読書メーター KADOKAWA Group

2023年9月の読書メーターまとめ

ぱふぱふ
読んだ本
54
読んだページ
17227ページ
感想・レビュー
54
ナイス
5414ナイス

2023年9月に読んだ本
54

2023年9月のお気に入り登録
3

  • あじむ
  • W-G
  • Sato19601027

2023年9月のお気に入られ登録
6

  • まゆこ
  • あじむ
  • W-G
  • sonic
  • kochi
  • Sato19601027

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぱふぱふ
本屋大賞受賞作。図書館でだいぶ待ったけれどやっと読めた~。本作は家族をテーマにした重たい作品。凪良ゆうさんらしい。主人公は17歳の少年の櫂くんと,その同級生の暁海ちゃん。どちらも母親という重荷を背負っている。だからこそ惹かれあったのかな。そして時は過ぎ,二人は大人になっていく。32歳になるまでの15年間が描かれていた。若い二人を見守る学校の先生や大人たちの存在がありがたかった。それにしても「島」という狭い社会が怖い。噂話が伝わる速さがとんでもない。周囲に流されるのではなく自分で選択することの大切さ。
が「ナイス!」と言っています。

2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ぱふぱふ

今年の夏は一段と暑く感じました。来年はもっと暑いのでしょうか。今から恐ろしいです。8月は,とうとう『あきない世傳金と銀』シリーズの最終巻を読みました。いい話でした。特別編も楽しみです。★2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:49冊 読んだページ数:15153ページ ナイス数:5163ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/572172/summary/monthly/2023/8

bura
2023/09/02 01:25

ぱふぱふさん、今月もよろしくです✨しかし暑いですね🥵

ぱふぱふ
2023/09/02 08:27

こちらこそよろしくお願いします。暑いですぅ…。^^;

