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2023年7月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
7
読んだページ
2607ページ
感想・レビュー
7
ナイス
133ナイス

2023年7月に読んだ本
7

2023年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★4 お仕事小説から一歩踏み込んだ感がある第3弾。今作主人公よりも心惹かれたのは一人の女医の生き方と葛藤。もっと救える腕を持ちたい。もっと優れた外科医になりたい。何かの理由で外科医を辞めることは自分の人生を否定すること。ただ女性には考えなけないことがありすぎる。「外科医という人生は女性の人生とは相容れないのだろうか。もし相容れないんだとしたら、私は女なのか、外科医なのか。どちらなんだろう。/P151」。国防とかLGBTとか、何が正解がわからない問題が多いけれど、女性が働くということにも正解はないんだよな。
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2023年7月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3117ページ ナイス数:169ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/6

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2023年7月の感想・レビュー一覧
7

リュウジ
U-NEXTのポイントで購入。終わった。一部完結ということだけど、この9巻が出たのが2018年12月14日。この終わらせ方。次はなさげ・・・かなぁ。ただ作者はこの先のちひろを読者の【想像】の世界で生きていく終わり方にしてくれた。この巻について1話目の土管の話が好きだな。お酒を呑まない自分にとっての土管はひとりで歩く北アルプスでの時間なんだろうな。朝日小屋から雪倉岳に向かう道はもう一度ひとりで歩きたいな。
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リュウジ
★5サントリーの古典コピーで言えば“恋は遠い日の花火”。それでも「あの日があったから~わたしは生きてこれたのだと思う/P49」と思える恋愛をスクールデイズに手に入れた孤高の痩せっぽち少女由井は大人になり結婚し母となった。小説に登場する誰もが全て上手くいった人生ではない。ただそれを「したことへの後悔/しなかったことへの後悔」と捉えるか、加奈子のように「何かを失う絶望/何かを得られない絶望」と捉えるか。小説内に引用されたアンジェリーナジョリーの言葉や有島武郎の小説にみるように、結局人生は捉え方一つなんだよね。
リュウジ
2023/07/27 14:36

追記>恋だけでなく、彼女は友も得た。P88「ミカのそういうところが、わたしは好きなんた」と真顔でいう主人公。結構好きなシーン。

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リュウジ
★3 幾度となく映画化されたハイドリヒ暗殺事件。ナチナンバー3を亡き者にするのだから格好の題材(銃を撃つ瞬間に故障なんて余りにドラマチック)。しかし著者は自分の想像も推測も小説的面白味も排し明確な事実と資料だけを元に小説化しようと試みる。暗殺実行の瞬間は316/444Pから。それまではナチに統治されるまでのチェコとスロヴァキアの歴史と国情、開戦前の英仏のナチへのゆるゆるの対応、チェコ臨時政府と傀儡政府それぞれの思惑などが描かれ、そして事件以後は狂気と悲劇が描かれる。あの暗殺によって何を得、何を失ったのか。
リュウジ
2023/07/25 15:01

追記3>この小説をについて、史実と証言に対して徹底的に取材し検証した事実のみを小説化していた故吉村昭氏に感想を聞いてみたいと思った。また、史実の隙間を想像力で埋めた故司馬遼太郎氏にも感想を聞いてみたいと思った。

リュウジ
2023/07/25 15:02

追記4>432P。暗殺実行者たちが隠れる教会地下に消防士(ナチではない)がボースで水を流し込む。そのホースを中から梯子で押し返すのだが、ある消防士がその梯子を奪った。その消防士は熱心な仕事ぶりに褒賞を受ける(しかし、解放後は戦犯となった)。勝者なんてあっという間に入れ替わる。

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リュウジ
★4 お仕事小説から一歩踏み込んだ感がある第3弾。今作主人公よりも心惹かれたのは一人の女医の生き方と葛藤。もっと救える腕を持ちたい。もっと優れた外科医になりたい。何かの理由で外科医を辞めることは自分の人生を否定すること。ただ女性には考えなけないことがありすぎる。「外科医という人生は女性の人生とは相容れないのだろうか。もし相容れないんだとしたら、私は女なのか、外科医なのか。どちらなんだろう。/P151」。国防とかLGBTとか、何が正解がわからない問題が多いけれど、女性が働くということにも正解はないんだよな。
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リュウジ
★4 ネパール東部のカンチェンジュンガ。その山で死んだ兄の死因は遭難なのか殺人なのか。謎を解くカギである【生還者】を追う弟と女性記者。少々甘いセリフ回しは目をつぶれるくらいお話の組み立ては面白い。“牙を剥く人間を選ばない(P340)”大自然と“(山では)生命の本質を剥き出しにする(P357)”人間とを掛け合わせることで著者が浮かびあがらせた運命としか表現できない人々の生きる様。そのすべてを山は飲み込んでいく。名作「神々の山嶺」でも感じた極限での登山家の意識、登山で出会う心象風景などの表現も胸に深く刺さる。
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リュウジ
ネタバレ★1 新選組小説は久々。隊士個人の名が冠され、野村胡堂賞受賞作でもあるこの書を取った。斎藤一というと新選組の中でも永倉新八とともに明治以後も生き抜いた(死ななかったor死ねなかった)逸材。これまでも例えば浅田次郎の「一刀斎夢録」、同氏の「壬生義士伝」(わき役だったが)など、彼の個性を強烈に描き出していた。この小説も!!!!と期待したら思いっきり肩透かし。斎藤の目で新選組を、近藤・土方・沖田を、生きざまをこの小説家なりの解釈で描いたらいいのに、全く新味がなかった。新選組も書こうとしたのが邪魔したように思う。
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リュウジ
★4 舞台は沖縄。6年もたって発覚した病院ミス。既に子供/女子は小学校入学目前で自我が芽生え始めた頃。親たちは自分に似ている子を前に、情はあっても血が大事と互いの子を交換、そこから親も子も自分たちには想像もできない壮大な実験工房(第九章)ともいえる葛藤と焦燥の暮らしが始まる。何せ両家の育て方、しつけ方、家庭環境、親の人間性、愛情の伝え方が全く違うのだ。二人の女の子は一体どうなるのか。17年にもわたる取材を通し伝わってくるのは、血でも情でもなく、子への愛の深さと互いの思いやりが人生を幸福へと導いていくこと。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3042日経過)
記録初日
2007/03/12(6502日経過)
読んだ本
1057冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360627ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1050件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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