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2024年11月の読書メーターまとめ

講釈夫人
読んだ本
6
読んだページ
1551ページ
感想・レビュー
3
ナイス
579ナイス

2024年11月に読んだ本
6

2024年11月のお気に入られ登録
2

  • たま
  • すーぱーじゅげむ

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

講釈夫人
アップリンク京都で同名のインタビュー映画が上映され、パンフレット代わりに販売された新書。映画の中で聞いたノルシュテインの姿で再生される。2023年モスクワ在住のロシア人が語るウクライナ侵攻は、本当にそう考えているのか、苦しい立場からの発言なのかは分からない。2014年のウクライナのファシズム、ロシア語を禁止し自国の反体制派への攻撃が始まり、それを口実に(と彼は言わないが)ロシアが開戦する。夥しい血が流れる戦争を批判すると同時に、長引かせることでロシアを弱体化させ利益を得る米国と追随するヨーロッパを痛烈に
講釈夫人
2024/11/19 00:45

批判する。ウクライナは道具であり、西側諸国は人形遣いだと。彼には全く違う光景が見えているが、個人的にはこの見解に反対する論拠がなく、視点を変えて見直す必要性と、歴史的文脈で情報を選別する難しさを改めて思う。そして数千年かけて築き上げられた文化が破壊されることを懸念する道徳的不運に晒されるアーティストたち。人間は何れ死ぬ事が決まっているからこそ、生きる意味を問い続ける。言及されるゴッホ、プーシキン、ゴーゴリ、チェーホフ… インタビューなのでまとまりに欠くが、細部まで非常に考えさせられた。何度も読み返したい。

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

講釈夫人

スフェラhttps://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001633/ 先週末は天気も良くて、夕方4時日没前のテラス席です。京都一番人気の上生菓子、嘯月の“村雨”と https://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26001672/ ラベンダープリン、お茶は雁が音のほうじ茶とレモネードです。いつも通り美味しくて、店内も道行く人も例年に増して外国人が多かったです。気になるのは、観光客を誘致するなら京都はもっとゴミ箱を設置すべきでは?

スフェラhttps://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001633/
先週末は天気も良くて、夕方4時日没前のテラス席です。京都一番人気の上生菓子、嘯月の“村雨”と https://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26001672/
ラベンダープリン、お茶は雁が音のほうじ茶とレモネードです。いつも通り美味しくて、店内も道行く人も例年に増して外国人が多かったです。気になるのは、観光客を誘致するなら京都はもっとゴミ箱を設置すべきでは?
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
3

講釈夫人
7篇の短篇には、それぞれ違った狂人が登場する。先ず名作と言われる表題作“モナ・リザ”に取り憑かれた男の顛末。レオナルド・ダ・ヴィンチの大ファンを自認する身としては、同性愛者であるレオナルドが描く女性像が、この男が言うような“淫奔の光”を湛えた扇情的な存在とは思えず、そこに引っ掛かる。しかし絵から受ける奇妙な印象は確かに説明し難く、恋情とは常にその思いを抱く者の内側にある一方的な執着(狂気)なのだ。また実際のモナ・リザの盗難は1911年8月で、犯人の自首が13年12月だが、本作のような死なばもろとも的な
講釈夫人
2024/11/25 19:58

破壊行動は無かった。「狂人」は、数年の精神病院生活から解放された男を内側から描く。24歳で夭折した作家なので観念的なのかと思ったら、こんな男とは何処でも絶対遭遇したくないと思うほど臨場感がある、自身の狂気の殻の中に牢獄のように閉じ込められた狂人だった。そして狂気に取り憑かれた作者は第一次世界大戦の二年前1912年没で、安直に想像してしまった自死ではなく、溺れた友人を救おうとして共に溺死。世界(ヨーロッパ)の終末と予見にみちたこの時代のドイツ人作家は、もっと背景を調べる必要がありそうだ。

が「ナイス!」と言っています。
講釈夫人
アップリンク京都で同名のインタビュー映画が上映され、パンフレット代わりに販売された新書。映画の中で聞いたノルシュテインの姿で再生される。2023年モスクワ在住のロシア人が語るウクライナ侵攻は、本当にそう考えているのか、苦しい立場からの発言なのかは分からない。2014年のウクライナのファシズム、ロシア語を禁止し自国の反体制派への攻撃が始まり、それを口実に(と彼は言わないが)ロシアが開戦する。夥しい血が流れる戦争を批判すると同時に、長引かせることでロシアを弱体化させ利益を得る米国と追随するヨーロッパを痛烈に
講釈夫人
2024/11/19 00:45

批判する。ウクライナは道具であり、西側諸国は人形遣いだと。彼には全く違う光景が見えているが、個人的にはこの見解に反対する論拠がなく、視点を変えて見直す必要性と、歴史的文脈で情報を選別する難しさを改めて思う。そして数千年かけて築き上げられた文化が破壊されることを懸念する道徳的不運に晒されるアーティストたち。人間は何れ死ぬ事が決まっているからこそ、生きる意味を問い続ける。言及されるゴッホ、プーシキン、ゴーゴリ、チェーホフ… インタビューなのでまとまりに欠くが、細部まで非常に考えさせられた。何度も読み返したい。

が「ナイス!」と言っています。
講釈夫人
パロディ色が強く些かドタバタしているが、それでも皮肉な笑いと批判性に貫かれた9篇の短篇集は面白かった。アトウッドがアリス・マンロー的設定で描くと…たとえ学生時代の同棲相手がクズの詩人でも、夫の浮気をずっと疑っていたとしても、取り返しがつかない歳月への諦念や自己憐憫など微塵もなく、オリーヴ・キタリッジ的爆発力とこの世代の性的奔放さに目を剥く、視点人物が交替する3連作。主人公にはル=グィンが反映されている? 他、ヴァンパイア(魔女)復権「変わり種」、離婚を言い渡されたヒモ夫からの…仰天の展開に翻弄される
講釈夫人
2024/11/20 09:55

「フリーズドライ花婿」。『寝盗る女』ズィーニアの続編は年を重ねた三人の女による再解釈。男の被害者意識からの反転「死者の手はあなたを愛す」、北極圏クルーズの船旅が復讐に転じる「岩のマットレス」はマグダレン洗濯所に重なる。「老いぼれを燃やせ」の幻視“チャッキー”に笑いながらも老齢の不安を先取りし、高齢者への憎しみは何から目を逸らすためなのかと考えた。どの作品もジェンダー&ジェネレーションギャップを揶揄し再考を促し、人間を熟知した観察眼と揺るぎないフェミニズムで、虚構(創作)と現実が響き合い、縦断している。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/14(3262日経過)
記録初日
2015/01/01(3640日経過)
読んだ本
1877冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
566098ページ(1日平均155ページ)
感想・レビュー
170件(投稿率9.1%)
本棚
18棚
性別
自己紹介

2016年1月から、読了本のタイトル登録を始めました。それ以前のものについても今後思いつくたびに登録予定です。
2023初めくらいからの感想を少しあげてみようと思いますが(2023.9.4)不具合ならすぐやめます。
また本の感想に何かコメントされるのはご遠慮ください。本人の中では完結しています。

それとDMは基本お断りします。

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