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2025年11月の読書メーターまとめ

ひろ
読んだ本
11
読んだページ
3352ページ
感想・レビュー
11
ナイス
250ナイス
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2025年11月に読んだ本
11

2025年11月のお気に入り登録
2

  • やまがみ
  • Mariko Ohkohchi

2025年11月のお気に入られ登録
3

  • たんころ
  • やまがみ
  • Mariko Ohkohchi

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひろ
200年前の人骨と4年前失踪した妹のDNAが一致する、という魅力的な謎に一気に引きこまれた。視点が頻繁に変わるのがやや忙しなく感じるが、読者の理解速度を上げることで、物語の推進力を生んでいる。専門知識がたびたび登場するものの、説明が丁寧で自然に受け入れられた。各評にあるように、デビュー作でこの技量はすごい。優等生的な構成で、直球の面白さがある。文庫で読むのにちょうどいい熱量とテンポ感。転がして転がして見せる真相と、余韻を残すラストシーンもよかった。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

ひろ

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が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
11

ひろ
シリーズ4作目。前作での大冒険を終え、やっと家に帰れるかと思いきや、またまた事件に巻き込まれていく。今回はイソップ童話が舞台。教訓めいた話が多い原典をもとに、イソップさんという敵役へと昇華しているのが独創的。特に好きだったのが「オオカミ少年ゲーム」。オリジナルのゲームの応酬は、某有名ミステリの潮流を感じさせつつ、特殊設定ならではのひねりが効いていて面白かった。気軽に楽しめるミステリでありながら、次はどんな楽しみが待つのか予想もつかない。長く続いてほしい。
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ひろ
シリーズ3作目では、赤ずきんがアラビアンナイトの世界を訪れる。ランプの魔神や空飛ぶ絨毯を筆頭に、特殊設定が次々と登場する。細かな設定はトリックありきで生み出されている印象はあるものの、それを吹き飛ばす解決パートの勢いと面白さがある。1話目から、とても良いバカミスで思わず笑ってしまった。続く各話も舞台設定を存分に活かしたミステリが続く。共通した世界観なので、特殊設定が違和感なく次の話へと受け継がれ、後半に向けて面白さが増していった。全体の構成もきれい。作中の人物同様、夢中になって楽しんだ。
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ひろ
AKB48の創成期から、衣装担当として舞台裏で支え続けてきた茅野さんによる一冊。正直に綴ると、取り上げられているアイドルは、部分的に知っている程度。ただ特定のファンでなくとも、アパレルとエンタメの両業界をまたぐ仕事の実情が知れて興味深かった。アイドル衣装のクオリティを保ち続けることの大変さ。ビジネスとして成果を常に追求しつつ、アイドル一人一人にも寄り添うという、本当にタフな仕事。まだまだ書ききれないほどの苦難があったに違いない。多くの人の熱量があるからこそ、輝くステージが生まれるのだと実感した。
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ひろ
古代エジプトを舞台とした特殊設定×時代ミステリ。主人公は蘇ったミイラという変わった立場だが、古代エジプトの死生観では、大きな混乱なく受け入れられ話は展開していく。物語を円滑に動かすためにエピソードやキャラクターが置かれているようにやや感じたものの、古代エジプトの背景が理解しやすい構成になっている。衒学的になりすぎず、史実に裏打ちされたファンタジーという読み心地。肝心のミステリ部分としては、ホワイとハウがこの時代であるからこその輝きを有していたのがよかった。設定の勝利。
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ひろ
物語は令和と平成の二軸で進んでいく。人物造形がコミック風味の令和と、乱歩調の怪奇趣味に振り切った平成。それぞれの個性を保ちながら、全体の色合いは黒で統一され、次第に二つの時代が交わり始める。肝であり魅力的な存在であるのが、怪神コドクオと怪人蠱毒王。彼らによって濃密さが増している。読み終えてみれば、ミステリ要素は十分に備えつつも、事件の全貌が明らかになってからの、物語としての幕切れがすべてをさらっていった。遠回りし、多くを経験したからこその到達点。このボリュームに費やした時間に、十分に満足のいく作品だった。
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ひろ
