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2024年7月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
読んだ本
15
読んだページ
4534ページ
感想・レビュー
15
ナイス
1296ナイス

2024年7月に読んだ本
15

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
今年の2月に来宮神社の大楠を見てその迫力と存在感に圧倒されたことを思い出しながら読んだ。巨木の前では人はちっぽっけな存在だ。だからその大きさと二千年も生きている生命力に畏怖し感動し祈念するのだろう。少年の絵と少女の詩、そして絵本の完成に至るまでの巧みな構成は素晴らしかった。このストーリーで実際に絵本を作成して欲しいと思えた。千舟の認知症も徐々に進行していくが、それにつれ玲斗のクスノキの番人として覚悟と成長がとても頼もしく感じられた。心温まる作品だったので第3作も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

6月は「俺たちの箱根駅伝」「対決」が面白かった。藤井八冠が叡王戦で負けたのは衝撃だったが、同級生ライバルの出現で将棋界が盛り上がっていくのはいい事だ。今月もよろしくお願いします。 2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4640ページ ナイス数:1234ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2024/6

6月は「俺たちの箱根駅伝」「対決」が面白かった。藤井八冠が叡王戦で負けたのは衝撃だったが、同級生ライバルの出現で将棋界が盛り上がっていくのはいい事だ。今月もよろしくお願いします。
2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4640ページ ナイス数:1234ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2024/6
シャコタンブルー
2024/07/02 20:23

