最後の章では人間の脳に侵入し、感性まで変えてしまう寄生生物を紹介しています。つまり、人の感性を生み出したり変えたりする要因の一つに寄生生物も考えられる、ということ。言動の一つ一つが、自身の判断ではなく、寄生生物によって干渉された結果なのだとしたら。もしも、未知の寄生生物が私達の言動を決定していたとしたら……。コリン・ウィルソンの『精神寄生体』など、そういう不安を抱かせる物語はいくつかありますよね。■(ところで、宿主に寄生して私有財産を搾取して、最終的に宿主を殺してしまうような人、いますよね?)
この本の説明だと脳から操るというのが主だったけれど、本の出版と前後して、新しい記事が出たみたい。アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/111400440/
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