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2021年12月の読書メーターまとめ

ロビン
読んだ本
12
読んだページ
3279ページ
感想・レビュー
12
ナイス
396ナイス

2021年12月に読んだ本
12

2021年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ロビン
毎年恒例の『クリスマス・キャロル』、原書と読み比べながら今年も読んだ。色んな訳を持っているが、お気に入りの越前訳で。この訳は原書に忠実な訳だと思うが、今回読み返して、原書にあった文章が一文カットされているのに気づいたりもした(ちなみにマーリーの幽霊とスクルージが会話している中の一場面)。何回も読んでいるので大筋や名場面は覚えているが、細かい描写やせりふなどでまだ新しい発見があったりして、読んでいて楽しい。これからも本書中に分からない文章がないくらい読み込んでいきたいと思う。みなさん、よいクリスマスを!
が「ナイス!」と言っています。

2021年12月にナイスが最も多かったつぶやき

ロビン

11月も温かいコメントとナイスをありがとうございました(*^^*)今年もきりのいい冊数を読み終えたので、11月はゆるゆるでしたが(読書以外の行動も活発だったので余計)、引き続きのんびり鈍行運転で参ります。12月もよろしくお願いいたします~。2021年11月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2063ページ ナイス数:221ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/906789/summary/monthly/2021/11

が「ナイス!」と言っています。

2021年12月の感想・レビュー一覧
12

ロビン
下巻も弟のテオドル宛。ゴーガンとの共同生活が「耳切り事件」で終わりを迎えるアルル時代から、精神病治療院に入院していたサン=レミ時代、自害することになるオーヴェル・シュール・オワーズ時代の書簡を収録している。ゴッホは狂気の発作で他人を傷つけることを恐れ入院しはするが、正気の時は非常に理知的だし、絶えず仕事をし、オワーズではレンブラントやミレーの模写をしている(ゴッホにはオリジナルの宗教画はなく、レンブラント「ラザロの復活」の模写など数枚があるのみ。理由は不明だが、この絵ではあえてキリストを描かなかった)。
ロビン
2021/12/31 17:12

ゾラやモーパッサン、トルストイなどを読み文学的な教養もあったゴッホ。「数日前ディケンズの<クリスマス・キャロル>を読みなおした。非常に深いものがあり時々読みなおすべきだと思う、カーライルともとても深い関係がある」と書いた箇所があり、毎年『クリスマス・キャロル』を読んでいる者としては嬉しかった。

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ロビン
あるお菓子を作る目的でネット購入した2キロの有機レモンをすべて消化するために購入(kindle版は廉価だった)。レモンカードは結構レモンを消費できるうえ家族にも美味しいと好評で、マフィンとレモンチーズケーキに使用した。レモンマドレーヌはほかのマドレーヌ本も参考にした方がよいかも。それにしても、レモンはタンパク質分解酵素を含むので加熱して酵素を壊さないでメレンゲと合わせて使うとメレンゲを分解して、空洞化してしまうので注意が必要なのだが、このレシピにはその点指摘がない(そういうレシピ本が殆ど)のが不親切。
ロビン
2021/12/29 19:53

nkさん、このレシピのレモンカードはレモン果汁50cc使うだけありレモンの風味が濃くて、レモン好きには堪らないと思います☺️マドレーヌは皮の擦り下ろしだけなのであっさりしているけど…。レモンチーズケーキもちょっと作るのが手間ですが美味しかったですよ✨ 世にはビタミンC健康法というのがありますが、日々レモンをせっせと摂取していると妙に元気が湧いてくる感じがあるので、本当に効果あるのかもしれないな〜と思いました😊

ロビン
2021/12/29 20:26

手作りお菓子は安あがるし焼き立ては美味しいし、オススメなんですが、最初に材料や道具を集めたりするのが大変ですよね💦洋菓子店でレモンタルトとか素敵なレモンスイーツが見つかることを祈ります!減量…うう、わたしも減量しなくては😭レモン消費とカロリーの板挟みです…

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ロビン
中巻は弟で画商をしていたテオドル宛の書簡集。ヴィンセントが絵を描き続けられたのは、兄の才能を信じて仕送りをし続けてくれたテオのおかげであり、ヴィンセントは「僕たちは二人で制作している」と深く感謝している。テオのためにも画家の共同体結成のためにも絵が売れることを望みつつも、自分たちが生きている間当てのない生活は変わらないのではとある種達観し、しかし後続の画家たちのための準備になるなら今の苦労にも意味がある、と書いていて、心打たれる。ヴィンセントは「音楽のように何か慰めになる、永遠のもの」を描こうと格闘した。
ロビン
2021/12/27 15:20

