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2023年12月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
読んだ本
14
読んだページ
3966ページ
感想・レビュー
14
ナイス
1411ナイス

2023年12月に読んだ本
14

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
今のところ来年の本屋大賞候補の筆頭かも。でもここ数年当たった事は無いが(笑)。葬儀社で働く真奈の死者に対する尊厳と儀礼が映画「おくりびと」を想起させ感慨もひとしおだ。職業に対する偏見、男女での結婚観、世間体等負の論理が渦巻くが亡き友人からの遺書と仕事への誇りで抗う。家庭と仕事、男と女の価値観等のはざまで彷徨う真摯な姿に感情が揺さぶられる。結婚への決意が一握の砂のように溢れていく描写も秀逸。三人の友情を表す釣り堀でのエピソードは愉快で素敵だ。いつも楓子となつみが背中を押して見守っている。だから自由に生きて。
が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

11月は近隣の新たなコヒー豆の専門店を発見し、このコーヒーが至福のひと時になった。「月のうらがわ」「宙わたる教室」「続窓際のトットちゃん」が面白かった。写真は先月訪れた「夢の吊り橋」スリル満点だった。 2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4158ページ ナイス数:1433ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/11

11月は近隣の新たなコヒー豆の専門店を発見し、このコーヒーが至福のひと時になった。「月のうらがわ」「宙わたる教室」「続窓際のトットちゃん」が面白かった。写真は先月訪れた「夢の吊り橋」スリル満点だった。
2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4158ページ ナイス数:1433ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/11
シャコタンブルー
2023/12/02 19:53

buraさん 渡って揺れるのを楽しみました(笑)そして橋の中央から撮った写真はブレブレでした😀

bura
2023/12/02 23:51

うひゃー、ダメだ〜😱 死ぬまでに渡りたいと言うより、 渡ったら死にそうですね~!😂

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
14

シャコタンブルー
たった一人で山に住み、鹿や熊を狩り生活する。この熊爪という男の野生的な生き方に憧れる。春の目覚めから冬眠するまでの熊の生態を辿りそれを追い詰める。大熊との対決は恐怖を超えて神々しい生物に対する畏怖さえ覚えた。狩猟本能が己の命をかけた死闘へ向かう様は圧巻だ。明治時代の荒波が次第に生活を侵食してくる。熊を狩り、熊と生きる。それだけが望みで生きる術だ。抗う姿に哀愁が漂う。陽子との暮らしで得たものは安らぎだが失ったものは野生かも知れない。「見えるのに見ない。楽に生きられるのにそうしない」不器用な実直さが眩しい。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
ネタバレ辛口御免。「汝、星のごとく」は昨年10月に読了しているが内容をほぼ忘れてしまい、この続編の登場人物もあまり覚えていないため手探り状態で読み進めた。だから北原の大胆な行動には驚きしかなかった。高校教師があまりに一人の生徒に肩入れする様子が歪で無茶苦茶に思えた。もうこの時点で冷めた目線になってしまった。「互助会結婚」にも違和感しかなかった。本当にそれで幸せか。一緒に生活する意味があるのだろうか。家庭内での会話の様子も堅すぎるし一体どこでリラックスするのだろう。これでは楽しくないだろう。なんだかなぁ。
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シャコタンブルー
ショートショート企画第2弾になるのかな?「嘘をついたのは、初めてだった」から始まる短編競作29編。長編の合間に軽く読める物語としては最適だが印象に残る話は少なかった。第1弾「黒猫を飼い始めた」がそこそこ面白かったので期待し過ぎたのかも知れない。最初から嘘と限定している事で作品の自由度が少なくなり面白味が減少しているのかも。もっとユニークな競作作品を読みたい。
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シャコタンブルー
今のところ来年の本屋大賞候補の筆頭かも。でもここ数年当たった事は無いが(笑)。葬儀社で働く真奈の死者に対する尊厳と儀礼が映画「おくりびと」を想起させ感慨もひとしおだ。職業に対する偏見、男女での結婚観、世間体等負の論理が渦巻くが亡き友人からの遺書と仕事への誇りで抗う。家庭と仕事、男と女の価値観等のはざまで彷徨う真摯な姿に感情が揺さぶられる。結婚への決意が一握の砂のように溢れていく描写も秀逸。三人の友情を表す釣り堀でのエピソードは愉快で素敵だ。いつも楓子となつみが背中を押して見守っている。だから自由に生きて。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
たぶん百人一首はこの先の千年も読み継がれていくだろう。人が人を愛おしく思う気持ちは永遠に変わらないし変わらないで欲しい。柔らかく素直で透明感のある言葉で散りばめられているのでより一層、百人一首が身近に感じられた。奥ゆかしく控えめな表現が、大胆で直線的な解釈に置き換えているのも楽しい。「はなの色は〜」余りにも美しい詩が印象に残った。「あふことの〜」の冷徹な感情表現も面白かった。清川さんの絵も斬新で美しく、詩と会話しているようで素晴らしかった。
amico
2023/12/20 23:06

