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2024年4月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
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13
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4045ページ
感想・レビュー
13
ナイス
1568ナイス

2024年4月に読んだ本
13

2024年4月のお気に入り登録
9

  • 田中瞳
  • せつお
  • ⿻ .◌ 𓂃 *   ℝ 𝕚 𝕣 𝕒 . ◌ 𓂃*
  • 無
  • R
  • 瀬谷
  • nanao
  • yoshiko
  • na_nya

2024年4月のお気に入られ登録
8

  • 田中瞳
  • せつお
  • 無
  • R
  • 瀬谷
  • nanao
  • yoshiko
  • na_nya

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
障害者は「欠けている人」ではなく「違う感覚を持つ人」だ。視覚障害者が世界をどう認識しているのかを知ることは、普段何気なく過ごしている世の中をまったく別の角度からとらえ直すことや、上辺の情報に躍らせれることなく、物事の意味を深く追求することにもつながる。目の見えない人のほうがより立体的に世界を知覚しているなど、読んでいてなるほどそうかと気づかされることが多く、目から鱗が落ちまくった。機会があれば視覚障害者と一緒に美術作品を鑑賞するソーシャル・ビューに参加してみたい。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

積読本のなかでも多数巻ものは手が伸びなかったんですが、今年は積極的に読破しようと思い、まずは一番の大物『マルドゥック・アノニマス』を読み始めました。一気にはつらいので別の本と平行して読んでます。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2796ページ ナイス数:1428ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
13