が「ナイス!」と言っています。

2023年9月の感想・レビュー一覧
54

ぱふぱふ
私の大好きな「隠蔽捜査」シリーズ9.5作目。この0.5と付くのは短編集の場合だ。竜崎さんが大森警察署長から神奈川県警刑事部長に異動した後の話。大森署の新署長の到着が遅れたせいで,ついつい前任の竜崎に電話で相談してしまう大森署員たちのコミカルな姿(別件でも,電話で相談している)や竜崎の家族のエピソードなど,このシリーズのファンにはたまらない短編が盛りだくさん。サクサク読めて安定の面白さ。後任の新しい署長に興味を持った方は『署長シンドローム』をどうぞ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
最近の桜庭一樹の書くものはちょっと違うような気がする。このまえ読んだ『東京ディストピア日記』と雰囲気が似ていて,生きることの息苦しさみたいなものがひしひしと伝わってくるというか…。なんだか心配になってしまう。大丈夫? 本作は,東京で暮らす主人公の波間(なみま)が,同級生だった中川君と再会して連絡先を交換するところから始まる。スマホで連絡を取り合うのだが,2人の生きている世界はあちこち違うところが。もしかして並行世界を生きているのか…? 乳がん治療絡みの描写が痛々しかった。女性の9人に1人がかかるらしい。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
表紙って写真を使っているのだと思っていたけれど,カバーイラストが作者さんの名前になっている。もしかして絵なのか。精巧だね。この作家さん初読み。前から気にはなっていた。『藁の楯』でメジャーになった人よね。本作は敏腕編集者の亜希が,得意の話術で周囲の人を丸め込んでいくストーリー。でもその亜希自身が,あるエリート官僚に騙されてしまう。そこからの反撃がもう痛快。そんなことあるわけないじゃん…と思いながらも一気読みしてしまった。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
この作家さん初読み。だってこれがデビュー作で,出たばかりだもの。連作短編集。著者紹介を読んで驚いたのは,69歳で「ミステリーズ!新人賞」をとったということ。すごい。それが表題作の「三人書房」という短編だ。江戸川乱歩(本名は平井太郎)が,弟2人と一緒に本郷の団子坂で「三人書房」という古書店を開いている。そこに持ち込まれる奇妙な話を乱歩が解き明かすといった趣向。乱歩と同時代に活躍していた著名人の名前が次々と出てきて,壮観。実際に交流があったのかどうかはわからないけれどね。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
タイトルから,床屋さんの話か…と想像していたが違った! 床屋さんはほんのちょっと。主人公の宍倉勲(ししくらいさお)の人生をさかのぼる連作短編集だ。最初の話で登場した勲は73歳。過去にシシクラ製菓という会社の社長を務めたこともあるが,彼の代で会社はつぶれてしまい,その後,別の会社で働き,今は退職して自分のお墓を買う場所を探している。そのお墓の候補地として挙がったのが,かつては自社の工場だった所の近所。近くには桜が咲く山があり,勤務時間の合間に行っていた床屋さんがあり…。ほのぼのしつつも,ちょっと泣けた。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
中学校の図書室を舞台にした連作短編集。最初の話にあるとおり,図書館の小説棚のように作家順に並べてしまうと本の背表紙って,統一性がない。文庫で同じレーベル別などにすれば本屋さんのように色がきれいに揃いそうだけれど。特に集英社文庫はねー。この本はところどころにイジメの描写があり,読むのがつらい部分もあった。でもそれ以上に本との出会いがうまく表現されていて,中高生くらいに読んでほしいと感じた。最初はマンガでも雑誌でもいいのよ。だんだんに興味の持てる本を読んでくれれば。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
この作家さん初読み。なんだかサラサラと流れるように読み終わった。私にまだ実感がないからかもしれない。それともここに出てくる「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」が一戸建てで優雅すぎるからかもしれない。私の家の周りにあるのはマンションタイプだけなので…(それでもかなり高額よ)。なんだか夢の世界にいるようだった。人間関係の悩みってどこに行ってもついて回るものだよね,ということがテーマなのかしら。それにしても,主人公のカヤノさんが羨ましすぎる! こんな素敵なところを終の住処にできるなんて。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
タイトルはまるで相談員さんの決め台詞だね。連作短編集。あるNPO法人では犯罪を犯そうとしている悩める人々の相談にのっている。いくつか部屋があるようだが,1号室は人を殺そうと考えている人が入る部屋だ。そこで待つ落ち着いた様子の相談員。訪れた人はその相談員に犯罪計画を詳しく話す。しかし,相談員は,相手の「人を殺したい」と思いを否定することなく,具体的に犯罪計画の穴を突いてくる。このままではあなたは目的を達成することはできませんよ…。なかなか面白かった。ほかの部屋ではどんな話がされているのかも気になるところ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
帯にあるとおり「このアイドル,ただ者じゃない」。警視庁の警察学校で優秀な成績を収めた鈴代瀬凪が,警察学校を卒業後,「もっと多くの人を幸せに,笑顔にしたい」と言って突然アイドルに転向してしまう。そして今はマイセレクションという3人組アイドルグループで元警察官ということを売りにして活動している。もともと素質があったのだろう。アイドルとしても人気。でもメンバーの舞奈が違法薬物らしきものを所持していたことをきっかけに,芸能界内で調査を始める…。途中で瀬凪の現在置かれた状況が分かったあたりからが面白い。次作も期待!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
この本はとても読みごたえがあった。なかなか読み進められなくて,間に他の本をはさみながら,1週間以上かかってしまった。大手自動車メーカーの工場で働く非正規社員の話。こんな法律の網の目をくぐるようなことをしてまで,正規雇用せずに非正規のまま雇い続けるというのは,噂で聞いてはいたが,本当にひどいことだと思う。コスト削減のため? でも人件費は削らないでほしい。働く人のことをもっと大切に考える企業であってほしい。最近はそういったコンプライアンスも重視されてきているのでは? 登場人物の若者4人組,よく頑張った!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
メフィスト賞受賞作。前から気になっていたがようやく手に取ることができた。ゴリラが裁判を起こすらしい…と聞いていたが,冒頭からその裁判シーンだった。ある動物園のゴリラ舎で,観客の少年が柵の隙間からゴリラ舎内に落ちてしまう。驚いたゴリラはその少年を引っ張りまわしてしまい,危険と感じた動物園側は実弾を使ってそのゴリラを射殺。少年は助かるが,ゴリラは死亡。その事件を受けて殺されたゴリラの妻だったローズ(英才教育を受けていて手話ができるゴリラ)が立ち上がる…。話の構成もよいし,ゴリラの生態にも詳しい。良かった。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞とのこと。どちらも私の好みの賞なので,読めることがうれしい。図書館で4か月ほど待った。でも読み終えるのはあっという間。時代小説だがサクサク読んでしまった。芝居小屋のある木挽町で,若者が親の仇を討つ。2年後,ある人が当時の話を関係者に聞いて回る。おっ,これは『藪の中』のような展開か…?と思わせておいて,実際は誰もが同じようなことを語る。ということは…。途中でラストが想像できてしまうものの,話の面白さは変わらなかった。関係者たちが自らの人生を語るところが好き。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
主人公の一香(いちか)は前の職場をやめてからしばらく引きこもりのように暮らしていた。しかし貯金も残り少なくなり,たまたまスーパーで見かけた求人募集に申し込む。でもその募集はちょっと訳ありで…。実は募集している人(小川朔)は,香りを作り出すことを職業にしている人で,働きに来てくれる人には香りがあっては困るのだ。嗅覚が鋭く,なんと嘘の匂いすらかぎ分けられるという。そんな朔のもとで一香は無事に働き始めることになったが…。いろいろな描写がとても細かくてきれい。香りで何かを思い出すって本当にあるのかな。
エドワード
2023/09/25 21:45

