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2023年10月の読書メーターまとめ

ばたやん@かみがた
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感想・レビュー
15
ナイス
5421ナイス

2023年10月に読んだ本
15

2023年10月のお気に入り登録
4

  • ころこ
  • どりーむとら   本を読み深めたい
  • 白ねこ師匠
  • 斎木

2023年10月のお気に入られ登録
5

  • どりーむとら   本を読み深めたい
  • えすてい
  • ころこ
  • 白ねこ師匠
  • 斎木

2023年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ばたやん@かみがた
ネタバレ《端正な文章が伝える心理の襞》文章が端正でとても読みやすい。それが伝え寄こす心理の襞々が心に染みる。そのせいか、内容は恋愛と家庭に関する割合ドロドロした話なのだが、蒔野が奏でるギターのような調べが聴こえてくる気がする。彼が洋子と語りあった「未来が過去を変える」や『ヴェニスに死す』の美少年を追い求めるなどの衒学的と言いうるテーマも、嫌味に感じられず腹落ちする。扱われている社会的問題についての描写は、作品内でのみ通用すると考えるべきではと思ったが、そちらはコメント欄の別稿にて。
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2023年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ばたやん@かみがた

2023年9月13冊4217ページ6109ナイス→ https://bookmeter.com/users/822995/summary/monthly/2023/9 綾里けいしさんの書くヒロイン、女主人公はどうしてかくも肌色成分高いのか、エエやんグヘヘヘ、とフェミナチに見つかれば収容必至な戯言を呟いておりまする。おや、もう下半期だ。

かすみん
2023/10/01 17:58

どんどん面積が小さくなって(;´ω`)今月もよろしくお願いします🎃

ばたやん@かみがた
2023/10/01 18:37

よろいしいな~。今月もよろしくお願いします。

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2023年10月の感想・レビュー一覧
15

ばたやん@かみがた
ネタバレ《吾輩好みやわ》なんつぅごた混ぜ!(気ぃ利く人は“ハイブリット”言うん?)軍事的には近代やけど、兵権を大王自ら執る律令以前の大和朝廷の雰囲気。でもエリート層も多民族化してる後期ローマ風味。魏志倭人伝、古事記にイソップもあったぞ!ベースは『リチャード3世』とな。そんな知識なくても奇智彦(くしひこ)と荒良女(あらめ)による掛け合いが合えば楽しめる。奇智彦を中心にどんどん進行する後半の宮中陰謀劇も視点人物が複数いるなどして楽しめたが、反面、あれだけ不羈奔放だった荒良女が使役される側に回ってしまったのは残念やね。
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ばたやん@かみがた
《徹頭徹尾、軍事分析入門》(1)タイトルから「軍事・戦争に興味持つことはそれらを肯定することだ」とする日本の風潮への嘆き節的な本かな、と思いましたが安易な予想でした。軍事力を国家にとって不可欠なパワーであることを所与の前提として、その使い方についての理論的分析そしてそれを日本の現状への当てはめへと、首尾一貫して論が展開していく本です。(1/4)
ばたやん@かみがた
2023/10/30 07:44

このように陸海空の各戦力が物理的限界を伴いながら、如何に敵対勢力より少しでも優位に進めていく存在であるかについて学んで行けます。 c)この後、陸海空そして新領域として注目度の高い宇宙・サイバー空間についてそれぞれ固有のポイントが述べられていく訳ですが、陸戦では直近の露ウクライナ戦争の事例が述べられ理解を助けました。また、いずれの分野でも自衛隊の防衛戦略や部隊構成が事例として取り上げられており、同時に出た『日本人が知っておくべき自衛隊と国防のこと』と並んで近時の取り組みを知ることができます。(3/4)

ばたやん@かみがた
2023/10/30 07:44

(3)冒頭、述べたような軍事戦争への研究欲への無理解は、著書は「後書き」で、防研就職決まった際の恩師ではないある大学教官の心無い発言を例に上げてます。幸い、語の本来の意味でリベラルな環境下で育った著者の歩みを止めることには成らなかったのですが。先ずは軍事を「忌むべき」ものの対象とする「偏見」から自由になること。軍事・外交・経済を程良くミックスして考えることのできる有権者にとっては、本書はより良き導きの本となりましょう。(4/4)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《諦め?それとも受容?》地の文における桐島司郎の述懐ほど当てにならぬものはない。自己正当化のためにエーリッヒ的愛とかほざいているが、フロムのような博愛は福田くんに相応しいだろうが。女の子達もタチが悪い。早く彼氏見つけなきゃと言いながら、病気の祖母をダシに桐島と撮影デート繰り返す宮前しおり。橘ひかりは、あかねちゃんに謝りに来たと呟きながら、学園祭演奏成立のため桐島とのキスを続ける。その早坂あかねは、ひかりちゃんを抱きしめてあげないと、と言いつつ、桐島の布団に潜り込みフェラチオを敢行する。(1/2)
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ばたやん@かみがた
《地に足のついた人々》(1)酒と酒を飲む場所をこよなく愛する法哲学者がはまって行った「スナック研究」。コロナの時期、雌伏を「強制」されたあのスナック、このスナックはどうそれを過してきたか、生き延びたか、新しい芽は出ているのか──スナックの経営者、周囲の支援者・客へのインタビューから、法哲学やその周辺の知見にも拠りながら実相を浮かび上がらせます。あと、各地のママさんのポートレートの美しさに読者が陶然となるのもやむを得ない仕儀と言えるでしょう、許されたし。(1/6)
ばたやん@かみがた
2023/10/25 16:59

