この本はドラマ化されてないと思ってたけど、「生者の言伝」を読み始めたら、あれ？これ見たぞ？と思い出した。男性相手に色仕掛けでボロを出させる話より、女性の犯人を苛つかせながら追い詰める話のほうが好き。そして真ちゃんがより魅力的に描かれていてよかった。

面白かった。約2か月後に小惑星が阿蘇に衝突し、世界が滅ぶことが決まっている中、大宰府に住む小春は自動車の教習を受けている。大晦日、教習車のトランクから刺殺体を発見した小春とイサガワ先生は、事件について調べ始める。インフラは止まり、警察も機能しなくなった中でどうにか生活しながら事件を追う過程がテンポ良くて読みやすかったです。小春の名字を明かさないのは後々何か明らかになるのでは？と思ってたけど特に何もなかったな。

ご飯と味噌汁、あとはお取り寄せのご飯のお供だけを出すお店に通う人たちの小説と、それに出てくるご飯のおともの紹介。どれも美味しそうだー。スーパーのふりかけコーナーで見かけるものもあるし、自分で買うのは相当勇気がいる高価なものも。小説は、「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」でそのまま出てきそうな話でした。

どれも素敵。表紙の右上の「コイル編みの角座」がめっちゃ可愛いけどコイル編みやったことないからYouTubeで探してみようかな。左下の「ブレード編みの角座」は自分でも編めそうだしサイズも好みに合わせて変えやすそう。

赤ずきんが、バラバラにされたピノキオの体を探しながら旅をして事件に遭遇する。ピノキオは嘘をつくと鼻が伸び、バラバラにされて離れていても触った感触がわかるという特徴をうまく活かして謎解きしていた。最後の「なかよし子豚の三つの密室」がいちばん好き。

この本はドラマ化されてないと思ってたけど、「生者の言伝」を読み始めたら、あれ？これ見たぞ？と思い出した。男性相手に色仕掛けでボロを出させる話より、女性の犯人を苛つかせながら追い詰める話のほうが好き。そして真ちゃんがより魅力的に描かれていてよかった。

「横浜駅SF」の数年前？数十年前？の話。謎だった部分が明らかにされたものもあれば、触れられないままだったり新たな謎が生まれたり。ユキエさんがどんな人物か知りたかったし、ヒロトを42番出口に向かわせた老人にも触れられてないし、群馬編のキトも岩手編のサマユンクルの行方も謎。これで終わりじゃないよね？？

主に昭和30〜40年代、一部は明治や大正に建てられた建築物の味わい深い階段たち。普段古いビルに入ることがあまりないし、もし入ってもエレベーターやエスカレーターに乗ってしまうから階段をじっくり見ることがない自分からしたら新鮮でした。