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2024年10月の読書メーターまとめ

ひろ
読んだ本
8
読んだページ
2091ページ
感想・レビュー
8
ナイス
203ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • まさ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひろ
アラスカへ渡り写真家として活動した著者のエッセイ。第1章から友人へと手紙をしたためたような優しい文で、抵抗なくすっと入ってきた。様々なエピソードが伝えるのは、現代の日本では見落としがちなことばかり。今の社会の中では人間は機械化して、物事をこなしているようだ。周囲のあらゆることを、いかに成長の糧とし実にするか。個人への還元に意識が向き、コスパやタイパが優先される。ただ、それらは自然という計り知れないものに対峙したら意味をなさない。どう足掻いても個々の人間は小さいのだと、改めて意識して生きねば幸せを見失う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ひろ

夏の名残でホラーと、いつものごとくミステリを読み進めていました。お盆休みは旅行していたので、9月に実家にちらっと帰って、猫と遊んだりも。美しすぎる。 2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2035ページ https://bookmeter.com/users/79972/summary/monthly/2024/9

夏の名残でホラーと、いつものごとくミステリを読み進めていました。お盆休みは旅行していたので、9月に実家にちらっと帰って、猫と遊んだりも。美しすぎる。
2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2035ページ https://bookmeter.com/users/79972/summary/monthly/2024/9
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

ひろ
夏休みの間、父の友人の別荘で過ごすことになった主人公。同い年の少年と遊んでいると、池のほとりで一人の少女に出会う。三人は日々を共に過ごし、関係性が深まっていく。少年少女の一夏の思い出が瑞々しく描き切られており、ミステリであることを忘れるほどに物語性に惹かれた。匂わせるように彼らを取り巻く大人たちの過去が挿入されるものの、現在との関係性は明示されない。要素を丁寧に拾いつつ、ミステリとしても読み進めたつもりだったが、見事に作者の手のひらの上で転がされていた。予想の上をいく真相が待ちうける。→
ひろ
2024/10/27 16:32

→読み終えてミステリの技巧がこれでもかと詰め込まれていたことに気付かされた。ミステリ性と文学性が高水準で溶け合った傑作。

が「ナイス!」と言っています。
ひろ
短編4篇を収録した作品。ゾンビに囲まれた密室空間での殺人、同じ夜に別々の死体の横で目を覚ました3人の男、密室で死体に絞殺された女性、男性の身体に女性の腕がつけ変えられた死体。タイトルでは遊ぶなと言いつつ、その実は死体を使い倒した上で本格ミステリに仕上げている。これだけのアイデアが生まれることに驚き、ロジカルに解き明かされる過程にもまた驚かされる。過剰なグロ描写などもなく純粋に推理を楽しめる。各編いずれも高水準で、満足な一冊だった。
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ひろ
昨年から少しずつ読みはじめた江國香織さん。本作はエッセイと時折はさまる掌握小説で構成されている。執筆された時期や寄稿先は様々ながら、文章から伝わってくる気配が共通している。そこにある空気がとても好き。自分の中にもありながら、うまく言葉にできない感覚が、本作中では綴られている。読みながら内心強く頷いていた。特に上海でのひとときを綴った文は目から鱗だった。彼の地を訪れたときの落ち着かない心地の理由に、ここでやっと納得がいった。文章の豊かさに、改めて小説作品も読んでいきたいと思わされる一冊だった。
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ひろ
アラスカへ渡り写真家として活動した著者のエッセイ。第1章から友人へと手紙をしたためたような優しい文で、抵抗なくすっと入ってきた。様々なエピソードが伝えるのは、現代の日本では見落としがちなことばかり。今の社会の中では人間は機械化して、物事をこなしているようだ。周囲のあらゆることを、いかに成長の糧とし実にするか。個人への還元に意識が向き、コスパやタイパが優先される。ただ、それらは自然という計り知れないものに対峙したら意味をなさない。どう足掻いても個々の人間は小さいのだと、改めて意識して生きねば幸せを見失う。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
孤島、一族もの、密室、2年前の事件など本格ミステリの要素が詰まっている。一方で、誘拐された少女が離れた孤島の事件を推理するという個性的な設定が光る。さらには読者への挑戦が物語早々に置かれたり、完全なる密室への言及があったりと、読み進めるほどに読者を煙に巻く試みが見え隠れし始める。種明かしの前にわかってしまう部分もあるものの、本作のストーリー上、いきなり放り投げられるよりかは親切だと思う。様々なミステリが溢れかえる中で、エッジの効いた作品として良いのでは。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
昔からフジモトマサルさんのイラストには、何か他にはない魅力を感じる。本作はストーリーも心に残る長編の物語。鳥ばかりが暮らしている世界で、なぜかひとり生活している主人公。ストーリーが進むにつれて背景が明らかになっていく。忙しい日常では二週間の休暇は取れないけれど、この本を読むことで心情的に安らぐことができる。また、装丁の魅せ方が素晴らしい。紙の本として現物を持つことに喜びを感じられる一冊。大事にして、また読み返したい。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
連続殺人犯が登場するサイコサスペンスに、精神医学や脳科学の内容を組み込んだ作品。1988年に書かれているので、人物造形や描写の端々に時代を感じる部分がある。医学的な内容も当時から変わっている部分も多いだろう。一旦それら全てを受け入れて、ひと昔前の味わいを楽しんだ。序盤は人物が続々と登場し展開が読めないが、点が繋がってくる中盤以降から一気に面白さが増す。医療をテーマを取り入れつつ、衒学的になりすぎないのも良い。脳の不思議に興味が湧いた。絶妙なバランス感を有した医療ミステリの秀作。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
足の踏み場もないほどのチクワに埋め尽くされた部屋で見つかった死体が携えていた手記。チクワの穴を通して覗き見れば、その人の死がわかる。身近な食材であるチクワを主題とする奇妙な物語の幕開け。先へ先へとスピーディーに展開していき、読み手を掴んで離さない。200ページながら中盤以降で大きく仕掛けてきて、読書時間に対しての満足度が高い一冊だった。チクワでなければ成り立たない部分も多く、チョイスが絶妙だと思った。今後チクワを見たらこの物語を意識してしまうほどに、しっかり刷り込みがなされてしまった。チー、クー、ワー!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/03(5135日経過)
記録初日
2010/11/05(5133日経過)
読んだ本
1226冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
385377ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
1100件(投稿率89.7%)
本棚
13棚
性別
職業
技術系
現住所
埼玉県
外部サイト
自己紹介

読書傾向はミステリーとホラーに偏り気味。

作家読みをしがちなので、一つ好きな作品に出会うと読みたい本が著しく増えます。
本は買って読む派。積読本を消化する日々です。

読み終わった次の日までには感想を書くように心がけています。

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