形式:ライトノベル
出版社:小学館
大きな流れとそれに抗う個みたいなテーマの話が好きなので(例えば『犬の力』とか)、エルピスはドンピシャだった
ちゃんとラノベっぽいのにここまで絶望感与えてくるのは驚きやで
地獄へようこそ(笑)。自分もそうですが、3、4巻まとめて読めたのは幸運でしたね。でも私は表紙にはあまり注目しないタチなんで、4巻ラストで心が壊れそうになりましたよ。ノベツ様も、遠からず既刊に追い付きそうな勢い。今度は新刊マダーに飢え苦しむことに…
完結まで待つなら今だ、という気はしてますが、気になって5巻読み始めています(笑) オキシタケヒコ氏はトライガンの仕事してますねぇ。。
時空間を止める特殊能力「筺」という設定を非常に面白くこねくりまわした良いバトルSFだったけど、エンブリオの最凶感に反してあっけない最期だった気がするなぁ。しかし、鬼を殺して人類を生きながらえさせるはずの叶が、殺人鬼に落ちてでも作戦にしがみついて希望に縋ったのがすごくエモいし、そうしてようやく未来をリセットできて守りたい者たちを取り戻したのにそこに彼女の居場所がない絶望のラストが素晴らしすぎる。高評価も納得の作品だったわ。
読み終えることによって初めて、表紙の意味がわかるという仕掛けも素晴らしい(/・ω・)/
「幼稚な邪悪」ってタイプのキャラ、つまらんことが多いけどエンブリオは「心のない幼児として固定された不死者」であって、能力もそこから演繹されているので面白い。
著者は最高に性格悪い。でも、言われてみれば、停時フィールドを使った時間線の移動がタイムマシンである以上、避けては通れない道なんだよな。戻ってきても、1周目の彼女が救われる未来が全く見えないのだが、どうなるんだコレ。
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