ぱふぱふさん、こんばんは。香りで記憶が蘇るってこと、ありませんか。新幹線の香り、小学校の香り、ピアノの香り、プールの香り。幼い日に一気に戻ることがあります。故郷を離れ都会で暮らす人は、故郷の駅や空港の香り、何より実家や食事の香りでリラックスすることがあるでしょう。嗅覚は視覚や聴覚とは次元の異なる感覚なんですね。

ぱふぱふ
2023/09/25 22:07

エドワードさん,コメントありがとうございます。いえ,私はたぶんそういう経験はありません。だからこういう小説を読むと,ちょっと不思議な感じがして。

が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
タイトルを読んで表紙の女性警察官を見て,ああ「一日署長」ってアイドルとかがやるアレね…と思ったら違った!主人公の五十嵐いずみは,警視庁史料編纂室に配属になる。前任者からは捜査資料の電子化をするようにと言われ,パソコンの「ポルタ」くんを紹介される。しかし,このポルタくん,実はすごい力を持っていたのだった…。SFと警察ものが合わさったような連作短編集だった。それにしてもなぜ彼女が「コマンドー」だねと言われるのかがわからなかったが,ネットで検索したら「少女コマンドーIZUMI」というドラマがあったのね。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
著者が言いたかったことは,キャッチーなタイトルのほうではなく,むしろサブタイトルになっている「どんな本を読んでいるのか」のほうらしい。紹介されている本を見てみると,たしかに図書館や本屋でよく見るものばかり。なるほどね~。若者たちに読まれる本には「三大ニーズ」と「四つの型」があると分類しているのも面白い。特に「余命もの(死亡確定ロマンス)」が人気というところがツボ。私も時々読むけれど,結果が見えている気がしてそんなに好きではない。でも結果が見えているからこそ若者に読まれているというところが意外。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ2作目。今回の事件は,宝船の絵が爆発的に売れるというもの。その絵を枕の下に置いて寝るといい夢が見られる…どころか,なんと子供を授かることができるというのだ。しかし,ある家で生まれた子供が幼くして亡くなる。後から分かったのは,宝船の絵から弁財天が消えているということ。子供が亡くなったのはこの絵のせいだ!と憤る親。主人公の北一は本業の文庫売りの傍ら,親分たちと調べ始める…。今回は特別ゲスト(?)として以前に宮部作品に出てきた「おでこ」さんが登場。わー,懐かしい!
酔拳2
2023/09/23 08:55

え⁈ぼんくらとのコラボ⁈伊坂幸太郎みたいなことするなー。読みたい。

ぱふぱふ
2023/09/23 13:09

そうなんですよ~。他にも出てきていると思うのですが,『ぼんくら』のほうをだいぶ忘れてしまって。また読み直さなくちゃ!

