読書メーター KADOKAWA Group

2024年2月の読書メーターまとめ

 ユエ
読んだ本
10
読んだページ
3846ページ
感想・レビュー
10
ナイス
691ナイス

2024年2月に読んだ本
10

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

 ユエ
いやぁ…凄い。冒頭から反転するミステリ仕掛けも、人間の凄味という意味でも。解説に切実とあったが、正にだと思う。一見不可解で不条理な出来事の裏に隠された、そうせざるを得なかった人間の切実さを見事に描ききる短編6つ。冒頭の夜警からしてやられた。いるよなぁこういうアホは。と笑って済まない姑息さの代償。もう1つ、オカルト記事を書こうと取材に訪れた器用貧乏な記者が地雷を踏み抜いてしまった話である関守も印象深い。どれも秀逸で、長編並みの感情の機微がある短編集。各ランキング総ナメだったのも頷ける。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

 ユエ

雪より風と雷に驚いたが、やはり私の住まい(23区内である)の雪は大した事なく電車も通常通りの鼻で嗤う結果となった今朝。一応30分早めに目覚ましかけたけど、運行状況確認して二度寝したもんねwそして毎度毎度、コレだけ言われてんのにノーマルタイヤで出かける阿呆は、そろそろ罰金取られても良いんじゃないかな?

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
10

 ユエ
いやぁ…凄い。冒頭から反転するミステリ仕掛けも、人間の凄味という意味でも。解説に切実とあったが、正にだと思う。一見不可解で不条理な出来事の裏に隠された、そうせざるを得なかった人間の切実さを見事に描ききる短編6つ。冒頭の夜警からしてやられた。いるよなぁこういうアホは。と笑って済まない姑息さの代償。もう1つ、オカルト記事を書こうと取材に訪れた器用貧乏な記者が地雷を踏み抜いてしまった話である関守も印象深い。どれも秀逸で、長編並みの感情の機微がある短編集。各ランキング総ナメだったのも頷ける。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
読友さん何人かが読んでいて知った。連作群像劇は好きな形で、それぞれ探偵小説、青春、SFにファンタジー、そして恋愛と全く違うジャンルとしても楽しめる。この形式の醍醐味である全員登場!とまではいかなかったけれど、各話の関連性に加えて、綺麗にまとまった最後にあの人に繋がるのが素敵。でも時空を歪めたら…やっぱり影響って出るよね?そして奈美の病気は結局魔力の弊害だったの?瑣末な謎は残しつつ、面白く読了。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
あれこれ私の事ですか?!というw サラッと流し読みした程度だけど、美容に近道、楽な道はないということよねぇ。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
面白かったが、最後の最後が今ひとつ分かりづらいなぁ。とはいえ1より絵より断然よかった。例によって前情報なしに読んだので全編が繋がるとは知らず、1話目だけで短編なのにこのオチじゃ意味わからんぞとあらすじを検索したらネタバレを踏んでしまい、それでも。1つ1つの話も不気味だし、栗原氏の推理で鮮やかにそれらが繋がっていくのはお見事だし、更にそこから捻って捻ってという展開が気になって仕方ない作り。一気に読んでしまった。だからこそラストでいきなり置いてけぼり食らった感あり。これもある種の夢オチ…なの??
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
人口先細りの田舎町、奥郷町。夢中になれる物がないと密かな焦りを覚える小6のユースケは、退屈な町でオカルトに居場所を見出し、それを新聞で発表しようと2学期の掲示係に立候補する。元委員長で優等生、心霊など信じなさそうなサツキが齎した6編の七不思議の真相を、転校したての不思議少女ミナとの掲示係トリオで追いかけるが…その結末やいかに?!ミステリ、ジュブナイル、ホラー、地方都市の抱える問題…実に様々を盛り込み、綺麗に着地させている。七不思議がなかなかゾワっとさせる内容でよき。結末より途中が怖くて楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
ペンは剣よりも強し。時代は更に下り、差別を甘受し生きるレーエンデ人の中に埋もれてしまった革命の火種。しかし埋み火は、テッサの遺志を継いだ者たちによって絶やさず守り抜かれていた。そこに新たな風を吹き込むのは、娼館生まれのランベール兄弟の宿命。鏡のような双子ということから結末の仕掛けは予想がついたが、そこに至るには、前作とはまた違う趣きの哀切がある。こんなにも犠牲を孕んで尚人々が焦がれる革命への想いは、熾火から大火へと成るのだろうか。リカルドやペネロペ、リウッツィ家も登場。ミラベルが心の癒しだった。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
ジャンヌダルクも普通の女の子だったのかもしれないなぁ。読み終えて、本作と直接関係のない史上の人物をふと想う。天賦の才は人に平凡である事を許さず、担がれ、走り抜け、そして。前作の登場人物は既に歴史の一部となって、今作では後の残虐王と槍斧の蛮姫と呼ばれた英雄の生涯を描く。大人のファンタジーというだけあって、アレーテのあれやブラスの娘のあれやテッサのあれ…なかなかにエグい。純真な少年が、無垢な乙女が、最期にたどり着く場所。目を背けずに見届けた。ウル族以外一見終戦平和に突入した国、次はどうなるのか…
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
これは革命の物語だ。凝り固まった既成概念から、ほんの少しはみ出す程度だとしても。出自、身分差、過去、囚われた鎖から親交によって放たれ、信仰によって侵されながらも寿ぐ生よ。多様性が叫ばれる世の中で、本作は一見ヒロインのユリアが、一見ヒーロー枠だが銀呪病なる不治の病に冒されるトリスタンを何重の意味でも救う仕立て。抱かれるのではなく、抱くという肉欲的な意味でも令和時代らしいし、ヒーローの定番たる美丈夫が守られるってのもいい。処女懐胎の解釈が大分現実的なのもいい。令和時代のハイファンタジー、続きも追いかけたい。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
分かっちゃいるのに泣かされる。でも、それが心地良い。本作の舞台は、名の通り眺望抜群の新築マンション、アドヴァンス・ヒル。そしてその近くの公園に「いる」、リカバリー・カバヒコの伝説を巡る住人達が主役だ。小学生から80代まで、各話にはそれぞれ頭、口、耳、足、目と不調な部位が出てくるのだが、本当に不調なのは皆同じ。身体ではなく心で、想いだ。だからカバヒコを撫でると「効く」。なぜってその伝説自体、想いから生まれたものだから。ささやかで暖かな伝説のご利益は、ハテサテどんなものなのか。是非読んで確かめてほしい。
が「ナイス!」と言っています。
 ユエ
轟々と風吹く夜に。ホント作者は美形とキリスト教を捻じ曲げるのがお好きらしい。嫁、三男、長女、姑、次男、ミエルと養父、長男、そして間接的にあちこちに現れる父。綺麗な笑うせぇるすまんといった体のニコちゃんに、次々翻弄されていくとある家族の没日録だった。血は水よりも濃いと一概に言いたくはないが、この家族はミエルを輩出する家系ゆえに狙われたのか、ニコちゃんに石炭もらう悪い子は無差別に選ばれるのか、色々謎を残したまま幕切れ。面白いんだけど…白黒ハッキリしない芦花スタイル、有償エンタメとして赤点なんだよなぁ…
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/11/05(2388日経過)
記録初日
2017/11/01(2392日経過)
読んだ本
861冊(1日平均0.36冊)
読んだページ
273757ページ(1日平均114ページ)
感想・レビュー
861件(投稿率100.0%)
本棚
1棚
性別
現住所
東京都
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう