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2024年8月の読書メーターまとめ

オーウェン
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感想・レビュー
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ナイス
1909ナイス

2024年8月に読んだ本
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2024年8月のお気に入り登録
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2024年8月のお気に入られ登録
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2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オーウェン
コロナ禍によって行動が制限された中高生たち。 部活の大会や卒業式まで中止になる中、鬱屈した生活に飽きる中高生たちが見つけた星の天体観測。 リモートによってこれまで知ることのなかった繋がりが生まれ、それが彼や彼女たちの青春となる。 知らない者同士のコミュニティが繋がっていくこと。 それがスターキャッチコンテストによって、さらに広がっていくのがとても爽快。 こういう青春ものを辻村さんが手がけるのも意外だ。
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

オーウェン

2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:36冊 読んだページ数:13510ページ ナイス数:2616ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/828860/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
24

オーウェン
高月は困惑していた。 同じ女性の政治家でもあり、良きライバルでもある浅沼が自ら命を絶った。 直前に性差別の法案で意見をはき違えただけに、自殺の原因を探るため秘書や記者に助言を求めていく。 相も変わらず政治家は男社会であるが、その中で浅沼が残した遺書に込められた思い。 そして思惑を抱えたまま臨む選挙戦。 明らかに単なる敵役と思われた人間が、事の真相によって見え方が変わる。 政治の世界ならではミステリであり、これもタイトルに掛けられているのがよく分かる。
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オーウェン
発達障害を持つ5歳の真人が神森で行方不明になり、1週間後発見される。 母親の岬はその後の真人の言動が気になり、一体どうやって過ごしたのかを調べ始める。 真人の言動から森の中で起きた人物たちの行動が明かされていく過程。 別の人物が神森にいたことが分かるが、それがクマさんだったり赤いマフラーなどがヒントになっていく。 その人物たちが真人を救出しなかった理由が終盤に収束されていく。 そして森の中で真人を救った最後の人物は意外だったけど、ヒントはしっかり出ていたんだよね。
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オーウェン
天童さんの作品って重いというイメージだが、社会派だけどこれは刑事のバディものとして楽しめた。 全裸の男性が死体として発見され、目には目をのメッセージが。 その被害者の息子は3年前のレイプ事件の犯人の1人。 刑事の鞍岡と志波が捜査に当たる。 被害者の心情は重苦しいものがあるが、加害者の心情の変化も時間と共に変わっていく。 そしてタイトル通りに、やたらジェンダーを突いてくる刑事たち。 やりにくい世の中だが、最後に分かる2人の刑事の関係。 よく考えられており、このコンビで続編が見たいかも。
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オーウェン
巌尾利兵衛が村人6人を惨殺した姫野村。利兵衛はその後鬼哭山に逃亡した。そこから約70年後、令和の時代になるも村の閉鎖的な雰囲気は変わらず。更にはコロナで村中が鬱屈した感情になっている。 そこへ外の世界からやってきた男が混乱をもたらす。 何か悪いことがあれば原因に目をそらし、外から来た者に決めつけるというコミュニティの怖さ。 実際こんな村が存在してもおかしくない。 呪いや謂れに対し、合理的な解決を導き出す教授。 だがそれでも解けない謎は残り、対照的な2人の暗黙の了解。呪いよりも人為的な闇が支配する村だった。
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オーウェン
55歳の刑事只倉が突然配属されたのが警察庁の第二種未解決事件整理係。 怪奇現象のように見えるため未解決になった事件を調査する部署。 不満たらたらの只倉だが、更に娘が婚約者を連れてきて、なんと職業が怪談師。 只倉の事件を使わせてほしいとねだるが、ふざけるなとして事件解決に全力を注ぐ。 怪談なのでホラーではあるのだが、合理的に解決していくのでミステリでもあるし、婚約者とのやり取りは笑える。 と思っていたら5と6話はこれまでの事件につながる話。 ここだけホラー色が多いが、やはり最後はお義父さんで締め。
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オーウェン
戦時中にレジスタンスであり、戦後は殺し屋として生きてきた63歳のマティルド。 やってきた認知症の影響か、ターゲットを無残に殺すやり方に代わっていき、上司であるアンリも認知症に気付く。 認知症のせいで抑えが効かず、目撃されただけでも容赦なく殺していく様。 話の中心となりそうなキャラが、あっさり中盤あたりで消されるのには驚く。 アンリとの戦いがラストと思いきやの突然の幕切れ。 ルメートルにとっては最後のミステリということだが、これはほとんどハードボイルドだろう。面白かった。
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オーウェン
『クスノキの番人』に続く2作目。 細かい話を覚えてなかったが、特に問題はない2作目。 不思議な力を宿しているクスノキを管理している玲斗。 ある秘密を持つ女子高生と、その弟で記憶が1日しか持たない元哉。 ここに強盗事件のエピソードが加わるが、これが密接にリンクしていく。 雇われ者の玲斗だが、その記憶が叔母も朧気になっていく。 ラストに向けてどんどんと事態は悪くなっていくが、姉弟にしても叔母にしても、決して不幸ではないと玲斗は信じているだろう。
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オーウェン
これまで見たことなかった泡坂さんのミステリの新装版が出たということで読了。 調査会社に就職した敏夫は社長の宇内とコンビを組んで浮気調査に向かうが、そこで夫の車に隕石が落ち死亡するというハプニングが。そこから馬割家では連続殺人が始まる。 玩具会社ということで数々のからくり人形や仕掛けが。 そして五角形の形の迷路であるねじ屋敷の存在も。 殺人は起こっているのに、犯人があまりにも断定されているのが気になってはいたが、そういうことかという真相。 これは気付かないし驚く事実。犯人の動機と執念も実に恐ろしい最後だった
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オーウェン
明鹿高校男子バレー部アタッカーの宮下景はひょんなことから怪我をし、それを隠して大会当日に挑むも靭帯を痛める怪我を負う。 そこで代わりに選ばれたのは退部届を出そうと思案していたチームメイト。 真島綾との交流。 そしてバレーへの消えかけていた想い。 怪我をして初めて気づく控えの立場。 ライバルからの言葉によって、目覚める過程が嘘偽りない最後の姿。 正にスポーツの青春小説という感じ。 綾の漫画に掛ける想いを聞ければなお良かったかも。
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オーウェン
合併によって取り壊されることが決まった高校。 卒業式である最後の日の7人を追った群像劇。 告白やら友情。 そして在校生からの視点。 ちょっとした隠しもありで、後半そのことが明かされ、より切なくなる最後への想い。 特に4話目の「寺田の足の甲はキャベツ」がよかった。 すべてがハッピーエンドではない、だけども前向きになれる最後なのが何より響いた。
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オーウェン
刑事犬養隼人シリーズに出てきた、安楽死を求める人々を殺していったドクター・デスに酷似した事件が発生。 連続で事件が起こる中、犬養が解決の糸口として刑務所に入っているドクター・デス本人に参考意見を聞くこと。 相変わらず安楽死に厳しい日本の現状が明かされるが、それと同時に犯人もすべては苦しむ者のためという名目を掲げて、殺人を行っていく。 ラスト付近までずいぶんモヤモヤした形で終わらせるのかと思ったが、きっちり蹴りをつける。 とはいえ第三のドクター・デスが登場する可能性も残して終了。
mippo
2024/08/20 18:05