が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
[再読] テレビドラマになったのを機に再読することにした。前回読んだときはあまりいい印象を受けなかったが,今回はドラマを3回分ほど観たところで読み直してみた。ドラマの役者さんたちで脳内再生されるため,読みやすい。前の時は女性ばかりがたくさん出てきて「これ誰だっけ?」と思いながら読んだ記憶が。そこを乗り越えることができてサクサク進む。1人の男性医師を取り巻く妻や愛人や過去の女たちの話。医者だからってこんなにモテるものかしら?そんなに性格が良さそうにも思えないけれど。やっぱりあまり好きになれないわ~。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ6作目。主人公の茂兵衛は250貫をもらえる身分に。目標は千貫だから,まだまだだねぇ。前作では辺境の砦に押し込められていた茂兵衛。ようやく殿(家康)のもとに帰れることになり,足軽大将となる。配下の者も増えてきた。本作では武田勝頼を攻める甲州征伐がメイン。「どうする家康」の進行に近づいてきた。そして最後は本能寺の変が起こったところ。無事に落ちのびることができるだろうか。歴史上の重要な出来事のあちこちにちょこちょこと顔を出す茂兵衛が面白い。作者さんうまいなぁ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ9作目。李奈ちゃん,もう「新人」と呼ばれるようなレベルではないってば! 前作(だったかな?)で本屋大賞の候補に残ったし,今回は大手出版社らしき鳳雛社から執筆依頼が来たしね。特にテーマの指定がなかったので純文学作品「十六夜月」を書いた李奈。しかし,担当編集者からダメ出しをされてしまう。上司(副編集長)の指示で,最後に主人公が死んでしまうラストにしてほしいとのこと。その上司はある医者に「十代の女の子が,できるだけ悲劇的に死ぬ病気を教えてくれ」と言ったこともあるらしい。私そういう小説読んだばかり!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
先日,NHKでこのドラマの再放送をやっていたので,以前に観たのについついまた観てしまった。いいわ~。特に主人公(今回は金田一耕助ではない)がおとなしめで,おろおろしている間にどんどん人が殺されていくところが。どうして横溝作品というのは,こうバッタバッタと人が死んでいくのに話が坦々と進むのだろう。「えっ,誰々が殺された?それはそれは…」が繰り返されるとかね。本作は,昔,落ち武者8人が殺されたため「八つ墓村」と呼ばれるようになった山奥の村の話。津山三十人殺しがモチーフになっている。怖いわ~。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
私が買ったのはこの表紙デザインではないほう(長濱ねるver.)なのだ。売り場に並べて置いてあったので,一瞬動揺してしまった。特集はなんといっても京極先生の30周年記念でしょ。私は当時,最初に出た『姑獲鳥の夏』であっさり挫折してしまったが,もしかしたら今読んだら面白いのかもしれない。宮部みゆきとの対談が楽しかった。お二人とも仲よさそうだね。「解体全書」コーナーは凪良ゆうさん。ちょうど『汝,星のごとく』を読み終えたばかり。そういえば恋愛小説を書く作家さんは減ったかもね。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
前作『方舟』で驚愕のラストを書いた夕木春央さんの新作を早速読んでみた。1時間ほどで一気読み。わ~,今回も恐怖のどん底に陥れられてしまった~。主人公は芸大浪人生の里英ちゃん。亡くなった伯父の持っていた島をリゾート施設にしようという計画があり,視察のために,里英ちゃん含む9名で島に渡る。孤島というと電波の届かないイメージがあるが,この島は電波が届くという意外性。そして,最初の晩に1人が殺され,「十戒」が書かれた紙が貼りだされる…。最後の数ページで世界が変わる。あの人だったのか…。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ16作目。読み友さんたちも書いていらっしゃるが,前作は巫女合宿の話で,比較的おとなしめの巻だった。それについては本作の中で作者自ら言及している。一方で本作では,冒頭から大がかり。なんと日本が打ち上げた宇宙用ロケットが故意の失敗により日暮里高校に向けて飛んでくるのだ。いやいや,こんな軌道で飛ぶロケットって不自然だって。そしてそれを学校にある設備だけで迎撃してしまう女子高生たちもちょっとあり得ないって。今回は宇宙にまで話が及んで,もしかして第3次世界大戦に?という壮大なストーリーだった。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
面白かった! 実際に本屋さんで働いている「いまがわゆい」さんが書いたコミックエッセイ。4コマ漫画になっていて読みやすいし,本屋さんあるあるが満載。本屋さんについては,私は働いたことはないけれど,今まで読んできた『書店ガール』などで大変さは少しは知っていたつもり。その知識がこの本を読んで増強された。つい先日も本屋さんへ行ったが,「〇〇の新刊がない!」とお怒りのお客さんをお見かけした。新刊は場所が違うんだよ…と傍で聞いていて思ったが,スタッフさんがきちんと対応。さすがだ。これからもがんばってほしい。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
将来,靴を作る職人さんになるという夢をもつ高校生,歩橙(あゆと)くんが,ボロボロのローファーを大事そうに履いている同級生の青緒(あお)ちゃんに恋をする話。一方の青緒ちゃんは,つらい生活を強いられているけれど,健気に生きている女の子。最初は歩橙くんのことを避けるが,次第に心を開くように。しかし,運命とは残酷なもので,青緒ちゃんは恋をすると体中に痣ができて痛みを感じる体質の持ち主だったのだ。それがきっかけで身を引くことにした青緒ちゃん。数年後,二人は…。二人の間に次々と障害が現れて,まるで韓国ドラマみたい!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
久々に重松さんの本を読んだ。あいかわらずの家族もの。(たまたま私が読む本がそうなのかも。)今回は,優しいおばあちゃんを亡くしたばかりの高校生,ハルカちゃんが主人公。この子が大人びていて良くできた子。同級生のナンユウくんと仲良し。でもこの二人には他の人にはない特殊な能力があることがわかって…。人が亡くなる直前に一瞬観るという走馬灯をメイキングしてくれる会社「ブレーメン・ツアーズ」がこの物語の肝だ。私はその時にどんな場面を思い出すことができるかなぁ。メイキングしてもらって,楽しい思い出だけを残したいな。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
