2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2607ページ ナイス数:133ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2023/7
追記>物語の大半を割き描かれていたのは蕎麦屋をたつきにしているこの男の日常と心情。思い出したのが黒澤明らが「侍の1日」を描いたシナリオ。朝起きいつものように身を整え登城し使い番。お昼には友人とお弁当をつかいながら思い出や将来の話に花を咲かせ、仕事に戻った時にこの主人公のあずかり知らぬ不正が発覚。宅に帰り友人の介錯で腹を切る物語。映画化へと進もうとしたものの、当時のお昼ご飯の資料が見つからず最後の最後でボツに。で、どうするんだ、次回作、、という生みの苦しみのなかから「七人の侍」が誕生。結構好きなエピソード。
追記2>くだらない話も思い出した。大学の時の友人の話。「うちのアパートに一人、見るからに【やくざ】が住んでんねんけど、その人の本名、堅木(かたぎ)さんっていうねん。」。P83の「そういうところが堅気じゃないんだな」という台詞で思い出した。
追記>短編のそれぞれの物語にすっと入っていける書き出しが好きだ。【第一話】中尾光莉は、充実した日々を送っている。【第二話】桐山良郎の八割は、タマゴサンドとコーヒーでできている。【第三話】庭先で、美智代の悲鳴にも似た甲高い声がした。【第四話】朝起きると、妻はいない。【第五話】中尾恒星は、愛を疑っている。【第六話】八時四十五分。 特に【第四話】ね。
追記>P26。落馬して泣く幼い英龍。自分は泣いてはダメなのかと問う英龍に母が言う。「主人であれば、泣いてはいけませぬ。主人であればこそ免れ得ている辛さや痛みのほうがずっと多いのです。お前は泣いてはいけませぬ。それは、主家の男児の務めです」。主人公の人格形成部分を簡潔に表現する佐々木譲氏の巧みさよ。でも今の時代は大否定される考え方なんだろうな。
追記2>重要なわき役として登場するのが、神道無念流の斎藤弥九郎。幕末江戸三大道場の一つ「練兵館」の創立者が英龍の補佐としてずっと彼に寄り添っていたとは、驚きだった。剣術家である彼は西洋砲術を否定せず「海防の武器は砲。だが剣は、志を守る武器だ。たとえどんなに威力のある砲があろうと、侍は剣術を捨てるわけにはゆかぬ/P202」。この一文にも佐々木譲氏の小説家としての巧みさが見える。
2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新
子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。
趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。
【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。
読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。
【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。
2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。
ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。
【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。
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追記>短編のそれぞれの物語にすっと入っていける書き出しが好きだ。【第一話】中尾光莉は、充実した日々を送っている。【第二話】桐山良郎の八割は、タマゴサンドとコーヒーでできている。【第三話】庭先で、美智代の悲鳴にも似た甲高い声がした。【第四話】朝起きると、妻はいない。【第五話】中尾恒星は、愛を疑っている。【第六話】八時四十五分。 特に【第四話】ね。