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2024年1月の読書メーターまとめ

∃.狂茶党
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感想・レビュー
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ナイス
428ナイス

2024年1月に読んだ本
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2024年1月のお気に入り登録
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  • さわな
  • satoshi

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2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

∃.狂茶党
なんでこのタイトル。 直訳すると『目録の眩暈』『めくるめく羅列』らしいのですが、意味わからんじゃん。 『蒐集』『リストマニア』でいいじゃないですか。 言葉の羅列が面白くない人には苦痛だとおもう。 散文的な羅列も韻文的な羅列も、翻訳でパワーが削がれてると思われ、翻訳は難しいね、言葉遊びも多いし。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

∃.狂茶党

2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:5465ページ ナイス数:507ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ 漫画メインもうちょっとでシリーズもの読みきるとこだった。 https://bookmeter.com/users/8542/summary/monthly/2023/12

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2024年1月の感想・レビュー一覧
20

∃.狂茶党
『日本怪談全集』からの抜粋。 全話収録した単行本が現在入手可能なはずなので、この河出文庫版をあえて手に取る必要はないかも。 大正時代あたりの文章で、作者に漢文の素養があり、今日読み慣れない表現、漢字がよく出てくる。 そのため、文章のリズムが掴みにくいところがあるが、物語は、『まんが日本昔ばなし』のようで、いずれも楽しく読める。 日本だけでなく、中国の怪談も収録されてるので、タイトルは間違いなのだが、作者も編集者もそんなことは気にしてない様子。 奇妙な話としての怪談が主であり、大変視覚的。
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∃.狂茶党
1巻から引っ張ってきたサイドストーリーが、あっさり決着。 本筋の方もめでたしめでたしに至るのは決定済みなので、今後のことは全て予断なのかな。 まだちょっと、伏線らしきものは残ってなくはない。 漫画的企みに満ちた作品。
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∃.狂茶党
これ少女漫画雑誌でも十分通用しただろうな。 もはや、金剛寺さんの面倒臭さは、どうでも良くなってて、この宇宙の理みたいな話になっている、毎回結構伏線を張って回収していくが、ほったらかしになってるエピソードも結構あって、今後これらが回収されて、世界の謎謎も解決しハッピーエンドを迎えるのだろう。
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∃.狂茶党
蛇足その2。 といっても、前巻で本筋に復帰してるので、本筋の続きを読むことができる。 さらに、これこそ蛇足なのだが、作品テーマを丁寧に語ってくれる。 なんというかすごい漫画である。 なんか面白いものが読みたいって人は読むといい。 とっ散らかってるようで、全体として一つの話になっている。それはとても美しいとおもう。
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∃.狂茶党
本編は前巻で完結したので、ここからは蛇足である。 蛇足だと説明してからの、読者からの提案募集。 雑誌連載を楽しんでいる作者。 月刊だからこのような実験性、遊びができるんだろうなと思う。 週間連載で実験的なことをしてる人は、どこか辛そうな雰囲気があるが、本作はそんな気配はない。
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∃.狂茶党
パートカラー。 漫画的な実験が、縦横無尽。 単行本では再現されてないが、雑誌掲載バージョンでは、ゲームブック的仕掛けも。 これはつまりメタフィクションではないか。 かねて告知済みのあれこれが起きつつ、先の展開も告知して行く、がんじがらめな状況で、漫画的疾走感が持続してる。 この漫画かなりやばい。 唐沢なをきや、上野健太郎が好きな人にもおすすめ。
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∃.狂茶党
順調に交際を続ける一方。 奇妙な世界設定も、あちこちで進展していく。 一回きりの捨てキャラと思われたキャラクターが再登場するなど、この世界の粘度は高い。 恋愛漫画としては、障害のようなものが早々に取り除かれ、金剛寺さんの面倒臭さも、了解事項となって、もはやさほど面倒ではない。 今後、作者の世界観のようなものが物語の主軸になっていくような気がするが、それはあくまで予断である。
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∃.狂茶党
知人が大絶賛してたので、遅ればせながら手に取る。 まんがまんがしてる。 とにかくネームの圧がすごい。作画も魅力的なのですが。 説明的なナレーションとセリフの切れ味、言葉が生み出すグルーヴ。 これは小説や映画の素養が相当ある人の漫画なのでは。 とり・みき、島本和彦、加藤礼次朗といった、オタク系の人とともに、 福本伸行、板垣恵介といった、圧の強い漫画家の作風も思い出させる。
∃.狂茶党
2024/01/27 13:22

漫画家さんの絵描きとして側面非常に大事で、絵として魅せる、魔術的瞬間がないと、読んでて楽しくないことが多い。 説明と割り切りすぎた作画ばかりになると味気ないので、漫画家さんはこれを描きたいって暴走気味な状態で常にあってほしい。 デザイン能力、構築性が素晴らしい。 作画も漫画の構成も、勢いと整合性を両立していて素晴らしい。

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∃.狂茶党
時間の流れがどうなってるのかわからないが、1959年チャーリー・ブラウンに妹が生まれる。 わりと成長早くて、あっという間に喋り始める。 そういや初登場時赤ちゃんだったキャラクターも、今では幼児である。 作者の筆は乗っており、勢いみたいなものが生まれている。 なんか毎回書いてるが、谷川訳時々おかしいような気がする。
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∃.狂茶党
町田康(町蔵)経由。 話としてまとまっているの、『寓話』くらいじゃないのかな、その次が『お供え』。 多分、一直線に書き綴られたのではないか。あまり構成とか考えず、書き進められたのではないか。 例えが悪いが、『粘膜人間』を読んだときのような違和感を覚えた。 視野の狭い、あまり信用も置けない語りで、物語が進行するのだが、物語に起承転結のようなものがほとんどない。 作者は芥川賞をはじめ、いくつか文学賞を受賞しており、評価が高いひとのようなのですが、なんか、アウトサイダーアートのような気もしてしまう。
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∃.狂茶党
速水螺旋人初の四コマ漫画集。 水準以下の出来ではないのだが、速水螺旋人の良さが存分に発揮されたとは言い難い。 4コマだと、一部の例外を別にして、ドラマが細切れになる。 ギャグ漫画家でありつつ優れたストーリー漫画家でもあるから、キャラクターのなんてことないやりとりなどが削ぎ落とされてしまうのは勿体無い。 吾妻ひでお、とり・みきの流れを汲む、オタク系漫画家の逸材なので、芸風から少しズレた今作は残念。 けど、ギャグとかの水準はかなり高くて、シュールなものや楽屋落ちなど、読んでて楽しいことは楽しい。
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∃.狂茶党
これは打ち切られたのか、短期集中連載だったのか、なんか中途半端なところで話が終わってる気がする。 かなり特殊な設定で物語が始まるけど、物語としてはすごく丁寧で、奇を衒ったようなところはない。 漫画としても読みやすく、時々、アニメーション的な躍動感のある作画が挟まるなど、さりげなく実験的なこともしている。 『コミックビーム』連載だったので、ある程度漫画マニア向けだったのかもしれないが、もうちょっと物語の続きを読みたかった。
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∃.狂茶党
「浦太郎」名義での共同編纂。 ルポルタージュでありつつ、フィクション。 正直フィクション要素のせいで、真面目に取り上げることが困難になるから、もっときっちりノンフィクションとして整えた方が良かったんじゃないか。 ドキュメンタリーとして、関連する事件や、そのほかの書物の知識が求められる。ここは注釈をつけて、情報を補足して欲しかった。 リアルタイムの話題が多い。 袂を分かった、太田竜への記事など、感情が載ってる分わかりにくい。 大日本帝国の爪痕を巡る旅。
∃.狂茶党
2024/01/22 15:03

強制連行から飲食で身を立てる者、警察とヤクザが協力して、三国人排除に動く闇市。 北は北海道から、南は沖縄まで、戦後の始まりは闇市にある。 経済の再生が国の再生であり、民が生きるってことだ。 権力は芽吹を支配下に置こうとする。 本書は、存在しない映画、漫画、あるいは小説のための、イメージボードのようなものである。 読者は、物語を幻視する。 『氷の世界』に登場する謎の職業林檎売りが描かれる。

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∃.狂茶党
前巻から引き続き異常って言葉が出てくる。 ここでなんか引っかかりを覚えるんだよな。 フッサール、知的障害などを、人間以下ってみなしてない? それは危うい思想だと思う。 モナド論が難しい。 そもそも、設定自体恣意的なのではって思ってしまう。 虚構についての話が面白い。 認知をめぐるSFのアイディアになりそう。 タイトルにあるように、現象学のその先に踏み込んでいる。
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∃.狂茶党
いちいち注にあたろうとしたけど、途中で断念。 もちろん、注にあたった方が解像度は上がる(はず)。 第一部では身体論が繰り広げられる。 SF者としては、ここにサイバー・パンク的思考を読み取ってしまう。 ここでは杖や手袋も身体とみなされる。これは、サイバネティクスについて考える時に重要な話題だと思われる。 第三部で、いささか唐突に愛が、熱を込めて語られるのでちょっとびっくり。 これは多分キリスト教的な愛なんだろうが、そんなことを読むとは思ってなかった。
∃.狂茶党
2024/01/15 18:18

そっから、人間関係の力学みたいなこと、社会性みたいな話。 なんとなく現象学から離れてるような。 間主観性ってことに重点おくと、取り上げたくなるんだろうけど。 共同体を取り上げる現象学は、大変ダイナミックである。 現象学入門はこの辺りから始めるのがいいのではないか。 関係性で現実を捉えていくの、『妖星伝』の因達羅網(だっけ?)を思い出した、網目に真珠が埋め込まれて、一つ一つに全てが映り込む。ホログラフィックな宇宙。 サイバースペースであり、マルチバース。