佐藤青南さん,もしかして犬を飼っていらっしゃるのかしら…。ワンコ飼い主あるあるが詰まったミステリー小説だった。ある資産家の老女が殺される。そこの家には犬を飼っていた形跡があるが,犬自体は見つからない。いったい犬はどこに? 刑事たちは犬を手掛かりに聞き込みを始める。一方で,あるコンビニでは夜勤の2人が話している。先輩は最近犬を飼い始めたようだ。後輩は下心を持って先輩に近づき,犬の散歩を代行したりする。さらに別口では,作家の女性が犬を散歩させている時に,以前に会ったことのある犬を発見。あの犬もしかして…。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ9作目。なんだか当初はちゃらんぽらんなキャラクターだったような気がする主人公の麻之助が,少しずつ成長していく物語。父の仕事(古町名主)の仕事を手伝って,町のこまごました問題を解決していく。今回はお武家さんがらみの話が多いかな。それにしてもこの麻之助,問題を解決するのに周囲の人を頼って,うまく処理している。これはコミュニケーション能力が高いということかしら。大事よね。赤ちゃんも無事に生まれたようで,これからはそちらの成長の様子も書かれるのかな。奥様方もキャラが立っているので,そちらにも期待。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ21作目。いったいいつまで続くのだろう…。でも面白いからついつい読んでしまう。現実では猛暑なのに,小説の中ではまさかのバレンタインデー。寒そう…と言いたいところだが,コートを着たりマフラーを巻いたりの描写を暑く感じてしまった。残念なり。でも起こる事件は怖くて,背筋が寒くなる。2話目の「あなたのマグネット」が良かった。この世のものではない恐ろしいモノに付け入られる隙があってはいけない。私も気をつけなくちゃ。そしてこの2話目のラストは胸が熱くなって涙が出てきた。人徳ってあるのね。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
高殿円さんだからと言って,これまでのようなお仕事小説を期待したら全く作風が違ってびっくりすることだろう。これは純然たるファンタジー小説だ。しかも重め。最初にこの世界観についていくことが大事かな。主人公のワリは北の小国の女王だったが,大国に侵略され,一族郎党ほぼ皆殺しに。そしてワリ自身は「皇后星」に選ばれ,次の帝になる資格を持つ4人の藩王の国を回り,次々と王と寝なくてはいけない運命に。一方でこの世には男たちよりも強い女がいる土地がある。そこの出身のチユギとの出会いがワリの運命を変えていく…。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
TVドラマ化されたものの原作小説。2巻目も出ているが,そちらはまだ予約待ち。「月夜野ドリンク」という飲料メーカーで働く亜季は,社内異動で,新設されたばかりの知的財産部に移る。しかし,親会社から出向してきた上司,北脇は挨拶メールのやりとりの時点で怒っているようで…。特許や登録商標などの知識が知らずと頭に入ってくるお仕事小説だった。ドラマのほうが適度に盛り上がりがあって,私は好き。極端なくらいキャラも立っていたしね。でも小説のほうもこれはこれでいいと思う。2巻目も楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
『緋の河』の続編。昭和の時代に活躍したらしいカルーセル麻紀さんをモデルにした小説だ。私はこの人のことを知らないのだけれど,『緋の河』を読んでしまったので先が気になってこちらも読むことに。冒頭で,パリ経由でモロッコに行き,性転換手術を受ける。しかし,手術の予後が悪く…。その記述を読むとげんなりしてしまう。つらそう。よくぞ生き延びられたものだ。そして無事に帰国し,芸能活動や夜の世界で活躍する。当時の世間は面白半分で彼女のことを見ていたのかなぁ。今だったら手術にこんなに苦労せず,扱いも違うと思いたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ1作目。気づかずに先に2作目の『できたてごはんを君に。』を読んでしまったので,こちらに戻ってきた。料理をモチーフにした短編集。表紙のおむすびのイラストがとてもおいしそうだ。このおむすび屋さんを舞台にした「おむすび狂詩曲」が一番好き。女子高生のひかりちゃんは毎朝,おむすび屋さんに寄ってから登校している。彼女には悩みがあるのだ。それは母親が作ってくれるお弁当が,インスタ映えを意識していて見栄えは良いけれど食べるととてもまずいということ…。せっかく作ってくれているのにね。これは指摘しづらいわ~。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
あいかわらず過激論調の堤さん。今回も冒頭から私をショックに陥れる。動物を殺すことなく作られる「人口肉」の正体。私も時々大豆ミートを食べることがあるけれど,ちょっと心配になってきたぞ。将来的には若者たちから「えー,昔は動物を殺して肉を食べていたなんて信じられなーい」と言われる日が来るのか。それともその前に,体を壊してしまうのか。ゲノム編集とか遺伝子組み換えとか,本当に大丈夫? でもこうした技術の是非はこれからを生きる私たちが選択していかなければならないのだろうな。結局は何を優先するかにかかっている。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
田中芳樹さんと言えば『銀河英雄伝説』。だいぶ昔に集中して読んだなぁ。最近,歴史小説を出されたとのことで,この本を手に取った。でも…難しいよ! モンゴルの歴史にほぼほぼ知見がない私にとっては登場人物の名前をわからないし,地名を聞いても全くぴんと来ず。西方遠征に参加したモンゴル人たちの中で数少ない漢人だった「郭侃(かくかん)」という人にスポットを当てた本。中華帝国の歴史の中で唯一,地中海を目の当たりにした人らしい。時々出てくる処刑シーンが怖い。やり方が残酷よね…。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
シリーズ7作目。祇園でひっそりとお店を開いている「もも吉庵」でのお悩み相談を中心にした連作短編集。過去の出来事のショックで言葉が出なくなっていた舞妓の「もも奈」ちゃんが順調にお仕事をしているようで,シリーズ最初からの読者としては一安心。しかも,今回はもも奈ちゃんに憧れて,自分も舞妓さんになりたいという中学生の女の子も現れて…。立派になったんだなぁ。あとは,不器用だけれど相手を思う気持ちを大切にして仕事をしているのが売りの,和菓子屋さんの朱音ちゃんの話がよかった。思いやりって大切。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
この作家さん初読み。同い年の3人の女性の現在がかわるがわる語られる。3人とも現状に不満と不安を持っている。どうして私がこんな目にあわなくてはいけないのだろう…。製薬会社でMRとして働いていた凛は,出産後に現場を外される。そして病気が発覚。一方,響子はシングルマザーとして子育てをしているが,もしかして息子が発達障害かもしれないと悩んでいる。そして美華は夫との間に子供ができない。でも3人とも誰にも相談できずに抱え込んでいた…。誰かに話すことで自分の中で整理がつくことってあると思う。みんな頑張りすぎ!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
坂井希久子さんの最新作はシェアハウスの話か~。それも,若者たちの話ではなくて,主人公は60歳女子,可南子。勤めていた会社をもうすぐ定年退職する…というタイミングで出席した中学校の同窓会で,かつての親友,芳美と再会。彼女とは中学生の頃に一緒に少女漫画を読み漁った仲だったのだ。再会をきっかけに一緒に住むことになり…。近所に住むヤギを飼っている少年も巻き込んで,少女漫画三昧の日々。『動物のお医者さん』が懐かしかった。というか今でもうちにある。昭和の少女漫画が好きな人にはたまらない本かも。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
8月は,疲れてウトウトしながらも,かろうじて全部のストリーミング放送を聞くことができた。100回音読どころではなかったわ。いつも巻末の「おたよりコーナー」を楽しみにしている。他の人たちはどんな勉強をしているのかな~。今回は,国内旅行中に困っている外国人観光客に英語で話しかけたというツワモノを発見。偉いわ~。私なんていまだに筆談レベルだから。Lesson100に登場した,All you have to do is practice, practice, practice.というフレーズがお気に入り。
mike
2023/09/09 06:51