百人一首好きには気になる一冊です。特に好きな歌は、『瀬をはやみ〜』かな。

シャコタンブルー
2023/12/21 06:47

amicoさん 新進気鋭の詩人らしく遊び心や大胆な解釈もあり素敵な百人一首揃いでした♪

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シャコタンブルー
「わからなさの中に世界はあって、わからなさを諦めないために言葉があると思うから」本書には何度も「わからなさ」という言葉が出てくる。わかりあえなくてもいい。わかりあう必要もない。最後まで読んでその「わからなさ」を何となく分かったような気がした(笑)。「二度寝の代わりの朝マック」「資生堂パーラーでオムライス愛」の2編の食に関する話はわかりやすくて何となく安心した(笑)。言葉の海を漂いながら、わからなさの青い空を見上げ「詩」を紡ぐ。そんな素敵な感性溢れるエッセイだった。
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シャコタンブルー
グリコ遊びに地雷を組み込んだことで、こんなに緊迫感が増すゲームになるとは・・面白い。「坊主衰弱」「自由律ジャンケン」も特殊なルールを設定して全く予想も付かない戦いが始まる。極め付けは「だるまさんがかぞえた」。完全に負けた。と思ったところからアッと驚く奇策が凄かった。鮮やか過ぎる。これには拍手喝采。好敵手との最後の戦い「フォールーム・ポーカー」も知能、記憶の頭脳戦はもちろん、恐るべき心理合戦と巧妙な騙し作戦もあり最後まで勝者が分からない白熱の戦いだった。胸のすくような痛快な逆転劇を楽しんだ。
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シャコタンブルー
三世代の母娘が登場するが、誰もが頑なで不器用だ。親を疎ましく思う子供。我が子との接し方が分からない親。それだけに互いに内に秘める思いは強いのかも知れない。その複雑な人間模様がダム湖に沈む村を背景として重くのし掛かる。そこにあった思い出も尊厳も水に呑み込まれていく。ダム建設で故郷を失くすこと。それは自分自身の何かを失う事と同じだ。だから戦う。反対する。孤独て悲壮感も漂うが信念の強さが伝わってきた。「十の輪をくぐる」と同様な重くて深い力作を堪能した。
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シャコタンブルー
立花恵示と美春の夫婦それぞれの視点から各章が描かれている。主に日常の暮らしぶりと5歳になる息子の話で綴られる。マンションでの飛び降り自殺騒動から始まるが、それもサラリと流されて何事もなかったような平凡な日常が続く。朝食の目玉焼きと玉子焼きの選択、自転車での楽しい会話等3人家族の朗らかな生活がそこにある。息子を寝かしつけるシーン「寝ないと朝がこないよ」は笑えた。何も変わらない毎日や何気ない会話がいかに幸せな事であるかに気付かされる。
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シャコタンブルー
こんなに暖かい師走はホラーが最適かも(笑)大正末期の大阪の雰囲気が目に浮かび、まるで自分がそこに居るような気分になった。大阪弁が時に優しく時に恐ろしく響いてきた。何処からか聞こえてくる歌が悪魔の囁きにも思え得体の知れない恐怖に苛まれる。怨霊であり化け物でもある「エリマキ」がページを捲るごとに不思議な妖しさと存在感を増していく。絶体絶命に追い込まれた壮一郎とのバディのような関係は友情すら感じてユニークだ。ホラーだが読後はある種の爽快感さえ覚えた。次作がとても楽しみだ。
シャコタンブルー
2023/12/11 20:15

