2022年刊、「闇バイト」という言葉はまだ出てこないが特殊詐欺の受け子をしてしまい少年院に入った少女のケースは、昨今の闇バイト実行犯が犯罪に加担せざるを得ない状況に追い込まれる手口となんら変わることはなかった。国語力の低下が治安悪化にもつながっているとなると、本当に根の深い問題だと思う。最後に小言をひとつ。堀江貴文を東大卒とした(実際は東大中退)インタビュイーの発言をそのまま載せているのがなんとも残念(217頁)。こういうチェックをきちんとしてもらわないと、本書全体が信用できないものになってしまう。
済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』からのポロロッカ。どちらの著者からもどうしようもないネガティブさと、それと共存してしまうある物事(シオランだったりルーマニア語だったり)への熱量を感じさせられた。
常体・敬体の混在したレビュー、それから星印や点数で評価しているレビューは苦手です。
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2022年刊、「闇バイト」という言葉はまだ出てこないが特殊詐欺の受け子をしてしまい少年院に入った少女のケースは、昨今の闇バイト実行犯が犯罪に加担せざるを得ない状況に追い込まれる手口となんら変わることはなかった。国語力の低下が治安悪化にもつながっているとなると、本当に根の深い問題だと思う。最後に小言をひとつ。堀江貴文を東大卒とした(実際は東大中退)インタビュイーの発言をそのまま載せているのがなんとも残念(217頁)。こういうチェックをきちんとしてもらわないと、本書全体が信用できないものになってしまう。