ぱふぱふさん、継続は力。凄いです。私はかなりとばしました。1度サボると次もまぁいいやになるから、いけませんね😔今月は頑張ります。

ぱふぱふ
2023/09/09 19:35

mikeさん,コメントありがとうございます。そうなんですよ,1回休むとついつい…。なので一緒に頑張りましょう!

が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
ホラー小説。3つの話から成っている。どれも静岡県にある1軒の戸建ての家が舞台。私は1話目が好みだったな。憧れの戸建てに住むことになったシングルマザーとその娘たち。話は娘の一人,茜里の視点で書かれている。引っ越しの決め手になったのが「図書館が近くにあること」というところが好感が持てる。でもその家は住み始めてみると,怪現象が次々と起こって…。実はこれまでに住んでいた人たちも短期間で引っ越していることが判明。お人形にぞぞっとする話だった。2話目はまた別の視点から。そして3話目ですべてが明らかに。怖い!
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
おお,これは読むのがつらい話だ…。主人公の「私」(←おそらく吉村昭氏ご本人)の弟が,突然末期の肺がんであることがわかる。余命1年ないかもしれない。双子のように仲がよかった「私」は,弟にがんであることを告げないという選択をし,家族にも口止めをする。そして仕事をつづけながら,合間合間に弟を見舞う。「私」自身も体調が悪くて熱を出したり倒れたり。しかし,弟のことを最期まで見守る…。私はもし余命が宣告されるような事態になったら告知してほしい派だ。亡くなるまでにやっておきたいことがたくさんある。
おか
2023/09/10 21:17

私もきちんと告知して欲しい。死に支度が全くできていにので、、、

ぱふぱふ
2023/09/12 18:21

おかさん,コメントありがとうございます。そうですよねぇ。私もそちら派です。でも人によっては落ち込んでしまう人もいらっしゃるのでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
[再読] 先日,NHKのBSでドラマの再放送をしていたので観た。長谷川博己の演ずる金田一耕助はエキセントリックだった…。というわけで,改めて原作を読むことに。最初の殺人の際に和尚さんが言った「気ちがいじゃがしかたがない…」と言う言葉がキャッチフレーズのようになっているこの作品。名探偵の金田一が,復員船の中で出会った青年,鬼頭千万太に遺言を託されたのが物語の発端。獄門島に行って3人の妹を助けてほしいと。しかし,ようやく獄門島についたのも束の間,連続殺人が始まってしまう…。村社会ならではの犯罪かな。怖い。
轟直人
2023/09/07 11:16