ヴィンセントはゴーガンについて「本能的に僕は、ゴーガンは打算的な男だという気がする」と書きながらも、その才能を高く評価し、友情を持ち続けられると信じていた。画家同士で団結して後進のための共同体を作りたいという考えも含め、ヴィンセントの人の好さが感じられる。

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ロビン
オランダに生まれフランスで画家活動をしたヴィンセント・ヴァン・ゴッホが、友人で画家のベルナールに宛てて送った書簡集。冒頭80ページ程は、ベルナールによるゴッホの追憶というか評伝になっている。画家が飢えずに生活をしていくための協同組合を作りたいと考えていたことや、ゴーガンやベルナールとの共同生活を望んでいたこと、レンブラントなどオランダの画家についての見解、聖書に対する姿勢などが、現在描いている絵の色彩豊かな説明とともに綴られている。時に生活費や性生活のことなどにも話は及び、南仏でのなまの生活感が出ていた。
ロビン
2021/12/23 16:31

思えば一時は牧師を目指したことさえあったゴッホが、宗教画を描いていないのは不思議なことのようにも感じられるが、それは彼のプロテスタント的な心情によるものらしい(自然を描くことにこだわったというのもあるのかもしれないが)。しかし同じプロテスタントの画家でもレンブラントは当時のプロテスタント市民層に需要のあった聖書画を多く描いている。様々である。

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ロビン
「目に見える自然」を新たな眼で見つめ、写実を極めた印象派が約束事に縛られていた絵画に革命を起こしたあと、その反動として人間の内面や「目に見えないもの」を表現するルドンやモローが現れた。そして絵画は現実の写生から「ある一定の秩序のもとに集められた色彩によって覆われた平坦な表面」となり、マティスのフォーヴィズムやピカソのキュビズム、カンディンスキーの抽象絵画が生まれ、理性や合理性への反動は「無意識」の領域を説いたフロイトの影響下でダリらのシュールレアリスムとなった・・。やや駆け足だがよく纏められていたと思う。
ロビン
2021/12/21 17:50

ゴンブリッチの本では言及のなかったルオーやルドン、デュシャンやユトリロ、ミロなどにも紙幅が割いてあったのは嬉しい。エコール・ド・パリやダダ、新造形主義などにも触れてあり、よく理解できていないところだったので勉強になった。ただモンドリアンについては、その神秘主義性には言及がないなど、いくつかの点ではゴンブリッチのほうが詳しい。

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ロビン
近代西洋絵画の歴史を概観した本で、上巻はロマン主義からナビ派まで。ゴンブリッチの本よりも、ユゴーやボードレールなど文学的要素を含めているのが特徴かと思う。物には固有の色がある、また絵画には従うべき様式があるとしていた絵画の常識を打ち破り、物の色は光によって移り変わるとし、伝統的な形式より自分の目で見たまま描くことを選んだマネやクールベ、そして印象派。更に自然を写す絵画ではなく、人間の情念を強烈な色彩で描いたゴッホや、絵画を一つの「抽象」として捉え象徴主義の走りとなったゴーギャン・・。勉強になった。
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ロビン
世界で最も有名な劇作家であろうウィリアム・シェイクスピア。昔全集を通読したことはあるのだが、その実人生についてはよく知らないので本書を読んでみた。前半部はシェイクスピアの生涯、後半部は作品や時代背景の解説になっている。作品を読んでいると、庶民的で人間学に通じており、世間的な意味でもしっかりしていそうだと思っていたが、故郷で不動産運営や穀物転売などをしてきっちり資産を作ったりしていたようだ。「心の目で真実を見る」ことの大切さや、近代の「新劇」との違い、ストア派哲学という角度からの分析などとても勉強になった。
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ロビン
毎年恒例の『クリスマス・キャロル』、原書と読み比べながら今年も読んだ。色んな訳を持っているが、お気に入りの越前訳で。この訳は原書に忠実な訳だと思うが、今回読み返して、原書にあった文章が一文カットされているのに気づいたりもした(ちなみにマーリーの幽霊とスクルージが会話している中の一場面)。何回も読んでいるので大筋や名場面は覚えているが、細かい描写やせりふなどでまだ新しい発見があったりして、読んでいて楽しい。これからも本書中に分からない文章がないくらい読み込んでいきたいと思う。みなさん、よいクリスマスを!
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ロビン
イギリスの国民的文豪チャールズ・ディケンズの書いた、有名なクリスマス・ブックの原書。角川から出ている越前訳と首っ引きで読んだが、いや、難しかった!「笑う」という言葉一つとっても色んな単語で言い換えしているし、語彙や比喩が豊富だし、熊のことを「bear」でなく「endure」や「undergo」で表している箇所などは、辞書を引いても分からずお手上げであった。頻繁に出てくる「changed into」の言い回しも、明らかに辞書の意味から外れた使い方なうえに意味の幅が広すぎて最後まで謎だった。ああ、面白かった!
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ロビン
世界で800万部売れた美術史の本で、初版は1950年だが、28章は後に付け足された。世界各地の先史時代からポストモダニズムまでの主として西洋美術の流れを概観できる良書。できる限り難解な専門用語を使用せず、掲載した図版以外の作品には言及しないというスタイルで書かれているため、置いてけぼりを食わされることがない。本書を読んで変に頭でっかちになり、鑑賞に支障が出るなら問題なのだが、それでも作品の背景や歴史的な価値などを知ることなしに作品の本当の価値を感じることは難しいものもあると思うので、読んでよかった。
風に吹かれて
2021/12/16 10:35

