レヴュー http://jisyameguri.jugem.jp/
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