【ネタバレ注意】本当は「季ちがいじゃが仕方がない」なので「きちがい」と平仮名で書くのがフェアだと思うのですが・・・作中では「耕助の耳には、たしかにそれが、つぎのようにききとれたのであった」の1文を加えていますよね。それによって耕助が勝手に「きちがい」を「気ちがい」と解釈したことにしてしまいましたね。そうやって読者の意識を「季ちがい」のほうから遠ざける二重のミスリードをしているのですから巧妙だと思います。

が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
『傍聞き』という短編集を読んだのがだいぶ前で,そういえばその中にシングルマザー刑事の話があったなぁという程度の記憶だったが,それが連作短編集になったと聞いて読みたいと思っていた。刑事だった旦那さんはすでに亡くなっていて,今はひとり娘の菜月(中学生)を育てながら,刑事として働いている啓子。二人は次々と事件に巻き込まれていく…。どの話も意外性はないけれど,よく練られていると感じた。身近に事件が起きすぎて怖い。でももう次作が出ているのよね…。二人の無事を祈りたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
本屋大賞受賞作。図書館でだいぶ待ったけれどやっと読めた~。本作は家族をテーマにした重たい作品。凪良ゆうさんらしい。主人公は17歳の少年の櫂くんと,その同級生の暁海ちゃん。どちらも母親という重荷を背負っている。だからこそ惹かれあったのかな。そして時は過ぎ,二人は大人になっていく。32歳になるまでの15年間が描かれていた。若い二人を見守る学校の先生や大人たちの存在がありがたかった。それにしても「島」という狭い社会が怖い。噂話が伝わる速さがとんでもない。周囲に流されるのではなく自分で選択することの大切さ。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
倉知作品を読むのは2作目。『星降り山荘の殺人』とはだいぶ趣向が違って,とまどってしまった。ライトミステリ。さらっと読んで,ころっと騙されてしまった。でも爽快な感じ。表紙がかわいいので手に取った本。開けてびっくり字が大きい。この薄さでこの字の大きさだと,短そう…と思ったら本当にあっという間に読み終わってしまった。主人公の大学生は従姉妹のお姉さんが大好き。しかし,その従姉妹はある日,急な階段から転落して亡くなってしまう。絶対に事故ではなく殺人だ…と信じる主人公は彼女の周辺を調べ始める。妄信的な恋って怖い。
が「ナイス!」と言っています。
ぱふぱふ
鉄道に関する短編を集めたシリーズの2作目。どの話も良かったけれど,ウィーンを舞台にした「トラムに乗って」と「黄昏時のモカ」が印象的だった。さっそくネットで「トラム」という路面電車を調べてしまった。結構,近代的なデザインだ。亡くなった人のことを思いながら旅をする気持ちってどんな感じだろう。この景色を一緒に見たかったな…などと思うのだろうか。つらいわ。女子高生が転校先へ向かう途中で具合が悪くなってしまう「途中下車」もなかなかいい話。人生も途中下車してもよいのね。また次の電車に乗ればいい。
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ぱふぱふ
もしかしてこの作家さん初読み? お名前は知っていたが,読書記録が残っていない。盲点だったわ。本作はミステリで,雪の山荘ものだ。主人公の法月警視はある山荘に招かれる。そこには他にも招待客がいて,招待した女性は謎めいている。今の夫と一緒に山荘のそばにあるコテージに滞在していて,お屋敷のご主人は元夫だ。そして元夫との結婚記念日をみんなで祝おうという意味不明な思考。そんなことしているから殺されちゃうんだってば…。法月警視が,息子で作家の綸太郎とともに事件に挑む。クイーン警視とエラリイみたい。他の本も読もうかな。
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ぱふぱふ
シリーズが新しくなってから4作目。だんだんお料理要素が減って不穏な話が多くなってない? 今回もお花ちゃんがピンチに…。蓮の花って咲くところを見たことがないのだが,ぱかっと開くように一気に咲くものなのね。見てみたいなぁ。そして音も聞いてみたい。ミョウガ尽くしのお弁当はとてもおいしそう。ミョウガって子供の頃は食べすぎるとバカになるからダメって言われていた。その基となるエピソードが書かれていたので勉強になったわ~。でも結局は食べちゃうんだけれどね。心の中に住んでいる「鬼」を抑え込めるように自制しなくちゃ。
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ぱふぱふ
この作家さんの本を読むのは3冊目。どれもシビアな内容だと思った。そういう作風の作家さんなのかな。この本は,今年の「カドブン夏推し」に選ばれていたもの。小学6年生のあるクラスを舞台にした連作短編集だけれど,読んでいて,子供の頃に受けたイジメのことを思い出してつらくなった。もちろん私が受けていたのと今の子たちの嫌がらせはだいぶ違う。でも根底にあるものが一緒なんだろうなって。境遇の違う子供たち一人ひとりを指導していく立場の先生も大変だ。でも頑張ってほしい。子供の狭い世界で,大人は親と先生くらいなのだから。
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ぱふぱふ
直木賞受賞作。足利尊氏と仲間たちについて書かれた歴史小説。残念なことに私はこの時代についての知識が相当薄く,楠木正成とか新田義貞とか,ああ,そんな人いたね…くらいなので,楽しむことができなかった。なぜか今どき上下2段組だし,登場人物も誰が誰だかわからなくなってしまうし,この次は何か起こるのかと期待しながら読むもそれほど盛り上がる部分もないし…。私には合わなかったみたい。残念なり。同時受賞の『木挽町の仇討ち』のほうに期待。足利尊氏が好きな人には,これまでとは違った見方で書かれているようなのでおススメ。
 ユエ
2024/01/30 19:42

