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2024年10月の読書メーターまとめ

有無(ari-nashi)
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感想・レビュー
16
ナイス
118ナイス

2024年10月に読んだ本
16

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

有無(ari-nashi)
再読。今流行りのジャンル「後宮ミステリ」とも言える。四つの名家の権力争いと、それぞれの姫たちの思惑が交差する后選び。か弱く世間知らずで周囲に翻弄される姫君あせびは、初恋の若君に選ばれるために頑張る…が、次々に試練が訪れる。誰かのために我が身を削って尽くす姫たち。そこに本当の幸せがあるのだろうか。だからといって、自分本意なのも考えもの。1巻と2巻が表裏となっている作品なので、2冊を1クールにまとめたアニメ版も分かりやすくて良かった。主人公が誰だかも分かりやすかったし。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
16

有無(ari-nashi)
破天荒な探偵と巻き込まれ体質の助手のキャラものミステリーの皿に、かなりいろいろ盛った作品。探偵が主人公を助手にしてから、ハイテンポで助手が新たに四人追加され、拠点も資金力も権力も手に入れ、殺人事件に首を突っ込むまでサックリ進む。そこからは賛否分かれそうだが、自分は割りと好き。涼宮ハルヒ的な舞台装置により、ミステリから中二病感溢れる異能力バトルへと瞬時に場面転換していく感じ。探偵というよりも、特殊設定ミステリ自動生成装置。メインヒロインは探偵だけではないようなので、いつまでジャンルがミステリーでいられるか。
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有無(ari-nashi)
妻や臣下として信頼できる者を探す若き金烏という点では、凪彦と奈月彦は似ている。宗家を蔑ろにし実権を握る立場となった雪哉は、私欲の無い完璧な為政者だろうが、後の事が心配。一方、大紫の御前となったあせびは優しく穏やかだが、読者には全く信じられない。今回の行動や助言は冬殿の気持ちを逆立て、対立させ孤立させる切っ掛けを作ったようにも感じる。まずは凪彦が藤波のように育たなくて安堵した。もしくは、藤波にもチャンスがあれば変われたのだろうか。凪彦や澄生、四姫たち新世代も頑張ったが、やはり親世代の方の同行も目が離せない。
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有無(ari-nashi)
「忠臣」であるはずの路近を未だ恐ろしく感じる長束様が、かつて奈月彦にそのこと相談した話を皮切りに、全く身分も生い立ちも違う三人の八咫烏の人生が勁草院で交わった過去が語れる。裕福で愛され自由な里烏の清良(清賢)、谷間生まれでどこにも居場所の無い山烏の羽緑(翠寛)、他人の心が理解できないため家族からも見離された宮烏の路近。三人の不思議な関係が面白かった。結果、長束様も遅蒔きながら様々な世間のことを知り成長し、サイドストーリーとして終わるのかと思ったら、ちゃんと前回の続きに繋がり、目の離せない展開に。
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有無(ari-nashi)
選ばれなかった敗者たちの逆転劇。自分達の正統性や合理性の上に胡座をかき、多くの人の自尊心や負担を軽く見た傲慢さや、何も出来やしないと侮り続けた果ての報いでもあった。そして、それは敵味方間だけでなく、味方内でも起こる。アニメ化の際に2巻のタイトル「烏は主を選ばない」を選んだのに、アニメは雪哉が若宮を主を選ぶ3巻まで内容が入っていたが、むしろあそこがあの主従にとっての決定打だったのか。さらに、不器用なまま始まり、表舞台から消えた後もすれ違ったままだった、もう一方の主従のことも思うと、誠の「忠節」って難しい。
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有無(ari-nashi)
「なつのゆうばえ」で大紫の御前の孤独と怒りは想像以上に根深かったことを知る。そして、「はるのとこやみ」で浮雲は雪哉みたいな合理的で策略を巡らす腹黒ではなく、単に気まぐれで刹那的な人に感じた。娘の方も、本当に無意識で場当たり的で他人の痛みが分からないだけの人だったのか。後、お調子者と評される西の家にも、なかなか人タラシな人物がいたけど、こちらには人の心があって安心した。一番平和な「ちはやのだんまり」は末っ子キャラはずの明留がなぜか兄らしかったが、最後に千早が非常に兄らしさを見せたので、千早の逆転勝ち。
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有無(ari-nashi)
変わり者の義父から山を相続したはじめは、幽霊と名乗る美女に導かれ、山中に隠された異界「山内」に迷い込む。20年前の猿との大戦の英雄である雪斎(雪哉)の統治により平和で豊かに発展した山内。若き八咫烏の頼斗と共に、はじめは山内の様々な場所へ行き、多くの人と対話する。読者が様変わりした山内の様子に驚くだけではなく、大戦後の教育を受けた頼斗も揺さぶられる。この先が気になる結末だが、ここに至るまでの20年間も気になる。「玉依姫」の時のように部外者から見たアウトラインは分かったので、次は内側から見た実態を知りたい。
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有無(ari-nashi)
ネタバレ胸に秘めた激しい恋の短編ばかりだった。蝉の話以外は…。自分ではどうにもならない壁があったり、誰にも明かさず信頼の出来る者にだけ託したり、ただ恋そのものに憧れていたり。「まつばちりて」は、落女の設定が物珍しくて松韻の名前は覚えていたので、時系列的にどの辺りなのかが気になった。女になりたくないのではなく、自分らしく在りたい。男が嫌いなのではなく、見下してきて信頼できない男が嫌いだったのか。そして、初めて大紫の御前のことを憐れに感じた。その他、雪正は想像以上に情けなかったし、澄尾は想像以上に苦しんでいたんだな。
