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2024年10月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
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感想・レビュー
18
ナイス
1368ナイス

2024年10月に読んだ本
18

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
土や石はどこにでもある自然物だがそれが器になり道具になり、地球の形成を証明する存在でもある。それをいつもどこかで誰かが研究し探求し続けている。小さな石が過去と現在をつなぐ架け橋となり、やがて未来への道標となる。とても素敵な話だった。5話の短編どれも気宇壮大であり、人間の悩み苦しみの小ささとは対照的だ。でもその小さいものが歴史と文化を育み、やがては大きな成果となりうるかも知れない。参考文献の多さに驚きも納得。一つ一つの文言に科学への信頼と愛情が感じられた。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

先週は能登の復興支援を兼ねて数年ぶりに金沢に旅した。美しい景色と美味し食べ物に感激。9月は「法廷占拠」「いつか月夜」がマイベスト。今月もよろしくお願いします。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3000ページ ナイス数:982ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2024/9

先週は能登の復興支援を兼ねて数年ぶりに金沢に旅した。美しい景色と美味し食べ物に感激。9月は「法廷占拠」「いつか月夜」がマイベスト。今月もよろしくお願いします。2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3000ページ ナイス数:982ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2024/9
シャコタンブルー
2024/10/02 20:30

母さん コスモスには優しさと繊細さが織りなす秋を感じますね。今月もよろしくお願いします♪

シャコタンブルー
2024/10/02 20:38

えんちゃん 荒天には諦める勇気も必要ですね。来年は好天の雄大な景色が見られるといいですね。今月もよろしくお願いします♪

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2024年10月の感想・レビュー一覧
18

シャコタンブルー
国道に、馬がいた。これが最初の一文だ。ある日偶然出会った馬に魅了され次第にのめり込みやがては破滅していく女が描かれている。優子は無口だが、その内面は馬との交流によって露わになる。乗馬することで人馬一体になり風となる。心地よいリズムとテンポが文体に練りこまれて刻まれていく。馬のいる生活は精神的に豊かさをもたらすが金銭的には不幸を招く。会社の金を横領していく過程はスリリングだ。罪悪感が次第に麻痺して常習化していく。馬だけは裏切らない、信じられる。馬とのラストシーンは象徴的であり複雑な心境に陥った。
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シャコタンブルー
身代金の強奪場面では映画「天国と地獄」のワンシーンを思い出した。刑事の緊張感と焦りがビシビシと伝わってきた。迷宮入りしていた10年前の誘拐事件がある出来事で再び捜査されていく過程が鮮やかだ。一つ一つのピースを丹念に拾い集め、組み合わせて浮かび上がる真実。それは恐るべきエゴの塊だ。誘拐という卑劣な犯罪はどんな理由があっても許されない。自分勝手な理屈で行動する犯罪者に怒りを覚える。誰も幸せになれない。関わりのある全ての人が不幸に陥る。最後の誘拐はあまりにも切なく悲しい。復讐の連鎖は断ち切るしかない・・
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シャコタンブルー
相変わらずの個性豊かなキャラとユーモラスな会話で今作も楽しめた。5話の短編だが最初の「笠原邸の殺人」では犯人の動機とトリックを見破ろうと塾考しながら読み進めたが、全く的外れに終わった(笑) だからその後の4編は謎解きをなかば諦めて気軽に読むことに徹した。こういう謎解きは深く考えてはいけないことを悟る(笑) この刑事と執事の関係に進展がありそうな予感も・・次作が楽しみだ。
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シャコタンブルー
女子高卒業式直前の27人のクラスメートに負わせられたデスゲーム。一人また一人と「失格」していく。誰もが恐怖に慄きながらも生き残りをかけてゲームのルールに従う。教室内のカースト制度の秩序が乱れ人間関係も崩壊していく。親友というメッキが剥がれ、次々に偽りと裏切りだらけの本当の顔が露わになっていく。誰が味方で誰が敵だろう。窮鼠猫を噛むシーンもあり面白さ全開だ。絶体絶命になってついに悟った本当の友人。彼女だけは生き残って欲しいと願う姿に熱いものがこみ上げる。ノンストップスリラーの傑作の誕生だ。
えんちゃん
2024/10/27 21:59

こちらはかなり気になっている作品です!やはりシャコタンブルーさんも絶賛されてますね✨️まだ図書館に入っていないんですよねー🥲早く読みたいです。毎週チェックしてみます!

