表題の二人が出てくるまで項数があって、少し混乱。やがて、奇怪な出来事が全て繋がっていることを理解した。不思議な魅力のある本。あとがきにあるが、執筆時期がソ連時代であり、文学にも政治的な困難があったようだ。作中にも片鱗が見られる。キリスト教的な基礎知識があると、とっかかりがいいかも。幻想怪奇の世界、面白かった。

パーシー伯父さんの商談のため、郊外の小さな家に滞在することになったバーティ。魚釣りを楽しみにするジーヴス。 そこにもつれ合う、二組のカップルの恋模様。 ジーヴスはポケットのないドラえもんのようだ。 次から次へと起こる事件。さすがウッドハウス。退屈させない成り行きと、裏切らない大団円だった。 辛い時期に書いたとは思えない…

飲みっぷりが凄すぎる。パブリックハウス、イン、コーヒーハウス等々、イギリスの社交場のさっくりした成り立ちがわかる。そして、水のようにビールを飲み、ジンを煽る人々。酒に強い遺伝子を持ってないと生き残れない…

エムズワース卿の次男フレディの許嫁の父親の所有する、貴重なスカラベが盗まれた！！　ブランディングズ城でスカラベを巡る駆け引きが…。バクスターの立ち位置が、気の毒で面白すぎる。使用人社会の階級人間関係は…ちょっと私には無理そう。どこの職場も色々とルールがあるなぁ、と思った。

長編。もつれ合う恋模様、ギャラハッド閣下の執筆活動、エンプレス·オブ·ブランディングズの受難…。どうなるんだろうとハラハラしながら楽しく読了。登場人物が皆、憎めないって、いい感じ。

領主って…こんな感じ？　先祖伝来の領地を治める伯爵は、次男や妹や庭師に悩まされる日々。なんだか楽しそう。 きっと、伯爵のリアルって、割とこんな感じなのかも。

ボスニアの民族紛争の渦中。国際政治は、各国の利害関係もちろん、上層部の個人的資質と人間関係も絡んできて複雑だと思った。その中でバランスをとって意思を貫くとは、大変…。最後に、日本の平和認識、そして民主主義について苦言がある。 外を知っている人の言葉は大切。

表題の二人が出てくるまで項数があって、少し混乱。やがて、奇怪な出来事が全て繋がっていることを理解した。不思議な魅力のある本。あとがきにあるが、執筆時期がソ連時代であり、文学にも政治的な困難があったようだ。作中にも片鱗が見られる。キリスト教的な基礎知識があると、とっかかりがいいかも。幻想怪奇の世界、面白かった。