母さん 田んぼを見ると自然と心が和やかになりますね。日本はいいですね(笑) 今月もよろしくお願いします♪

シャコタンブルー
2024/07/02 20:34

えんちゃん すでに準備万端ですね(笑)山も旅も計画している時が一番ワクワクして楽しいですね。今月もよろしくお願いします♪

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
15

シャコタンブルー
激しく吠えながら牙をむき出しにして犬が襲いかかってくる。そんな悪夢を見る善治は過去のトラウマで犬が大嫌いだ。それが元警察犬シェパードのアレックスを世話することになる経緯は巧みな心理描写と相まって無理がない。悲惨な事故で両親を失い、優しい伯母夫婦に育てられた善治の心の闇は深い。いつもどこかで遠慮して本当の家族にはなり切れない思いが強い。だがアレックスが来てから家族での会話や話題も増え次第に日常生活も変わっていく。犬と触れ合うことで素直に生きることの大切さや家族の温かさを知る。優しさ溢れる物語だった。
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シャコタンブルー
15年も続いているこのシリーズを始めて読んだ。知らないことだらけで14年間も恥をかき続けていたかも知れない(笑) 「パレスチナ問題」ではイスラエルとハマスの積年の歴史、それに絡む各国の思惑等、複雑な経緯を一から学べて参考になった。アメリカ大統領選の数々の争点、アメリカの敵はアメリカであることの意味を知る。地球の運命はアメリカに委ねられている・・「地球温暖化はうそ」とトランプ前大統領が言い張る根拠が旧約聖書「創世記」ノアの方舟には驚いた。キリスト教福音派の影響力は恐るべし。
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シャコタンブルー
島村菜津「シチリア島の黄色い果実」はカーシェアしたシチリア人のおじさんが46年ぶりの故郷で「チェードロ!」と叫ぶシーンは映画のワンシーンのようで印象に残った。その故郷が名作「ニュー・シネマ・パラダイス」が撮影された場所でもあるので、より鮮やかな情景が目に浮かんだ。内田也哉子「red socks dreamin」は父親の遺品整理した時に大量に出てきた赤い靴下に驚かされた。その父親の親友だった横尾忠則の「いいかげん」な生き方も魅力的に思えた。
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シャコタンブルー
5話の短編集だが全てが面白くて一気読み。中でも「コマチグモ」は一押し。交差点の事故と団地で起きた事件、この二つの出来事が一本の糸のように繋がり驚愕の事実が明らかになる展開が凄い。そしてトンボの産卵とコマチグモの生態を絡めながら親子の間にある葛藤を炙り出していく。ありえないような緊急状態における人間の行動は「火事場の馬鹿力」のように予測不能なことをする。冷静さを失い狂ったように走る。ひたすら走る。それは奥底に溜まっていた感情がマグマのように爆発した瞬間のようだ。高ぶる感情と愛憎を見事に描いた秀作だ。
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シャコタンブルー
六編とも色のついたタイトルの短編集。そして主人公の魞沢泉のイメージカラーは薄くて淡い茶色かもしれない。山中でも街中でも目立たずにひっそりと佇む姿が目に浮かぶ。あえてキャラの個性を抑えて読み手の想像力に任せる。「あとがき」でその趣旨を知って納得。普通の人たちの行動が魞沢の視点からは謎に思える。その着眼点と発想が鋭く、謎を解明していく展開が素晴らしい。だから余計な個性は必要ないのかも知れない。「黒いレプリカ」「黄色い山」が印象に残った。まだ未読の「蝉かえる」も読むのが楽しみだ。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「屍人荘の殺人」で一番印象に残った登場人物が明智恭介だ。あの極限状態での衝撃的な「退場」は忘れられない。ミステリ愛に溢れ、時に暴走するそのキャラは個性的でいなくなったのを寂しく感じたので、その明智が戻ってきたのはとても嬉しい。大学のサークル内での盗難騒ぎ、試験問題漏洩事件等を助手の葉村と共に解決していく。二人の微妙な子弟関係や推理があらぬ方向に複雑化していく様相も面白かった。「教えてくれ。私の正体を」と日常生活の謎が明智に挑んでくる。さて次作ではどんな「難事件」が待ち受けているのか楽しみだ。
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シャコタンブルー
山田の通夜の場面から始まる。いきなり主人公が亡くなってしまい面食らったが、ここから先は予測不能の展開で最後まで飽きさせずに一気読みだった。死んだ山田と男子生徒たちの会話がアホ過ぎて笑えた。特に「誕生日」は爆笑だった。誰からも好かれた山田。死んでも存在感は抜群だ。楽しかった話題も尽きないが悲しみも隠せない。表面上の明るさと奥底の苦しみがジワジワと混ざり合う。誰もが知らない裏の顔が友人との会話で露わになる様は鮮やかだ。生きているから楽しい。死んでしまえばそれまでだ。面白くてやがて哀しい物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
前作は王道の人間ドラマだったが、今作は少し脇道から見た吉宗の後継者争いの一幕だった。大奥、将軍家一族、老中、御庭番等、誰もが次期将軍候補の「押し」がある。権謀術数が渦巻く様は今の政治とそう変わらないかも知れない。結果的に雑音に惑わされないで決断した吉宗が正しかったのだろう。家康以来の名君。さすが暴れん坊将軍だ(笑) 身分の低い田沼意次の能力を認めて次々と要職に抜擢し改革を断行するのも凄い。家重の秘密を家族にも一言も漏らさなかった忠光の忠君愛国さにも驚かされた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
今年の2月に来宮神社の大楠を見てその迫力と存在感に圧倒されたことを思い出しながら読んだ。巨木の前では人はちっぽっけな存在だ。だからその大きさと二千年も生きている生命力に畏怖し感動し祈念するのだろう。少年の絵と少女の詩、そして絵本の完成に至るまでの巧みな構成は素晴らしかった。このストーリーで実際に絵本を作成して欲しいと思えた。千舟の認知症も徐々に進行していくが、それにつれ玲斗のクスノキの番人として覚悟と成長がとても頼もしく感じられた。心温まる作品だったので第3作も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
愛想もない愛嬌もない小野寺せつなのキャラが際立っている。女豹のようにふてぶてしいが家事代行サービスとして料理の腕は最上級だから困惑するばかり。誰にでも優しく愛される春彦とは正反対でこの二人が恋人だったとは信じられない。北風と太陽のように異なる二人の接点を探す薫子の気持ちになって読み進める。不信と疑惑だけが先走りするが、せつなの時折みせる不器用な優しさや人間性が露わになるにつれ心証が変遷していく。悲惨な過去の中で唯一笑顔になれたあの料理があった。料理で笑顔にできる。幸せになれる。だから作る。生きていける。
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シャコタンブルー
サクサクと読めて、とても心温まる6話の連作短編だった。誰もが仮面を被って生活している。他人の顔色を窺いながら生きている。何処かでそれらを投げ捨てて自分らしくなれる場所が必要だ。それがプラネタリウムであり、公園であり、美術館であったりする。そこにいるだけで精神的な自由と安らぎを感じられる「隠れ家」を持っている彼等は幸せだ。「星空のキャッチボール」外面ばかりよくて身内に冷たい父親の不器用さがあまりに悲しい。言葉にして初めて伝わるものがある。伝えなければならないものがある。幸福な読後感に満たされた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
ふう~。542Pは長かった。満足感よりも疲労感が残った気分だ。疫病の蔓延で庶民が情報の錯乱で右往左往する様はコロナ禍の現代とまるで変わらない。人々は何かに縋り、信じ、祈る。苦しい時の神頼み。そこに悪人が登場するのは必然だ。蘭方と漢方の派閥争い。権力争い。そんな乱世で同心の惣十郎が目と耳での地道な捜査で事件の核心に迫っていく。一つ一つの事実が丹念に積み重ねられて全体像が明らかになる過程は見事で力作だと思うが・・登場人物にそれほど感情移入できなかったのが残念。
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シャコタンブルー
暑い。蒸し暑い。本を読む気力が・・こういう日は重厚な作品よりもサクサクと読める詩が最適だ。かつ丼よりそうめんを食べたい気分(笑) 相変わらずの鋭い切り口や独特の表現に魅了される。今作は「死」「血」「心臓」というキーワードが多かった気がする。執筆時にウクライナ戦争が勃発したのも作品に影響しているのかも知れない。「爆撃機に乗って 」は戦争の矛盾、愚かさ、責任の所在「お前は誰だよ」どうにもならない現実を突きつけられた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
巽は冤罪により樺戸集治監に収監されるが、そこの劣悪な環境と過酷な強制労働の日々は奴隷のようだ。囚人仲間の大二郎の存在が精神的な支えとなっているが、中田看守の冷徹な視線が鼠を狙う猫のように常にその二人を捉えている。この不気味な看守の狙いは何だろう。その存在感は大きくなるばかりだ。囚人と看守この三人による対立の緊迫感は凄まじいものがありページを捲る手が止まらない。吹雪の中での饅頭のエピソードは極限状態での人の優しい一面を感じられホッとした。暗く閉ざされた世界であの石だけが真実で希望そのものだった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
江戸川区の端っこにあるアパート。この場所は駅からも遠く不便だが人情が集まっている。アパートの住人同士が軽い挨拶をする事で繋がる事がある。一期一会の出会いもあれば別れもある。何時もは行かない場所に行ってみる。寄り道する。そうする事で新しい日常が始まるかもしれない。登場する人物はほとんどが優しく思いやりがあるので心が豊かになったような気分が味わえた。寅さんのような安心感もある(笑)その中でも「琴ちゃん」の話は身に染みた。友人を失ったあの時の深い悲しみを思い出した。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2402日経過)
記録初日
2018/05/05(2402日経過)
読んだ本
1107冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
331028ページ(1日平均137ページ)
感想・レビュー
1104件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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