つい最近、映画版「-遺産」を見たばかり。気になります!

オーウェン
2024/08/20 21:29

同じキャストで映画化されても何ら問題ない作品ですね👍

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オーウェン
6つの短編集だが、これまで芦沢さんが書き溜めていたもの。 イヤミスの印象が強いが、SFの作風に挑戦している作品が多い。 表題作は推しにハマり過ぎて人生が狂っていく話。 死後結婚が話題になる未来で、推しのアイドルの本名のアカウントを発見してしまう。 ラストの「九月某日の誓い」が感動的で、主従関係の末の超能力の扱い。 続きを書くとダラダラしそうという芦沢さんのコメント通り、ここでスパっと終わらすのが良かった。
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オーウェン
交通事故によって顔に傷を負ったものの、整形手術によって美貌を手に入れた美織レイ子。 だがレイ子は恨みを持つ男女7人の誰かによって殺される。 7人全員が殺人を主張する中で警察は事件を捜査していく。 連城ミステリはやはり一筋縄ではいかない。 犯人の主張でも私という言葉を使い、男女どちらかという部分を特定させない。 ページが進むたびに困惑していく過程。 真相はまた驚くべきものであり、犯人は勿論レイ子を含めて憎しみの奥に秘めた想いが明かされていく。 変奏曲というタイトルも読み終えるとしっかり意味がある。
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オーウェン
集団自殺を決行するため車で森の奥地に入った4人。 自殺しようというとき、赤ちゃんの泣き声が聞こえ思わず助けに入ってしまう。 その赤子を捨てた母親がSNSを使ったことで、4人は指名手配犯として追われる身に。 家族というタイトルから、徐々に疑似家族として4人の関係性が深くなっていく。 それにしても現代は事件や事故の現場に遭遇すると、必ずスマホで撮ってSNSに挙げる輩がいるが、ただ単純に興味本位なのか、目立ちたいが故なのか。 実際こういう事件が起きてもおかしくないリアリティがある。
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オーウェン
コロナ禍によって行動が制限された中高生たち。 部活の大会や卒業式まで中止になる中、鬱屈した生活に飽きる中高生たちが見つけた星の天体観測。 リモートによってこれまで知ることのなかった繋がりが生まれ、それが彼や彼女たちの青春となる。 知らない者同士のコミュニティが繋がっていくこと。 それがスターキャッチコンテストによって、さらに広がっていくのがとても爽快。 こういう青春ものを辻村さんが手がけるのも意外だ。
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オーウェン
クラスで人気者だった山田が突然死んだ。 飲酒運転の巻き込まれ事故だったが、クラスは静まり返った状態。 そこでなぜかスピーカーから山田の声が聞こえてくる。 死んだはずなのになぜかという問題はさておき、クラスメイト達は山田が戻ってきたことに喚起し、楽しかった日々がまた始まる。 とはいえ彼らは2年生であり、3年になるとクラス替えでもう同じ教室には居られない。 男子学生特有のノリが実に可笑しく、これは男が共感できる類い。 そして山田から告げる別れ。 事故の経緯と共に、行きたいと叫ぶのは本音だっただろう。
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オーウェン
張弁護士がスーツケースを引いて駅にやってきたが、その中には江検察官の遺体が。 張は一旦は犯行を認めるが、裁判になると一転無罪を主張。 余計な描写がなく、あっという間に引き込まれていく。 なぜ無罪を主張するのか。 ここから過去に入っていき、江検察官が取り組んでいたある事件の回想が。 だからそうなのかという納得をさせると同時に、スリリングな社会派の面も兼ね備えている。 特に作者の自国である中国批判は鋭く、よく描けたなと関心する。 中国ほど政府批判を許さない国はないのだから。
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オーウェン
