スフェラhttps://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001633/ 先週末は天気も良くて、夕方4時日没前のテラス席です。京都一番人気の上生菓子、嘯月の“村雨”と https://s.tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26001672/ ラベンダープリン、お茶は雁が音のほうじ茶とレモネードです。いつも通り美味しくて、店内も道行く人も例年に増して外国人が多かったです。気になるのは、観光客を誘致するなら京都はもっとゴミ箱を設置すべきでは?
破壊行動は無かった。「狂人」は、数年の精神病院生活から解放された男を内側から描く。24歳で夭折した作家なので観念的なのかと思ったら、こんな男とは何処でも絶対遭遇したくないと思うほど臨場感がある、自身の狂気の殻の中に牢獄のように閉じ込められた狂人だった。そして狂気に取り憑かれた作者は第一次世界大戦の二年前1912年没で、安直に想像してしまった自死ではなく、溺れた友人を救おうとして共に溺死。世界(ヨーロッパ)の終末と予見にみちたこの時代のドイツ人作家は、もっと背景を調べる必要がありそうだ。
批判する。ウクライナは道具であり、西側諸国は人形遣いだと。彼には全く違う光景が見えているが、個人的にはこの見解に反対する論拠がなく、視点を変えて見直す必要性と、歴史的文脈で情報を選別する難しさを改めて思う。そして数千年かけて築き上げられた文化が破壊されることを懸念する道徳的不運に晒されるアーティストたち。人間は何れ死ぬ事が決まっているからこそ、生きる意味を問い続ける。言及されるゴッホ、プーシキン、ゴーゴリ、チェーホフ… インタビューなのでまとまりに欠くが、細部まで非常に考えさせられた。何度も読み返したい。
「フリーズドライ花婿」。『寝盗る女』ズィーニアの続編は年を重ねた三人の女による再解釈。男の被害者意識からの反転「死者の手はあなたを愛す」、北極圏クルーズの船旅が復讐に転じる「岩のマットレス」はマグダレン洗濯所に重なる。「老いぼれを燃やせ」の幻視“チャッキー”に笑いながらも老齢の不安を先取りし、高齢者への憎しみは何から目を逸らすためなのかと考えた。どの作品もジェンダー&ジェネレーションギャップを揶揄し再考を促し、人間を熟知した観察眼と揺るぎないフェミニズムで、虚構(創作)と現実が響き合い、縦断している。
2016年1月から、読了本のタイトル登録を始めました。それ以前のものについても今後思いつくたびに登録予定です。
2023初めくらいからの感想を少しあげてみようと思いますが(2023.9.4)不具合ならすぐやめます。
また本の感想に何かコメントされるのはご遠慮ください。本人の中では完結しています。
それとDMは基本お断りします。
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批判する。ウクライナは道具であり、西側諸国は人形遣いだと。彼には全く違う光景が見えているが、個人的にはこの見解に反対する論拠がなく、視点を変えて見直す必要性と、歴史的文脈で情報を選別する難しさを改めて思う。そして数千年かけて築き上げられた文化が破壊されることを懸念する道徳的不運に晒されるアーティストたち。人間は何れ死ぬ事が決まっているからこそ、生きる意味を問い続ける。言及されるゴッホ、プーシキン、ゴーゴリ、チェーホフ… インタビューなのでまとまりに欠くが、細部まで非常に考えさせられた。何度も読み返したい。