(4)私の様な勤め人は企業、学校、役所などの組織の外に、本書で取り上げられた自営の人々がたくさんいて、しかも互いの助け合いにより豊かでダイナミックな社会を形成していることを忘れがちです。正に「地に足がついた」人々であることに敬意を払うと共に、その存在をかけがえのないことに気づき学問的営為と併せて思考を重ねて行く著者に「地に足のついた知識人」との尊称を奉らせて頂きます。(6/6)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《ボールはかくして巡に?》正直、少年少女たちの悩みに「他人の人生にそこまで責任負えるのか」という醒めた疑問符もつく。言われている方は必死だと思うが、六曜への父からの課題も終わってみれば、落ち着け処はそんな所だろうという気がする。今回の六曜や萌寧らとの奮闘を通じて二斗の行く末を左右するのは自分の成長だ、という確信を得た巡。2年半後の結果が変わらなくとも姿勢が揺るがなくなったのは成長の証と言えるか。真琴のキャスティング・ボード握っている感に期待が募る。
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ばたやん@かみがた
《厄介な隣人が抱えたトラウマ》(1)東シナ海・尖閣についての日本のみらず、南シナ海、ヒマラヤ等周辺国と絶えず領土紛争を抱え力による現状変更への意思を隠さない中国。なぜこの大国がこうなのかを、本書は近代において中国が抱えてしまったトラウマが原因だとします。即ち、アヘン戦争から日清戦争に至る過程で、それまで蕃夷とみなしていた欧州や格下扱いしていた日本にも大敗するに及び、清末の意識的な知識人や政治指導者は対抗しようとして愕然としたのだ、と。(1/6)
ばたやん@かみがた
2023/10/22 18:34

(4)少し本書のテーマからずれるかもしれませんが、香港やウイグルなどの弾圧で中国共産党の用いる「民主」だの「法治」だのの言葉が、我々が普段用いているものと全く違ったニュアンスを帯びていたのを見ていたので、この説明は非常に肚落ちするものがあります。この他にも、「中国五千年の歴史」や「漢民族は連綿と続いてきた」とつい信じ込みそのように表現することもありますが(そのような考え方を相対化する歴史家として岡田英弘上げるのは卓見)、本書を紐解き今一度かの国の在り方を見直すべきではないでしょうか。(6/6)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《プラスサムは何よりも勝る》可愛い元女子高生が夜の商売(いかがわしくはない)で目一杯「人的資本」を増やして行くというのはあるかも。卑劣な手を使ったライヴァルであっても、単純に蹴落とすのではなく次の手駒へと活かしていくというのを作為なくやれるというのは、彼女・環伊那ならではと思わせるところがミソである。問題は次のステージにどうつなげて行くか。「世の中を変える」などと雲を掴むようなことを今から言っているので、「ミクロの存在である民間の経済主体の矩を超えるようなことを考えているんですかねぇ」と言って見る。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《湿っぽくならないのがいい》200年以上の長きにわたる社会主義体制から零れ落ちたストリートチルドレンが身を寄せ合って生きていくと聞くと、そう想像してしまったのだ。だが、ダニーラが弟妹たちや恋人と共に歩んで行く道程はカラッとしていて落ち込む暇などない。垢抜けない二昔以上前のサイバーパンク的描写にフィットする舞台としてソ連の首都たるモスクワが選ばれたのだ、と納得させてくれる。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《血生臭き中世》現代人そのものの会話が続く(今回は、伊都とぬいの「ねぇ~」で笑わされた)ので、つい忘れがちになるけど結局「自力による命の取り合い」で決着図られるのが、この時代というわけですね。将軍親子の対立を背景にした奉公衆による奉行衆(字面だけ見てると区別つかない)の殺害がそう。「殺し」と言えば、この巻道灌のそれもあるけど、主君定正に彼をマネージする器量無かったということですかね。お互い不幸。そうだとしても独立の自由がない所が、封建社会の世知辛さ・不合理さで。あっ、新九郎、おめでとう!(とって付け)
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ばたやん@かみがた
《女蕩しのスパイが遺したモノ》(1)1933年、ソ連赤軍参謀本部第4部から派遣されたスパイ、リヒャルト・ゾルゲは横浜に降り立ちます。彼の任務は、帝国日本がナチス・ドイツと共にソ連を挟撃するかを偵察・報告すること。そして、彼とその諜報団は近衛首相および駐日ドイツ大使を見事自家薬籠中の物とし、所期の目的のみならずドイツのバルバロッサ作戦などについていずれも具体的な詳細情報を共産主義の“祖国”にもたらすことに成功します。生誕から処刑まで、希代のスパイの生涯を日露独英米中などの資料から描く伝記。(1/7)
ばたやん@かみがた
2023/10/17 23:17