∃.狂茶党
2024/01/15 18:18

「器官」って言葉がやたら出てくるが、フッサールが起源? 第三部第四部は、ほとんどSF的センスオブワンダー。 解説が難しい。

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∃.狂茶党
本書は草稿をまとめたものから、さらに整理したもの。 これまで読んできたフッサールに比べて、文章が読みやすいような気がする。 これは翻訳が優れているのではないだろうか。 内容的には相変わらず難しい、事前に『デカルト的省察』を読んでおいた方がいいかもしれない。 原注と訳注があり、原注には全集編集者からの注が含まれている。 面倒でも、いちいち注にあたったほうがいいかも。  (本文を読んで注は注として別個に読むのには向いてない)
∃.狂茶党
2024/01/13 15:27

自分自身が存在することは、デカルト的に疑い得ないのだが、その自分自身を捉えようとすると、時間の壁が立ち塞がる。 意識されたものはすでに過去であり、我は意識よりも早くある。 などと考えつつ読んでいく。 他者と共にある我。 最後の方に出てくる動物をめぐる文章は、ちょっと引っ掛かりを覚える。動物の意識については、別の現象学的理解があるのではないか。解像度の違いはあるにせよ、ある程度高等な動物には意識があるように感じられる。 先に訳者解説を読む方がわかりやすそう。

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∃.狂茶党
なんでこのタイトル。 直訳すると『目録の眩暈』『めくるめく羅列』らしいのですが、意味わからんじゃん。 『蒐集』『リストマニア』でいいじゃないですか。 言葉の羅列が面白くない人には苦痛だとおもう。 散文的な羅列も韻文的な羅列も、翻訳でパワーが削がれてると思われ、翻訳は難しいね、言葉遊びも多いし。
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∃.狂茶党
小松左京は十代の頃に、手に入るものはほとんど読んだ。 『雑学セミナー』とかいくつかの取りこぼしがあるが、文庫化されたタイトルはほとんど読んだとおもう。 全集には単行本のみの作品や同人誌発表作品も収録されてる。予定されてた漫画作品は別口で刊行され、漫才・落語・ラジオ関係の原稿は全集未収録となっている。 全集を買い揃えてほとんど読んでないので、これじゃいかんと、この本を購入。 能登の震災を契機に読み始める。 本題と関係ない論考、語りたいことのために小松の名前をつかうようなものはないっぽい。
∃.狂茶党
2024/01/07 15:46

正直「SFプロトタイピング」ってのは胡散臭いとおもう。 日本が基礎研究蔑ろにしてる実情は、日本の学術の衰退でしかないよね。 日本学術会議への介入ともども、自公政権(と維新)は、亡国の輩だよな。 (小松左京が鬱にならなかったなら、維新系の人脈に取り込まれた可能性がすこしある)

∃.狂茶党
2024/01/07 15:46

この本は、『エスパイ』『明日泥棒』など、取り上げてない作品が多いのだが、個人的に小松の最高傑作とみなしてる、『少女を憎む』がないのは、(実体験としては取り上げられている)手落ちだと思う。編集後記の文章も、『少女を憎む』と、それに連なるエピソードがあってこそ理解が深まるものだとおもう。

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∃.狂茶党
これは、この手の雑誌全般の感想でもあるが、『ユリイカ』の文章は玉石混交。こちらが興味あるかどうかの問題かもしれないけど、特集にこじつけてるだけだったり、いたって浅い文章が載ってたりする。一旦受け取った原稿を突き返すことはないのだろうが、編集者とすり合わせとかはしないのだろうか。 最大の石は寺山修司論書いたやつだろうな。 もうちょっと、アリスに寄せてほしい。
∃.狂茶党
2024/01/05 00:21

後藤護が『ユリイカ』を罵倒してたが、その後藤の師匠高山宏が責任編集。 『不思議の国のアリス』新訳も一部収録。 キャロルロリコン説は、概ね肯定されている。 それどころかかなりやばいロリコンとして扱われている。 熱心なアリスマニアの中には、キャロルロリコン説を否定してくる人がいたけど、やっぱあれは無理目の主張だったらしい。 日本で言えば、幕末に書かれた物語。

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∃.狂茶党
メインテーマではないのだろうが、このシリーズ、中国の食人文化がよくでてくる。 大部分は飢饉で致し方なくってことなんだろうけど、それに当てはまらないケースも色々。 記録を読む限り、食人はありふれたことだったように思えてくる。 興味深いのは、失墜した官司が処刑されたら、それが民衆によって食されること。何か呪術的なものが背景にあるのかもしれないが、現代的感覚からはどうにも理解しがたい。 中国の古い刑罰に、レンチェ凌遅刑ってのがあるけど、あれはつまり、食人が絡んでいたのかな。
∃.狂茶党
2024/01/02 00:52

食人は文化。それも都市的な文化。 武則天が、あまりにも強烈だったために、玄宗や楊貴妃のエピソードが弱く感じられてしまう。 多分、大室幹雄は、武則天が好きなんだとおもう。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/11/09(5659日経過)
記録初日
2008/10/10(5689日経過)
読んだ本
973冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
263055ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
945件(投稿率97.1%)
本棚
10棚
性別
現住所
福岡県
外部サイト
自己紹介

音楽聴いたり、本読んだり。映画や、アニメも好き。落語も好き。

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