ポケット版を持っています。ポケット版と言っても分厚くてポケットには入りませんが…。大型本、欲しいなあ。

ロビン
2021/12/16 15:22

風に吹かれてさん、ポケット版をお持ちなんですね!(*^^*)この本の大型版は価格が高いのでわたしも買うのを躊躇しましたが、図版は大きい方が細かいところまでよく見えますし、一生モノだし‥と思い少し余裕のある時にえいやっと買ってしまいました。高いだけの価値のある本と思います。

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ロビン
内田百閒こと百鬼園先生の、お得意の借金にまつわる短編から学校で独逸語を教えていた当時の話、同じ漱石門下の森田草平との逸話まで、様々なテーマの随筆をひとまとめにした一冊。百閒先生は、天下の名門東京大学を出て独逸語教師などしていた高学歴の教養人であるが、借金について独自の哲学をもち、もはや詭弁とも言える屁理屈を弄し「貧乏で何が悪いの」と煙草をぷかぷかふかしながら泰然とのたまわれるお方であって、決して真似をしてはいけない。しかし、この神経が太いのか細いのかわからないふしぎな凄みに尊敬の念を抱いてしまうのである。
が「ナイス!」と言っています。
ロビン
内田百閒先生が、戦前・戦中・戦後にわたって、時に貧しく時に豪勢な、しかし総じて慎ましい自らの食べ物事情を綴ったエッセイ。大好きであったお酒や煙草の逸話が多めの印象であるが、「餓鬼道肴蔬目録」(食べ物が乏しい時期に、せめて美味しいものの記憶を呼び起こそうとして美味佳肴をリストアップしたもの)では我が地元富山の鱒寿司を挙げてくれていて嬉しい。また、酒が入手困難な時に、先生のために骨を折って酒を手に入れてくれた青年が疎開先で若くして亡くなったのを追憶し、目をうるませる「一本七勺」にはこちらまでウルッとした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/29(2223日経過)
記録初日
2018/08/02(2250日経過)
読んだ本
1020冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
313585ページ(1日平均139ページ)
感想・レビュー
1001件(投稿率98.1%)
本棚
1棚
性別
血液型
O型
現住所
富山県
自己紹介

ナイスしてくださる方、その他つながりを持とうとしてくださる方、ありがとうございます。読書メーターの先達の皆さんには遠く及ばない浅学の身なのですが、洋の東西を問わず古典文学を中心に読んでいるので、よろしくお願いいたします。現代文学には基本的に疎いです。

好きな詩人・歌人:アルフレッド・テニスン、パブロ・ネルーダ、ヴィクトール・ユゴー、ダンテ・アリギエーリ、杜甫、屈原、藤原定家(全作品読破はできていません&昔読んだものはだいぶ忘れています・・(-_-;))

好きな作家:ロマン・ロラン、チャールズ・ディケンズ、ヴィクトール・ユゴー、中島敦、夏目漱石、藤沢周平(上に同じ)


好きな画家:ワシリー・カンディンスキー、カミーユ・コロー、ジョルジュ・ルオー、伊藤若冲、岡本太郎

好きな音楽家:シューベルト、ベートーヴェン、バッハ、沖縄音楽の方全般、山下達郎、B`z(歌は好きなのですが、楽器はほぼ弾けません)


好きな映画:チャップリン「独裁者」、アキ・カウリスマキ作品、三谷幸喜作品


好きな戦国武将:黒田官兵衛、上杉謙信、大谷吉継


好きな孔子の弟子:子路


ファンタジーは、指輪物語、ナルニア国物語、ハリー・ポッターシリーズ(頑張って原書で読みました)と上橋菜穂子作品、十二国記シリーズ、SF(?)は銀河英雄伝説本伝&外伝、ミステリーはアガサ・クリスティのポワロもの、コナン・ドイルのホームズものくらいです。
漫画も手塚治虫「鉄腕アトム」から中村光「聖☆おにいさん」までいろいろ好きです。

仏教徒(創価学会員)です。宗教間読書対話大歓迎です(あまり難しい話はできませんが・・)。



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