52ヘルツで鳴くクジラ。あまりに高音なため他のクジラたちには届かない。 誰にも届かないと思ってた声を聞いてくれる人がいた。それは一体どれだけの救いになるのだろう。与えられる側から与える側へ。主要登場人物、かなりヘビーな境遇で読んでいて辛い場面が多かったが、出会えてよかった。

能登での夏休み。珠洲市がモデルであったのか。あとがきを読んで思うことがいっぱいあった。いつか訪れたい。風化させてはいけないと思う。志摩くんが余裕全くなくて高校生み溢れててなんだか安心した。ミツミの感情をガムシャラな恋愛感情に劣るとは思えないと言ったまこっちゃん。最高だよ、ほんと。世渡り上手そうなイメージがあった風上くんと花園先生。人間味が見えてきていい。

慎二と凪の関係性が尊い。唐揚げを自ら揚げる慎二がいい。マーくんへの助言も尚良し。東京編、吉永さんの二次創作への解像度の高さに笑った。凪母、次巻ついに再会なるか…！

下巻まで読んでこの作品の素晴らしさを実感する。環と光輝、それぞれの視点での話は涙無くして読めなかった。お互いがお互いに救われて、お互いのためにする行動や思いがあまりにも尊い。また上巻読み直したくなった。「あらゆる物語のテーマは結局愛だよね」いいラストであった。

スロウハイツの住人たちの概要。人物像がそれぞれ濃くて読みやすかった。

試し読みで惹かれた作品。勝手に好きになって、勝手に苦しんで相手はなんにも知らないまま勝手に終わる。そんなカイちゃんが全力で生きる様が痛々しくて、とても眩しくて。続刊が楽しみ。

川のほとりに立つ者は水底に沈む石の数を知り得ない。自分が見ているものは、ほんの一部分なのにそれを早合点して絶対だと決めつける。決めつけたほうが楽だから、考えなくていいから。偏った考え方してるなって気づいたら、一旦立ち止まって考え直す習慣つけたいもんだ。

52ヘルツで鳴くクジラ。あまりに高音なため他のクジラたちには届かない。 誰にも届かないと思ってた声を聞いてくれる人がいた。それは一体どれだけの救いになるのだろう。与えられる側から与える側へ。主要登場人物、かなりヘビーな境遇で読んでいて辛い場面が多かったが、出会えてよかった。