もうこのタイトルだけでも万城目さんが作者と分かる。 一体ぶりぶりぎっちょうとは何なのか。 それは古都京都に真実が。 織田信長が自決するきっかけになった本能寺の変の改訂。 歴史通りに明智光秀なのか、それとも豊臣秀吉など、その他の武将なのか。 ファンタジーとして楽しい結論だったし、ぶりぶりぎっちょうが造語ではなく、実際のそれだったことも面白い。 対になる「八月の御所グラウンド」を早く読もっと。
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オーウェン
脱出をテーマにしたミステリー5編集。 脱出という割には、特殊な設定が5つ中4つという多さ。 むしろ1話目の学校の屋上に閉じ込められた天体部の面々。 これぐらいの軽いコージーミステリの方が素直に呑み込める中身だった。 実は閉じ込めの裏には首謀者がおり、ある目的がという形。 それ以外だと入ってしまったら名前を忘れてしまうという「名とりの森」もよかった。 不思議な感覚だが、ラストの落としどころが切ない余韻を生む。
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オーウェン
南方熊楠の一般的なイメージといえば、やはり粘菌の研究だったり、昭和天皇に進講したことが知られている。 そこで私生活や生い立ちはどうだったのか。 この話を見るとかなり癖のある人物であり、喧嘩っ早いイメージが浮かび上がる。 つまり人間的には魅力薄だと。 研究の過程がほとんど描かれていないし、何より人物の伝記であるなら500ページぐらい使って熊楠を描いてほしかった。
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オーウェン
喜佐家は実家の解体に伴い、家族がそれぞれ解散することに。 その時物置から盗まれたご神体が発見されたことにより、なんとか返却して事なきを得ようとするが。 このご神体の在処によって、父のせいだと決めつけるが、その裏には父が家族を蔑ろにしていたから。 家族揃って車でご神体を届けに行く旅行のような工程だが、3分の2くらいで旅は終わり、その後にミステリが入っている。ただしエピローグの姉の回りくどい説明は不要だと思うし、周の恋愛観の話は無くても成立する気がする。
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オーウェン
シリーズ54作目。 会社員の男がバスの中で殺される。 そして有名歌手の辻村涼が毒殺。 お互い脅迫メールが届いており、今度はかつて有名だった百瀬太朗にも脅迫メールが届く。 片山と晴美たちが捜索する中、新たな殺人が。 真相が今の時代に起きてもおかしくなさそうな話であり、ホームズの世界にも完全にネットが溶け込んでいる。 百瀬とマネージャーのルミ子の関係性もありそうで、芸能界の裏側も透けて見える。
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オーウェン
シリーズは4作目。 ワインレッドのコートを着た女に尾行されるアイリス。 そこから殺人事件に巻き込まれていく過程。 今作はイギリス以外の国が密接に絡むので、アイリスの元スパイという経歴が活かされる。 そこにアイリスの元旦那が現れ事態は混乱に。 終盤まで来ると、かなり身内による争いだったなという思いだが、風呂敷を広げてもそこに留まらないのがこのシリーズの魅力。 ラストからの進展はあるのかどうか。
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オーウェン
一つの身体を茜と咲子が昼と夜それぞれで共有する。 突飛な設定のように見えるが、事故によってこの奇妙な状況が生まれる。 そして咲子はある目的のため、夜出歩くことに。 2章の構成であり、後の章である真相が明かされる。 まあ妥当な真実ではあるが、咲子が何のためにという部分に胸掴ませるものがあった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/17(2505日経過)
記録初日
2018/01/17(2505日経過)
読んだ本
3100冊(1日平均1.24冊)
読んだページ
1111285ページ(1日平均443ページ)
感想・レビュー
3100件(投稿率100.0%)
本棚
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自己紹介

主にミステリを読んでますけど、最近はいろんなジャンルの小説を見て、やっぱり感想は十人十色だなと関心する日々です。

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