でなきゃ、東条倒閣の成功なんてありえませんよ。何度も言ってますが、ナチスなんぞと手を繋いだばかりに不名誉着せられてしかも日本人にそれを信じる輩が出てくるとは。フィンランドが枢軸国側についてたからといって、全体主義呼ばわりされないでしょ?

Koning
2023/10/18 04:33

ねぇ

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《端正な文章が伝える心理の襞》文章が端正でとても読みやすい。それが伝え寄こす心理の襞々が心に染みる。そのせいか、内容は恋愛と家庭に関する割合ドロドロした話なのだが、蒔野が奏でるギターのような調べが聴こえてくる気がする。彼が洋子と語りあった「未来が過去を変える」や『ヴェニスに死す』の美少年を追い求めるなどの衒学的と言いうるテーマも、嫌味に感じられず腹落ちする。扱われている社会的問題についての描写は、作品内でのみ通用すると考えるべきではと思ったが、そちらはコメント欄の別稿にて。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《読みにくい》冗長。主人公が襲われるなどのイベント前に、登場人物からその怪しさを匂わせる説明が幾つかあったな。そっちの方を読んだ直後なのでつい比べてしまうのだが、三雲さんの作品なら人物のアクションそのものが物語の説明を果たしていてストレスが全く溜まらない。不要な部分カットすれば、2/3位になるんじゃないかしら。初巻まるまるをプロローグとして使ってしまっている所もフラストレーション。2巻から本番開幕のようだがもういいかな。済みませんねぇ、気が短くて。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《最初で蹴つまづく》これいいの?声優の「入れ替わり」なんて相手先に対する最悪の背信行為じゃないか。ばれたら出禁必至では。小娘の思いつきに事務所も、監督もいい大人が易々と乗るんじゃない。その点に両目瞑ってしまえば「自分だけの芝居を発見していく物語」として受け取ることは可能だが、そうであるのならば声質・容姿の類似性だけで成り済ます行為はその極北にあるものだろう。ダメでした。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《飽くなき未来への意思》練達のSF作家と中国切ってのAI評論家による合作。保険、テロ、教育など10のテーマに沿って、AIがフルに活用された近未来を陳が短編で描き、それにリーが解説を付す。後者の解説が見せる「飽くなき未来への意欲」が凄まじい。例えば「自動運転」では、完全自動化した第5世代実現には様々な困難あることに目を向けつつ、路面下に車に向けた各種センサーの埋め込み・人と車の通行完全切り離しなど、車を取り巻くインフラや制度などの見直しにより克服可能だと力説する。(1/2)
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ばたやん@かみがた
《我々の将来を冷静に考える一助に》(1)防衛研究所に務め一時期メディアに引っ張りだこだった著者。その高橋さんが、異動直前に立て続けに出された一般向けの解説書のうちの1冊です。200頁そこそこで小難しい概念や用語も出て来ず、サックリと読めるのがメリットですね。 (2) a)高橋さんは、繰り返し強調されています。緊張高まる東アジアの国際情勢において、日本が傍観者たることはハナから無理な話なのだ、と。(1/5)
ばたやん@かみがた
2023/10/03 18:06

そのとおり、例えば、戦略3文書の見直しにより今後5年間で倍増する防衛費は、その多くが装備の増加に回らずこれまで不足していた兵站や整備の充実に充てられるのだ、などの意外な事実がこの後に続いていきます。 (3)権威主義国による武力行使は独裁者の一存でいとも簡単に成されるのはウクライナ戦争に示す通りですが、民主主義国家においてそれが困難なことは第2次大戦で米国の参戦が遅れに遅れたことが歴史的に証明されています。(4/5)

ばたやん@かみがた
2023/10/03 18:06

ただ、民主主義国の国民が権威主義国の国民と比べアドバンテージがあるのは、自らの国防・安全保障に対して発言でき関与できることでしょう。そのための一助となることを祈念して是非ご一読を。(5/5)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/04(2386日経過)
記録初日
2018/01/04(2386日経過)
読んだ本
1318冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
416632ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
1296件(投稿率98.3%)
本棚
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性別
外部サイト
自己紹介

積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。

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