2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:23冊 読んだページ数:3037ページ ナイス数:286ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/69407/summary/monthly/2024/8
比較:1990年のちくま文庫を底本とした青空文庫版では「弾丸」「米機」「米軍」が、現在読んでいる岩波文庫版(2008年)では「敵弾」「敵機」「敵」―と、安吾の直筆原稿どおりに復活したとある。『戦争と一人の女』同様、本音の安吾が新版で読めることが興味深い。
ラジオ「朗読の世界(30回)新潮文庫版」より「船と車」「ローン河のほとり」「秋のちまた」「蛇使い」「祭りの夜がたり」「おもかげ」「再会」「雲」「巴里のわかれ」→文庫にて併読。残りの章も続行…とりあえずはひと区切り!
続き)聾学校全焼…1米10糎・20糎と書かれた焼夷弾が生々しい。戦後、開業した理髪店で進駐軍の兵隊を客に迎える。ヘレン・ケラー女史の講演にその頃では珍しい手話通訳者の姿。東京五輪の千円硬貨で締めくくられる。★郷里の図書館を訪れたのは何十年ぶりかのこと。昨年偶然“敵機”から落とされる爆弾、燃える故郷のカラー化された写真を見て衝撃を受けた。“地元”の空襲を何も知らずに大人になっていた。ふるさとコーナーなら見つけられないか?手に取った一冊は色鮮やかな鉛筆画だった。
※載せられたamazonの画像は第2巻目の秋刀魚かも…? TV/ドキュメント72時間『フランスのマンガ喫茶にて』で、お薦めを訊かれた店員さんが初めて訪れた家族に勧めた一冊。知らなかったゾ!慌ててメモする。作品のこの雰囲気…フランス人にこんなメニューは伝わったかな?
【Memo】夜宮、少年を象徴する小倉織。作中は傲岸な眼→タイトル傲慢な眼。《玲瓏と思い泛べる》;透きとおるようなクリアな映像か?長らくモデルは矢田津世子かと言われてきたそうだが、文庫版ではこの作品が書かれた頃には二人はまだ出会っていなかった可能性ありと七北氏の解説にあり。
某[無削除版]のために借りた岩波文庫の短編集冒頭の一作目。安吾のデビュー作である。これまでラジオ等で朗読される中で興味を持った坂口安吾。『アンゴウ』や『都会の中の孤島』一度聴いただけなのに不穏な中にある奇妙な色彩感が忘れられない。だのに青空文庫で文字を辿るも一向にうめられない距離感のもどかしさ。愚かな私の脳ミソには手引きが必要!岩波文庫の七北数人氏の解説は、スルスルと道筋を付けてくれるようでアレコレ読みたくなるから不思議である。
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