Kanonlicht
バロットたちイースターズ・オフィスは、ハンターとの直接会談を経て、ついにウフコック救出に動き出す。ようやく3巻のラストシーンにつながったということは、ここまで(4~6巻)が第二章で、次から新章が始まるってこと? 長かった…。2冊ぐらいの分量でもよかったのでは。まあ、家族や恋愛(におわせ程度だけど)はキャラクターの動機付けってことでは必要なのかもしれないけど。娘が社会に順応していく様子を喜びながらも複雑な気持ちで眺める親の気分。
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Kanonlicht
宝塚(っぽい)女優とそのファンを軸にした3つの連作短編。それぞれの主人公は、人と自分を比べたり、まわりからどう見られているかについて思い悩む女性。築き上げたポジションを他の人に脅かされる恐怖や、自分をより良く見せるために張る虚勢など、誰もが思い当たる節のあるような人間の弱さを描くのが本当にうまい。大きな事件が起きるわけではないところもリアリティがあっていい。自分の嫌な部分を見せつけられるようでつらくもなるけれど、一方で、みんな考えることは同じなんだと妙な安心感もある。
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Kanonlicht
イーロン・マスクがツイッターを買収し何をしようとしているのか。暗号通貨はどんな目的でつくられ、今後どうなっていくのか。これを読めば、ごく一部の数学的思考や統計学に特化した知能を持つギフテッドたちが考える人類の未来ついて知ることができる。民主主義や資本主義を見限った彼らは、真の自由を求め、「死」の超越を目指し、来るべきシンギュラリティに備えている。人格のデジタル移行や頭部の冷凍保存なんてSFのようなことが実際に行われていることに驚き、この加速する文明の将来に本当に人類の幸福があるのか、期待より恐怖を感じた。
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Kanonlicht
結婚や出産、子育て、女性にとってのライフイベントは、ある意味で新しい自分に生まれ変わること。といえば聞こえはいいけれど、それは好むと好まざるとにかかわらず、それまでの自分の「死」を意味する。人によっては恋愛だったり、近親者との別れ、引っ越しでも似た感覚を得るかもしれない。この短編集は、そんな女性たちの「転生」にまつわる奇妙な物語が描かれる。確かにこれを怪談ととらえる向きもあるかもしれない。でも、せつない気持ちになる話が多かった。「子育て幽霊」「変わるために死にゆくあなたへ」が好き。
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Kanonlicht
4巻に引き続き、ウフコック救出作戦の戦闘と決行当日までの経緯が平行して描写される。とりわけこの巻では、ハンター自身が抱える問題と、それにより生じる組織の綻びがメイン。つけ入る隙ができたのは本来喜ばしいことなのに、絶対的な悪役のピンチを見ると、そんなのに負けんなよとつい応援してしまうのはなぜなのか。悪は悪なりに、努力して一歩ずつ組織を大きくしてきた過程を見てきたから? 最初は嫌いだった敵キャラクターにもいつの間にか愛着を感じはじめている。そんなところも著者のうまさだと思う。
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Kanonlicht
女装男子ということで、多様性がテーマかと思いきや、主人公は外見の美醜を人としての優劣の判断基準として考えているようなところがあり、ある意味ものすごく視野の狭い人物だったのが意外で面白かった。女装は趣味というより彼自身の「美しくなりたい」願望を叶える手段にすぎない。ルッキズムが問題視される世の中でありながら、皆心の中では多かれ少なかれ似たような感情を持っているのではないかと考えさせられる。これがデビュー作とは、著者は型にはまった融通のきかない人間を描くのが本当にうまい。
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Kanonlicht
高校生版の技能五輪「ものづくりコンテスト」出場を目指す工業高校生たちの物語。主人公はつぶれた町工場の一人娘。職人仕事の限界を悟りプログラミングを志向するも、ある出来事をきっかけに旋盤加工の面白さに目覚める、という部活モノとしてはありがちな導入ながら、丁寧に描かれているので自然に作品世界に入り込めた。中学生あたりを読者に想定しているからか、急展開や鬱展開がないぶん、ある意味安心して読める。男子ばかりの工業高校で女子であることで感じる葛藤などが興味深い。
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Kanonlicht
殺人犯と同姓同名だったため人生を狂わされた「大山正紀」たち。数年後、「同姓同名被害者の会」として集まった彼らにはそれぞれに思惑があって…。設定がキャッチーなのでビブリオバトルの本に選ばれるのも納得。確かに人に話したくなる。中身は叙述トリックの見本市のようで、安定の面白さ。途中からすべてが疑わしく思えてくるも、さすがに最後のオチまでは予想できなかった。物語の特性上、一気に読まないとたぶんわけがわからなくなるけれど、展開が早いのでするする読めたのはよかった。
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Kanonlicht
著者は趣味が高じてクレーンゲームの研究を続けている物理学者。てこの原理、摩擦、重心、力の合成などクレーンゲームに関連する物理の基礎をイラスト(著者の娘さんが描いたそう)入りで解説してくれる。クレーンの実機を入手して分解までするあくなき探求心や、それでいて店の思惑にまんまと引っかかるおちゃめな姿も垣間見えてほほえましい。客の射幸心をあおる効果的な工夫や、ターゲットとする客層と賞品ラインアップ、昨今のインバウンド消費にからむ料金設定など「経済学」バージョンもあったら面白そう。
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Kanonlicht
ハンターに捕らえられたウフコックを救うため、ついに彼の最高のバディであるバロットが動き出す。マルドゥックシリーズ第一作「~スクランブル」を彷彿させる2人のコンビネーションがアツい。救出作戦決行の様子と、そこにいたるまでのイースターズ・オフィスの捜査過程が並行して語られる。ようやく時系列上は第一巻のプロローグに追いついたことになり、つまり本当の物語はここから始まるということなのか。この先どんな展開を見せるのかまったく予測不能。刊行をリアルタイムで追いかけていた人たちは「早く続きを!」と思ったに違いない。
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Kanonlicht
映画を倍速視聴する人たちのメンタリティを分析することで、インターネットから動画配信、そしてサブスクへと進化した映像コンテンツを取り巻く環境と、それを観る人の感覚の変遷を紐解く。情報過多の現代で話題に取り残されないために、手っ取り早くコンテンツを吸収する、その手段としての倍速視聴は、著者がいうように、もはや「鑑賞」ではなく「消費」にほかならない。ただ、それを悲観しようが断罪しようが、時代はもう元には戻らない。将来は倍速視聴が当たり前になっている可能性すらある。興味深い話だった。
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Kanonlicht
マルドゥック市の闇社会をほぼ手中に収めたかに思えるハンターたちに対抗すべく、イースターズ・オフィスは警察や法曹界、元ギャングまで含む一大包囲網を築き上げる。そしてついに両者は相まみえるが…。既刊8巻(どうやらそろそろ9巻も出るらしい)となった今となれば、壮大な物語のうちのまだ序盤だとわかるけれど、それでも一つのクライマックスなのは間違いない。後半はほぼ一気読みだった。登場人物リストも3ページにわたり、うかうかしていると置いてかれること必至なので、この勢いのまま次巻へ読み進む。
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Kanonlicht
障害者は「欠けている人」ではなく「違う感覚を持つ人」だ。視覚障害者が世界をどう認識しているのかを知ることは、普段何気なく過ごしている世の中をまったく別の角度からとらえ直すことや、上辺の情報に躍らせれることなく、物事の意味を深く追求することにもつながる。目の見えない人のほうがより立体的に世界を知覚しているなど、読んでいてなるほどそうかと気づかされることが多く、目から鱗が落ちまくった。機会があれば視覚障害者と一緒に美術作品を鑑賞するソーシャル・ビューに参加してみたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(1977日経過)
記録初日
2019/02/05(1971日経過)
読んだ本
1101冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
386868ページ(1日平均196ページ)
感想・レビュー
402件(投稿率36.5%)
本棚
0棚
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