シャコタンブルー
2024/10/28 20:33

えんちゃん 理屈抜きに面白いエンタメでした♪ 悲惨で壮絶な内容でしたが読後は不思議な清涼感に包まれました。おすすめです♪

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シャコタンブルー
稲川淳二の怪談や大学のオカルト研究会のイベントには絶対いかないと誓う(笑) 水の音が恐怖を煽る。ポタポタ、ピシャピシャ、ビシャビシャ・・小さな音から大きな音へと次第に深刻な状況を表すかのようにヒタヒタと心理的に迫ってくる。光を絶やさない事だけがそこから逃れる術だ。迫りくる闇の世界に怯える被害者。唯一の希望は「あしや超常現象調査」の二人だ。晴子の物おじしない元気いっぱいなキャラに救われた。洞窟での閉ざされた闇の圧迫感は息苦しさを感じ「もっと光を!」と叫びたかった(笑)素晴らしいデビュー作に拍手喝采。
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シャコタンブルー
60Pほどの短編。それが本になっているのに驚く(笑) 最後のアンケートは正直それほどインパクトはなかったが、そこそこ面白かった。
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シャコタンブルー
浅草寺の一角で寺子屋を営む大滝信吾が主人公だ。子供たちの様々な悩みを我が事のように考え行動する姿は天晴だ。次第にこの男が只者ではない背景が明らかになるが・・悪役との対決では想像と全く違う展開に拍子抜けする場面も(笑) 女に対しての優柔不断な態度、次男としての行く末に対する漠とした不安が混ざり合い頼りなさもある。それがヒーローではなく普通の人間として描くことでより身近な存在として共感できた理由かもしれない。あっさりとしたお茶漬けをサラサラと食べたような感覚が残った。もう少しこってりした品も欲しかった。
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シャコタンブルー
土や石はどこにでもある自然物だがそれが器になり道具になり、地球の形成を証明する存在でもある。それをいつもどこかで誰かが研究し探求し続けている。小さな石が過去と現在をつなぐ架け橋となり、やがて未来への道標となる。とても素敵な話だった。5話の短編どれも気宇壮大であり、人間の悩み苦しみの小ささとは対照的だ。でもその小さいものが歴史と文化を育み、やがては大きな成果となりうるかも知れない。参考文献の多さに驚きも納得。一つ一つの文言に科学への信頼と愛情が感じられた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「演技をしないと、生きていけないから」誰かの人生を借りて、絶望し、血を吐き、傷つけ続ける。それが遠野茉莉子という女優の生き方だ。デリバリーヘルス体験、DV依頼に至っては狂気の沙汰だ。母親からの呪縛から逃れるように執念で別の人格を作り出す作業に恐怖を覚える。まるで彼女自身が存在しない人間であり、誰かの擬態になることで人間としての生を得るかのようだ。舞台の進行状況と共に死の真相が明らかにされていく過程は鮮やかだ。人々が語るその真相は儚い幻のように消えていく。「生まれた時から、私は幽霊だった」。
えんちゃん
2024/10/20 07:10

岩井さんの文章も迫力ありましたが、シャコタンブルーさんのレビューも真に迫る素晴らしさですね✨️母親の呪縛の根源は何だったのか…父親との関係が希薄な理由…、その辺がもう少し深く知りたかった思いもありますが、圧巻の舞台小説でしたね😊

シャコタンブルー
2024/10/20 20:32

えんちゃん 芸に生き芸に死ぬ。命を削るような生き様に危ぶみながらも魅了されました。確かに父親との希薄な関係は何故と思いましたが「芸」のために全ての過去を断ち切ったのかも知れませんね。舞台の臨場感も凄くてとても楽しめました♪

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シャコタンブルー
「今の幸せほど、確かなものはない」なるほど。未来に期待する幸せとか、財産を残せば子供が幸せとか、それは誰にも分らない。「過去も未来も幻想で、今だけが真実だ」なるほど。死ぬときに「あれをやっとけば」という後悔はしないほうがいい。なるほど。人に勝とうとするよりも今の自分を少しでも良くすることに注力しよう。なるほど。何だが「なるほど」と感心してばかりだ(笑) 今、正しいことがこれからも正しいとは限らない。だから常に新しいことを勉強する人が強い。なるほど(笑)
しーちゃん
2024/10/18 10:04

あはは。メチャ共感してる。自分が死んだあとなんて知ったこっちゃないって私はいつも思ってます(笑)

シャコタンブルー
2024/10/18 23:08

しーちゃん 確かに行き着くところはその思想ですね♪ 後は野となれ山となれ(笑)