虫好きの青年・魞沢が各地で事件に巻き込まれるシリーズ2作目。1編目の表題作では、地震災害を発端とした過去の不可思議な謎を追う。蝉を食べにきた、という惚けた理由で現れた魞沢と主人公たちの軽快な会話に引き込まれるが、その先にある真相は深く、読後に余韻が残る。同様に全5編どれもが、ミステリとしても小説としても珠玉の作品が揃っている。特に後半3編は幾つもの悲しみを抱えているからこそ、最終盤で明るく光が射し込む。一冊全体で大きなストーリー性があり、連作短編としての美しさに惚れ惚れする。次作もとても楽しみになった。
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ひろ
200年前の人骨と4年前失踪した妹のDNAが一致する、という魅力的な謎に一気に引きこまれた。視点が頻繁に変わるのがやや忙しなく感じるが、読者の理解速度を上げることで、物語の推進力を生んでいる。専門知識がたびたび登場するものの、説明が丁寧で自然に受け入れられた。各評にあるように、デビュー作でこの技量はすごい。優等生的な構成で、直球の面白さがある。文庫で読むのにちょうどいい熱量とテンポ感。転がして転がして見せる真相と、余韻を残すラストシーンもよかった。
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ひろ
穂村弘氏が自ら選んだ短歌をまとめた、いわばベストアルバム的な歌集。一首一首を噛み締めていくも解読が困難な歌も多い。第一歌集にあるシンジケートの意味を調べるはじめるところから必要だったり。エッセイから入り、短歌入門書や他の歌人の歌集を経て辿り着いたが、穂村氏の歌はその知名度に反してかなり手強い。安易に理解できない異質な力を秘めている。先に読んでいた『世界中が夕焼け』のおかげで理解が進んで助かった。好きな一首:陽光のなかに夜明けの夢を告ぐ スプリンクラーにとまる黒揚羽
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ひろ
1話ごとに趣向を変えた、全4話のミステリ短編集。執筆された当時はコロナ禍であり、その社会情勢が積極的に盛り込まれている。解説にもあるように、今読むと早くも隔世の感があり、特殊な状況を活かしたミステリにも感じられた。どれも緻密に組まれたトリックが効いているが、なかでも大学入試問題が犯人当てとなった狂騒を描いた話が群を抜いて好きだった。ユーモアを織り交ぜつつも、基底にあるのは巧緻な多重解決ミステリ。誤答も正答もどちらも楽しく、オチにはニヤリとさせられた。満足度の高い短編集だった。
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ひろ
主人公は表紙にもなっているアザラシのヒョー。マフィアのもとで不自由なく暮らしていたが、突然の銃撃戦で組織は壊滅し、邸宅から初めて外界へ足、いやひれを踏み出すことに。展開が全く読めない奇妙な空間に読者も迷い込んでいく。邸宅<生命線プラザ>、レストラン<超ヒット日本>など独特のワードセンスが光る。海洋は汚染され、プラスチック製品の雨が降るディストピアながら、文体のおかげで暗さや難解さは感じない。脳内では外国のカートゥーン調の映像で再生される、本当に不思議な読み心地。ただただ流れに身を委ねるのが楽しい一冊。
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ひろ
「眠れない夜は」の書き出しで始まる十篇の夜。夢十夜を彷彿とさせるが、幻想譚ではなく現実の手触りがある物語となっている。日々必ずやってくる夜は不変の存在でありながら、その付き合い方は人それぞれ。語り手の属性や置かれた状況が異なるも、夜の静けさを内包した通底する気配があり、短くもどれも味わい深い。なかでも第四夜「あめ」がとてもよかった。雨が語る言葉、それを表したイラスト、どちらも強く響いた。眠りにつけば過ぎ去ってしまう夜には、無数の物語が潜んでいる。深い眠りにつく街を駆けて帰ったあの夜も、きっとひとつの物語。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/03(5517日経過)
記録初日
2010/11/05(5515日経過)
読んだ本
1348冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
423186ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
1222件(投稿率90.7%)
本棚
14棚
性別
職業
技術系
現住所
埼玉県
外部サイト
自己紹介

読書傾向はミステリーとホラーに偏り気味。

作家読みをしがちなので、一つ好きな作品に出会うと読みたい本が著しく増えます。
本は買って読む派ですが、新たな出会いを求めて図書館でも少しずつ借りるように。積読本を消化する日々です。

読み終わった次の日までには感想を書くように心がけています。

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