歴史に疎い人間には辛かったですねー…でも歴史好きには堪らないんだろうなと。私達は未来を知っているから南北朝時代なんて言えるけど、当時を生きた彼らには、ひたすら続く戦と知略合戦。大変だったろうなーと思いました。

ぱふぱふ
2024/01/30 19:45

ユエさん,コメントありがとうございます。読破されたのですね。おつかれさまです。読みごたえがありましたね…。^^;

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ぱふぱふ
この作家さん初読み。恋愛小説。自称「軽度から中程度の潔癖症」の女性,木南紗子が主人公。私から見るとかなり重症のような気がするけれど,上には上がいるらしい。でもある日,彼女は家のカギを外出先に忘れてしまう。ダメじゃん! そして,自分のアパートの前で困っていると,お隣さんからうちへいらっしゃいとお誘いを受けてしまうのだ。そこは断るでしょ! でも断らないんだな~。そして恋が始まるのだ…。元カレの存在とか,隣人との距離感とか,なんだかいろいろ都合が良すぎて少女マンガみたいだなぁと思ってしまった。たまにはいいか。
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ぱふぱふ
あらあら,8月中に読んだのに登録するのを忘れていた。シリーズ5作目。大河ドラマの復習をしているかのような流れ。長篠の戦いのあと,これで一息つけるかと思いきや,家康の長男である信康が不穏な気配を見せる。もしかして武田家と内通して謀反を起こそうとしているのでは? 世にいう築山殿事件だ。でもこの本では築山殿は影が薄く,ほとんど信康の話。大河ドラマとはだいぶ展開が違う。ちなみに主人公の茂兵衛の出世物語はというと,足軽大将まで到達。
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ぱふぱふ
読むのを忘れていた直木賞受賞作。穴太衆(あのうしゅう)という石垣職人たちの話。穴太衆って前に読んだ本にも出てきたぞ…と過去の記録をたどってみたら,佐々木譲の『獅子の城塞』(その前の話が『天下城』だけれど未読)だった。本作では,一乗谷の戦いで家族を失って一人になってしまった匡介という少年が,穴太衆の棟梁に拾われ,後継ぎになる。「塞王」というのは穴太衆の中でも一番技の優れた者のことだ。大河ドラマになってもいいようなスケールの大きな話だった。浅井三姉妹のお初が嫁いだ京極高次について知ることができて嬉しい。
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ぱふぱふ
この作家さんたぶん初読み。私はなぜこの本を選んでしまったのだろう…。小さな田舎町の秋祭りで,おしるこがふるまわれる。しかし,それを食べた人たち(子供を含む)が苦しみ始め,結果として4人が死亡。原因は農薬が混入されたこと。おしるこの鍋に近づくチャンスがあった人たちは皆疑われる。そのうち町中が疑心暗鬼になり,お互いを非難するように…。いったいどこで間違えてしまったのだろうね。「誰々が犯人だ」と一人が言うとみんなが「そうだそうだ!」と同調するのが怖い。それと,家族を亡くした人が落ち着きすぎていてそれも怖い。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/04(3459日経過)
記録初日
2015/04/23(3470日経過)
読んだ本
5910冊(1日平均1.70冊)
読んだページ
1870843ページ(1日平均539ページ)
感想・レビュー
5573件(投稿率94.3%)
本棚
5棚
性別
職業
技術系
自己紹介

・読書が大好きで、電子書籍と紙の本(特に図書館本)の両方を活用しています。
・よく読むジャンルは、ミステリ、サスペンス、冒険もの…など。読書メーターを始めてから、読友さんのおかげで読む本の幅が広がってきました。
・動物が出てくる話も好き。特にワンコ♪
・本棚は「○○好きにはたまらない」ということで、読んだ本のいくつかをジャンル分けしております。
 今のところ、○○の部分は「犬」「猫」「図書館と本屋さん」の3つ。
・洋書は英語の勉強を兼ねて読んでいます。
・お気に入りの登録と解除はご自由にどうぞ♪
・2023.6.16 とうとう登録した「読んだ本」が5000冊到達。

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