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シャコタンブルー
それにしてもこの装画は怖い(笑) 一話めの冒頭で某ベストセラー作品の状況設定と類似していると告知しているが、その話題作を思い出しながら読んだので二倍楽しめた。4話の短編どれも特殊な死体が存在するが、それがまた凄いのなんの(笑) あり得ない状況が作り出す数々の謎。めくるめく推理でその謎を追い求める過程がスリリングでスピーデイだ。表題作「死体で遊ぶな大人たち」が一番のお気に入り。「羊たちの沈黙」の犯人を連想しながら読んだが真相は全く違った(笑) 今夜は名探偵に乾杯だ。
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シャコタンブルー
一人の女性が列車に飛び込み死亡した。二人の母親がその女性が娘だと断言する。そこから始まる複雑怪奇な進行にページを捲る手が止まらない。裕福な母親とシェアハウスで子育てした母親。水と油のように性格が違う二人の母親の対立が凄まじい。娘に対する一方通行の愛情が止まらない。だから娘の心の叫びが聞こえず寄り添えない。幻のように消えたあの娘は誰だったのか。真実を追い求める二人の母親がたどり着いた答えは余りにも悲しく切ない。そしてラストに待ち受ける衝撃にノックアウトされた。
シャコタンブルー
2024/10/13 20:29

ショースケさん 突っ込みどころもありましたが、スピード感あふれるエンタメを堪能しました♪

シャコタンブルー
2024/10/13 20:33

母さん 確かに心の声が聞こえてきました(笑)あのラストは・・でした♪

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シャコタンブルー
ネタバレこれが松本清張賞とは・・何か違和感がある。バンクシーの作品は風刺が効いて分かり易いので好きだが、グラフィテイは風景を汚しているものが多い気がする・・偏見だが(笑)「俺はここにいる。これを書いたぞ、作ったぞ」そのブラックロータスの叫びが伝わってこなかった。そこに描く必然性、メッセージ、何よりもパッションが感じられなかった。登場人物たちの性格や信条も理解できずに共感できなかった。
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シャコタンブルー
介護ヘルパーの過酷な状況は分かっていたつもりだったが、想像以上の過酷な現場に圧倒された。介護といってもほとんど糞尿の処理、後始末ばかりだ。そのうえセクハラじじい、パワハラ娘、物盗られ妄想婆さん、被害妄想狂等、次々と嫌悪感を覚える人が登場してくる。この状態では次々と介護職の人は辞めていってしまうだろう。もっと手当を。もっと給与を。もっと尊厳を与えてほしいと願った。悲惨で酷い話も数々あったが、どんなことも笑い話にしてしまう作者の前向きな考えと姿勢に感銘を受けた。
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シャコタンブルー
まさしくノンストップスリラーだ。この疾走感は病みつきになるかも(笑) ベストセラー作家がブログで「私の死体を探してください」と謎のメッセージを残して行方不明になる。焦る担当編集者、出版社、家族そして読者。それらの異なる立場の目線から描かれた疑心暗鬼の様相が迫真の臨場感を生み出している。それに並行してブログに残した最後の小説「白い鳥籠の五羽の鳥たち」これまた思春期の女子高生の集団自殺事件をミステリアスに描き複合的な面白さを味わえた。また一人目が離せない作家が増えた。
もぐたん
2024/10/05 21:56

面白そう!読みたい本に登録ッ😁

シャコタンブルー
2024/10/06 20:37

もぐたんさん 設定がユニークで一気読みの面白さでした♪

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
5話の短編集、どれも違った風味があり楽しめた。「最初の事件」全く異なる時間の二つの出来事が交差して紡ぎだす予測不能の展開が鮮やかだった。「天使と怪物」見世物小屋で起きた怪事件。魅惑的な時代背景と個性的な登場人物たち。誰もが懸命に生きている。そして誰もが怪しい。めくるめく推理の結末は悲しく切ない余韻を残す。鬼才と呼ぶにふさわしい内容だった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「恥を知れ、恥を!」本書に出ている恥知らずの政治家全員にその言葉を投げつけたい。「亡国の再エネ利権」中国の上海電力の発電施設が日本各地にあることに驚愕した。国の根幹であるエネルギー政策が中国に握られていることに怒りを覚えた。メガソーラーにより山が削られ森林が伐採され土砂崩れが起きる現状。無責任にも程がある。中国の政治資金パーティー券の購入による政治介入が甚だしい。即刻、外国人の購入は禁止にすべきだろう。偽善的なテレビでは放送しない裏金、利権、世襲議員等、問題が山積して恐るべき状況にあることを認識した。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
仲間はずれから親友に、そしてエスポワールへと昇華していく。映画「スタンド・バイ・ミー」を通じて二人の少女が親交を深めていくシーンに胸が熱くなる。好きなものを楽しく語る喜びは格別で、たやすく差別や偏見を乗り越える。だが互いが加害者と被害者となった瞬間に立ち塞がる壁はあまりにも高く険しい。憎しみと悲しみの連鎖が途切れなく続く。それはエスポワールをも呑込む大波のようだ。誰もが溺れ助けを求めている。小説「罪と献花」で次第に明らかになっていく真相に心が揺さぶられ、深くて静かな哀しみの余韻に浸った。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2398日経過)
記録初日
2018/05/05(2398日経過)
読んだ本
1107冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
331028ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
1104件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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