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有無(ari-nashi)
再読。前の巻では日本で人間サイドから見た事件を、山内の中の烏から見た物語。烏だけではなく猿の事情も明かされ、山神や烏と猿についての考察もさらに先まで深まる。過去が全て明かになっても、もう取り返しはつかないし、烏たちは前へ進む。相手を無意識に格下と見る傲慢さ、思い通りにならなければ直ぐに切り捨てる薄情さ、都合の悪いことを忘れ被害者ぶる攻撃性。見方を変えることにより、ここまで見えてくるものが変わってくるとは。古い神が新しい外来の神に貶められ、取って代わられ、そして何もかもが消え去りつつある物語だったんだな。
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有無(ari-nashi)
再読。現代日本のただの少女が母の故郷を訪れ、山神と猿と烏の過去と未来にまつわる騒動に巻き込まれていく話。人間から見ると、山神も猿も烏も、みな等しく理不尽で得たいの知れない人外。時代の流れにより、名を失い、由来を失い、体裁だけ整えようとしても歪み変貌していく神や伝統。しがらみの無い部外者ゆえに、いち早く本質にたどり着き、見事に適応した志帆。その幸せは一般人には理解しがたく、家族のために必死だった祖母や伯父の方が理解しやすい。一巻のあせびの逆で、自分より周囲に幸せの基準を見いだしていたのかな。
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有無(ari-nashi)
再読。一冊まるごと学園編。雪哉が山内衆の養成所に入り、腹黒く策略を巡らせ目的を完遂し、そして卒業するまでの物語。若宮派の地盤固めや、若宮の金烏としての特殊性、記録から消された歴史、山内の変革など、物語として重要なイベントが盛りだくさん。だけど、あの雪哉が一生徒として、同年代とつるみ、自身の意外な弱点を嘆いたり、後輩を可愛がったりしていたことが、何より感慨深い。山内の命運は危ういが、共に嵐を乗り越えようとする仲間が出来たのは良かった。
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有無(ari-nashi)
再読。今までは後宮や朝廷での権力争いの話だったが、今回はいよいよ外敵の存在が明かになる。そして、貴族やそれに使える者の話中心だったシリーズに、始めて生活のために身を売ったり犯罪をおかす者たちの視点が入ってくる。複雑な家庭で育ち貴族とは名ばかりの地家の次男坊を気取る雪哉も、山烏たちから見れば親に愛され恵まれた坊っちゃんに過ぎない。ついに雪哉も、前回は知らされなかった若宮や金烏の秘密について知ることとなる。これで二人の認識のズレも無くなり、正真正銘の主従としての関係が始まる。物語の方向性も見えてきた気がする。
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有無(ari-nashi)
再読。ぼんくらで知られる地家の次男坊と、うつけと揶揄される若様の出会いの物語。意外と似た者同士な二人だったが、まだ明かされない情報もあり、微妙に距離のある終わり方。信頼までは、あと一歩足りなかった。1巻と表裏となっているが、こちらの方がメインストーリーで、1巻はエピソード0的な扱いだと思う。外からは見えない後宮の世界も恐ろしかったが、後宮から見えない外の世界もやはり恐ろしかった。
が「ナイス!」と言っています。
有無(ari-nashi)
再読。今流行りのジャンル「後宮ミステリ」とも言える。四つの名家の権力争いと、それぞれの姫たちの思惑が交差する后選び。か弱く世間知らずで周囲に翻弄される姫君あせびは、初恋の若君に選ばれるために頑張る…が、次々に試練が訪れる。誰かのために我が身を削って尽くす姫たち。そこに本当の幸せがあるのだろうか。だからといって、自分本意なのも考えもの。1巻と2巻が表裏となっている作品なので、2冊を1クールにまとめたアニメ版も分かりやすくて良かった。主人公が誰だかも分かりやすかったし。
が「ナイス!」と言っています。
有無(ari-nashi)
かなりキャラクター重視のライトミステリ。昔の富士ミスとか思い出す。主人公のやたら込み入った家庭環境や幼馴染み、霧ノ宮先輩との出会いとか、気になる要素なのに投げっぱなしで終わったのが残念。二人のカウントダウンは、まだまだ続くだろうに。またいつか続きを書いて欲しい。
が「ナイス!」と言っています。
有無(ari-nashi)
自称探偵で事件に首を突っ込みたがるが推理力は皆無な先輩と、そんな先輩に振り回される後輩の、ミステリよりはサスペンス。ただ迷惑なだけのはずの先輩が、権力と美貌と近い将来殺される人が分かる能力を持っているため、足りない推理力を後輩が補っていく。属性を多めに盛ったコミカルなキャラと凄惨な猟奇殺人と鬱屈した雰囲気が、少しゼロ年代を思い出した。ミステリを期待していたので少し肩透かしだったが、キャラや作風は結構好き。
が「ナイス!」と言っています。
有無(ari-nashi)
典型的な異世界転生かと思ったら、転生とは違うどころか体の本来の持ち主のためだけに奮闘する話だし、現代日本の知識を使うが、それがこの世界に悪影響を及ぼすことを気にして基本的には秘匿している。殉職した現代日本の刑事が、毒を盛られ瀕死になった異世界の令嬢の体を一時的に借りて、代わりに事件を解決しようとするライトミステリ。ほろ苦さも残るけど、優しいハッピーエンドだった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/11/08(5863日経過)
記録初日
2008/10/01(5901日経過)
読んだ本
3130冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
678151ページ(1日平均114ページ)
感想・レビュー
2570件(投稿率82.1%)
本棚
30棚
血液型
B型
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/#!/arinashi87
自己紹介

漢字で書くと【有無】。
2008年10月1日からの読書歴。登録は小説は再読も全て、漫画は基本未登録のもの。
2010年9月から英語の多読に断続的に挑戦し、只今停滞中。

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