えんちゃん エリマキの存在感は凄かったですね。ホラーでありながらも優しさと温かさをあり大満足でしました。ホント追いかけたいですね♪

シャコタンブルー
2023/12/11 20:18

ででんでんさん 大阪弁と大正時代がマッチして独特の雰囲気を味わえました。怖くもあり優しさもあるホラーを堪能しました♪  

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「5分シリーズ」は全く知らなかった。すでにこのシリーズが40巻も出版されているのと120万部も突破している事にも驚いた。気軽にサクサクと読めて小気味良い展開も楽しめた。何よりも未知の若き作家の作品が読めるのが新鮮で嬉しい。もしかしたらこの中から将来の大作家が誕生するかも知れない。今作の8編の短編の中では三石メガネさんの「ルカ520」が確かにゾッとしたのでイチ押し。彩月志帆さんの「幼なじみごっこ」も展開の巧妙さが鮮やかで面白かった。スマホから読書へ。出版社の意気込みが素敵だ。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
梨沙は六本木のタワマンに住み夫は官僚で優雅な生活をSNSで自慢している。とてもイヤミな女だがそれが全て虚言だ。注目されたい。関心を向けられたい。愛されたい。孤独で淋しい32歳の女の素顔が露わになる。ある時に犬のマンガを評価された事で胡散臭い道に入る。その道は落とし穴あり険しい崖ありだが、自ら率先して突き進んで行く姿は夢のセレブ生活に向かって走るドン・キホーテのようだ。怪しい人間が多数登場し騙し騙され行き着く先は・・殺人事件も起こるが犬への愛情が溢れていて読後感はとても良く面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
実際に起きた二つの事件をモチーフにしている。あの時の衝撃は今でも蘇る。あの大事件を起こした犯罪者の動機と心理をどう結びつけるのか興味深く読み進めた。家族との別れ、犯罪者になるまでの過程が事細かく描かれている。だが、その信念が弱い。そこまでに至る心の葛藤が伝わってこなかった。そこに狂気が感じられなかった。だから狙撃手になる迫真の姿が見えなかった。誰かを殺したい。家族を守りたい。その重さの釣り合いが中途半端に思えた。看守シリーズが凄かっただけに少し辛口になってしまったが、重厚で熱い人間ドラマであった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「誰もがオトコ泣き!」帯の宣伝だが・・悲哀は十分に感じたが泣くことは無かった。3話の中編それぞれの犯人探しを思索しながら読んだが全く当たらず、己れの推理力の乏しさに涙した(笑)もしかしてこれがオトコ泣き!?表題作は睡眠薬自殺とみられた事件が次から次へと疑惑が浮かび殺人事件に切り替わる。複雑な人間模様と二転三転する状況は笹舟乗ったように振り回される。心の悲しさを砂時計に喩え秀逸だった。「夢去りし街角」この人が怪しい。いやあの人がもっと怪しい。ところが全く予想もしなかった犯人には驚いた。人の心理は怖い。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2347日経過)
記録初日
2018/05/05(2347日経過)
読んだ本
1082冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
324485ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
1079件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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