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2024年10月の読書メーターまとめ

路地
読んだ本
9
読んだページ
3380ページ
感想・レビュー
9
ナイス
385ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

路地
ネタバレ取調室のなかだけで物語が展開する前作と比べると、今回も法廷という密室を主たる舞台としつつその外で苦闘する刑事の姿や、市中に飛び出しての攻防もあり、最後まで飽きない躍動する一冊だった。生い立ちから犯行の動機まで全てが謎だったスズキタゴサクが本作の騒動にどう絡んでいるのかと思いつつ読んだが、まさかの蚊帳の外とは、どこか爽快な読者の期待への裏切りで更なる続編への期待を煽る結末。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

路地

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2024年10月の感想・レビュー一覧
9

路地
くどうれいんさん『鰐のポーズ』憧れていたヨガ教室の知り合いとの共通項が、既婚者との交際であることを知った主人公が、そのことを話して共感を得たい気持ち半分、なぜかマウントをとりたい気分半分のような、自分でもどうしようもない心の機微をどうしてこんなにうまく描けるのか。観察眼の鋭さと抜群のアウトプット力に短編ながら心を揺すぶられる。特集「おいしい文学」中の町田康さんの超短編も大江健三郎と西村賢太の真髄が鋭くまとめられていて素晴らしい。
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路地
ネタバレ取調室のなかだけで物語が展開する前作と比べると、今回も法廷という密室を主たる舞台としつつその外で苦闘する刑事の姿や、市中に飛び出しての攻防もあり、最後まで飽きない躍動する一冊だった。生い立ちから犯行の動機まで全てが謎だったスズキタゴサクが本作の騒動にどう絡んでいるのかと思いつつ読んだが、まさかの蚊帳の外とは、どこか爽快な読者の期待への裏切りで更なる続編への期待を煽る結末。
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路地
ネタバレジャズが流れるなか物語が始まる雰囲気たっぷりのノワール小説でありつつ、主人公とヒロインの心情や人生の変化が丁寧に描かれ、大満足な読後感のロードノベル。ギャングのボスに命を狙われそれまでの人生が一変する主人公がとる行動が、当初は追手から逃げるためだけだったのが、自ら人生を切り開くべく酒乱の夫から逃げるシャーロットに出会い、大切な人を守るように変化していく様子が感動を誘う。数十年後のプロローグではもはや名もなき男になっているギドリーだが、シャーロット一家の幸せの礎となったことがわかる。
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路地
よく知らなかったルイ•アームストロングの生涯をサクッと理解できる特集が嬉しい。最近気になるジュリアス•ロドリゲスの新アルバム紹介とインタビューも良かった。アーティストの心の内を知ってから曲を聞くとより味わい深く充実した音楽体験が得られるように思う。哲学的で抽象的な言葉も自然で的確に使えるところに、最近のアーティストの頭のよさを感じる。
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路地
興味がありながらまだまだ不勉強なECMとキースジャレットのことを知ることのできる良い特集。リハビリ中のキースの様子まで掲載できるとは著者はよほど信頼されているんだなと思う。Blue Giantをきっかけに知り好きになった馬場智章さんの新アルバムの紹介も嬉しい。アルバムをとおして聞きたい。他にはミシェル•ンデゲチェロの新アルバムが気になる。
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路地
序盤のどこか不穏な感じのするミステリーからSFへの移行が絶妙。さらに登場人物それぞれの人生が綿密に書き込まれた群像劇でもあり飽きることなく最後まで夢中で読んだ。ある時点で人生が枝分かれし複製されていく様子には自分も含め少なからず誰もが思うことのあるじんせいのやり直しを投影してしまうのではないかと思う。ただ、複製というのでは誤った選択肢と感じている先行者には役に立たないけれど…最後に示される複製が複数回発生するばあいの対象策は残酷だがやむを得ないのか難しい。
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路地
ネタバレ冴えない主人公ハードリーだが、弱い存在を見捨てられない心を持ち、自信の正義を貫く姿にグッとくる。仲間となるエレノアとサルヴァドールも一癖ありつつも良心を持ち合わせた存在で、一緒に事件解決に向かう姿は冒険譚にも思えてわくわくしながら読んだ。一回り年上の女性として主人公を導き時に心乱す存在のフェリスも良い感じ。ユーモア入り交じる物語だけに、結末は実は思わせぶりなだけであることを願ってしまう。
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路地
片田舎でささやかながらも安定した幸せを享受していた主人公アレックスの隠れた二面性が、全編をとおして明らかにされていく。きっかけは宿泊客としてアレックスのペンションにやってきた売れっ子小説家に襲われ反撃で意図せず死なせてしまったことだが、そこからの逃亡生活を生き延び罪を免れたのは、もう一人のアレックスとも言うべき隠れた人格の為せるものだと思い、全てを片付けて元の生活に戻っていく様は薄ら寒い気持ちになる。
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路地
ミステリーの範疇を超えた骨太で濃密な物語で、長さを感じずあっという間に読んだ。比較的多い登場人物もそれぞれの人生や感情が丁寧に書き込まれ、自在に動いているかのように錯覚するほどだった。終盤にかけて明らかにされていく事件の真相も、それぞれの人生が複雑に絡み合った結果であり、全く単純なものではないことがリアルで納得感のあるものだった。三部作ということなので、続編を早く読みたい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/21(2987日経過)
記録初日
2016/09/23(2985日経過)
読んだ本
408冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
127443ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
272件(投稿率66.7%)
本棚
0棚
性別
職業
専門職
現住所
京都府
外部サイト
自己紹介

読書メーターは長く使っていたのですが、最近になって備忘を兼ねて感想を残すことにしました。
素直な気持ちを書くだけなのに、制限された文字数で文章にすることの難しさを改めて思い知った気がします。

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